野栗沢〜大ナゲシ〜宗四郎山〜大山〜野栗沢
- GPS
- 10:20
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,894m
- 下り
- 1,888m
コースタイム
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 13:20
天丸橋下降点から大山へ延びる尾根の途中にある下山路への分岐が不明瞭。
更に途中で不明瞭箇所がありここでもルートロスして1時間以上のロス。
全体として、雨&霧でルート不明瞭、さらに岩場木の根は滑りやすく、想定よりも大幅に時間がかかった。
天候 | 曇→小雨→大雨→小雨 霧深し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
野栗沢〜林道終点:赤岩橋にて鎖で車両進入禁止となっている林道を沢沿いに行く。 林道終点〜二俣:ひたすら沢沿いを行く。途中右岸と左岸を行ったり来たりするが、とにかく沢沿いから外れないこと。 二俣〜赤岩峠:要所で目印があるのでそれを頼りに進む。前半沢沿い、後半は急斜面。 赤岩峠〜大ナゲシ:1493ピーク手前でピーク方面と北斜面をトラバースして大ナゲシ方面の尾根へ行く踏み跡があるが、まずはピークを踏んで位置と方角を確かめてから大ナゲシへ向かうほうが無難。 大ナゲシ〜六助の頭:特に危険個所や難所は無し。 六助の頭〜山吹峠:六助の頭から南に延びる尾根方面が開けている。この尾根にまんまと引っかかってしまった。。それまで西へ進路を取っていたが、ここからは北西から北へ進路が変わる。 山吹峠〜天丸橋下降点:焼山までが急登。焼山から岩峰がつづく。私は途中まで岩場を進んだが途中から南斜面をトラバースした。岩峰直下にトラバースの踏み跡あり。 天丸橋下降点〜天丸橋登山口:大山への尾根道の鞍部付近から分岐するも非常に不明瞭。そのあと踏み跡はしっかりしているので、踏み跡が薄くなったらルートを外している可能性大なので引き返すこと。ハシゴをすぎたらあとはひたすら沢沿いを行く。 |
写真
感想
2週間前にこのルートを目指すも出端からルートロスを連発し体力消耗、戦意喪失し赤岩岳で断念した。今回はそのリベンジを果たすべく向かう。天気予報では昼前から雨の予想。しかし晴れたら晴れたで暑くなるだろうからそれよりマシと判断しいざ出陣。
5:40野栗沢スタート。前回は赤岩峠につくまでに何度も道を間違えたのが、今回は二度目なので順調に進み予定より早く二俣へ到着。小休止後赤岩峠を目指すも急登が続き途中で10分ほど休み無事赤岩峠着。
さて、ここからが未知のルート。でも体力はまだまだ十分。先を急ぐ。1493ピーク付近になると、ピーク方面と大ナゲシへ向かうトラバースとに踏み跡が分かれる。いったんトラバースへ進むも大ナゲシへの尾根が分からず1493ピークへ逆戻り。コンパスで方角を確認し大ナゲシを目指す。すでに雨も降りガスも濃く景色が全く見えないので目視で方角を定められない。まめにコンパスで方角を確認して進むと切り立つ岩場の下に到着。ここからロープや鎖を頼りに、滑る手元足元を慎重に確保しながら高度を上げ無事大ナゲシ山頂へ。一面雲がかかり眺望無し。これからの方角も全く分からず。唯一良かったのが視界が利かないため高度感による恐怖はほぼ感じなかったことだろうか。
長居はせず帰りはトラバースルートを取り1493ピークに戻り主脈を進む。雁掛峠、雁掛の頭を過ぎ、再びシンボリックなピークへ到着。ひたすら主脈の尾根伝いを意識して、特に方角を確認せず「立派な」尾根伝いへ進む。ここから本日のドツボその1。先ほどのピークは帰宅後確認したところ六助の頭であった。ここから南に伸びる尾根へ進んでしまったらしい。主脈では無いものの立派な尾根道で、ルートを外しているとは全く疑わず先へ進む。雨脚は強くなりガスも濃く景色は望めず。そして再びピークを踏んだ後、ここから踏み跡が薄くなった。さらに尾根を進もうと思っても崖になって進めず。右へ巻くとフェンスが出現。目印もついているのでフェンス伝いに進むと、本来ルート上には無いはずの谷方向へ引き込まれる。しばらく下った後視界が少し開け道路とトンネルが見えた。急いで地図で確認し現在位置を山吹峠南側と推定。残念だがもと来た道を引き返し主脈のピークへ戻る。ここで2時間近くロスした。コンパスで方角を確認し主脈を進む。
現在位置が不明確なまま進むと峠へ到着。尾根伝いとは別に南北へ荒れた薄い道が横切っている。山吹峠らしい。思ったよりも進んでなくガッカリしたが、気を取り直し進むと本日一番の急登が出現。とりあえず進みダメなら戻って山吹峠からエスケープすればよいと思い、心臓をバクつかせながら高度を上げると切り立った岩場の頂上へ。読みにくい標札には「令和山・平成山」と書いてある。何のことやらさっぱりわからなかったが先へ進もうと思うとルートが見つけられない。ロープも何もなく切り立った岩場を降りるのか? 岩は雨でツルツルだし絶対無理! 何とか降りられそうな箇所を見つけ、慎重に慎重に降りた。するとその先の岩場は南側をトラバースできそうなので、そちらへ進むと目印が出てきた。とにかく慎重に、安全に、ルートを外さないように進むと大山と天丸山の標札が出てきて天丸橋下降点に到着することができた。すでに15:30。倉門山と大山には寄り道せず下山することにした。
さて、しばらく進むも大山への尾根にある下山路への分岐が分からない。薄暗いし雨で踏み跡がよくわからず何度も行ったり来たりするが一番濃い踏み跡を辿るとちゃんとした下山路になり安心して進むと再び不明瞭箇所が。ここからがドツボその2。散々迷った挙句踏み跡らしきあとを行くとだんだん薄くなり谷に引っ張られる。地図で確認すると途中から谷筋のルートになるので我慢して降りればそのうちルートが出てくるのではと、急斜面を尻滑りで降りていくが状況はどんどん悪化。最後は降りるに降りれない切り立った場所へ。これ以上進むのは危険と判断し、最後に確認した目印まで戻ることにした。尻滑りで降りてきた急斜面を息を整えながら木の根元を手掛かり足がかりに登り返す。あたりはどんどん暗くなる。「遭難」「ビバーク」の文字が頭をよぎり、恐怖でおびえながら必死で急斜面を戻るとやっと目印へ。ひと安心しこの後どうするか考えていたら、さっき降りた斜面と尾根を挟んで反対の斜面にも踏み跡っぽいものがあった。ダメもとで少し進んでみると、なんとこれが下山路。17時過ぎでまだ視界はきく。何とか日が暮れる前に下山すべく、急ぎ、しかし慎重に歩を進める。梯子を過ぎると沢沿いを進む。薄暗くてガスっていて踏み跡も進む方向も分かり難かったが、なんとか修正しつつルートを辿れて18時にようやく天丸橋登山口へ到着。やっと生き返った心地になった。そこからさらに小1時間林道を歩き19時に野栗沢の駐車スペースに戻ってこれた。
<今回の反省点>
・地図が雨でぬれグチョグチョになり途中から使えなくなってしまった。地図は防水対応を考慮すべき。特に天気予報が雨の際は必須。
・スマホのヤマレコMAPを代替として活用したが、GPSが機能せず地図確認のみに使用。ただし雨の中操作が思うようにいかなかった。傘など雨除けは必要。
・視界が悪い時は必ず要所要所で方角方向確認をすべき。踏み跡がついているからといって未確認で進むのは自殺行為。
・「迷ったかな?」と思ったら、深入りせず位置が確認できる場所まで戻るべき。特に谷へ下りて行っては絶対にいけない。
・立ち木に体重をあずける際は折れないか必ず確認すべき。2度立ち木が折れ、斜面に吹っ飛んだ。切り立った場所だったら命は無かっただろう。
・行動食は多めに持っていくべき。正直、ビバークとなった場合、行動食はほぼ無かったので危なかった。加えて雨で全身が濡れていたので、停滞→ビバークとなった場合、どうなったかわからない。本当に危ない状況だった。
以上、今回は本当に反省点の多い山行となった。が、とてもいい経験をさせてもらった。次回以降、この反省を生かしたい。
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