権現岳にマイッタ
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,354m
コースタイム
→ 7:46「1830M〜1835M」と書かれた緑のベンチ → (スノーシューに履き替え) → 8:15「標高約2000m」の標識
→ 8:44「ここが一番きつい」の標識 → (ちょっと進んで休憩)9:02 → 9:30前三ツ頭、アイゼンに履き替え9:49 → 10:36三ツ頭
→ (休憩1回、のちミステイク) → 12:00権現岳山頂12:05 → 12:49三ツ頭
→ 13:10前三ツ頭から少し下って休憩13:27 → 13:35「ここが一番キツイ」の標識→ 14:32天の河原 → 15:00ゲート
天候 | ホワイティ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早めに来たつもりだったけど、到着したときは既に満車でした。土曜から泊まりの人もいるのかな。 とはいえもう少し詰めて停めてくれたらなあ・・・。ゲート前の端っこに寄せて停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前の晩に降雪があったようですが先行者のおかげでトレースはありました。頼りまくり。 ●天女山〜天の河原 ツルツル凍結の上にうっすら雪が乗っていて危ない。早々にアイゼンを装着した。 ●天の河原〜前三ッ頭 序盤、やや広めの尾根。たま〜に赤テープあり。 しまり雪ではなくちょっと歩きにくい(疲れやすい)。雪が増えたかな〜と感じたあたりでスノーシューに履き替え、これ正解。なんでかっていうと・・・ 浮くとか沈むとかの問題以上に、オニ急登にはヒールリフターが大活躍だったのでした(反則!?笑)。 我々のスノーシューの足跡でいい感じに道ができあがったていた(見た目は)。 ●前三ッ頭〜三ッ頭 ここから再びアイゼンに履き替え。ピッケルも。 ●三ッ頭〜権現岳 一度下る。コル周辺は樹林帯。稜線の気持ち西斜面を歩く感じ。東側は頂上が近づくにつれ雪庇が発達してくる。 最終標識から先、雪庇との距離感を保ちつつ、小さな社がある辺りから、頂上直下の岩場では左手へ巻くように急斜面のトラバース。 でその岩沿いに上がっていく感じで山頂へ。というのが「正規ルート」。私はここでミステイク。詳細は感想の欄にて。 ●下り 標高を下げるにつれ雪が消え、「こんな所通ったっけ?」と首をかしげるほど登ってきたときと全く違った風景。久しぶりに土で靴が汚れた。 |
写真
感想
未だに消えぬ自己嫌悪感。
自分への戒めとして、その部分だけを感想に残しておくことにする。
最終標識の前後だっただろうか、休憩を終えて出発、雪庇を横目に稜線を進むと、いよいよ頂上らしき岩場が迫ってきた。
すると「おーい、逆、逆!」という声が聞こえ、見上げると、目指す岩より左下の岩に人影があり、こちらを向いている(ような気がした)。
姿は見えないが連れらしき人が「あーほんとだ」と応じている声も聞こえた。
え?このルート違うの?一体どこから道を外れたんだろう、と少々焦り(今から思えばこの焦りが諸悪の根源)、
その人影のいる岩を目指して谷部分の灌木帯をを無理矢理トラバースしていく。
しかし“正規ルートに合流した(しそう)”という印象が全くない。
ほんとにこっちで合ってるのか? 我々が目指してたほうで正しかったんじゃないのか?
とりあえず声の主が見えた岩にはたどり着いたが、その人の姿は無かった。その代わりに別の単独の方が我々の前方にいた。
モヤモヤしつつも、人の姿が見えてちょっと安心した。頂上もすぐそこに確認できた。
しかし、うーん・・・。今いるところが正しいなら、我々はどこで間違ったんだろう、と眼下を確認すると、当初我々が歩こうとしてた雪庇沿いの稜線に下山者が見える。
・・・だよなあ! やっぱあっちで合ってたよなあ!
う〜〜〜〜ん!? あの声は一体???
より一層のモヤモヤを抱えつつ、権現岳山頂に到着。
・・・。
晴れでないのを承知で、急登を頑張って登ってきた。
悪天候の中ここに着いたことは嬉しい。
でも、心から喜べない。
「逆」という声が聞こえ、自分に向かって言われている気がして、まずそこで少なからず気が動転した。
もうちょっとそこに留まって、状況を確認するべきだった。
2.5万図とコンパスは必ず持って行くし、すぐに取り出せるところに身につけているのに、なぜ肝心なときに使えなかったんだろう。
そもそも「自分の目指してる方向が正しい」と確固たる自信があれば声に惑わされることもなかった。
視界が良いとは言えず一抹の心細さを抱えながら、急登でクタクタ、でもさああと一息!というと所での出来事。
正しい道に復帰しなきゃ、という焦り。
でも本当にこっちなのかな、という不安感。
で、やっぱり違ってた、というダサイ結末。
こういう結末に陥った自分の情けなさ。
それらが全て態度に出てしまう子供っぽさ。
相変わらずどんよりとした天気の中、延々登ってきた道を延々と下る。
長い。
黙々と下る分、その間はもう自己嫌悪の嵐。
感情が高ぶって途中泣きそうだった(←こうやって冷静さを欠いてる辺りも山ではよろしくない)
雪山だし、状況に応じて本来の(メジャー)のルートでない進み方をする場合もあるだろう。
でも今回の事は、自分できちんと状況を見て「よし、こっちだ」と判断したのとは違う。
何事もなかったから「今回は」よかっただけで、楽観視してはならない。
こういうミスが積み重なっていつか人様に迷惑かけるような大きな失態に繋がるのだろう。
失敗したことと、失敗するに至る体力的・精神的余裕の無さ&スキルの未熟さと、その後の自分の振るまいと・・・凹みに凹んで今も凹みなう。
八つ当たりしてしまったJ氏にごめんなさい。
山の悔しさは山で晴らす。
ちゃんとした山屋にならないと。
====================================================================
蛇足でCM:快晴の赤岳レコもよかったらご覧下さい。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-172904.html
お疲れ様でした。
新雪がたっぷりあって、楽しそうですね!
この記録を見て、すぐまた行きたくなりました。
権現、お疲れ様でした!
自宅から登山口まで僅か1時間そこそこで着くのは羨ましい限りです。
う〜ん、分からない、天の声だったのか、それとも「おろく」がyokoさんを呼んだのか・・・(怖)。
私も先日不思議な事がありました(初めてじゃないけど)、
本気の八ヶ岳完結編を終えて赤岳鉱泉より下り始めて数分後、
グリーンのザックに同じような色のアウターを着た男性登山者1名が歩いているのがチラリと見えた。
姿は直ぐに樹木に隠れ、30秒たたずに私がそこにさしかかった訳ですが、
ん? 居ない・・・!
先に進んだのかとも思ったが幾ら歩いても、前がずっと見通せる場所でもやっぱり居ない。
これって何よ! 自分の目の錯覚・・・?
かもしれないけど・・・、何となく背中が寒くなりました。
yokoさんは色んな名言(迷言?)を作ってくれますね、オニ急登(笑)? いやいや、確かにあそこはそう思えるよ。
WV部出身のyokoさんに云うまでもないでしょうが、
ピッケルは、トラバースの傾斜がどちらでも基本的には利き手で持ちます。
yokoさんの場合は右利きのようですから、右下がりのトラバースでも右手で持ち、
左手をシャフトに沿えて左側斜面(山側)をいつでも突き刺せるような体制で進むのが宜しいかと。
ピッケルの持ち方は色々とあるようで、またリューシュのタイプによっても変わりますが、
これ、私が某山岳会の雪山講習で半年間かかって叩き込まれた方法です。
もっともリューシュは腕で留めるタイプでしたが。
天女山の松の枝、yokoさん、謎の声で相当イラついてたようですね、
まさか逆上がりでもしようとぶら下がったのでは?
このルート、何気に長いのですが、流石にyokoさん、
ヘロヘロと云いながらもタイム的に結構いいと思いますよ、特に下山時は!
追伸;
山では時として不思議な事が起こるものですね。
自分で確認・確信したことのみを実行できる人はそうザラにはいません。
場数を踏む事が精進への近道かと。
季節的にベシャベシャ雪を覚悟してましたが、前の晩に降ったおかげで冬山気分を満喫できました。
まあ、天気が晴れだったら文句無しだったのですが。
赤岳を観賞するべくいつかまた挑戦します!
山の近くに住んでるって、最高ですよね♪
私も職場から甲斐駒・仙丈がよ〜く見えて目の毒です、仕事中に気になって仕方が無い(笑)
見放されやしないかとレコあげてからドキドキしてました。
ワンゲル時代は雪山組に参加してなかったので知識や技術は微々たるものです。
ピッケルのアドバイス、ありがとうございます!
あるレコで読んだのですが、
「10回自分で行くより1回の講習(ガイド登山)のほうがよっぽど有意義」
まあ一概には言えないとは思いますが・・・コラボの際はnoborundaさんの一挙手一投足をよーく観察して、色々と吸収させていただきたく!
noborundaさんも不可解な体験されてるんですね。どうしても悪い方向に想像が働いてしまいますよね・・・。
ナゾの声の件、私の出した結論はこうです。
・私たちが目撃した岩場の人影はその通り声の主かその連れ。
・しかし「おーい、逆だ」と声を掛けた相手は私たちではなく、私たちが間違いトラバースをして主の見えた岩場に出たときに前方を歩いていた人に対してであった。
山頂から下りていくと休憩中の単独の男性に会い、「あれ、縦走されてきたんですか?登りですれ違ってないですよね?」と聞かれたんです。
その男性の姿格好からして、私たちが声の主のいた岩場にたどり着いたときに前方を歩いていた方ではないかと思われました。
そんなに離れてはいなかったのに、私たちが山頂に着いた頃には彼の姿は無く。
つまり、彼は登りは正規ルートで来たが、下りを間違え登り返しているところに、私たちがもっと間違えた道から上がってきて彼の後ろ姿を見た。
「おーい逆だ」の声の時点で彼は結構下にいたのでしょう。
私たちが間違いトラバースをして声の主のいた岩場にたどり着くあいだに、彼も下から登り返してきて、我々より少し早く上方に出ていた。
彼は既に山頂を踏んでおりさっさと去ったため、私たちが山頂に着いたときには姿が無かった。
彼を追うように歩いていたので、彼が山頂から下りる際には私たちに会わないことになる。
・・・というストーリー。
何にせよ、次からはもっと注意力を持たないと。
行きたい山は沢山あるので自然と場数は増えるでしょうが、
どのような姿勢で取り組むかが肝心ですよね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する