高良山にてリハビリ・サンセット・ハイク


- GPS
- 01:25
- 距離
- 3.0km
- 登り
- 177m
- 下り
- 154m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された登山道 |
写真
感想
出張で久留米の街を訪れる。左脚の膝蓋骨骨折の受傷から3週間が過ぎた。前日の夜、それまで一段ずつであった階段の降りが、遂に両脚で下ることが出来るようになった。とはいえ段差の低い階段なら、という条件付きであり、エスカレーターのような段差の大きい階段はまだ無理そうではあるが。
久留米の市街から南東の方向に目を向けると、何処からでも目に入るのが高良山の山腹にある高良神社である。この神社から高良山の山頂にかけては高低差の少ないなだらかな尾根が続いているようだ。リハビリ目的にはこれ以上望むべくもないような格好のハイキング・コースである。しかもこの高良神社、久留米市街を望む絶好の展望地でもある。
久留米での仕事の用事が終わるとchimachuと共に、早々にレンタカーに乗り込み、高良神社を目指す。車の中で話をしているうちにいつしか高良山山頂直下のつつじヶ丘公園まで辿り着いてしまった。ここも筑後川流域を望む中々の展望地だ。駐車場にはバイクに乗った若者達が集合している。まだ免許をとって日が浅そうなあどけない顔の若者達であるが、騒音を轟かせて、あたりを走り回っている者もいる。
早々に神社の下の駐車場に戻り、まずは神社までの長い階段を登ると、境内のすぐ左手に市街を見晴らす展望台がある。山頂までの往復をする前に神社の下に孟宗金明竹の竹林があることに気が付き、まずはこの珍しい竹を訪ねる。竹の節が一節ごとに緑色と黄色のものが交互に現れるという不思議な竹だ。本来は竹は全て緑色である筈が竹の外層が黄色に変化した変異種らしい。枝が出る箇所に限って外層の黄色が薄くなり、中層の緑が見える節が一節ごとに現れるためにこのような模様になるらしい。
竹を鑑賞した後は再び神社に戻り、山頂への尾根道へと入る。傾斜が少し、普段はなんということのない登りではあるが、患側に脚で登る際には流石にストックの補助に頼らざるを得ない。ひとしきり坂を登ると杉ノ城の城址らしい。南西方向に展望が開けており、正面には傾いた西陽を反射して有明海が煌めいている。
ここからはなだらかな尾根道を辿ると間もなく車道に出る。すぐに右手に奥の宮へと続く道が分岐し、杉木立の中を下ってゆく。薄暗い杉林の中にひっそりと佇む小さな社が奥の宮であった。社殿の裏手に廻ると斜面をトラバースする道が続いている。杉林の中には傾いた西陽による黄金色の光の筋が走る。
山頂から延びる尾根にたどり着くと、山頂方面には木の階段が続く整備された道が続いている。山頂にたどり着くと、直下の公園をローリングするバイクの騒音が急に耳につくようになる。山頂は展望はないと聞いてはいたが、北の方角に展望が開けている。尾根沿いに西に進むと、東側に耳納山と彼方には大きく発心山が見える。その先では西側に展望が開け、漱石の句碑と共に久留米の街が見える。
再び尾根道に戻り、先程の杉ノ城城跡に戻る。計算通り、まもなく陽が沈むところだ。彼方に雲が沈んでゆくところを見届けてから、再び尾根を辿り、高良神社に戻り着く。後は残照を背景に暮れなずんでゆく久留米の街の明かりが目を愉しませてくれるのだった。
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