燕岳、に届かない

2019年03月09日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 30.3km
• 登り: 2,024m
• 下り: 2,007m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:10
• 休憩: 2:25
• 合計: 13:35

4:50 有明山神社
5:00 5:00 宮城ゲート
6:15 6:20 観音峠
6:45 6:50 中房第五発電所
7:40 7:40 有明荘
7:55 8:10 中房温泉登山口
8:35 8:40 第１ベンチ
9:10 9:15 第２ベンチ
10:00 10:15 第３ベンチ
11:25 11:35 富士見ベンチ
12:25 12:35 合戦小屋
13:15 13:35 合戦山(合戦沢ノ頭)
13:40 14:00 合戦小屋
14:15 14:15 富士見ベンチ
14:30 14:30 第３ベンチ
14:40 14:40 第２ベンチ
14:50 14:50 第１ベンチ
15:05 15:20 中房温泉登山口
15:30 15:30 有明荘
16:15 16:25 中房第五発電所
16:55 17:05 観音峠
18:15 18:15 宮城ゲート
18:25 有明山神社

19:00 しゃくなげの湯 20:50
21:30 みどり湖PAで熟睡して翌日帰宅

天候

ど快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

冬の燕岳には無雪季なら車で行ける中房温泉の12kmぐらい手前からスタートします。スタート地点、宮城のゲートの近くには有明山神社があって、ここに登山者用の通年無料で利用出来る駐車場があります。有明山神社には長野道の松本ICか梓川SAのSICか安曇野ICのどこからでも30分ぐらいです。今回はとても快適で便利な梓川SAで前泊していました。
今回は4:30程度に有明山神社に到着した時点では割と広めの駐車場に車は皆無でした。

コース状況／危険箇所等

今回は合戦沢ノ頭までです。そこまでの区間にはテクニカルと言うか緊張するような状態になっている箇所はありませんでした。概ね中房温泉までの往復約25kmをどう頑張るかが一番の悩みどころな気がします。

雪は中房温泉まではほとんど無し(つまりほぼ舗装路歩き)、中房温泉から登山道に入るとすぐにがっつり出てきます。
そして若干感想っぽくなるのですが今回は雪の状態が課題でした。
朝の時点ではノートレースで、今回は自分の他に2人組の唯一の先行者がいる状態だったのですが、その方々は第一ベンチでザックだけ置いていずこかへ。恐らく水場。そこからトップになりました。トレースが無いと言っても古いトレースがうっすら見えたり、ピンクテープもあるので道に迷うようなことは無く、ラッセルという感じでは無いのですが・・・雪質がかなり最悪。天気が良すぎて気温がけっこう上がったせいか、良い具合に湿った雪は驚くほど自分のワカンにくっついて巨大雪だんごを形成。一歩毎に形成されるので払っても払ってもどうしようもなく、重さで強烈に脚が消耗してしまいました。まるで両足に砲丸が括り付けられているような感覚で、「うおぉおお！」って声を無意識に出しつつ脚を上げ続けてなんとか合戦小屋に辿り着きましたが、余裕で時間も想定を超え、と言うか着いた時点でもうばったり。疲労困憊が過ぎたのでそこまでとしました。
ここまで厳しい雪質は自分はあまり経験が無いです。いまいちどう対策すると効果的なのか分からないのですが、たぶん、雪だんご防止スプレー的なやつをワカンに吹きかけておくと違うのだろうなと。ちなみに自分のワカンはアルミ製(エキスパートオブジャパン)です。あとは・・・単独で来ない！もしくは、そもそもこんなのこのルートに関係無いかなりレアな課題な気がするので、こういうのに出くわしたら潔く諦める！(思考放棄)

その他周辺情報

今回はしゃくなげの湯へ。有明山神社からは5分程の場所にあり、安曇野市外の人は700円です。ナイスな露天風呂にサウナ付き。何度か来ていますがとても満足な施設です。ちなみに食堂併設。今回は失ったカロリーを取り戻すためソースカツ丼を戴いておきました。めっちゃうまかった！

写真

3/9 4:52

まだ真っ暗な中のスタートです。星がすんごい出ている！

3/9 4:55

何の距離かは知らんぷりしたいところ。
この距離看板、中房温泉までほぼ200mおきぐらいにあります。開始2時間ぐらいは見ない方が懸命です・・・

3/9 6:01

謎のスノーシェッドの中で迎える日の出。
きれいだけどなんて山かなと気になって撮った写真。調べる限り姨捨山だろうか

3/9 6:26

オレンジ表銀座

3/9 7:44

有明荘。お、もうすぐだ！と嬉しくなります

3/9 7:55

全く人の気配が無い中房温泉に到着。それにしても雪全然無いな。こりゃワカンは錘かな！・・・などとほんとに思っていたのが笑える

3/9 8:17

登山道に入ってすぐ。めっちゃ雪あった！
2人組が先行していそうには見えていましたが、どうやらその前はトレース無さそう。しかしこの雪は・・・

3/9 8:36

第一ベンチ。先行者さん不在。
ここからは自分がトップに。望むところよ！とイキイキとワカン装着

3/9 8:45

うん、雪質がおかしい。
沈み具合はそこそこですが、何しろ適度な湿り気がとてもワカンにくっつく。重くて脚を上げるのがキツイ。最初のうちはまぁこんなものだろうと思っていたのですが・・・

3/9 9:18

チラホラ展望あり。これは東天井岳

3/9 9:24

こんな感じになっているので道はとても分かりやすい。
が、ズブっと沈むし、そこから持ち上げる雪だんごの重さが脚に堪える。うむむ・・・

3/9 9:47

見た目とても平和そうですが、厳しい。全然進めない。
今思えば重さに耐えるよりかは、ほぼ一歩毎に雪だんごを落とし続ける方が良かったかも

3/9 9:59

割と息も絶え絶えに第三ベンチ。まぁ12時に燕山荘着ければいいか、とまだこの辺では諦めてませんでしたが・・・

3/9 10:47

やっぱり見た目平和ですが・・・いよいよ歩けません。
第三ベンチを過ぎたあたりからは雪量もいよいよ多くなり、ラッセルになる箇所も何度かありました

3/9 11:25

ほんとに息も絶え絶えに富士見ベンチ。
第三ベンチから1時間以上かかったのか・・・これはもうアウト・・・？ということが頭をよぎってます。いや実際はもっと前から。。

3/9 11:56

やっぱり様子は変わらず。歩くべきところは分かりやすいですが、脚の重さに数歩毎にはー、はー、となる

3/9 11:59

でも天気はめっちゃいい！大天井岳が見えてきました

3/9 12:22

割と満足な光景

3/9 12:28

合戦小屋に到着。登りの脚、終了！いやほんと半端じゃなかった

3/9 12:31

とりあえず有明山を眺めて脚を回復させます。
と言ってももうこの時間じゃ燕岳まで行くのは厳しいと判断してます。

3/9 12:31

ひどいっすよねこれw

3/9 12:36

せめて燕岳を見ずには帰れん！とまだ上を目指す

3/9 12:37

天気はほんと良いです。風もほぼ無く暑いぐらい

3/9 12:46

槍が見えてきた

3/9 12:49

ぼちぼち雪が締まってくるか？と言う期待がちょっとあったんですが全然変わらず

3/9 13:11

今日の頂上までもうちょい！
合戦小屋から合戦沢ノ頭って夏なら10分ぐらいだった気がするけど果てしなく遠く感じる・・・

3/9 13:19

到着。「雷鳥は山を　きれいにと　鳴いている」

3/9 13:19

燕山荘も燕岳もすぐそこに見えるのにっ・・・

3/9 13:23

それにしても天気は最高！
うーむ、今日あの頂上からの展望が見たかった

3/9 13:25

針ノ木、赤沢、蓮華

3/9 13:26

北信の山もよく見えました。妙高、高妻、黒姫

3/9 13:27

そしてやっぱりこっちの展望が秀逸！常念山脈と槍ヶ岳

3/9 13:27

槍ヶ岳。見事

3/9 13:31

大天井岳。大天荘も見える

3/9 13:35

撤退します

3/9 13:35

無念だけどこの光景が見れたのは幸いだった！合戦小屋から頑張って上がって正解だった

3/9 13:40

5分で合戦小屋に戻れました・・・

3/9 14:09

下りはもうワカンは不要と見て外す。今日は助けてくれたのか文字通り脚を引っ張ってくれたのかよく分からない活躍をしてくれた・・・

3/9 15:05

中房温泉に戻りました。下りは一瞬の出来事。
でもこっからまだ3時間弱・・・くぅ

3/9 16:20

さらば表銀座！

3/9 18:19

月があがる頃に戻りました。つ、疲れた・・・脚も痛い

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-870 Tough オリンパス

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー フリース ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 スノーゴーグル ネックウォーマー 毛帽子 靴 ザック 輪カンジキ アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ 三脚

感想

moono

そういえば今年の冬は北アルプス行ってないな、と言うことでまだ冬には登っていない＆思いっきり北アルプスを楽しめそうな燕岳へ。
このルート、中房温泉までの歩きが最大の難所だと思っていましたし、実際歩いてみて間違っていないと思いましたが、雪質がこうも悪くなると話が違いすぎました。天気が良すぎるのも考えもの？いや天気は良くて良いはず。いやでも雪は湿らせないで欲しいと言うか・・・いや、もうすべては脚が軟弱なせい！(思考放棄)
いやでもほんと無念ですね。あんなに舗装路歩いたのに・・・まぁ好展望も得られて、無事戻ってこれるだけで満足しないのは欲張りというもの。そもそもは一泊以上するのが筋なルートなわけで、作戦を練って再訪します！