猫の目天気の竜門岳(日本三百名山) 山口から


- GPS
- 02:25
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 637m
- 下り
- 623m
コースタイム
12:50竜門寺塔跡12:55
13:50竜門岳山頂14:05
14:50竜門の滝14:55
15:00駐車場
歩行時間2時間
天候 | 雨後晴れ後曇り後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道28号線に入り、吉野運動公園手前を右折 山口神社の鳥居前を右折し細い道に入る 集落を抜け、道なりに行くと(山口神社から約1km) 石垣跡の残る駐車スペースあり(2〜3台) その先も林道が続いており、軽トラは行けそう |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場所から林道がまだ続いており、 簡易舗装されている所もあって、車でかなり行けますが 道路の余地は林業関係者の駐車スペースと注意書きがあるので 森林浴をしながら歩くのも良いと思います 簡易舗装が途切れると徐々に急坂 木段、標識が整備されている 岩場一箇所、トラロープあり 渡渉し、しばらく沢に沿って歩いた後 造林帯の急坂が山頂付近まで続く 山頂近く、やや笹藪がうるさくなっている トレースがはっきりしているので問題ないが、滑りやすい 特に危険個所はありません |
写真
感想
以前から行ってみたかった日本三百名山に名前を連ねている山です。
どんな山なのだろうかと調べるのですが
最近の記録があまりなく、どう計画して良いのかちょっと不安でした。
遠い山なので、滅多に行ける訳もなく
今回はまとめて五つの山に行くことにしました。
竜門岳は比較的短時間で登れそうなので、第一日目に設定。
日が長くなりましたが、夜明けと共に出発です。
家を出る時に降りだした雨は次第に本降りになり
名古屋高速で土砂降り、名阪国道では青空が見え始め、
猫の目のような天気に悲しんだり、喜んだり。
六時間半の運転で、やっと目指す山口神社に到着。
そこでまた道を間違えて、行きつ戻りつしました。
ようやく写真で見覚えのある石垣の駐車スペースに辿りついた時は
もう今日の全日程が無事終了したような気持ちです。
実際これからが出発なのに…
春の日差し、フキノトウも美味しそうですが
のんびりしてはいられません。
時計は既にお昼を過ぎています。
四時までには戻ってきたいところ。
まして杉木立の谷間は暮れるのが早いですし、ぐずぐずしてはいられません。
歩きだすと、なんともかぐわしい木の香りに満ちた道です。
木漏れ日も優しく、先程までの辛さなどすっかり忘れてしまいます。
緩やかな川に沿った道は、小さな滝も目を楽しませてくれ、快適でした。
「竜門の滝」の標柱がある辺りから次第に登りが険しくなってきます。
滝から少し行った所に塔の跡があります。
他にもお堂や僧院が建てられていたとありますが
深い杉林の急斜面、礎石だけが四角く金網に囲まれています。
この塔から竜門の滝を見下ろせたのではないかと思います。
登りは更に険しくなり、渡渉するとまもなく古い堰堤に着きます。
堰堤を越えてからは木の幹にテープが多数あり、安心。
沢を離れると本日一番の急登が待っています。
急坂を愛する会の季節が今年もやってきました。
しっかり汗をかいて登ってみたい方にお勧めの登りです。
天気はまた下り坂のようで、日差しはいつの間にか消え失せていました。
ですが、谷間から吹きあげる風が汗には心地よく感じられます。
やっぱり春なのですね。これから、蒸し暑さとの戦いの日々が…
暑さを思うと、やっぱり雪の山の爽快感が惜しまれます。
記録を見ると竜門岳を縦走している方が多いようです。
山頂に着いて、この山が通過点であることがわかりました。
縦走してみたくなる山の形とでも言うのでしょうか?
眺望のない杉林の中に社が苔むしていました。
下山は転がるようにして(実際転がったら危険ですが)下れました。
葉に当たる雨の音、と思ったのは次第に近づく沢の水音でした。
いつ降り出してもおかしくない雲行きです。
竜門の滝まで下って来ました。
おやおや、道の真ん中に軽トラが止まっています。
こんな時刻に滝を見に来る方が居るとは…
滝壺近くでお会いした方は、下見に来られた方でした。
この24日、吉野村で村興しのイベントを行うそうです。
清々しい森林浴をしながら、竜門岳への周回登山を楽しんでもらう企画だそう。
雪解けで滝の水量も今が一番だそうです。
この爽やかな空気、それに三百名山なのですから、
村を挙げて宣伝するのも当然すぎることですが
静けさを失ってほしくないとの微かな思いも心をよぎります。
それにしても、滝はあまりにも大きすぎて、
滝壺付近から見ていたのでは全容はわかりません。
水しぶきで濡れている岩が苔むして滑りやすく、ちょっと注意も必要です。
こんな素晴らしい滝はあまり人に知られず、
立ち寄った人だけが喜びを独占するようであってほしいなんて思ってしまいます。
勝手なことを思いながら、どうやら無事に戻ってきました。
そういえば、本日この山で行き会った方は下見に来られた軽トラの方だけでした。
全く人の気配のない吉野の里山がなぜ、日本三百名山なのか
それは埋もれてしまった歴史なのですね。
今日の温泉は「津風呂湖温泉」。
設備の整った新しい日帰り温泉とは違いますが、谷合の静かな小さな温泉。
こんな温泉に安らぎを感じ、心惹かれます。
「おおきに」という言葉が自然で温かく、柔らかく耳に響きました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する