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記録ID: 1748319
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無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

月山

2009年09月21日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.1km
登り
519m
下り
854m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)

感想

2009年9月21日。この日は月山に登ってきました。
山麓の駐車場は朝から県内外の車で賑わっており、登山道の混雑が予想されます。

9時30分。リフト山頂駅を出発!
月山に直登せず、まずは尾根続きの姥ヶ岳を目指します。

リフト山頂駅で、すでに森林限界を超えており、最初から見晴らしの良い道が続きます。道は平坦ではないものの、石組みや木道などで整備が行き届いており無雪期であれば気軽に快適な山歩きが楽しめるようになっています。

登山開始から30分、あっさりと姥ヶ岳山頂に到着します。
南を見れば伊東岳や朝日の山々が、北を見れば鳥海山が。
西に目を転じれば日本海、そして佐渡島が見え、東にはあでやかな紅葉を身にまとった月山がそびえ、素晴らしい景色が一望の下に…。

いやぁ…、なんて綺麗なんだろう。
登山開始早々、こんなに開けた素晴らしい景色を見ることができるとは想像外でした。これはねぇ、多くの登山者…というより観光客が来るわけですよ。

一瞬、「ここで帰っても十分に満足だよ。ありがとう、月山!」
という気分になりかけました(笑
でも、さすがにそんなもったいない事はできないので、気を取り直して先に進みます。

姥ヶ岳からの景色も素晴らしかったのですが、月山へと続く稜線の道もまた素晴らしい。紅葉した峰峰の、赤や黄色の紋様が、移動するにつれて少しずつ姿を変え色を変えて現れまったく飽きることがありません。

やがて道は湯殿山からのルートと合流。ここで一休みしました。
信仰の山としての月山についてはよく分からないのですが、三山参りとかする人は、この道を白装束を纏って歩くのでしょうか。
なんとなく月山に行けば、そういった白装束の人達が歩いているようなイメージがあったのですが、この日は普通の登山者と観光客の姿しか有りませんでした。

上空からはずっと飛行機の音が聞こえます。
どうやら月山上空を旋回している様子。
紅葉の空撮ですかね〜。確かに今日は絶好の撮影日和でしょう。

見晴らしの良い稜線の道をゆるゆると歩き、やがてリフトから直登してくる道と合流します。時刻は10時を回り、登山者だけでなく観光でやってくるような人も増え、登山道は大渋滞…。ここから先、月山頂上直下までが一番急な難所であるだけに、人の列はゆっくりとしか進みません。ああ…、これは疲れるパターンだなぁ…。

今日はやけに「お年寄り+子ども」という組み合わせが多いなぁ…と思ったら、9月21日は敬老の日でした。すっかり失念しておりました。元気に山を登る孫の姿に目を細めるお年寄りの図は見ていてほほえましいのですが石ガレの急斜面で予測の付かない動きをする子どもって怖いですね。孫を制しきれていないお年寄りも多く、怪我をしなければ良いが…と思いました。

登山道最大の難所を登り切ると石垣の広場にたどり着きます。
周りの人の話では、昔はここにも小屋があったとのこと。
現在は小さな社以外は更地になっていて、わずかに土台の丸石が、ここに建物があったことを控えめに主張しています。

石垣脇の階段を上りきると一気に視界が広がります。
手前の広場から山頂小屋、そして月山神社と広々とした山頂一帯が見渡せます。
そして、見渡せる範囲の人、人、人…。
ちょっとでも平らな場所があれば、そこにはかならず誰かしら休憩しています。

とりあえず休憩は後にして、まずは月山神社にお参り。
今年お参りすれば12年分なんだそうで…。
なにか御利益があるでしょうかね〜。
とりあえず、衣食住に困らない程度にお金があり、元気に山に登れれば言うことは無いのですが。ああ、でもこのご時世ではそれすらも贅沢な願いですかね…。

月山神社にお参りした後は、神社を回り込んで三角点を探しに行きました。
わかりやすい「月山山頂」などの看板でもあればいいのですが、そういったたぐいの物は見つけられず、岩が折り重なった山頂付近にも人が大勢いたため、動き回るのもまま成らず、結局三角点は未発見に終わりました。

山頂からは、姥ヶ岳と同じく日本海や鳥海山などが見えました。
南側は午前中かかっていた雲が晴れて、視界が広がっていました。
特徴的な猫耳型のシルエットが見て取れます。あれは磐梯山ですね〜。
そうすると、手前の横長い山は吾妻連峰でしょうか。
夏の思い出が甦ります。

山頂付近は風が強く、じっとしていると寒さを感じました。
さっきまでは暑い暑いと思っていたのですが、やはり山は秋ですね。
さくっとラーメンなどを頂いて、体が冷える前に下山します。

お昼を過ぎて下山する人も増えてきました。
しかし、下からはまだまだたくさん登ってきます。
今頃の時間に登ってくる人は、ほとんどが観光客か子連れのファミリー登山でペースが遅かったり頻繁に立ち止まったりして渋滞に拍車がかかります。
なんだか危なっかしいなぁ…。
あちこちで尻餅をついたり足を滑らせたりしているのが目に付きます。

牛首までは往路を戻ります。
分岐を左折し、リフト乗り場方面へと向かいます。
このあたりまで来ると、足下は木道となりさくさく歩くことが出来ます。

さらに分岐点。右に行けばリフト乗り場。
左に行くと姥沢コースを経由して駐車場に下山となります。
我々は左へ。

ここから駐車場までのコースタイムは75分。
これはリフト乗り場に掲示されてあったモノですが、実際はどれくらいかかるものなのか…。リフトの係員に少々脅かされていたので若干の不安があるのですが地形図を見る限りでは、そんなにきつそうに見えないのですがねぇ…。

で、実際はどうだったかというと脅しはフェイクです(笑
75分どころか50分くらいで下山できました。
コースのほとんどは木道か石を敷き詰めた整備されたモノですし傾斜も緩やかでさくさく歩くことができます。ま、ほとんど山歩きしたこと無い人も大勢来るのでしょうから、そういう人に向けての注意喚起なんでしょうが…。

この姥沢コースには一ヶ所水場があります。
冷たくて美味しい水でした♪
難点があるとすれば、もうほとんどゴールに近い位置にあるので、ここで水を補給したところで、下りではほとんど役に立たないということでしょうか(^^;
下山後に飲むジュース代わりと思えばいいですかね〜。

14時くらいに下山しましたが、それでも駐車場からはたくさんの観光客が登ってきます。さすがに今から山頂を目指そうという人は少ないでしょうが。ほとんど平服で、登山スタイルの我々の方が浮いた存在になっています。リフトとかあるところだとこうなりがちですよね(^^;

さて、月山ですが登る前に予想していたよりも良い山で一発でお気に入りになってしまいました。もっと茫洋としたというか、のっぺりとした山容なのかなと思っていましたが、なかなかに変化に富んでいて、眺望も素晴らしく遙々来た甲斐があったと思いました。正直、侮っていてすまんかった、月山。

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