益々虜になった花の楽園東京薬科大学薬用植物園

2019年04月02日(火) [日帰り]

• GPS: 06:20
• 距離: 26.0km
• 登り: 338m
• 下り: 337m

天候

晴れ

アクセス

自宅 - 小宮公園 の移動は自転車
平山城址公園・東京薬科大学・堀之内谷戸は自宅から徒歩にて周遊

写真

今日は八王子の浅川右岸の桜や御岳山等奥多摩の山々を見ながら都立小宮公園へ向かいます

オオタカ(大鷹)の抱卵が見れればと何時もの小宮公園隣接の森へ来ましたが声も聞こえません　仕方ないので近くの桜を撮影です

小宮公園も鳥の姿がありませんしワダソウ(和田草)も未だです　ヒメリュウキンカ(姫立金花)とヤブラン(藪蘭)の実　今年はレンジャクの為に残しておいたというのに...

オオシマザクラ(大島桜)　名前のとおり大島を含む伊豆七島、伊豆半島及び房総半島を原産とする桜

小宮公園の駐車場付近に咲いている大木の桜です　日本に10種あるサクラ属基本野生種のうちの一つだそうです

公園入口にはハナダイコンの花が咲き乱れています

何だかトピックスも無しに再び浅川右岸を走っていると鳥の声　モズ(百舌)でしょうか　本当はイカルチドリ(桑鳲千鳥)を探していたのに...

殆ど収穫も無いまま一旦帰宅して裏山散歩に出発です　平山城址公園六国台入口に咲く見事な桜トンネル

こちらは平山城址公園中央口の桜　ここで花見をする方もいます　空いていてなかなかです

園内のレンギョウと桜　このレンギョウは葉がまだ出ておらず花だけです

暫く来ない内にサンシュユ(山茱萸)が満開となりもう終盤を迎えようとしていました

一際目立つピンク色のヒナスミレ(雛菫)　枯葉とは対象的な美しさです　地面を這う様な細長いハート型の葉が確認出来ます

今年一番のべっぴんさんのニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)　平山城址公園のスミレ密集地にて

東京薬科大学構内に入り薬用植物園へ向かう途中黄色のヘビイチゴ(蛇苺)の花が目を引きました

東京薬科大のハナモモ(花桃)は開花時期が遅く待ち遠しい　この何とも言えない美しさが好きです

ただ小高い丘の上で高さのある木の上の方に咲いているのでその美しさを最大に表現する撮影は私には難しいです

こちらは低木で手の届く様な高さに咲いているジュウガツサクラ(十月桜)　一年に何回咲くのだろう

ミツバアケビ(三つ葉木通)の開花です　雄花(下)と雌花(上)がそれぞれ特徴的です

薬用植物園への通路のベニヤエシダレザクラ(紅八重枝垂れ桜)は遅咲きでやっと数輪の花の開花を確認です

ハナズオウ(花蘇芳)　花の色がスオウ(蘇芳)で染めた色に似ている為に「スオウバナ」と呼ばれていたがそれが変化してたらしい

ミヤマシキミ(深山樒) 毒性が強く「悪しき実」の「あ」がとれてシキミとなったとか　ミカン科

タンチョウソウ(丹頂草)　この花を最初に見たのは7年前に円覚寺に隣接する松嶺院でそれから一気に山野草が好きになりました

オサバグサ(筬葉草)　高山以外ではここでしか見たことの無い花です　今年も開花してくれました

大変小さい花なので少しズームしてみましょう　蕾が沢山付いているのが確認出来ます　楽しみだなあ

自然観察路の斜面にもアミガサユリ(編み笠百合)別名バイモ(貝母)の開花です

どうしても覗きたくなってしまう下向きの花貝母　今回は手鏡利用ではなくバリアングル液晶を確認しながら撮影しました

スズカカンアオイ(鈴鹿寒葵)　 滋賀県・三重県・愛知県・岐阜県・静岡県に分布する寒葵

昨年開通した自然観察路急坂コースの途中から温室を見下ろす

一昨年までの園内で一番の高所にキチジョウソウ(吉祥草)の赤い実

5種類位のツツジがある中で現在咲いているのはこのミツバツツジ(三つ葉躑躅)と

こちらはクロフネツツジ(黒船躑躅)　自分の中では躑躅で1、2を争う美しさ　それもその筈「ツツジの女王」と呼ばれることもあるらしい

朝鮮半島から中国東北部の遼寧省、内モンゴル自治区それにロシアの一部に分布　江戸時代のはじめに渡来したそうです

ニリンソウ(二輪草)　典型的な2輪でした　天気が良いと蕊の影が花びらに出来るのでアクセントとなります

ヒメアオキ(姫青木)の花　太平洋側の暖温帯林下に自生するアオキの日本海側多雪地帯型の変種でアオキよりひとまわり小さい

薬科大で初のシロバナネコノメソウ(白花猫の目草)　　ハナネコノメやキバナネコノメの原種とか

ハナネコノメとの違いは花粉の色が黄色ではなくて白　もう終盤で葯の色が褪せていて綺麗ではありません　来年が楽しみです

コチャルメルソウ(小哨吶草) この花まで薬科大で見れると益々高尾への足が遠のきそう(笑)

ミヤマカタバミ(深山片喰)　コセリバオウレンに代わり目立ってきました

シキミ(樒、櫁)　樒が持つ独特の香りは魔除けの効果や死臭を打ち消す効果もあるとして仏事においてはお線香や抹香と同じようなものとして扱われていた

ムラサキケマン(紫華鬘)　華鬘とは仏殿の欄間などの装飾具　シロヤブケマンやキケマンの仲間

ムサシアブミ(武蔵鐙)　スキーの板先のように曲がった姿がアブミ(鐙)のつま先を囲む部分に相当するのでこの名が付いた

キバナノクリンザクラ(黄花九輪桜)　春に総状花序を伸ばし花の中心部に橙色班がある黄色いハート形の花を茎先端に9個前後付ける

薬科大前の谷戸に咲く大根の花　ここでは色々な野菜の花が楽しめます

トウダイグサ(灯台草)　灯を燈した昔の灯台(燈台)に似ているのでタカトウダイ(高灯台)等トウダイグサ科の仲間はみなこのような姿をしている

八重雪柳　ユキヤナギ(雪柳)が最盛期を迎えていますがこれは八重バージョン

寺沢谷戸のトサミズキ(土佐水木)の花　多分この葯の色の状態が一番綺麗な時期かも知れません

こんなに賑やかなのにヒトリシズカ(一人静)とはこれ如何に　花穂が1本なので名付けられたとか

ヒサカキ(姫榊・非榊)の花　神棚には榊を供えますがマサカキ(真榊)は少ないのでこちらが多い

ツルニチニチソウ(蔓日々草)　薬科大前の谷戸で烏骨鶏の養鶏農家の塀に面して毎年元気に咲きます

東京薬科大学へ戻ってきました　これは桜の代表格ソメイヨシノ(染井吉野)

今回のレコでもお分かりの様に八王子も桜が見頃な季節となりました

薬科大からの帰路　何時もの場所に咲いていたシャガ(射干)　中国から持ち込またれと言われ日本各地に野生化しているアヤメ科の花

感想

ランツベルク

タイトル通り益々東京薬科大学薬用植物園の虜になった1日でした。
多分関東では最大の面積を占める薬用植物園ですが未だ立ち入り禁止の場所の方が圧倒的に広いので年々の進化が楽しみでもあります。

オサバグサなど高山でしか見たことの無い花やシロバナネコノメソウにコチャルメルソウ等まさかここで出逢える様になるとは思いもよらない出来事に大満足の1日でした。シロバナネコノメソウはもう終盤で本来の美しさにはお目にかかれなかったものの来年が楽しみです。

参考　東京薬科大学薬用植物園　https://www.toyaku.ac.jp/plant
　　　　カレンダーは必見です
　　　　イラストマップはアップデートされていません

　　　キャンパスマップ　https://www.toyaku.ac.jp/about/campus/campus01
　　　学生食堂　https://www.toyaku.ac.jp/about/campus/gakusyoku
　　　
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