記録ID: 1861607
全員に公開
ハイキング
南アメリカ
パタゴニア�ぁ．僖ぅ郵駑�公園トレッキング
2018年12月26日(水) 〜
2018年12月30日(日)
クマ
その他1人 コースタイム
GPSログ取得に失敗したため、手入力。
●旅行13日目（晴れ）
10:00 ラス・トーレス管理事務所 出発
12:30 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場
テント受付（本日3回目のパスポートチェック）
テント設営、昼食
キャンプ場近辺散策
夕食、テント泊
●旅行14日目（晴れ）
01:00 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場を深夜に出発
※トーレスデルパイネのモルゲンロート撮影のため
02:00 公園監視員に呼び止められ、キャンプ場にもどる
※深夜に公園内を歩くのは禁止との理由
04:45 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場を再出発
05:15 アセンシオ谷Ascencioへの分岐
06:35 チレーノキャンプ場 休憩 -07:00
09:10 トーレス湖展望台 撮影 -09:40
11:35 チレーノキャンプ場 休憩 -12:15
13:40 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場
温水シャワー、キャンプ場にてまったり
夕食、テント泊
●旅行15日目（雨のち曇り）
11:30 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場 出発
16:30 ロス・クエルノスキャンプ場
18:00 フランセスキャンプ場
テント受付、テント設営（パネル式で快適）
キャンプ場内散策、温水シャワー
夕食、テント泊
●旅行16日目（晴れ）
10:00 フランセスキャンプ場 出発
11:00 イタリアーノキャンプ場（フランス谷分岐）
ブリタニコキャンプ場ピストン
12:45 イタリアーノキャンプ場
16:30 パイネグランデキャンプ場
テント受付、テント設営
キャンプ場内散策、温水シャワー
夕食、テント泊
●旅行17日目（晴れ）
08:00 パイネグランデキャンプ場 出発
船着き場にて並ぶ
09:35 カタマラン乗船
10:10 カタマラン下船（プデート）
10:30 プエルトナタレス行きバス乗車（Bus-Sur社）
※予約よりも2時間早い便でしたが交渉してOK
-
●旅行13日目（晴れ）
10:00 ラス・トーレス管理事務所 出発
12:30 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場
テント受付（本日3回目のパスポートチェック）
テント設営、昼食
キャンプ場近辺散策
夕食、テント泊
●旅行14日目（晴れ）
01:00 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場を深夜に出発
※トーレスデルパイネのモルゲンロート撮影のため
02:00 公園監視員に呼び止められ、キャンプ場にもどる
※深夜に公園内を歩くのは禁止との理由
04:45 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場を再出発
05:15 アセンシオ谷Ascencioへの分岐
06:35 チレーノキャンプ場 休憩 -07:00
09:10 トーレス湖展望台 撮影 -09:40
11:35 チレーノキャンプ場 休憩 -12:15
13:40 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場
温水シャワー、キャンプ場にてまったり
夕食、テント泊
●旅行15日目（雨のち曇り）
11:30 ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場 出発
16:30 ロス・クエルノスキャンプ場
18:00 フランセスキャンプ場
テント受付、テント設営（パネル式で快適）
キャンプ場内散策、温水シャワー
夕食、テント泊
●旅行16日目（晴れ）
10:00 フランセスキャンプ場 出発
11:00 イタリアーノキャンプ場（フランス谷分岐）
ブリタニコキャンプ場ピストン
12:45 イタリアーノキャンプ場
16:30 パイネグランデキャンプ場
テント受付、テント設営
キャンプ場内散策、温水シャワー
夕食、テント泊
●旅行17日目（晴れ）
08:00 パイネグランデキャンプ場 出発
船着き場にて並ぶ
09:35 カタマラン乗船
10:10 カタマラン下船（プデート）
10:30 プエルトナタレス行きバス乗車（Bus-Sur社）
※予約よりも2時間早い便でしたが交渉してOK
-
| 天候 | おおむね晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
船
・プエルトナタレス・ロンバルディアBT(7:00)ー<Bus-Sur社のバス2h>→9:00アマルガ湖公園入口(Guarderia Laguna Amarga) ※行きは公園入口(Guarderia Laguna Amarga)で降りるが、ややこしいので、プエルトナタレス⇔プデートPudeto間の往復で予約。また、バス予約システムでこのバス便を探す場合は目的地をTORRES DEL PAINEと入力するのが肝です。 プエルトナタレス・ロンバルディア・バスターミナルから乗った始発のバスの運転手は、超安全運転で、多くのバスに抜かれ、アマルガ湖の西にある公園管理事務所に着いたときは、この時間帯の一番最後になってしまいました。案の定、アマルガ公園管理事務所は多くの観光客やハイカーでごったがえしており、すべての窓口で長蛇の列となっていました。ここで公園内の注意事項を説明するビデオを観るのですが、特に指示もなかったので、いきなりそそくさと入園申請書類を記入して入園手続き窓口の列に並びました。順番が来てパスポートとともに入園申請書類と入園料21,000CLPを差し出すと、とくにスケジュールとかチェックされずに処理は済みました。 ・アマルガ公園入口(9:30)ー<公園のバス15分>→ラストーレス公園管理事務所 3,000CLP（キャンプ予約があれば従来、無料のはずでしたが、今回から有料化されていました。） このバスに乗るのも長蛇の列になっていて何台かのバスを待って乗り込むことが出来ましたが、押した押したです。しかし、もし歩いたら結構な距離（たぶん1時間半ぐらいかかる）があり、かつ、何台ものバスがまき散らす砂ぼこりを吸うことになり、乗れて良かったと思いました。 【復路】12/30日 ・パイネグランデ(9:35)ー<船カタマラン0.5h>→プデートPudeto(10:05) 片道20,000CLP キャンプ場の端に行けば、船着き場が見える範囲にあります。シーズンは並びますが、結構大きい船が就航しているので、よほど長い列にならない限り乗船できると思います。ペオエ湖(Pehoe)はとても素敵な湖でかつ短時間なので座る必要はありません。むしろ、デッキでの写真撮影が忙しいくらいです。 ・プデート(10:30)ー<Bus-Sur社のバス2.5h>→プエルトナタレス・ロンバルディアBT(13:00) プデート下船場所のすぐ横がバス停になっていて、数台のバスが待っています。20人程度収容のレストランもあります。下船客が終わると、乗船客が乗り込んできます。今回の我々のコースを逆に進みたい場合は、プデートで乗船してパイネグランデまで行けばいいと思います。ただし、この場合もアマルガ湖公園事務所で手続きを済ませてからになります。 - |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※コース状況などを含めた日記形式で記述します。日本から持参したテント泊フル装備で臨み、テント4泊5日の行程です。 ● ラストーレス公園管理事務所→ラストーレス（セントロ）キャンプ場（12月26日） 超満員のバスに乗ってようやくその入口にたどり着いたパイネ国立公園・ラストーレスですが、この入口にもカフェテラスを兼用とした管理事務所があって、入園申請書類を書かされました。ここでは日程内でのキャンプ場の予約も確認されました。はっきり言って大変うざかったです。朝一のバスでやってきたのに、パイネ公園内に入れたのは10時過ぎ。これじゃあ日帰りの人はほとんどどこにも行けないですね。 入口からたしか30分ほどでラストーレス（セントロ）キャンプ場に着いたと思います。キャンプ場受付で、並んで、またまたまた書類に記入。パスポートを見せるのも本日3度目。テント受付はしゃーないと思って処理を済ませ、テントを張る適地を探しました。ホリホリががんばっていい場所を見つけてくれました。日本でこのキャンプ場Web予約にひどく苦労した割に、スペースは空き空き。予約Webサイトではいつ見ても満杯の満杯だったのにどーいうこっちゃあ。でも、好きな場所にテントを張れる幸せに浸りながらテントを設営していたらもう13時、用意してお昼のラーメンを食いました。この日は近所の散策だけで終わりました。ボクは必殺タラコスパゲッティを夕食に食って、明日のための滋養を養い、早々に寝ることにしました。事務手続きなどで酷評しましたが、自然あふれるいいキャンプ場なので、誤解されないように願いまする。翌日はチレーノキャンプ場を予約したかったのですが、取れなかったのでこのキャンプ場で2泊します。 ●ラストーレス（セントロ）キャンプ場 ⇔ トーレス湖展望台（12月27日） 深夜0時にキャンプ場を出発して、トーレスデルパイネのモルゲンロートの写真を撮りに出発しました。展望台まで4時間強かかるからです。30分ほど歩いた場所で、前から歩いてくる公園監視員（制服着た太ったネーちゃん）に呼び止められました。なんでも、深夜に公園内を歩くのは禁止とのことでした。さんざん言い合いしましたが、『It's a rule.』と言われてしまってはもう、われわれ旅行者にはなす術がありませんでした。 キャンプ場に戻ってふて寝し、再度5時前に出発しました。アセンシオ谷Ascencioに入る分岐まで30分、分岐からチレーノキャンプ場までコースタイム2時間を1時間ちょっとで登りました。ここアセンシオ谷はWトレックの『W』字の右側の線に当たる部分になります。ほどなくホリホリも到着して、さらにコースタイム2時間半を2時間で登ってトーレス湖の展望台、というか湖をせき止めているモレーンに、9時に着きました。湖が見えたときはヘロヘロでしたが、飛び上がりたい気持ちになりました。あいにくお天気はいまいちでしたが、ガスの合間にちらちら見える3つの塔はとても幻想的で感動的でした。 トーレス湖ごしに、トーレ・モンツィーノ（別名トーレ・ノルテ(北塔)）、トーレ・セントラル、トーレ・アゴスティーニ（別名トーレ・スール(南塔)）の3つの岩峰が目の前に並んでいます。もちろん写真を撮りまくりました。今までの流れでは、ここでまたホリホリが写真撮影で長時間、居座りたがるだろうと思ったのですが、意外や意外、30分ほどでもういいと言うのです。ここまで来るのに精魂を尽くしてしまったのか、はたまた、かなり寒かったのでこれが身にこたえたのか、元気もありませんでした。それでも1時間弱ゆっくり写真撮影した後、10時前に下山を開始しました。降りて行く途中、暖房の効いたチレーノ小屋でホリホリがコーラをおごってくれました。14時前にキャンプ場に着いたら、またコーラをおごってくれました。いったいどういう風の吹き回しでしょうか？少々気持ち悪い感じでしたので、お返しに、貴重なタラコスパゲッティをちょっとだけ分けて、様子を伺うことにしました。喜んでました。 海外の有料キャンプ場でありがたいのは、温水シャワーが浴びれることです。ふつう温水シャワー設備があることがあたりまえになっています。これは世界一清潔な日本人にはとてもありがたいことです。でも日本のキャンプ場には滅多にない設備なのですが・・・。まあ、それはともかく、シャワーでさっぱりして、夕食をとり、ゆったりまったりとパイネ国立公園の雰囲気を味わって就寝しました。 補足情報ですが、チレーノキャンプ場のさらに奥、展望台へ行く分岐の周辺に、トーレス・キャンプ場というCONAF管理の無料キャンプ場（当時も予約必要）があったのですが、2年ほど前に廃止され、現在は幕営禁止になっています。ロケーション的には最高で、スケジュール的にも幕営したくなる場所なのですが、絶対にチェックされますので、くれぐれも注意してください。さらに、展望台方向ではなく、アセンシオ谷の1時間ほど奥に、ハポネス・キャンプ場というのがあるそうです。しかし、一般路ではなくなり、かなり険しい道になるそうです。かつて日本隊がベースキャンプとした場所だそうです。 ●ラストーレス（セントロ）キャンプ場 → フランセスキャンプ場（12月28日） 6時に起きて、テント前で朝食をとっていたら雨が降ってきました。これまでの霧雨のような雨と違って、結構、強い降りになりました。でもさすがのエアライズ3、漏れや浸水はまったくありません。テント内でうだうだやっていたら小やみになってきたので、濡れたテントを撤収し、11時半にセントロキャンプ場を出発しました。 パタゴニアらしい景色の中を、重い荷物を担いで、ゆっくりと進みます。行動食は街で仕入れた大きなスポンジケーキみたいなのをちぎって食べていましたが、こんなんではチカラが出ません。景色が特別いい場所では、休憩して写真タイムとしました。4時間半のコースタイムを5時間かけて歩き、ロス・クエルノスキャンプ場に着きました（16:30）。手前で『小休止しよう』って言っておいたはずなのに、先行していたホリホリがいません。しばらくすると戻ってきて『そんなの聞いていない』と言います。なんという意思疎通の悪さでしょうか？相変わらずです（笑）。 ロス・クエルノスキャンプ場は、谷あいの狭小地に無理やり詰め込んだようなキャンプ場でした。ここからさらに1時間ほどで今宵の宿泊地となるフランセスキャンプ場に着きました（18時）。やはり谷あいの林間に造ったキャンプ場でロス・クエルノスキャンプ場ほどではありませんでしたが、狭い感じがしました。キャンプ場は、おおむね斜め斜面でしたが、テントは、一張りづつ専用の木製パネルの上に張れるようになっていて、平行で泥に汚れることもなく快適でした。ただ今朝は雨だったのと、林間で、妙に冷気がこもっていて寒かったです。 もちろんこのキャンプ場にも温水シャワー棟があって、男性用だけでも5つほどのコンパートメントがあり、シャンプーやボディシャンプーも完備されていました。日本のキャンプ場も見習ってほしいぐらいです。コーンポタージュとフリーズドライご飯で、こんなんでもマイウでした。うだうだして22時に就寝しました。 ●フランセスキャンプ場 → パイネグランデキャンプ場（12月29日） 結論から先に言えば、今回歩いたパイネ国立公園のうちで、最も景観美にすぐれた区間がこの区間でした。ノルデンフェールド湖の爽快さ、クエルノス・デル・パイネの山容の荒々しさ、登山路を彩るお花畑、キャンプ場の開放感・・・どれをとってもパタゴニアらしい自然美で、フォトジェニック的にも特Aレベルでした。♪森とんかつ、泉にんにく、囲んにゃく、まれてんぷら、静かにんにく、眠るんぺん、ブルーブルー、ブルーシャトー♪（ちょっと、雰囲気を壊しましたかね（笑）） 林間にあるフランセスキャンプ場の朝は冷えました。朝4時にスマホの目覚ましを鳴らしましたが、とても寒くてシュラフから出れません。ぬくぬく・うとうとする間に9時前になっていました。このキャンプ場のチェックアウトタイムは9時だったのですが、我々が出発したのは10時ごろで、もちろん周りのテントはすべてなくなっていました。1時間ほどでイタリアーノ・キャンプ場に着きました。Wトレックの中心部分になり、Wトレックのうちで唯一残っているCONAF管理の無料キャンプ場です。予約が必要なのですが、予約サイトがスペイン語のみで、事前に日本から何度アクセスしても満杯でした。しかし実際に行って見てみると、空き空きじゃないですか！おまけになかなかいい雰囲気です。管理小屋もがあり、スナック菓子なども販売していました。 イタリアーノ・キャンプ場からフランセス谷（フランセス川）を北上します。Wトレックの中心線になります。ホリホリは疲れて行かないというので、フランセス川に架かる橋のたもとで待っててもらいました。ひとりで30分ほど登ったらフランセス展望台という場所がありました。右側の枝沢が落ちてくる岩場で水の豊かな場所でした。奥の氷河が展望できたと記憶しています。この先にはブリタニコキャンプ場というCONAF管理だった閉鎖キャンプ場があり、さらに先に展望台があるのですが、そこまで登らずに、さらに30分ほど登っただけで戻りました。自分もガス欠気味で元気が出ず、ホリホリも待ってるからでしたが、いまから考えれば、ちょっと惜しいことをしたなという感じです。 約1時間半後、フランセス谷に架かる橋にもどってきたら、ホリホリはザック内のありとあらゆるものを甲羅干しにしていました。フルーツMIXの甘いスポンジケーキをほおばって小休止したあと、13時前に出発しました。ここから先の景色は特にすばらしいもので、進行方向にパイネグランデの白きたおやかな峰が望め、右上にはクエルノスデルパイネの荒々しい峻峰が際立ち、左側は独特の青色したSkottsberg湖が輝いていて、さらに登山路は満開の黄色い花で彩られていました。木の立ち枯れ具合も風景に妙味を加えていて、湖の色が変わったと思ったらそれはペオエ湖Pehoeで、そのまま気持ちのいい風を受けて歩いていたら、本日のゴールとなるパイネグランデキャンプ場が見えてきました。このルートだけは、絶対にまた歩きたいと思いました。 16時半にパイネグランデキャンプ場に着いて、テント受付を済ませ、あちこち設営地を物色してテントを立て、ホットシャワーを浴びて、さっぱりしたあと、夕食にしました。広々としたキャンプ場で、とても爽やかな場所にありました。今回のパタゴニア旅行全体を通して、ナンバーワンのキャンプ場となりました。 なお、Wトレックでは、このキャンプ場を出発して、『Wの字』の左線となるルートをグレイ小屋（Refugio Grey）までトレッキングし、小屋前からクルーズ船に乗って氷河クルーズを楽しんで、グレイ湖公園管理事務所前の船着き場で降りて、Wトレック完成となるのですが、我々はすでにこのグレイ氷河クルーズを経験していたので、この左線は歩いていません。 ●パイネグランデキャンプ場 → プデート → プエルトナタレス（12月29日） チリ人に対して懐疑的になっていたボクらは、昨晩、プデートまでの船を予約しようとキャンプ場のスタッフに聞いていました。『少し並べば乗れる』という回答に対して、『予約は出来ないのか？』と詰め寄ったのです。『満員になったら増便がでる』と言われてもなんとなく信じられない気持ちでいました。6時に起きて朝食をとってテントを撤収し、本来は11:35の便に乗る予定でしたが、いまキャンプ場にいる大勢のハイカーのことを考えると不安で仕方ありません。プデートから乗継のバス便もあるし、乗れなかったらややこしいことになります。そこで一便早い9:35の便に乗るべくキャンプ場の目の前にある船着き場で並ぶことにしました。もちろん、まだ誰も並んでいません。周りから見て、せわしない東洋人が二人、並んでいるなーとでも見えたでしょうね。 実際、乗船の列には100人ぐらい並びましたが、やってきたカタマランは大きな船で、列に並んだ全員を乗せてもまだまだ余裕がありました。また、この船では席を確保する必要はありません。乗船時間はほんの30分ほどですし、ペオエ湖からの美しい景色が次々に展開していきますので、写真撮影のためにデッキのいい場所を確保すべきです。ペオエ湖そのものも”森とんかつ”的？に神秘的なので、修飾する言葉を失うほどです。バチバチ写真を撮りました。 以降の行動は、上記アクセスの復路を見てください。 - |
| その他周辺情報 | ■パイネ国立公園 トーレス・デル・パイネ(2850m)、クエルノス・デル・パイネ(2600m)、パイネ・グランデ(3050m)などの名峰や、グレイ氷河などを擁する自然公園で、園内のキャンプ場に泊まりながらトレッキングするWルートやOルートが有名となっています。 昔はいざ知らず、（今は）とても面倒な国立公園だというのが第一印象です。真面目なチリ人気質が反映しているのか、オーバーユース気味（と感じているチリ人が）自然公園の入場人数を制限しているようで、何かとうるさいし、自由がありません。小屋泊であろうと、テント泊であろうと、基本的に予約がないと公園には入れません。テント泊は、そのキャンプ場が有料、無料にかかわらず、予約が必要となります。また、無料キャンプ場はどんどん閉鎖されていってます。それじゃあ日帰りだと入場はどうなるのか知りませんが、プエルトナタレスの街から公園入口となるアマルガ管理事務所までバスで片道2.5時間(約100km強)かかるので、その時間を考えると、たとえ入場できたとしても、ほとんど散策できないまま帰る結果となってしまうでしょう。 その予約自体も大変で、数か月前からアクセスしていたのですが、ほとんどいつも一杯でした。シーズン中は、世界中のツアー会社が大量に確保したり放出したりするので、一般の個人旅行者にとっては大変迷惑な話です。数十回ほどアクセスしたら、空いている枠がでてきたりするのですが、目的とするキャンプ場は思い通りに予約できないため、トレッキングの行程に影響を受けます。しかし、実際に泊まってみたら、キャンプ場はどこも空き空きなので、公園入場の人数そのものを制限しているのがありありと伺えます。 ■パイネ国立公園のキャンプ場予約 キャンプ場も小屋も、予約は以下のサイトからです。需要と供給からなのか、かなり強気の価格設定です。特に小屋で2食付きで泊ると街中の高級ホテル並みの価格になります。泊る場所に拠って運営会社が異なるので予約サイトも変わってきます。ラストーレス(セントロ)、チレーノ、クエルノス、フランセスなどの予約はFantastico Sur社、パイネグランデはVerice社、無料キャンプ場はCONAF(公園管理局)となります。無料キャンプ場と言ってもWルートで現在運営されているのは、イタリアーノぐらいで、他の無料キャンプ場はすべて閉鎖されてしまいました。また、CONAFサイトは、入力画面がスペイン語のみなので、私の場合、基本単語すら分からず大変つらかったです。 ・Fantastico Sur社予約 https://www.fantasticosur.com/ ・Verice社予約 http://www.verticepatagonia.cl/home ・CONAF予約 https://www.entradas.parquesnacionales.cl/login/index.php ■アマルガ湖公園入口管理事務所 実際のアマルガ湖から少し西側に離れてあります。入園手続きとなる申請書の提出や入園料の支払いを行う場所です。基本的には諸注意事項を説明したビデオを観てから手続きをします。シーズン、とくに朝はいつも、ハイカーでごった返している感じです。ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場へ行く場合は、さらにバスに乗り継ぐ必要があります。ラス・トーレスからではなく、プデートやセラーノ、グレイ湖船着き場などから入園する場合も、ここでバスからいったん降りて手続きします。バスはここで待ってくれるので、処理を済ませてからバス移動することになります。 ■ラス・トーレス公園事務所 バスから降りたら、カフェを兼ねた検問所と言ったらいいのでしょうか？があります。再度、入園書類を書かされて、パスポートとアマルガでの手続き完了書類とキャンプ場の予約書類を見せます。うざいことこの上なしです。シーズン最盛期を外せば、ここまでチェックされることはないと思うのですが・・・。 ■ラス・トーレス（セントロ）キャンプ場 パイネ国立公園内のキャンプ場で中心的な存在のためセントロと呼ばれています。広々とした有料キャンプ場で、ケータリング施設などの禁止区域以外、基本的にどこにテントを張っても構わないようです。トイレ、ホットシャワー、水道、簡易レストランなどの施設があります。収容能力があるので比較的予約しやすいキャンプ場です。ここに２泊することになりましたが、うち１泊はチレーノキャンプ場をとりたかったのです。１００回近くアクセスしましたが、いつも満杯でした。チレーノキャンプ場は、山の斜面に作られているので、収容能力が小さいと想像できます。 ■フランセスキャンプ場 湖にながれる川の三角州に作られた林間のキャンプ場です。キャンプ場の地面はほとんど斜めになっていますが、テントは平行に作ったパネルの上に、一張りづつ張れるようになっていて、空いているパネルならどこでも使えます。男女別にりっぱな温水シャワー棟があります。 ■パイネグランデキャンプ場 広々とした芝生のキャンプ場で、ペオエ湖畔のとても爽やかな場所にありました。開放的で設備なども良くお勧めのキャンプ場です。このキャンプ場の運営会社はVerice社なのですが、テント泊の費用はFantastico Sur社の半額で、テント一人一泊1,000円ぐらいでした。 ■オスタル・アメリカ（Hostal America） これといって特別なホテルではありませんが、バスターミナルとダウンタウンの中間点にあるので、個人旅行者向けと言えます。シャワー、朝食付きで54USD/2人1泊だったので、3200円/1人1泊ぐらいでしょうか。部屋は狭いですが、清潔なホテルでした。ホテルの名前通り、英語がしっかり通じるのでうれしいです。なお、パイネ国立公園でのキャンプから帰ってきて、ここでもう一泊しました。キャンプに不要な荷物を預けておくという目的もあって、キャンピング日程の前後泊をしました。 ■カワスカ―カフェ（Kawesoar Cafe） プエルトナタレスにあるおすすめの肉料理屋さん。店頭に炉があって肉を丸焼きしているのに、なぜカフェなのか？。『地球の歩き方』には載っていないですが、目抜き通りであるエペラード通りぞいにあり、庶民的な位置づけの人気店で客足が絶えない感じです。肉の盛り合わせであるパリジャーダを注文し、美味しく＆たらふくいただきました。肉といっしょにビール（セルベッソ）やワインもおいしいので、ホリホリが調子に乗って飲み食いしまくってました。その合間に、ホリホリはスタッフや周りのテーブルの客にちょっかい出しまくるのでヒヤヒヤもんです。いつか巻き込まれて、痛い目に遭いそうで怖いです。瞬時に他人になる技でも磨かないといけません！ - |
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朝7時前だというのにハイカーでごったがえしている。トーレス・デル・パイネ行きのバスに乗り込む。
バスの車窓より、右にトーレス・デル・パイネ、左に冠雪のパイネグランデ。
野生のグアナコの群れ。チリでは食わないのであちこちで見かける。アルゼンチンでは捕って食ってきた歴史があるので、遠巻きにしか見られない。
12/26 20:35
野生のグアナコの群れ。チリでは食わないのであちこちで見かける。アルゼンチンでは捕って食ってきた歴史があるので、遠巻きにしか見られない。
申請完了後、アマルガ公園管理局前でラス・トーレス（セントロ）行きのバスに乗り換える。
ラス・トーレス公園管理事務所でバスを降りて、また記入し、今度はスケジュールとキャンプ場予約をチェックされる。
ようやくパイネ国立公園に入園できた。右上にトーレス・デル・パイネの先端が見えている。
いきなり、『オラ！』の連発をくらう。スペイン語で『こんにちは』という意味。
廃止されたトーレスキャンプ場のあたり。ここは分岐になっていて、ほとんどのハイカーは左へ、ミラドール（展望台）へ向かう。右へ行けばハポネスキャンプ場。
12/27 19:59
廃止されたトーレスキャンプ場のあたり。ここは分岐になっていて、ほとんどのハイカーは左へ、ミラドール（展望台）へ向かう。右へ行けばハポネスキャンプ場。
トーレス湖ごしに、（右から）トーレ・モンツィーノ（別名トーレ・ノルテ(北塔)）、トーレ・セントラル、トーレ・アゴスティーニ（別名トーレ・スール(南塔)）の3つの岩峰が目の前に並んでいます。
12/27 21:07
トーレス湖ごしに、（右から）トーレ・モンツィーノ（別名トーレ・ノルテ(北塔)）、トーレ・セントラル、トーレ・アゴスティーニ（別名トーレ・スール(南塔)）の3つの岩峰が目の前に並んでいます。
チレーノキャンプ場のレストラン。なんとホリホリがコーラをおごってくれた。
右に下ればインゲ湖に行けますが、左へセントロキャンプ場に戻ります。
ホテル・ラストーレス周辺には、一面にマーガレットが咲いています。このあとキャンプ場でのんびりしました。
翌朝、キャンプ場に虹が出て、雨になりました。今日は、フランセスキャンプ場まで移動しなければなりません。
様子を見て、テントを撤収し、11:30にセントロキャンプ場を出発しました。
ノルデンフェールド湖が見えました。曇りなので、湖の色が冴えません。
右側を見上げると、クエルノス・デル・パイネ（パイネの角）の峻峰がそそり立っています。
クエルノス・キャンプ場に着きました。このキャンプ場は、Bader川が湖に流れる三角州の狭小地に作られています。
ノルデンフェールド湖ぞいを歩きます。太陽に当たるとこの白濁が色を出します。
フランセスキャンプ場に着きました。地図によっては載っていない場合もありますが、イタリアーノ・キャンプ場の東1〜2kmぐらいの場所にあります。
12/29 6:06
フランセスキャンプ場に着きました。地図によっては載っていない場合もありますが、イタリアーノ・キャンプ場の東1〜2kmぐらいの場所にあります。
テント泊受付け後、空いているパネルを自由に選んで、その上にテントを張りました。林間にあり多少寒かったので、ホットシャワーがありがたかったです。
12/29 8:03
テント泊受付け後、空いているパネルを自由に選んで、その上にテントを張りました。林間にあり多少寒かったので、ホットシャワーがありがたかったです。
翌朝、この案内板がわからずにウロウロしました。テント受付のすぐ近くでした。この日は、パイネ・グランデ・キャンプ場に向かいました。
12/29 22:52
翌朝、この案内板がわからずにウロウロしました。テント受付のすぐ近くでした。この日は、パイネ・グランデ・キャンプ場に向かいました。
フランセス谷を1時間ほど遡行しましたが、廃止されたブリタニコ・キャンプ場までは行けませんでした。
振り返って、ノルデンフェールド湖ごしに見るクエルノス・デル・パイネ。
ペオエ湖の右に、本日のゴールとなるパイネ・グランデ・キャンプ場が見えます。
案内地図と乾燥注意掲示板ですかね？火の用心のマスコット、日本はリスですが、こちらはモグラです。
ペオエ湖上から望むパイネ・グランデ（左）とクエルノス・デル・パイネ（右）。
ノルデンフェールド湖からペオエ湖に流れ落ちるサルト・グランデの滝。
撮影機器：
感想
パイネ国立公園を自前テント4泊5日の行程で、Wサーキット（崩れ？）トレッキングしてきました。いろいろな意味で苦労しました。現地ツアーにでも入ったら、きっと楽だったんでしょうが、強気な価格設定に加えて、いつ見ても満員でした。
昔はいざ知らず、現在、世界中の国立公園のなかで、パイネ国立公園ほどその施設予約がとりにくい国立公園はないと思います。また、予約がなくては基本的に入園すら出来ないという制限も、はたまた、夜中にうろついてはならないという規制も、まるで公園内に戒厳令でも敷かれているかのような有様でした。
自然公園のオーバーユースという状況と、チリ人の真面目な気質があいまって、このような状態になってしまったのでしょうが、さらに悪いことに、世界中の旅行会社が大量に予約し、状況によってこれを放出するということを繰り返しているので、一般の個人旅行者が予約できないのも無理はありません。本当に迷惑な話です。
しかしながら、いくら個人での予約手続きなどに苦労しても、自分（ら）で行ったほうが絶対に面白いと思います。日本の旅行会社のパックツアーでも、ここを歩くツアーがありますが、ガイドの”金魚の糞”で行っても記憶に残らないばかりか、感動そのものが薄いと思います。わざわざお金を払って楽しみを減らしているようなものです。自分らで公共バスを使って移動し、入園申請して入園料を払い、自分らでルーファイしながら歩いて、写真撮影ポイントなどを見つけていけば、気兼ねもなく、思う存分楽しめるというものです。この意味で、前回の目的をなんとか果たせたのは良かったと思いました。
パイネ国立公園では、公園内にある無料のキャンプ場の相次ぐ閉鎖に加えて、今後もいろいろな規制が加わってくると感じます。いま行っておかないと完全に閉鎖されてしまいそうな、あるいは、ますます高額なお金を支払える人だけが入園できるような方向になっていきそうな感じがしてなりません。
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つづく（�ゥ廛鵐拭Ε▲譟璽淵拘儻�とサンチアゴ移動）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1912508.html
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最初に戻る（�￣�路とブエノスアイレス散策）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1707398.html
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