冬山風味体験〜谷川岳天神尾根
- GPS
- 03:08
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 405m
- 下り
- 413m
コースタイム
- 山行
- 2:11
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 3:08
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新雪はなく、締まった雪で歩きやすかった。凍結もほぼなく6本爪でグリップできる状況。ただし、稜線は冬型気圧配置による強風が時々強く、標高1600m付近で引き返した。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
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感想
会社の先輩に誘われて雪の谷川岳天神尾根を歩いてきた。「雪山なんてお呼びでない」と尻込みすると、「春の谷川なんて実は冬山体験コース。6本爪アイゼンだけ用意して」とあおられ、ついその気になった。幸い上半身はスキー装備が役立つから元手もかからない。
とはいえ、当日はポカポカ陽気から一転、真冬並みの寒気が南下した冬型気候。雪こそほとんど降っていなかったが、すこぶる寒い。今一人、12本爪アイゼン+ピッケルの本格装備で同行した会社の後輩を見て「失敗したか」と思ったが、それまでの暖かさのおかげで雪は締まり、6本爪でも十分歩きやすかったので安心した。
確かに「冬山体験」的なハイカーがぞろぞろと歩いている。年輩の方も多く、汗をかかないようにゆっくり歩いているつもりでも、決して平均より遅いペースではない。ただ、時折吹きつのる風が冷たい。避難小屋(の上)で小休止した際、スキーで使うフェイスマスクとゴーグルを取り出して完全武装した。
急に吹き寄せることのある強風に持っていかれないように気を付けながら、雪の斜面を一歩ずつ登る。つま先を蹴り込むほどの急坂はほとんどない。途中、ボーダー2人が谷へ向かって滑り降りて行った。テントを設営する人、山スキーの準備をする人などもいて、皆思い思いに「冬山」を楽しんでいる。
標高1600m近くの露岩で速い人を先に通すべく休憩した。頂上方面は相変わらずガスか吹雪でよく見えない。5分ほど休んだころ、最も装備の充実している後輩がギブアップを申し出た。体力的な理由とのことだが、心なしか稜線を越える雲が増え、風も増してきている。リーダーの先輩が「そろそろ温泉を目指す頃だな」と潔く撤退を決断した。
折り返して急勾配を下る。慣れないアイゼンで雪の斜面を下るのは意外と筋力を使う感じだ。避難小屋を過ぎて風の弱まる場面が増え、1141m水準点付近の小ピークを越えたところで昼食休憩とした。もっとも、この場所は失敗で、ストーブを使っている最中に風が強まってしまった。今さら移動もできず、ひたすらお湯の沸くのを待ったが、冷たい雪の上ではガスが弱まることを知らなかった。沸騰するまで随分時間がかかり、寒くてえらい目にあった。
そこからは30分足らずでロープウェー天神平駅へ帰着。貴重な”なんちゃって冬山登山”の体験は無事に終了した。アイゼンを外して、ふと靴を見るとなんだかきれいになっている。「雪の中を歩くと汚れが落ちるんですよ」と教えてもらった。いろいろ知らないことがあるものだ。
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