記録ID: 1772320
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積雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
積雪期限定の隠れ名山は感動の大絶景‼「昼闇山」(新潟県・海谷山塊)
2019年03月27日(水) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 06:23
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,520m
- 下り
- 1,502m
コースタイム
天候 | 晴れ一時曇り 山頂の気温:マイナス4度(朝8時半) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・H31.2から焼山温泉は休業中 ・駐車スペースは20台以上 ※休業中とはいえ、邪魔にならないよう駐車しましょう! |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山道整備度:-(良5・4・3・2・1悪)階段や木道、鎖等の整備度 ★体力難易度 :4.5(難5・4・3・2・1易)歩行距離、累積標高差、急登等 ★技術難易度 :4(難5・4・3・2・1易)岩場等の頻度及び危険性等 ★登山道の眺望:4〜5(良5・4・3・2・1悪) ★山頂の眺望 :5(良5・4・3・2・1悪) 【すれ違った登山者の数:4人】 ◆昼闇山(ひるくらやま) ・日本国内に残された最後の秘境とも言われる海谷渓谷で、その最奥に鋭くそびえるのが昼闇山。 ・四季を通じて一般的な登山道はなく、自分の力でルートファインディングを行い登っていくスタイルは、登山の原点とも言える冒険的な楽しさを味わうことができる。 (ヤマレコの今月のおすすめルートから文章を引用) ◆ルートの状況(焼山温泉から昼闇谷まで) ・焼山温泉からアケビ平までの約3km区間は、3〜4mほどの残雪が積もった林道に沿って歩く。緩やかな上り勾配が続き歩きやすく、特に危険性のある箇所はない。 ・アケビ平の林道を離れ昼闇谷までの約1.5km区間は、スギ林の中を標高800mまで歩き、その後は広葉樹の緩やかな雪面が続く。スギ林の中は、複数のトレースがあったのでルーファイしながら進む必要があるが、特に危険性のある箇所はない。 ・標高880m付近から昼闇谷に入渓して標高1030m付近まで昼闇谷の中を歩く。現時点でたっぷり雪があるので、開口部はなく雪渓は安定していた。谷の左岸側斜面から若干のデブリが見られるので融雪時は注意して歩こう。 ◆ルートの状況(昼闇谷から山頂まで) ・標高1030m付近の昼闇谷を通過すると谷の左岸側にある尾根に取付き、その後、標高1600mの昼闇北西主稜線まで、やや急登の広い尾根を進む。特段の危険性は少ないものの標高1400〜1600mまでの区間は急登が続き、体力的に厳しい区間。 ・標高1600mの北西主稜線に乗り山頂方向に進むと、標高1700m付近の雪壁が正面に見えてくる。強いて挙げれば、ここが本日の核心部となり、傾斜角度35〜40度程度の斜面が50mほど続く雪面が登場。十分に注意する必要はあるが、思った以上に高度感や技術的難易度は高くなく、アイゼン等の装備があれば、下りでも後ろ向きでクライムダウンするほどでなかった。 ・標高1700mの急登を越えると山頂まで最後の稜線歩きとなる。東側に雪庇が張り出しているので注意が必要。雪庇が不安定な箇所は、南西側斜面をトラバースしながら登っていく。 ・山頂は完全に360度広がる大絶景が見渡せる。海谷山塊の荒々しい峰々をはじめ、火打山、焼山、金山、雨飾山までの稜線が間近に見られる。 ◆本日の積雪状態と雪山装備 ・今年は全国的に小雪傾向だったが、昼闇山周辺は例年並みの残雪が残っており、少なくても昨年の同時期程度以上は残雪がある感じ。現在の積雪量は、焼山温泉周辺で約2m、アケビ平手前の林道橋で約4mほどあり、昼闇谷も標高850m以上は開口部はなく、十分に雪が残っている。 ・夜の冷え込みがあれば、早朝は凍みて歩きやすいが、雪面はまだ締まりきっていない区間もあるため、暫くはワカンやスノーシューを準備した方が良さそう。 ・本日の雪山装備は、12本爪アイゼン、チェーンスパイク、ピッケル、ストック、ワカン、20mザイルを準備した。焼山温泉から昼闇谷までチェーンスパイクを装着し、それ以降は12本爪アイゼンに変更。また、標高1700mの急登地点から山頂まではストックからピッケルに変更した。下山時は気温上昇で雪が緩み、ツボ足だと踏み抜きが多くなったので、標高1150m地点からワカンを装着し焼山温泉まで戻った。ザイルは未使用。 |
写真
撮影機器:
感想
本日は、以前から気になっていた海谷山塊の昼闇山に登ります。
この海谷山塊は、一般的な登山道が存在しない山が多く、積雪期限定で歩くことができる、まさに秘境と呼ぶに相応しい山域です。
本当は週末の土日に登る予定でしたが、天候がイマイチの予報なので、晴れ間を見て、久しぶりに仕事休んで登ってみることにしました。
今年は全国的に小雪傾向、更に最近のレコが無かったのが些か心配でしたが、思いのほか、雪の量も豊富で順調に登ることができました。
初心者向けの山でないので、誰でも容易に登ることはできませんが、大自然の奥深さや雄大な周囲の山々を望みながら歩ける楽しさに、終始、歓喜感動の連続。
周囲の名峰を360度見渡せる大迫力の山頂を独り占めさせていただき、この上ない充実感に浸ることができた印象深い山行でした。
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コメント
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Joker72さん、初めまして。昼闇山、お疲れ様でしたm(_ _)m
この山、おっしゃる通り「隠れ名山」ですよね
写真47&48、海谷山塊の展望はやっぱりすばらしいです
私も1年前に登りましたが、いまでもあの奇妙な形をした山々が強烈に印象に残っています
Forest21さん、はじめまして!
今回の山行は、1年前に登られたForestさんの詳細なレコを参考にさせて頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。
おっしゃる通り、海谷山塊は、独特な形をした鋭鋒が多いですよね!
周辺には大規模な地滑りや崩壊地も多いので、フォッサマグナ周辺で固い岩山が特徴的に残り、大自然の造形美となっているのかもしれません。
いづれにしても、素晴らしい展望の「隠れ名山」でした
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