鎌倉「外輪山」周回


- GPS
- --:--
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 525m
- 下り
- 532m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:10
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
感想
高校生の頃、郷土研究部というのに所属していて、この年の学園祭に備えた研究テーマは鎌倉の外敵からの防備に関する遺構で、鎌倉を取り囲む丘陵に作られた切通や切岸と呼ばれる防御施設と思われる遺構を、部長の先生の指導のもとで調査していた。この時は部としての活動とは別に一人で鎌倉の「外輪山」一周を思い立って実行した。日にちは正確ではない。
鎌倉の「外輪」というと、本来は材木座の海から名越の山に上がっていかなければならないが、名越には火葬場があり、火葬場ができるはるか以前から人が葬られる場所であり、地元では様々な怪談話が語られていた。タクシーの運転手が「名越のあたりで夜若い女性を乗せたらそのうちすっと消えて、後部座席が濡れていた」などというのは定番で、部長の先生から聞いた話で怖かったのは、「ある人が、怪談話の真偽を確かめようと夜中に火葬場のあたりを訪れたが、帰ってきたときには精神を病んで口がきけなくなっていた」というもので、少なくとも先生は真剣にその話を信じているようであった。
そうしたこともあって、一人歩きのこの時は名越から登るのはやめ、八雲神社という神社の裏から祇園山といわれるハイキングコースに入り、衣張山(百人一首の天の香具山と同様、夏に涼をとるため、白い布を張って雪に見せたとの伝承がある)を通り、朝比奈の切通を通って一旦十二所に下り、天園ハイキングコースをたどって建長寺に降り、葛原ヶ岡に上がって大仏切通の脇から尾根を辿って極楽寺近辺まで出たように思う。このころは三浦半島の山を藪でも沢でも所かまわず歩き回っていたので、鎌倉の山など、尾根さえあれば道はなくとも突破するのに苦はなかった。最後は、昔住んでいた稲村ケ崎に出て、岬の展望台に上がって仕上げとした。
鎌倉の外輪を歩くという点からすると、決して完全なコースとは言えないが、鎌倉の地形を知るためには今でも歩いてみてよいコースだと思う。
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