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Yamareco

記録ID: 189061
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

権現岳 〜展望のいい天女山コースで〜

2012年05月04日(金) [日帰り]
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satoyama その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:40
距離
10.8km
登り
1,302m
下り
1,269m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

6:35天女山駐車場ー9:19前三ツ頭山ー10:32三ツ頭山ー11:58権現岳山頂12:03
ー16:15天女山駐車場
天候 基本、曇り時々晴れ。
山頂で雹(ひょう)、下山途中小雪もちらつく猫の目のように変わる天気。
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天女山駐車場はゲートも開放され、使用できます。
3台駐車してました。
コース状況/
危険箇所等
全体的に思った以上に雪は少なく、アイゼンなしでも行ける程度。
ただし、状況は刻々と変わる可能性があるので、アイゼンは必携です。

【駐車場〜ロープ設置箇所手前】
 残雪なし。

【ロープ設置箇所〜前三ツ頭山】
 樹林帯の急登で凍結箇所があります。
 ロープが設置されてますが、この前後に地面むき出しの部分もあるので、ノーアイゼンで凌ぎましたが、手を焼くところです。
 ここがある意味、本日の核心部でした。

【前三ツ頭山〜山頂直下のトラバース手前】
 稜線は残雪なし。
 樹林帯はつぼ足になりますが、基本的にはせいぜい足首から脛(すね)くらいで歩きにくいというほどではありません。(カミサンは   苦戦)
 稀に股まで踏み抜くこともありました。
 
【山頂直下のトラバース】
 昨年同様、地元のオジサンが初心者でも安全に通れるように、トラバースの道を開拓されてました。
 そのおかげで、ノーアイゼンでも通過できるほど、拡幅、整地され、私たちも不安なく歩けました。(念のため、チェーンスパイク   装着)

【トラバース〜山頂】
 残雪なし。
「ここが一番きつい」の標示。
ここからが本日のある意味、核心部。
2012年05月04日 08:36撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 8:36
「ここが一番きつい」の標示。
ここからが本日のある意味、核心部。
樹林帯に突入し、凍結した急登が始まります。
ロープが設置されているので、使えるところは使ってノーアイゼンで進みます。
2012年05月04日 09:18撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/4 9:18
樹林帯に突入し、凍結した急登が始まります。
ロープが設置されているので、使えるところは使ってノーアイゼンで進みます。
凍結はごく一部で、それ以外は歩きにくいということはありません。
2012年05月04日 09:56撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
5/4 9:56
凍結はごく一部で、それ以外は歩きにくいということはありません。
前三ツ頭が見える平坦な尾根に出て、一息入れます。
青い空と動きの速い白い雲が交錯する天気。
2012年05月04日 09:29撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/4 9:29
前三ツ頭が見える平坦な尾根に出て、一息入れます。
青い空と動きの速い白い雲が交錯する天気。
前三ツ頭山へ向う樹林帯。
ここは踏みぬき注意です。
注意しても、運まかせ…
2012年05月04日 09:56撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/4 9:56
前三ツ頭山へ向う樹林帯。
ここは踏みぬき注意です。
注意しても、運まかせ…
わあー、という悲鳴ならぬ、笑い声が。
振り返ると、「抜けないよ〜!」
2012年05月04日 09:49撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
9
5/4 9:49
わあー、という悲鳴ならぬ、笑い声が。
振り返ると、「抜けないよ〜!」
慣れないつぼ足にカミサンは体力消耗。
でも、結構楽しんで、三ツ頭山に到着。
権現岳はうっすら見えますが、赤岳はガスの中。
2012年05月04日 10:39撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 10:39
慣れないつぼ足にカミサンは体力消耗。
でも、結構楽しんで、三ツ頭山に到着。
権現岳はうっすら見えますが、赤岳はガスの中。
円錐形の編笠山はくっきり。
2012年05月04日 11:06撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 11:06
円錐形の編笠山はくっきり。
ガスの切れ間に赤岳も垣間見れました。
2012年05月04日 11:16撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 11:16
ガスの切れ間に赤岳も垣間見れました。
権現岳。
雪は少ないですね。
おっと、トラバースにオジサンらしき人の姿が!
2012年05月04日 11:16撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 11:16
権現岳。
雪は少ないですね。
おっと、トラバースにオジサンらしき人の姿が!
ここで、チェーンスパイクを装着。
トラバースをカミサン慎重に進みます。
2012年05月04日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 11:45
ここで、チェーンスパイクを装着。
トラバースをカミサン慎重に進みます。
振り返った様子。
2012年05月04日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
5/4 11:45
振り返った様子。
こんにちは!
ありがとうございます!
やはり、昨年もお会いしたオジサンでした。
2012年05月08日 14:51撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/8 14:51
こんにちは!
ありがとうございます!
やはり、昨年もお会いしたオジサンでした。
しばし、オジサンとお話させていただきました。
2012年05月04日 11:56撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/4 11:56
しばし、オジサンとお話させていただきました。
トラバースから山頂まではすぐです。
天気のいいうちに山頂で写真を撮りたいので、急ぎます。
2012年05月04日 11:52撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 11:52
トラバースから山頂まではすぐです。
天気のいいうちに山頂で写真を撮りたいので、急ぎます。
ギボシの方からガスがこちらに迫ってくるように感じます。
2012年05月04日 11:58撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
5/4 11:58
ギボシの方からガスがこちらに迫ってくるように感じます。
ほんの少しの間に天候急変。
突然、雹(ひょう)の洗礼です。
イテテテ、雹が顔に〜!
2012年05月08日 15:00撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/8 15:00
ほんの少しの間に天候急変。
突然、雹(ひょう)の洗礼です。
イテテテ、雹が顔に〜!
耐雹姿勢(笑)
顔に当たっても、フェイスマスクで、痛くないんじゃないの!
2012年05月04日 12:09撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/4 12:09
耐雹姿勢(笑)
顔に当たっても、フェイスマスクで、痛くないんじゃないの!
カメラを撤収して下山を急ぎます。
雹はこんな感じです。
2012年05月04日 12:10撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
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5/4 12:10
カメラを撤収して下山を急ぎます。
雹はこんな感じです。
雹は激しく降りましたが、あっという間に今度は晴れました。
残念ながら、南アは雲の笠が終始かかってました。
2012年05月04日 12:34撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 12:34
雹は激しく降りましたが、あっという間に今度は晴れました。
残念ながら、南アは雲の笠が終始かかってました。
楽しみにしていた、権現、阿弥陀、赤岳の全容がようやく見えました。
2012年05月04日 12:54撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 12:54
楽しみにしていた、権現、阿弥陀、赤岳の全容がようやく見えました。
下山途中、今日一番の権現の姿。
2012年05月04日 12:57撮影 by  Canon PowerShot G1 X, Canon
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5/4 12:57
下山途中、今日一番の権現の姿。

感想

GW後半はあいにくの天気予報です。
天気予報とにらめっこして、比較的安全な残雪期の山を探しました。
そして、登り慣れている権現岳に決定(カミサンは初)
天女山駐車場は、車でアクセスできるようになったので、時間も短縮でき、助かりました。

このコースは南八ヶ岳の山々はもちろん、南ア、奥秩父、富士山まで眺められるお気に入りのコースです。
この日は富士山こそ見えませんでしたが、雲の切れ間にすばらしい山々が見渡せる、上々のお天気に恵まれました。
山の選択、大正解です!
ただ、山頂に到着するやいなや、雹(ひょう)の洗礼を受けたのには、たまげました。

このコース本来の核心部は山頂直下のトラバースです。
厳冬期にはトレースがなければ、直登する場合もあるようです。
残雪期は雪が締まってなく、アイゼンが効かない分、腰が引ける箇所です。
ですが、このコースを愛する地元のオジサンが、この時期、登山者が安全に通れるように、道の整備に尽力して下さっているのです。

昨年3月来た時は、このトラバースの往路はちょっとビビっての通過でした。
復路はオジサンの尽力で、道の整地が進み、安心して通れたのを思い出します。
今回もまた、そのオジサンにトラバースでお会いできました。
ご挨拶をし、トラバース道が昨年より下になっていることなどをお話しし、お礼を言って山頂に向いました。
頭が下がりますね。
「この時期、軽装備でくる人がいるので、あぶないでしょ!」
1週前もいらしたそうです。
今年は昨年よりさらに道幅が広がって、トラバースっていう感じがしないほどでした。
ありがとうございます。

権現岳は途中、股まで踏み抜くこともありましたが、景観を眺めながら楽しく山頂に辿り着くことができました。
すると、山頂に到着するやいなや、天候が急変。
イテテぇー、強風で雹が顔を直撃します。
カメラを撤収して、一目散に下山です。
というと、速攻で下りたかのようですが、カミサンが登りのつぼ足で体力を奪われ、亀足での下山となりました。
下山途中、一旦、オジサンに合流でき、その時もきさくに話していただきました。
オジサンは金剛棒を使ってましたが、ストックの使い方など、いろいろアドバイスをいただき、勉強になりました。
オジサンによる道の整備や天候に恵まれ、残雪期の権現岳を安全に満喫できました!

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コメント

権現の守り神!さまさまですね。。。
安全登山を一心に願っての雪道整備
オジサンの御苦労には頭が下がりますね

山肌は大分雪が消えてきている様ですが、樹林帯周りはまだまだ残雪たっぷりですね 踏み抜きの画、シャッター待ちで留まっている姿を想像できます

山頂でのヒョウ体験 私も一度だけありますが(宮之浦岳)、大粒だとまともに頭や顔に当ったら危険極まりないですよね
あの耐雹姿勢、気持ち判ります

GWの九州遠征と八ヶ岳 楽しめましたね
お疲れ様でした!

※マイページの最新のお友達記録に出てきません???
2012/5/8 17:47
権現!?
こんにちはsatoyamaご夫婦。

4日は権現に行っておられたんですね
何か急にスイッチ入ってません?

トラバース道のおじ様にはホント頭がさがりますね。

奥様の「抜けないよ〜!」になぜかニヤけてしまいました。

私達も早くスイッチ入れないとダメですね。

*私もsanpoさん同様マイページのお友達記録にあがってきません???
 見逃す所でした
 (以前にもfさんで一度ありました)
2012/5/8 18:25
権現の守り神!
うまいこと仰いますね

sanpoさん、おはようございます。

「八ヶ岳は美濃戸がメジャーだけど、このコースもいいんだけどね」
と、権現の守り神様は、ほんとこのコースを愛されているようです。

アクセスもいいし、眺望もいいし、明るいコースで私もお気に入りです

まだ利用してない赤岳への尾根もあるので、トライしてみたいです
2012/5/9 7:45
抜けないよ〜
kuniyanさん、おはようございます。

私が股まで踏みぬいたのを見て、後ろで笑ってたバチが当たって、今度は自分がずっぽりハマって抜けられなくなりました。

カミサン、初つぼ尻です

このコースはトラバースがキモですが、そこも守り神様のおかげで安全になって、残雪期にも安心して楽しめるいいコースですよ
2012/5/9 8:11
プロフィール画像
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