七面山。新年、身の引き締まる思い頻りの登山道
- GPS
- 09:00
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,689m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
個人装備 |
一般ザック
軽量ダブルストック
革登山靴
暖性ズボン
冬長袖シャツ
保温性水筒
夏帽子
冬帽子
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感想
かつて身延山久遠寺のしだれ桜を見に行ったとき、その古木の満開の姿に圧倒的な美しさを感じたものだが、ついでにと言っては失礼極まりないが、主眼が桜だったのでそう言わざるをえないのだが、本堂も公開されており立ち寄った。
ところが、この本堂に不意打ちを食らった。立派な堂塔やら均整のとれた伽藍配置、きめ細やかな内陣などではなく、その気さくな振る舞いに驚かされたのだ。堂内はどこもかしこも開け放たれてまさしく風通しが良かったが、修行僧らしき多くの若者が気忙しそうに動いてた。その動作の機敏さには好感が持て、会えば、惜しみなく礼儀正しい挨拶をした、それも自然に。「お参りくださりありがとうございます」「おはようございます」「お気をつけてください」「あちらでございます」と張りのある爽快な声が響く。お堂では見慣れぬ光景だった。
十把一絡げにはしたくはないが、だいたいが古都のお坊さんは、慇懃無礼で、出し惜しみが強く、威丈高なものだなどと、そんな斜視を余儀なくさせる部分があったのは確かと思う。捉え方は、こちらの不徹底さからくる虚像に違いあるまいが。そのお坊さんのイメージを一新してくれたのが、ここ、久遠寺の本堂内だった。その後もう一度桜の時期にここ身延山を訪れた次第だ。
七面山は、この身延山とは姉妹関係にあるのだろうと思い、この山もきっと気さくで、優しく、かつ峻厳に違いないと。残念ながらお坊さんには会わなかった。
想像以上に七面山はすばらしかった。何がといえば、肌身に感じられる神聖さ、身の引き締まる空気感、考えさせる種々の言と、登るほどにそれらの交互流通が見事と思う、きっと個人差はあろうが。心身の改まる新年にはもってこいの山。ひと味もふた味も違う登山を望むなら、ここをおいて他にあるまい。
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