贅沢杉・河津桜の佳景に初音 チャリレコ ★東伊豆道路・縄地周辺(白浜板戸ー河津村)の旧道区間


- GPS
- --:--
- 距離
- 41.5km
- 登り
- 637m
- 下り
- 672m
コースタイム
当日は河津の先の稲梓で下車。河津に抜けるレア林道を探索してからの河津行きとなりました。
(計画)明日はお気楽な休日
https://www.yamareco.com/modules/diary/63100-detail-180907
伊豆急行線稲梓駅まで輪行
8:00稲梓(河津へ抜けるレア道+東伊豆道路旧道)ー9:10河津(河津桜・図書館)12:00(下田街道から下田へ南下)ー13:30下田
伊豆急行線伊豆急下田駅から輪行
天候 | 晴れ4 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り:伊豆急行線伊豆急下田駅から輪行 全線自転車を使用 |
写真
装備
個人装備 |
ロードレーサー+LOOKペダル(歩けない自転車靴)
|
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感想
かつて有料だった東伊豆道路、現:一般国道135号線(路線延長48.3 km)の道は大きく3つに分かれていて、以下順次開通した。
・S29 1954年開通(縄地道路)下田白浜ー河津区間
・S31 1956年開通(伊東道路)八幡野(伊豆高原)ー伊東区間
・S37 1962年開通(東伊豆道路)八幡野(伊豆高原)ー大川ー北川熱川ー稲取区間
※S53 1978年 伊豆近海地震により白田ー稲取区間の旧道が罹災し放棄
※S57 1982年 全線無料化
実際に”縄地や尾ヶ崎ウィング”あたりのR135はトンネルが狭く歩道がなくチャリや歩行者に厳しいという、自動車専用道路の構造が見て取れ、旧道がないほうが不自然なのだ。。
※伊東道路と東伊豆道路の旧道はすでにMy道
■走り始めてさえすれば
前回の山行が重かったので稲梓から軽く流そうとしたのだが、
(縄地道路)下田白浜ー河津区間に、偶然に迷い込む
稲梓を越えて縄地集落に入り何人かに尋ねるが、”ここは旧道”という言葉が耳につく・・R135の旧道か!?
帰宅後の後追い調査で、この区間は”縄地道路の旧道らしい”ということが解った。
しかしこの狭い道がS29以前のバス通りだったとは恐れ入る(;'∀')
縄地道路
S29 1954年12月1日 - 白浜村板戸から下河津村浜までの区間が有料道路縄地道路として開通
S31 1956年7月1日 - 縄地道路を日本道路公団が引き継ぐ。
S32 1957年11月28日 - 下田町小字武ケ浜から下河津村字浜までの工事完了。
12月12日 - 有料道路「縄地道路」を含め、下田町武ケ浜から下河津村浜までの区間を有料道路下田道路と呼称変更し、本区間が開通。
S42 1967年4月25日 - 有料道路東伊豆道路の一部となる。
S57 1982年4月1日 - 無料開放。
堅い話が続きましたが、チャリだーの特性上・クルマが少ない道を流すのは基本中の基本で、それがバイパス建設により戦争から解放された旧道ならなおサイコー!
何故なら元々の過疎地ではないが故に、クルマの通過地点としての道を通されたもののその狭さや線形ゆえに交通戦争に巻き込まれ、結果バイパスにより戦線から解放されるという悲惨な?歴史があり、現在は静寂な街道に戻っていることが多いのだ。
今はチャリに楽しい道だが、S29以前は交通戦争の道で撮影に立ち止まることさえ許されなかっただろう。
■河津図書館(文化の家)へ
この道の謂れを河津図書館に訪ねた。二回目の訪問で河津謂れの伊豆の踊子や眼科医の石原氏の特設コーナーがある。
問題なのは”河津町史”が発刊されていない事実で(驚愕)、調べものに困ることとなる。ファイルされた”季刊の河津便り”などから拾うしかないが、拾いきれないw
河津町には”町史の発刊”を是非お願いしたい(;'∀')
▼河津町史・編纂 (屮゜Д゜)屮カモォォォン
学芸員の方にお願いしておいた
■伊豆に換気櫓(やぐら)つき住宅!! しかも櫓は”なまこ壁仕様”だってー (;'∀')
これは伊豆の絹産業遺産群、、ではないのか!?
伊豆の養蚕は明治〜戦前まで盛んだったらしいけど、古代より根付いていなかったぶん廃れるのも早かったようです。
しっかし、なまこの換気櫓とはびっくりだな (ノ・ω・)ノ
■呑みながら事後検索
呑んでいると気持ちが前面に出てしまう癖がある。前面に出るときもまず”リスペクトありき”なんじゃないかと思う。
旧道に別け入れば、温泉観光地とは違う地元の素朴な人たちとの触れ合いが待っていたのだった。勿論こんな触れ合いは駅前にも転がっているのだが、探索チャリ野郎VS異人が進入しない谷戸集落の人たちとなれば、お互い笑いが止まらない
今日の伊豆行きの根本は、宇佐美の廃道で染谷姉妹の慰霊碑を発見してしまったことにある。
姉妹の事故はS38年1月13日・道幅狭い宇佐美峠の区間で起こり今は廃道区間なこと、また伊豆に限らず旧主要道が今も現役なこと、いやいや俺たちチャリだーは廃道とかも苦にしないぜ、とか。今日の旅はそんな出来事を姉妹に報告する楽しさでもある。
■溢れ出る河津桜に初音かな
しかし二月だというのに、満開の河津桜の並木群はお見事としかいいようがない。そしてやや離れた稲梓の谷戸での初音(はつね・鶯の初鳴き)はまさにダブル役満。。
▼よく”春を探しに”という言葉が使われるが、立春をすぎれば寒くてももう春であり、早春、春寒、春浅、彼岸、という言葉で表される。
民放の天気予報を見るたびに(上位)陰陽師>>>(下位)気象予報士 だなとよくと思う。
冬に逆戻りとか、真冬の寒さとか、連休中の暑さにとか、ようやく春らしいとか。それを表す言葉があるのに。。
春=春真っ盛りのみではありませんし
■河津から下田へ
満開の河津の人出はものすごかった。これは座って帰れない。。風呂をパスした時間を利用し下田駅まで漕ぎましてBOX向かいの夫婦と熱海まで喋って帰りましたとさ(;'∀')
毎年よ彼岸の入に寒いのは 正岡子規
溢れ出る河津桜に初音かな ほの香
旧道を古道に分けて春の蝿 ほの香
静けさや初音とどめる古集落 ほの香
電停の錆びた架線や初桜 ほの香
佳き日なり初音響ける伊豆の谷戸 ほの香
むかし川に湊ありけり初桜 ほの香
レンズぶれ土産とするや人と花 ほの香
下田路にラーメンすする花見かな ほの香
呑む人と今日の桜を語りけり ほの香
まんじゆうを頬張り転ぶ花見の子 ほの香
花守の集まつている屋台かな ほの香
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