記録ID: 1741497
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無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰




地図/標高グラフ


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過去天気図(気象庁) |
2010年07月の天気図 |
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感想/記録
by ちゃってぃ
東成瀬コースから南本内岳・焼石岳に登ってきました。
7時30分、登山口を出発。
前日も雨でしたし、今日もどんよりとしていてあまり天気は良くないようです。
午後遅くなると雨の可能性も高まる予報でしたので、今日はスピード勝負!
…というわけで、釈迦ざんげ分岐ですが、ここは当然右で(笑
知らない方のために説明しておくと、左の釈迦ざんげは見晴らしは良いが急登。
右のまわり道は、アップダウンは少ないがひたすら樹林帯歩き…というようになっています。
しばらく変化の少ない樹林帯歩きが続きます。釈迦ざんげからの道と再合流したあとは、登山道は下りに転じます。今は楽でいいのですが、帰りのことを考えると…。
いいかげん疲れてきた終盤に、この登り返しがあるわけで…
下りきると胆沢川にぶつかり、何度か渡渉しなければならないポイントがあります。
結構川幅が広く、水量もそれなりなので「ドボン」に要注意です。
また、ガイドブックその他から仕入れた情報によると、大雨時・雪解け時など、わりと頻繁に増水するようです。行きは通れたけど、帰りは増水していて通行不能だった!なんて事があり得ます。
結構リスキーな道かも…。
七合目を過ぎ、しばらくするとパーッと前方の視界が開けて来ました。
蒸し暑い樹林帯から解放されて、ホッと一息。
しかし、目指す焼石方面はガスに覆われていて先行きが不安な感じ…。
八合目の100m手前に「長命水」(GBには「命の水」とも)があります。
なんと「水質検査済み」の看板が出ていました。「安心してお飲みいただけます」とのこと。山の水場で水質検査か〜と思う反面、最近では飲めなくなった水場も多いので安心して水を飲めるのはありがたい事でもあります。キリッと冷たくて、とても美味しい水でした。蒸し暑くて汗がぼたぼた流れ出てくる状態だったのでありがたかったです。
焼石沼に近づくと、いよいよたくさんの花が登山道脇に咲き始めました。
まさにフラワーロード! お疲れだったツートンのテンションも上がります
焼石岳をバックにお花畑が広がります。
一面のミヤマキンポウゲが焼石沼の周りを黄色に染め上げます。
う〜ん、しかしながら天気が今ひとつなので色がくすんでいます…。
これがもっと天気が良かったら色も良かったであろうに…惜しいです。
焼石沼から少々急な坂を登りきると、9合目分岐点に出ます。
ここからは南本内岳・東焼石岳・焼石岳の三方向に道が延びています。
焼石山塊の一大ジャンクションと言える場所です。
時刻は10時過ぎ、登山口から2時間半でここまで来ました。
標準コースタイムが3時間強ですから、ずいぶんがんばった事になります。
まずは南本内岳のピークを踏んでくることにしました。
分岐十字路の左側の道へと踏み込みます。
登山道の一部は未だに雪渓の下でした。しかし、前後に真新しい足跡があるのですが、雪渓上にはほとんどトレースが見あたりません。急速に雪解けが進んでいて、付けたトレースもすぐに消えてしまうようです。
いったん下って沼に出ます。
立派な「南本内川源流碑」が建っていました。
沼の名前はわかりませんでしたが、南本内沼とでもしておきましょうか。
沼から少し登り返して、なだらかな丘を越えると池塘が点在する湿原が現れます。
周りの山々はガスで覆われ、隔絶された別天地の感があります。本当は見晴らしがいいに越したことはないのでしょうが、これはこれで趣があります。
9合目分岐から30分、南本内岳山頂に到着しました。
ガスで下界の様子はまったくわかりません(笑
それでも山頂周辺の高層湿原を見渡すことができたので、それなりに満足です。
しかも、南本内岳は林道の通行止めで岩手県側から登るのを断念せざるを得なかった過去があるので宿願を果たしたような気分もあり、喜びもひとしおです。
南本内岳山頂からの景色は楽しめませんでしたが、山頂周辺にはお花が咲いていました。焼石付近とはちがった種類の花が咲いているのが楽しめました。
来た道を9合目分岐まで戻ります。所要時間は20分くらいですかね。
体力と時間に余裕があれば、さらに東焼石岳にも…と思っていたのですが、なんだか空模様が怪しくなってきたので、焼石岳に直行することにします。
9合目分岐から焼石山頂までの道は、大きな岩がゴロゴロと転がる急登となります。
ロックガーデンとでも形容できそうな岩場は、ツートンが苦手としているはずだったのですが今日はわりあいスムーズに登っていきます。
むしろ私の方がおっかなびっくり…といった体で、なんとも情けない…。
どうも、靴が変わってから岩場が苦手になってしまいました。
前の靴より滑らないはずなんですが、どうも体が靴を信頼できていないようです。
ロックガーデンを登り切ると山頂ですが、山頂では件の交流登山のセレモニーが開催されていました。ちょうど過去の遭難者に対する黙祷の場面で登頂してしまったため、静かな山頂に我々二人の場違いなクマ鈴の音が鳴り響きます(^^;
邪魔にならないように隅っこの方に陣取り、遠巻きにセレモニーを眺めます。
てっきり登山関係者の行事なのだろうと思っていたら、挨拶に立った人が「初めて登りました」なんて事を仰っています。
ピッケル交換や万歳三唱などが滞りなく終わりました。
こういった行事の場面に遭遇することは滅多にないため新鮮でした。
(普段はむしろ行事があることを知っていれば混むので避けますしね)
山頂で休んでいる間に晴れてきました。こうも晴れてくると、さっさと帰ってしまうのはもったいない気がしてきました。
端境期とはいえ、色々お花も咲いていますしね〜。
というわけで三度予定を変更して、一端岩手側の泉水沼に下りてお花畑を経由し9合目分岐に戻り、そこから下山する…というコースを取ることにしました。
泉水沼のほとりから焼石を眺めます。
東成瀬側から眺めたのとでは、全く印象が異なります。
泉水沼近くの分岐点から、お花畑の中を突っ切っていくコースに入ります。
ここはハクサンイチゲの大群落があり、最盛期に当たるとそれこそ雪でも降ったのかと思うほど辺り一面真っ白に染まるのだとか…。まだ見たことないですが…。
東焼石岳への分岐と別れ、9合目分岐の方へ回り込むと地塘が点在する湿地帯が現れます。ここでもまた違った種類の花が咲いています。焼石岳は場所や季節によって、実に様々な花が咲きます。花の名山と言われるだけありますね。
9合目分岐から、焼石沼に下りてきたところ空からパーッと日の光が射してきました。やっぱり日の光があると花の色が映えますね!
下山する前に良い物が見られました。
しかし、ここから登山口までが長いこと長いこと…。
たいして傾斜がきつくないことと、登り返しがあるのとで結局、復路も往路と変わらないくらい時間がかかりました。
おまけに5合目付近まで来ると、にわかに西の空が暗くなり急に冷たい風が吹いてきました。これは一雨来るなと思い、なんとか雨が振る前に車に逃げ込みたいと気持ちが焦ります。無意識のうちにオーバーペースになってしまい、車につく頃には体力を使い果たして、なんだかか朦朧としていました。
二度目の焼石岳でしたが、やっぱり焼石は良い山です。
山頂直下の広々とした草原や、遅くまで残る雪渓、数多くの花々…と魅力が多いです。ただ…その核心部にたどりつくまでのアプローチが長いデスねぇ…。
はやく最短コースの中沼コースが復活してくれないかなぁ…。
7時30分、登山口を出発。
前日も雨でしたし、今日もどんよりとしていてあまり天気は良くないようです。
午後遅くなると雨の可能性も高まる予報でしたので、今日はスピード勝負!
…というわけで、釈迦ざんげ分岐ですが、ここは当然右で(笑
知らない方のために説明しておくと、左の釈迦ざんげは見晴らしは良いが急登。
右のまわり道は、アップダウンは少ないがひたすら樹林帯歩き…というようになっています。
しばらく変化の少ない樹林帯歩きが続きます。釈迦ざんげからの道と再合流したあとは、登山道は下りに転じます。今は楽でいいのですが、帰りのことを考えると…。
いいかげん疲れてきた終盤に、この登り返しがあるわけで…
下りきると胆沢川にぶつかり、何度か渡渉しなければならないポイントがあります。
結構川幅が広く、水量もそれなりなので「ドボン」に要注意です。
また、ガイドブックその他から仕入れた情報によると、大雨時・雪解け時など、わりと頻繁に増水するようです。行きは通れたけど、帰りは増水していて通行不能だった!なんて事があり得ます。
結構リスキーな道かも…。
七合目を過ぎ、しばらくするとパーッと前方の視界が開けて来ました。
蒸し暑い樹林帯から解放されて、ホッと一息。
しかし、目指す焼石方面はガスに覆われていて先行きが不安な感じ…。
八合目の100m手前に「長命水」(GBには「命の水」とも)があります。
なんと「水質検査済み」の看板が出ていました。「安心してお飲みいただけます」とのこと。山の水場で水質検査か〜と思う反面、最近では飲めなくなった水場も多いので安心して水を飲めるのはありがたい事でもあります。キリッと冷たくて、とても美味しい水でした。蒸し暑くて汗がぼたぼた流れ出てくる状態だったのでありがたかったです。
焼石沼に近づくと、いよいよたくさんの花が登山道脇に咲き始めました。
まさにフラワーロード! お疲れだったツートンのテンションも上がります
焼石岳をバックにお花畑が広がります。
一面のミヤマキンポウゲが焼石沼の周りを黄色に染め上げます。
う〜ん、しかしながら天気が今ひとつなので色がくすんでいます…。
これがもっと天気が良かったら色も良かったであろうに…惜しいです。
焼石沼から少々急な坂を登りきると、9合目分岐点に出ます。
ここからは南本内岳・東焼石岳・焼石岳の三方向に道が延びています。
焼石山塊の一大ジャンクションと言える場所です。
時刻は10時過ぎ、登山口から2時間半でここまで来ました。
標準コースタイムが3時間強ですから、ずいぶんがんばった事になります。
まずは南本内岳のピークを踏んでくることにしました。
分岐十字路の左側の道へと踏み込みます。
登山道の一部は未だに雪渓の下でした。しかし、前後に真新しい足跡があるのですが、雪渓上にはほとんどトレースが見あたりません。急速に雪解けが進んでいて、付けたトレースもすぐに消えてしまうようです。
いったん下って沼に出ます。
立派な「南本内川源流碑」が建っていました。
沼の名前はわかりませんでしたが、南本内沼とでもしておきましょうか。
沼から少し登り返して、なだらかな丘を越えると池塘が点在する湿原が現れます。
周りの山々はガスで覆われ、隔絶された別天地の感があります。本当は見晴らしがいいに越したことはないのでしょうが、これはこれで趣があります。
9合目分岐から30分、南本内岳山頂に到着しました。
ガスで下界の様子はまったくわかりません(笑
それでも山頂周辺の高層湿原を見渡すことができたので、それなりに満足です。
しかも、南本内岳は林道の通行止めで岩手県側から登るのを断念せざるを得なかった過去があるので宿願を果たしたような気分もあり、喜びもひとしおです。
南本内岳山頂からの景色は楽しめませんでしたが、山頂周辺にはお花が咲いていました。焼石付近とはちがった種類の花が咲いているのが楽しめました。
来た道を9合目分岐まで戻ります。所要時間は20分くらいですかね。
体力と時間に余裕があれば、さらに東焼石岳にも…と思っていたのですが、なんだか空模様が怪しくなってきたので、焼石岳に直行することにします。
9合目分岐から焼石山頂までの道は、大きな岩がゴロゴロと転がる急登となります。
ロックガーデンとでも形容できそうな岩場は、ツートンが苦手としているはずだったのですが今日はわりあいスムーズに登っていきます。
むしろ私の方がおっかなびっくり…といった体で、なんとも情けない…。
どうも、靴が変わってから岩場が苦手になってしまいました。
前の靴より滑らないはずなんですが、どうも体が靴を信頼できていないようです。
ロックガーデンを登り切ると山頂ですが、山頂では件の交流登山のセレモニーが開催されていました。ちょうど過去の遭難者に対する黙祷の場面で登頂してしまったため、静かな山頂に我々二人の場違いなクマ鈴の音が鳴り響きます(^^;
邪魔にならないように隅っこの方に陣取り、遠巻きにセレモニーを眺めます。
てっきり登山関係者の行事なのだろうと思っていたら、挨拶に立った人が「初めて登りました」なんて事を仰っています。
ピッケル交換や万歳三唱などが滞りなく終わりました。
こういった行事の場面に遭遇することは滅多にないため新鮮でした。
(普段はむしろ行事があることを知っていれば混むので避けますしね)
山頂で休んでいる間に晴れてきました。こうも晴れてくると、さっさと帰ってしまうのはもったいない気がしてきました。
端境期とはいえ、色々お花も咲いていますしね〜。
というわけで三度予定を変更して、一端岩手側の泉水沼に下りてお花畑を経由し9合目分岐に戻り、そこから下山する…というコースを取ることにしました。
泉水沼のほとりから焼石を眺めます。
東成瀬側から眺めたのとでは、全く印象が異なります。
泉水沼近くの分岐点から、お花畑の中を突っ切っていくコースに入ります。
ここはハクサンイチゲの大群落があり、最盛期に当たるとそれこそ雪でも降ったのかと思うほど辺り一面真っ白に染まるのだとか…。まだ見たことないですが…。
東焼石岳への分岐と別れ、9合目分岐の方へ回り込むと地塘が点在する湿地帯が現れます。ここでもまた違った種類の花が咲いています。焼石岳は場所や季節によって、実に様々な花が咲きます。花の名山と言われるだけありますね。
9合目分岐から、焼石沼に下りてきたところ空からパーッと日の光が射してきました。やっぱり日の光があると花の色が映えますね!
下山する前に良い物が見られました。
しかし、ここから登山口までが長いこと長いこと…。
たいして傾斜がきつくないことと、登り返しがあるのとで結局、復路も往路と変わらないくらい時間がかかりました。
おまけに5合目付近まで来ると、にわかに西の空が暗くなり急に冷たい風が吹いてきました。これは一雨来るなと思い、なんとか雨が振る前に車に逃げ込みたいと気持ちが焦ります。無意識のうちにオーバーペースになってしまい、車につく頃には体力を使い果たして、なんだかか朦朧としていました。
二度目の焼石岳でしたが、やっぱり焼石は良い山です。
山頂直下の広々とした草原や、遅くまで残る雪渓、数多くの花々…と魅力が多いです。ただ…その核心部にたどりつくまでのアプローチが長いデスねぇ…。
はやく最短コースの中沼コースが復活してくれないかなぁ…。
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