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Yamareco

記録ID: 188879
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ハイキング
箱根・湯河原

浅間山・鷹巣山 (箱根/湯坂路)

2012年05月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:14
距離
8.0km
登り
809m
下り
361m

コースタイム

箱根湯本駅 07:45
湯坂山付近 08:50-08:55
浅間山   09:35-09:45
鷹巣山   10:05-10:15
千条ノ滝  10:40-10:50
小涌谷駅  11:00
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
(行き)
箱根登山鉄道 箱根湯本駅
(帰り)
箱根登山鉄道 小涌谷駅
コース状況/
危険箇所等
●箱根湯本駅〜湯坂山付近
 湯坂路への入口は、箱根湯本駅から国道1号線を塔ノ沢方面に数分歩いたところにあります。
 駅前からしばらくの間、国道には歩道があり、裏道も選択できますが、湯坂路入口の手前数十メートルは歩道のない国道を歩くことになるので、クルマに注意です。

 登山道に入ると、歴史が感じられる石畳の道が続きます。
 「湯坂城跡」の解説板が立つ地点までは、そこそこ傾斜があるためか、石畳が荒れてしまって歩きにくい箇所が目立ちました。
 湯坂城跡を過ぎれば、緩やかな坂道に変わって、状態の良い石畳の道が続くようになります。

 ところで湯坂山とされる地点付近に、標識は見当たりませんでした。
 それは仕方ないとしても、あるはずの三角点すら探しても見つからず、場所を特定できずに通過しています。
 ただ、その一帯ではずっと緩やかな登りが続いていて、ピークと呼べそうな地形が存在しなかったので、そこを山と呼ぶのが適当かどうかは疑問に感じています。
 もしかして、「三角点のある場所が山頂になる」という良く分からない法則で、むりやり山にされてしまったのでしょうか。
  (その三角点すら、所在がちょっと不明になっている気がするのですが・・・)

●湯坂山付近〜浅間山
 なだらかで気持ちの良い尾根道が続きます。
 両側にずっと樹木が続いていて展望はありませんが、防火帯となっているため上空は常に開けていて、明るくて風通しの良い道でもあります。
 樹木はサクラやモミジが目立っていたので、春先や紅葉の時期を狙うと、より楽しめそうです。

 なお、途中で通過する城山(743m)も、湯坂山と同様に標識も何もない地点でした。
 でもこちらは、湯坂山と違ってほんの僅かに盛り上がった地形が存在したため、場所の特定は容易です。
  (とはいえ、敢えて山と呼ぶほどの盛り上がり方では到底ないと感じたことも確かでしたが)

●浅間山〜鷹巣山
 浅間山頂上から、鷹巣山との鞍部までの下りは、木段が主体の道でした。

 鞍部を過ぎて鷹巣山へ登り返しす道は、距離はさほど長くはありませんがかなりの急登です。
 小刻みなジグザグを何度も繰り返しながら登り詰めるのですが、上のほうでは垂直に近い斜度の斜面になります。
 でも、ずっと石畳や木段が続く道なので危険は全くなく、木段の段差も普通に歩ける程度に整えられていました。

●鷹巣山〜千条ノ滝〜小涌谷駅
 鷹巣山と浅間山との間の鞍部まで戻ってから、千条ノ滝への道に入ると、そこはかなり荒れた道でした。
 特に上部の荒れ方が酷く、悪路と呼ぶほどではないものの、かなり歩きにくい状態の道が続いて足元注意でした。

 千条ノ滝まで下れば、そこから小涌谷駅までは、遊歩道と車道を歩くだけです。
スタートの箱根湯本駅。観光地の玄関口も、さすがにまだ朝8時前とあって、ガラ〜ンとしていました。
2012年05月05日 07:44撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 7:44
スタートの箱根湯本駅。観光地の玄関口も、さすがにまだ朝8時前とあって、ガラ〜ンとしていました。
湯坂路への入口は、国道1号線脇のこんな所に、割と唐突に現れます。
2012年05月05日 07:51撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 7:51
湯坂路への入口は、国道1号線脇のこんな所に、割と唐突に現れます。
歴史を感じる石畳の道ですが、石が整然と敷かれている所は少なくて、荒れている箇所が目立ちました。
2012年05月05日 08:02撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:02
歴史を感じる石畳の道ですが、石が整然と敷かれている所は少なくて、荒れている箇所が目立ちました。
ひと登りで、「湯坂城跡」の解説板の地点まで来ました。でも山城の遺構は、ほとんど残っていない模様。
2012年05月05日 08:10撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:10
ひと登りで、「湯坂城跡」の解説板の地点まで来ました。でも山城の遺構は、ほとんど残っていない模様。
湯坂城跡を過ぎると、傾斜が緩くなったためか、状態の良い石畳の道が続くようになります。
2012年05月05日 08:17撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:17
湯坂城跡を過ぎると、傾斜が緩くなったためか、状態の良い石畳の道が続くようになります。
さらに登ると、今度は木の根が露出しまくった一帯に出ます。
2012年05月05日 08:27撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:27
さらに登ると、今度は木の根が露出しまくった一帯に出ます。
湯坂山の手前に差し掛かると、いよいよ新緑のプロムナードが始まりました。
2012年05月05日 08:42撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:42
湯坂山の手前に差し掛かると、いよいよ新緑のプロムナードが始まりました。
輝いていた緑の葉っぱの正体は、モミジでした。秋にはこのあたりが紅葉のトンネルとなるのでしょう。
2012年05月05日 08:43撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:43
輝いていた緑の葉っぱの正体は、モミジでした。秋にはこのあたりが紅葉のトンネルとなるのでしょう。
この付近が湯坂山のはずなのですが、標識はおろか、三角点すら見つからず、場所を特定できませんでした。
2012年05月05日 08:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 8:55
この付近が湯坂山のはずなのですが、標識はおろか、三角点すら見つからず、場所を特定できませんでした。
湯坂山付近を過ぎると、なだらかな傾斜の場所が多くなって、新緑が輝く気持ちの良い道が続きます。
2012年05月05日 09:11撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:11
湯坂山付近を過ぎると、なだらかな傾斜の場所が多くなって、新緑が輝く気持ちの良い道が続きます。
湯坂山と同様に標識はありませんでしたが、ここが城山(743m)のはずです。
2012年05月05日 09:24撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:24
湯坂山と同様に標識はありませんでしたが、ここが城山(743m)のはずです。
しばらく1本道でしたが、この地点で大平台へ下る道が分岐します。
2012年05月05日 09:28撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:28
しばらく1本道でしたが、この地点で大平台へ下る道が分岐します。
全く花びらを残していない桜がほとんどだった中で、ほぼ満開の木が1本だけありました。
2012年05月05日 09:35撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:35
全く花びらを残していない桜がほとんどだった中で、ほぼ満開の木が1本だけありました。
浅間山の広い頂上は無人。早い時間から歩き始めたのが良かったようです。
2012年05月05日 09:37撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:37
浅間山の広い頂上は無人。早い時間から歩き始めたのが良かったようです。
草原の先に見えているのは、駒ヶ岳(中央の平たい頂上)と箱根最高峰の神山(右)です。
2012年05月05日 09:46撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:46
草原の先に見えているのは、駒ヶ岳(中央の平たい頂上)と箱根最高峰の神山(右)です。
三角点は道の中央にあるせいか、結構ボコボコでした。
2012年05月05日 09:37撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:37
三角点は道の中央にあるせいか、結構ボコボコでした。
浅間山から鷹巣山へは、まず、なぜか両側にツバキが咲いている道を下ります。
2012年05月05日 09:48撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:48
浅間山から鷹巣山へは、まず、なぜか両側にツバキが咲いている道を下ります。
鞍部まで下って林道を横切ると、その先には急登が待っていました。
2012年05月05日 09:54撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:54
鞍部まで下って林道を横切ると、その先には急登が待っていました。
石畳と木段が並ぶ急斜面を、頻繁にジグザグを繰り返しながら登り詰めていきます。
2012年05月05日 09:55撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 9:55
石畳と木段が並ぶ急斜面を、頻繁にジグザグを繰り返しながら登り詰めていきます。
この日の最高点、鷹巣山の頂上です。ここも、着いた時点では無人でした。
2012年05月05日 10:04撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:04
この日の最高点、鷹巣山の頂上です。ここも、着いた時点では無人でした。
先のほうに見えているのは、明神ヶ岳・明星ヶ岳と、その間を結ぶ稜線です。
2012年05月05日 10:04撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:04
先のほうに見えているのは、明神ヶ岳・明星ヶ岳と、その間を結ぶ稜線です。
浅間山との鞍部まで戻って、この分岐から千条ノ滝を目指して下ります。
2012年05月05日 10:22撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:22
浅間山との鞍部まで戻って、この分岐から千条ノ滝を目指して下ります。
鞍部から千条ノ滝へ下る道は、酷く荒れている箇所が多くて歩きにくかったです。
2012年05月05日 10:36撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:36
鞍部から千条ノ滝へ下る道は、酷く荒れている箇所が多くて歩きにくかったです。
沢辺まで下ると、これから渡る橋の先に、千条ノ滝が見えてきました。
2012年05月05日 10:39撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:39
沢辺まで下ると、これから渡る橋の先に、千条ノ滝が見えてきました。
千条ノ滝は、落差はないものの、幾筋もの細い流れが横一列に並んでいる、繊細で優美な滝でした。
2012年05月05日 10:49撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:49
千条ノ滝は、落差はないものの、幾筋もの細い流れが横一列に並んでいる、繊細で優美な滝でした。
2012年05月05日 10:40撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:40
2012年05月05日 10:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:50
すぐ脇を流れる蛇骨川も、きれいな水に新緑が映ってきれいでした。
2012年05月05日 10:48撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:48
すぐ脇を流れる蛇骨川も、きれいな水に新緑が映ってきれいでした。
滝の前のちょっとした広場を後にすると、ここから先は遊歩道に変わります。
2012年05月05日 10:50撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:50
滝の前のちょっとした広場を後にすると、ここから先は遊歩道に変わります。
遊歩道からは、蛇骨川に流れ込む支沢の美しい姿も見られました。
2012年05月05日 10:51撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 10:51
遊歩道からは、蛇骨川に流れ込む支沢の美しい姿も見られました。
小涌谷駅に着くと、ちょうど登山電車が出発するところでした。またすぐに来ますから、次を待ちますか。
2012年05月05日 11:01撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
5/5 11:01
小涌谷駅に着くと、ちょうど登山電車が出発するところでした。またすぐに来ますから、次を待ちますか。

感想

この日は箱根のショートコースに出掛けてきました。行先は、鎌倉時代から歩かれているという湯坂路です。
大型連休の真っ只中に、日本を代表する観光地に行くということで、バスを使わず、電車での移動も最小限で済むコースとして選びました。

箱根の山としては最も低いエリアなのですが、古くは街道としても歩かれた道だけに、緩やかな傾斜の場所が多くて楽なコースです。
しかも好天の下で、ちょうど新緑が輝くタイミングに当たり、とても気持ち良く歩けています。
ただ、展望はほとんど楽しめないので、純粋に山を歩くのが好きな人向けかもしれません。

ところで余談になりますが、朝8時前にスタートした時点の箱根湯本駅やその周辺は、大観光地の玄関口とはいえ、さすがにまだ閑散としていました。
しかし、歩き終えた帰路で昼前に再度通りがかった時には、状況が一変してもう大変なことになっていました。
強羅へ向かう下り線のホームは大混雑で入場規制が行われ、電車を待つ人の列が駅の外まで溢れている有り様です。
線路のすぐ脇を通る国道1号線も、下り線は数珠繋ぎとなった車列が全く動いていません。
上り線はいたって平和だったので、涼しい顔で順調に帰って来ましたが、もしスタート時間を誤っていたら、混雑に遭遇するのは必至だったでしょう。
早い時間にスタートしておいて、大正解だったのでした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2012_04_06/mt2012_04_06.html#20120505

写真主体のブログ版 (使用写真はヤマレコと同一です)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2012-05-05

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