奥の畑谷から清水頭へ☆霧の中の新緑
- GPS
- 05:03
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 800m
- 下り
- 798m
コースタイム
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 5:02
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
京都を出発すると比叡山にかかる雲が低く、山の中腹から上は雲の中である。鈴鹿での好天と期待して前日までの晴天の天気予報はいつしか曇りとなっている。東の空が明るいことを期待して名神高速を東に走るが、鈴鹿のあたりの山々は雲に覆われてシルエットが見えないばかりか八日市のICを降りると、早くも小雨が降り出した。
鳴野橋には車が一台だけ停められている。ちょうど3人の男性が山行の出発の準備を整えられているところであった。近江八幡からの方で「近江の里山を歩く会」で連休中に企画されておられる雨乞岳への山行に下見に来られたらしい。お先に失礼して、傘をさして林道を歩き始める。
新緑の緑のパッチワークの中にところどころに山桜が散見する。散り始めではあるが、まだ花がそれなりに残っているようだ。舗装路が終わり、非舗装路に入ると道は落ち桜の花びらで埋め尽くされている。道は林道脇の石垣からは満開の黄華鬘草に今年、初めてお目にかかる。
古屋敷跡が近づくとあたりに靄がかかり始める。雲の中に入ったようだ。
蓮如上人の旧跡の手前で奥の畑谷の右岸へと入り、新緑の奥の畑を目指す。対岸に渡り、わずかばかりの杉の林を抜けると奥の畑の手前の広地となる。しかしわずか10m先まで見えるか見えないかという濃霧である。
このあたりでは新緑ははだ始まったばかりのようだ。草地の中の踏み跡を辿るとところどころにバイケイソウが目につく。右岸に渡り、先へ進むとバイケイソウの数が増し、林の中ではところどころに大群落が現われる。
奥の畑が近づくと、林の向こうに白い空間が見えるばかりだ。海の底にいるような霧の空間を歩いていくと、広地の奥の見覚えのある大樹のシルエットが幻影のように朧げに浮かび上がる。
奥の畑の主のシデの大樹にご挨拶をしに行く。バイケイソウの群落に囲まれて佇む樹の先端からは細かい新緑が芽吹いている。このシデのような巨木は他には見当たらず、やはり圧倒的な存在感だ。
左岸の踏み跡を辿り、前回の山行で辿った尾根を再び登る。好展望が広がる筈の尾根も周りは白い空間が見えるばかりである。この日はシャクナゲを期待して当初、南雨乞岳から杉峠を経て、タイジョウへと周回する計画であったのだが、シャクナゲをみるのであればこのまま大峠に下るのでもよいだろう。稜線からは低い笹の草原の中を辿り、白いガスの中を清水の頭へと向かう。
清水の頭からは1014m峰を越えるあたりでようやくガスが晴れてきた。尾根が北向きに転じるとヤセ尾根となり、尾根はシャクナゲの林となる。しかし残念ながらシャクナゲの花は一輪も見られないのであった。尾根が左手に曲がり西に向かうようになると大峠への急下降となる。尾根の南側は大きく切れ落ちており、白倉谷の展望が大きく開ける。谷間では新緑のパッチワークの中に満開の桜の樹が散見する。
大峠から下り始めると新緑に日差しがああたり始める。上を見上げると青空が広がり始めている。沢伝いに下降してゆく道は荒れてはいるが踏み跡は明瞭であり、危険な箇所はないようだ。渡渉した対岸に杉の植林の平地が広がったかと思うと、古屋敷跡に出た。
桜地蔵にお参りをする。左足の足首のあたりに微かに違和感を覚えたので、スパッツを脱いでズボンをめくってみると、ヒルが吸い付いているのだった。おそらくまだ吸い付きはじめたところだろう。ヒルは全く膨らんでおらず、傷も小さかった。お地蔵様が教えてくれたようだった。
この八風街道を八日市ICに向かうと喜楽長を醸造する喜多酒造の前を通ることになるのだが、蔵元ではなく八日市にある酒屋に寄り道し、権座と六方を手に入れる。名神を京都に向かうと、再び雨が降り出した。この日は天気が不安定なようだ。
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