稲庭岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.0km
- 登り
- 271m
- 下り
- 257m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2006年6月3日、今シーズン初の山歩きに行ってきました。
行き先は『稲庭岳』です。
稲庭岳に行ってきた、というと
「秋田に行ってきたの?」
何人かに聞き返されましたが、岩手県の山です。
どうも稲庭うどん→秋田の名産→稲庭岳→秋田の山という連想が働くようです。山としてはマイナーなのでしかたないのでしょうか(^_^;)
登山口まで舗装道路が続いていますので普通乗用車で難なくアプローチが可能です。
牧野の中の風力発電の風車の下を抜けていきますので、車でここまで来るだけで、かなりすばらしい景色が堪能できます。
登山道入口にはキャンプ場があり広い駐車場があります。
オフシーズンであればキャンプ場に車を止めても問題なさそうですが、オンシーズンは少し離れた駐車場に止めるのが無難かも知れません。
「頂上まで1000m」地点。ほとんどが明るい林の中の登山道です。
頂上直前の見晴らしの良い登山道。山桜のシーズンに来ると良いらしいです。
キャンプ場の駐車場には車が一杯とまっていました。
キャンプ場そのものには誰もいないのでこの車の持ち主はみんな山に入っていることになります。
「ずいぶんと人気のある山なんだな…」「あるいはなんかイベントでもあるのか?」
不思議に思いましたが、まあ行けば分かるということで…。
登山道入口には「熊出没、注意!」の立て看板が設置されています。
岩手県ではほぼ全域で熊が生息しているので、どこの山にもいると思った方がいいのでしょうが、とくに今の時期は冬眠あけと山菜のシーズンですので遭遇した場合危険度が高いようです。
熊よけの鈴を装備して出発!
登り始めからしばらくの間は林間の登山道を進むことになります。
道はよく整備されており大人二人が並んで歩けるほどで未舗装ながらも「登山道」というよりは「遊歩道」のようです。
それでもつづら折りの坂道が500〜700mは延々と続くので一気に登ろうとすると息が切れます(;´Д`)ハァハァ
それにしても誰もいません。私は登るペースが遅い方なので先に行った人に追いつくなんていうのはまずあり得ませんが、あまりにも人の気配がありません。
突然、目の前の笹藪がガサガサっと音を立てて何かが転がるように飛び出してきました。
すわ熊か!っと一瞬びっくりしたものの、それは人間でした。
持ち物からしても格好からしても間違いなく「山菜採り」。
気を付けて周囲を観察すると、あっちでがさがさ、こっちでばさばさと笹藪中を何者かが動き回っています。
駐車場の車の持ち主はほとんどが登山ではなく山菜採りが目的のようでした(^_^;)
「あと1000m」の看板を過ぎると徐々に林の木の高さが低くなって明るくなってきます。
「あと500m」を過ぎる頃になると、背の高い木はほとんど姿を消し見晴らしが良くなってきます。
振り返ると、岩手山やら八幡平、そして秋田駒などの山々が姿を見せていました。
頂上付近から南側を展望、岩手山や八幡平がキレイに見えています
頂上の石碑と三角点、まわりにベンチなどがあり休憩できます。
ここからは西側から南側にかけての眺望が得られます。
やぐらの足下に小さくほこらが。
東側の眺望。林を抜けると傾斜も緩くなり気持ちの良い山道になります。
10分も歩くと頂上に立つことができます。
登りに要した時間はトータルで40分くらいでしょうか?
頂上には三角点と方位板が設置してありベンチもあります。
一組の老夫婦がお茶を飲みながら休憩していました。
私は山に行くと、なぜかご年配の方から声を掛けられます。
この日もご多分に漏れずベンチに腰を下ろすと同時に声を掛けられました(^^;)
「どこから来たのー?」「ここは山桜がいいんだよ、見頃にくるといい」
「山に来る人は若い人でもマナーがいいねぇー」
などと一方的に話すと満足したのか
「それじゃあねぇ」と言って下山していきました。
私はただ相槌を打っていただけなのですが…(笑)
頂上からの展望は一部が灌木に遮られているため360°というわけにはいきませんが地元の有志によってやぐらが立てられており、それに上れば全方位の眺望が得られる。
やぐらを挟んだ一方には石の祠がありお供え物がしてありました。
かなり古いモノのようで石の表面に刻まれた文字は風化していて意味が分かりません。
古くから信仰の対象だったようです。
一通り景色を堪能したあと下山しました。
下山は往路をそのまま戻りましたが、反対方向には神社を経由してキャンプ場に戻るコースもあるようです。
稲庭岳は小さなお子さん連れでも楽に登れる入門向きの山です。
登山というよりはハイキングの様なコースなので歩きやすい靴であれば難なく歩く事ができます。
ドライブの途中、ちょっと体を動かしてみようかといった感覚で歩いてみるのもいいかもしれません。
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