思い出の大朝日岳2001―雨に祟られ気持ちのいい稜線は少しだけ


- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,703m
- 下り
- 1,703m
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
---|
写真
感想
2001年8月16日(木)
今回はこの前の鳥海山で仲良くなった60代のIさんの車で大朝日岳へ向かう。
Iさんが家まで迎えに来てくれ、その後教授とOBのTsさんとSkさんを拾い山形へ。
Iさんは戦前生まれの女性だが、この年代でこれだけ運転が得意な人もいるんだなという新鮮な驚きを感じる。
Iさんは50代で山登りを始めるまではゴルフをずっとしていたとのことなので、運転も得意だし体力もあるのだろう。
1ヶ月で2回目、しかも10日ぶりの山形ともなると初回のような感動もなく、いつの間にか眠ってしまっていた。
登山口となる朝日鉱泉ナチュラリストの家に向かう未舗装の砂利道の振動で目が覚める。
後部座席の真ん中だったため、隣にいる太目のSkさんが揺れて体重をかけてくるのが重い。
大朝日岳に登るほとんどの人がここを拠点にするようで、団体さんも多くほとんどが年配の人だ。
朝日鉱泉の温泉は茶色のお湯で、木の枠になったそんなに大きくない湯船で、前の人が出たら順番に入る感じだ。
山に登る前に温泉にゆっくり浸かれるのはいいものだが、教授やOBという立場の人と温泉に入ったことがなかったので、
なんとなく恥ずかしい気がする。
2001年8月17日(金)
登山は長い吊橋を渡るところから始まる。
Iさんが吊橋が苦手というのが意外だった。
登り始めてすぐに展望が開けた鳥海山とは違い、ブナ林の中をずっと登っていく。
鳥原山付近でミツガシワの咲く湿原がある。
ここを過ぎたあたりからやっと展望が開ける。
目の前に見えるのは小朝日岳で目指す大朝日岳はまだその先だ。
思っていたよりも長い道程だ。
鳥原山より先似たような景色が続くのでなかなか近づかない気がする。
小朝日岳を過ぎ、銀玉水から先辺りで気持ちの良い草原が以東岳方面に続いているのが見える。
銀玉水でIさんが水があってよかったと言ってたくさん水をくむ。
ああ、そうか山ってこういうところで水をくむんだよなあと思う。
本格的な山登りを始めて10年経つIさんは山の中で水をくむのには慣れているのだろう。
確かに今晩は避難小屋で自炊なので水がたくさん必要だ。
ただ、山の中で自然の水をくむのは本格的な登山を始めて2年目の自分にはまだなんだか抵抗がある。
大朝日岳山頂避難小屋に到着する直前に雨が降ってきて夜は本降りになった。
結局気持ちのいい稜線歩きは、小朝日岳〜大朝日岳のここだけだった。
夕食は大量に持ってきたナスを使って麻婆茄子を作って食べた。
コッヘルでご飯を炊いた。
言われて米を持ってきていたのだが、その米を研いできただろう?と言われる。
研いじゃだめらしいのだが、濡れてしまうからダメなのだろうか?
2001年8月18日(土)
最終日。
雨の中、レインウェアを着て出発。
結局雨はずっと降り止まず、大朝日岳山頂も雨のなか通過しただけだった。
朝日川沿いをずっと雨の中ずっと下っていく。
濡れているので滑りやすいところも多かった。
雨の中やっと下りきっただけという感じで、景色も見えなかったし、自然地理的なレクチャーもあまりなくこの前の鳥海山の時の方が満足度が高かった。
まあこの教授は自分で見て気付いて、そして自分で考えろという人だから仕方がないか。
山形盆地まで出ると晴れていて、農協の売店で安くなっていた桃を大量に買った。
教授とTsさんとSkさんとは福島駅で別れ、Iさんと自分は4年生のFm先輩の卒論の手伝いをするために吾妻山へ。
兎平キャンプ場でFm先輩らと合流。
大量に買った桃をを夕食として食べる。
完熟でめちゃくちゃおいしい。
そして昨日とは打って変わって満天の星空。
降るような星空というのはこういうのをいうのだろう。
(2021/06/24 記)
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