シュウター沢から宿弗山


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 704m
- 下り
- 701m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ 頂上-7℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2年前、雁皮山から遠望した宿弗(シュッタ)山の双耳峰がずっと気になっていた。この日、別計画で相棒のドタキャンがあり、単独で向かうことに。
朝札幌を出て、日高富川から沙流川沿いの国道を遡ると、アイヌ語の地名が次々と出てきて興味深い。紫雲古津、荷菜、荷負、貫気別、幌去。そしてこれから遡る沢は仁世宇、「どんぐり」の意味らしい。
林道の除雪は意外に奥まで進んでいる。仁世宇集落を過ぎ、FF車の限界で車を止めた。朝の気温は-20度まで下がったが、歩き始めは-10℃位にまで上がった。礼儀正しくシューター沢を登路に選ぶ。日本海側は荒れているようだが、ここ内陸部は青空が広がる良い天気。赤ゲラのドラミングが響く中、踝までのラッセルでシュータ沢林道を詰めていく。途中、何度もエゾシカの群れに出合った。立派な角を持ったやつが多い。
Co310で小沢を越え、北側の尾根に取り付く。残念ながら、この辺り一帯はすでに植林された跡。錯綜するブル道を所々利用しながら、規則正しく並んだトドマツの密林を抜けていく。・726を越えると、夕張山脈南端のパノラマ。ハッタオマナイは南面が真っ白。この辺りで一番の斜面のようだ。次はあの斜面を滑ってみたい。
遠くから見たシュッタ山には登行欲がそそられたものの、近づけば錯綜する伐採道や昨年完成した林道のようなものが頂上付近まで伸びていてがっかり。まあ、仕方がない。頂上周辺のみ、日勝峠周辺のようなタンネの密林になっていて、目の保養にはなった。
頂上からは、東にシキシャナイの鋭鋒、そして糠平〜雁皮山の平らな稜線の向こうに日高西縁の山々(雲知来内、春別)、奥に幌尻の山襞が見えた。南には沙流川、鵡川流域のデルタ地帯。西からは雪雲が迫っている。しばらく頂上からの眺めを楽しみ、そそくさと登りのトレースをスキーで下る。30分ちょっとで林道まで。
帰り道、沙流川沿いの国道を北上中、岩知志のあたりで松浦武四郎のスケッチとそっくりな風景に出合った。シキシャナイとその南の無名峰だ。松浦武四郎のスケッチには、「ヲパケシウシベ岳」という名前が記されている。また登りたい山が増えてしまった。
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