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記録ID: 175414
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積雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

雨の大普賢岳

2012年03月17日(土) [日帰り]
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reserve その他1人
GPS
09:00
距離
5.6km
登り
710m
下り
710m

コースタイム

6:20 自宅出発
   間チェーン装着・凍結箇所と苦闘
9:30 和佐又ヒュッテ着
   有人。駐車1000円、トイレあり。登山届けポストなし→ヒュッテに提出。

10:00 登山開始
10:41 和佐又山のコル
   間40分アイゼン装着・行動食
12:09 笙の窟
12:30 日本岳のコル
13:32 小普賢岳
14:00 小普賢岳のコル
14:40 引き返し決定(頂上まで残り標高差で100m付近)
   間30分遅めの昼メシ
16:13 小普賢岳のコル
17:46 日本岳のコル
19:00 和佐又ヒュッテ着

19:30 出発
   間チェーン脱着
21:30 郡山着
天候 雨。風速5,6m。気温6度。
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
和佐又ヒュッテに着くまでに凍結箇所が3,4箇所あり、チェーンをつけても空回りして往生した。後ろから人が押して何とか運よく脱出できた程度。
次回厳冬期にやるのなら、下でとめて歩くことほうが時間と体力の懸命な使い方だと思った。
でも今日の暖かい豊富な雨で、帰り道はすでに雪・凍結箇所は解けていて大丈夫だった。
コース状況/
危険箇所等
小普賢岳は、往きは直登ルート・帰りは巻き道ルート(夏道)を通った。
結果、帰りは少し下が切れ落ちた崖になっている箇所のトラバースが続き、神経を使うところがずーっとで、しんどかった。
今後は、冬道は迷いなく直登ルートを選択するべきだと思う。はるかに楽。

基本尾根に忠実なルートで、尾根上に大きな岩が邪魔をする箇所は巻いていく。岩を巻く際に、結構な高度がある箇所をハシゴなどで上らなければならないが、はしご諸共、雪で埋もれている箇所は、注意を要する。
岩屋には、ツララがまだ残っていた
2012年03月17日 12:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3/17 12:01
岩屋には、ツララがまだ残っていた
氷が解け、水滴が岩面を流れていくのが、透けてみえて面白かった。
2012年03月17日 23:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3/17 23:57
氷が解け、水滴が岩面を流れていくのが、透けてみえて面白かった。
小普賢岳に取り付いた以降、この時期になっても急斜面にかかった梯子はすべて隠れる。
2012年03月17日 23:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
1
3/17 23:57
小普賢岳に取り付いた以降、この時期になっても急斜面にかかった梯子はすべて隠れる。
小普賢岳頂上。展望はない。
2012年03月17日 13:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3/17 13:32
小普賢岳頂上。展望はない。
長い間待った春が、氷の下から顔を出しだす。
2012年03月17日 13:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
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3/17 13:51
長い間待った春が、氷の下から顔を出しだす。
危険箇所に施された鎖はまだ雪の下だった
2012年03月17日 14:16撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
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3/17 14:16
危険箇所に施された鎖はまだ雪の下だった
時間切れとなった引き返し地点。頂上まで標高差100m。
2012年03月17日 14:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
3/17 14:54
時間切れとなった引き返し地点。頂上まで標高差100m。
ルンゼ上の急斜面をなんどもトラバースする。
いい加減、疲れたよ〜。。
2012年03月17日 14:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
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3/17 14:54
ルンゼ上の急斜面をなんどもトラバースする。
いい加減、疲れたよ〜。。
小普賢岳のコルから、大普賢岳・国見岳方面を望む。
今日の天候ならではの景色(^^)
2012年03月17日 23:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
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3/17 23:59
小普賢岳のコルから、大普賢岳・国見岳方面を望む。
今日の天候ならではの景色(^^)

感想

この山の冬の頂に立つには、やはり時間との戦いだと思った。
アプローチも困難だし恐らく、前夜伯が妥当かと思う。
今回は山初心者が同行していたので、時間がかかった部分もあるが、天候も良くなかったのと、10年以上前にいったルートを覚えていなかったんで、普通ならもっと早くいけると思う。
幸い今回は大部分のルートが分かったので、もっとスマートに行ける気がする。

今回は残雪期を試したが、厳冬期にはより深い雪を相手にすることになろう。
多く雪が溜まったルンゼをトラバースする箇所が多かったが、帰りに滑落停止訓練をやってみたが、ベチャ雪過ぎてあまり滑れず、訓練にはならなかった。

注意を要するのは、ルンゼよりも尾根上の岩場を巻く箇所だと思う。
今回の雪は、深く蹴り込んだ前爪を奥まで効かせれば どうにかなったが、新雪で崩れやすい場合はロープでの確保も必要だろうと考える。

日本岳のコルに近づいたころ、少し空が高くなった。
台高山系方面の山並みが木々の間から少し顔を覗かしてくれて、たいへん喜ばせてくれた。

撤退を決めた帰りに 遅めの昼飯を取り、帰りは暗くなってしまった。
和佐又ヒュッテのおばあちゃんが心配してくれていて、車に着いたとたん中から出てきてくださった。
聞くと、大分携帯電話に連絡を取ってくれた模様。
それもそのはず、大普賢岳は夏でも遭難者が多い山。
本当に心配をかけて申し訳ない気持ちだった。

「春になったらまたおいで」と言われたので、来年の冬にまたお世話になりたいと話したが、来年は会えるか分からないと返ってきた。
聞くと、今年で79歳。ご主人は80歳の高齢だそうで、「ここの冬は体に応えるから...」と話してくださった。

さびしい気持ちを感じつつヒュッテを後にした。

今日も無事家まで帰れたことを感謝、感謝。
頂上までは至らなかったが、自分的には満足の行く山行ができた。

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