記録ID: 1835726
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山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
白馬岳 白馬沢右俣
2019年05月11日(土) [日帰り]
yy0419
その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:53
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,849m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<アプローチ> 猿倉駐車場から大雪渓まで雪がつながっており、シール登行可能です。長走沢は1つ目の堰堤の上でつながっているため渡渉不要ですが、一度スキーは脱ぐ必要があります。 大雪渓は2号雪渓からのデブリがかなり堆積していて、2号雪渓から下は快適な滑降は望めません。右岸側をややトラバース気味にトレースがついています。3号雪渓の出合を過ぎたあたりから数日前の新雪が残っており、登りではここを選ぶとシールが効きやすくて有効でした。私は頂上宿舎上までシールで登り切りましたが、9割の方が途中でシートラに切り換えていました。 <柳又谷源頭部滑降&白馬沢右俣源頭部への移動> 柳又谷源頭部は頂上宿舎裏の登山道分岐点からすぐ雪が着いていてほぼ歩きなしで立てました。滑り出し直後に雪庇状の急斜面を下りるところがありますが、それ以外は緩やかで広々としていて快適そのものでした。雪もフィルムクラストしたザラメが融け出したくらいで滑走性が高く、最高の条件でした。 標高2500mくらいから右にトラバースして高度を落とさないようにし、枝尾根を越えたところでシール装着、しばらく水平以上の後、三国境から雪倉への縦走路へ向けて雪のなるべく繋がっているところを登行。雪が無いところは板を外して、2700m地点で縦走路に出ました。縦走路の東側は雪が着いていますが、目指すドロップポイントが目の前に見えますが、その斜面は雪なし。小蓮華岳への縦走路に三国境東の谷間から鞍部に出ようと試みましたが、谷に降りるところに雪庇が出来ており、弱点から降りてみたものの、トラバースの斜度がきつく、雪も安定していないためスラフとなって足元から崩れていきやすい状態で要注意でした。(私は無理やり通過しましたが、残り2名は尾根上部からアプローチしました)縦走路に出たらほんのわずかシートラで小蓮華方面に登るといよいよドロップポイントです。 <白馬沢右俣滑降> 出だしは比較的緩やか(とは言っても30度弱くらい)な源頭の大斜面で、まさにこの斜面を滑るために苦労してアプローチしてきた価値のある最高の斜面。雪質も締まったザラメで申し分なし。滑り降りるにつれて徐々に斜度が増し、幅が狭くなり、雪が重くなってきますが、上半部は至って快適な極上斜面。急傾斜になって一部スラフが流れる箇所がありましたが、比較的雪も安定していて、とめどなくスラフが流れ続けるようなことはありませんでした。ここで別Pの単独スキーヤーと遭遇。ほぼ同じルートで来られたようでした。 中間部はデブリゾーンで、ここは正直苦行エリアです。ある程度柔らかいデブリもありますが、どうしようもなく固いものもあるので、滑降する要素はほぼゼロです。スキーの板がデブリに引っかかって転倒したり、デブリに混じった大きな岩に激突したり、事故が起きやすいので、疲れた体に鞭を打ってどうにかかわしました。 下部は広く快適な緩斜面。雪はさすがに重いですが、デブリゾーンと比べると天国のように快適な斜面でした。そのまま白馬尻で大雪渓に合流です。 <下山> 大雪渓からはラクラク下山かと思いきや、デブリのおかげで右岸まで出なければならず、白馬沢出合からは結構登らないとならない上、またスキーを履いてデブリ横断をしなければならないところもあって、最後の修行でした。右岸のトレースまで出てしまえば、長走沢で一部歩きがあったり、少々登り気味の所や枝を踏んだり微妙な雪のつながりの部分はあるものの、猿倉までずっとスキーで降りてこれました。 |
写真
撮影機器:
感想
今回は白馬岳2号雪渓に行く予定でしたが、出合から確認するとかなりデブリが酷くて断念。予定を変更して白馬沢右俣に行ってきました。
行程が長くハードなルートではありましたが、天候、雪質等絶好の条件の中、快適な斜面を滑ることが出来、充実した山行になりました。
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