2012尾瀬-3・あやめ平〜尾瀬ヶ原 (ツキノワグマに遭遇)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 561m
- 下り
- 561m
コースタイム
天候 | 小雪、時々吹雪 (午後からは時々雪がちらつくも晴れ間あり)・風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最近の新雪が10cmぐらいあり、鳩待峠〜あやめ平〜尾瀬ヶ原へ下る長沢新道は踏み跡も見えずルート不明。 |
写真
感想
◎セン沢に近い林内の様子
◎大きなツキノワグマ
残雪時のあやめ平を訪ねました。
群馬県片品地域の天気予報は晴れだったのですが、沼田を過ぎたあたりから雨が降り出しました。さらに戸倉を過ぎると弱い雪となり、鳩待峠では冷たい雪になりました。土曜日なのですが、至仏山も7日から入山禁止になり、ゴールデンウイークの賑わいが嘘のように静かでした。
鳩待山荘裏手から登山開始しました。昨日からと思われる新雪が10cm程あり、踏跡も全く無く、ルート不明の中を歩きだしました。
外にあやめ平へ向かう登山者もおらず、一人黙々と雪を踏みしめました。横田代までは時々赤テープや木にマークがあり、ルートの確認に安心感を得ました。
葉を落としたブナやダケカンバ、そしてオオシラビソの森はこの時期にしか体感することができない素晴らしいものでした。
横田代からは林内を抜け出したので、強風と霰のような雪が直接体にあたるようになりました。
あやめ平は木の無い山の上の平地なので、強風と雪が地吹雪のような状態でした。周囲の展望(燧ケ岳や尾瀬ヶ原など)はできず、早めに富士見田代へ下りました。
富士見田代から竜宮へ向かう長沢新道も木道は全く見えません。微かに踏跡と思われるものがあったので追って行くと、途中で引き返しているようでした。ここで鳩待峠へ引き返すことも考えたのですが、雪も締ってあまり沈むこともなく天候も回復してきたので地図を確認して竜宮に向かいました。
長沢とセン沢の間の尾根を下れば竜宮方面に出られます。途中で鹿の足跡があり尾瀬ヶ原方面に向かっていましたので、これを追うことにしました(鹿の進入ルートに興味あり)。途中から尾根の中心から外れ、セン沢側に降りていくのを感じました。地図で再度確認し、セン沢方面へ降りて尾根の先端を回って長沢へ向かうことにしました。
途中で尾瀬ヶ原が見えました。雪融けが進んでいるので湿原を歩けないものと感じ、長沢とセン沢の間の尾根から遠ざからないように注意しました。
傾斜があまりなくなってきた場所で、林内の動画撮影をして歩き出すと、4〜50mぐらい前に黒いカーテンのようなものがヒラヒラしているようなものが目に入りました。一瞬ドキッとしました。100kgに近いような大きなツキノワグマ(オスの成獣と思われる)が、首を上下して何かを食べているようでした。熊撃退用のスプレーを握りしめ、注意しながら確認するとこちらを振り向く様子もないので、短い動画撮影をして静かに斜面を登り退避しました。熊は黒いというよりも濃い紺色に見えました。
大きな熊を目の前に見ると、尾瀬には普通に熊が生息していることを再認識しました。今の時期はブナなども落葉して林内は明るく見通しがいいので、熊の早期発見で事無きを得ました。直前で遭遇したら.....と考えるとゾッとします。
「熊の生息地では一般の登山道を離れない」、まずはこれの徹底です。残雪時などは特に注意すべきものと感じました。
(注)尾瀬は自然公園法の「特別保護地区」に指定されています。木道や指定された登山道等以外の地への進入は規制されています。尾瀬で「バリエーションルートを楽しむ」という考え方はできません。
尾瀬ヶ原は雪融けも進み、竜宮十字路〜牛首間はほとんどの木道が現れています。上の大堀川橋〜山ノ鼻間には一部残雪があり、木道間の踏み抜きなどの注意が必要です。山ノ鼻〜鳩待峠間も雪融けが始まり木道が現れてきましたので要注意です。
ミズバショウも咲き始め、尾瀬の季節がやってきました。
皆さんも今年の尾瀬を楽しまれてはいかがでしょうか。
s4redsです。
12日土曜日の尾瀬は、やはり雪でしたか
こちら琵琶湖畔の伊吹山で午前の登山を諦めた頃でした。
冷たい雨が降っていましたが 11時頃から回復でした。
今年の気候はなんと言ってよいやらですね。
5月で西高東低、おまけに雪とは
尾瀬の雪解けもずいぶんと遅いのでしょうね。
熊との遭遇、動画よく撮られましたね。
たぶん熊さんもozesaiさんの存在は知っていたのでは
ないでしょうか。
なにはともあれ、よかった。
もうすぐ、水芭蕉や、日光キスゲ、モウセンゴケが咲き乱れる
尾瀬の季節がやってきますね。
遅ればせながら、8月の盆休みに初尾瀬を計画しています。
(その頃は、可憐な花々は終わりかな)
ozesaiさん、尾瀬レコを楽しみにしています。
s4redsさん、こんばんわ
熊にはビビりました。距離が離れて見たことは何度かありましたが、近くでの遭遇は初めてでした。帰宅して妻に話したら、「逃げないで写真なんか撮って...」と呆れていました。100kgぐらいありそうな雄のようでしたが、降雪時に尾瀬から離れられずに倒れた鹿でも食べていたのではないかと思われます。首を上下に動かして食べる事に夢中でした。
ツキノワグマが冬眠から醒めて活動を始めた尾瀬、自然を実感しました。
この時期の林内はブナ・ダケカンバ等も落葉して、見通しがよく、紅葉時とはまた別の雰囲気があります。
尾瀬へ来られるようならご一報ください。
何か情報をお知らせできることもあるかと思います。
伊吹山に登られたんですね。
雪の伊吹山はレコにたびたび登場していましたが、山頂の姿にはビックリしました
それに休憩を入れないで3時間ぐらいの往復のようですね。手軽に行けそうなので、またビックリです。
伊吹山は花の名山とも聞いています。
いつの日か花を楽しみに登ってみたいと思います。
ozesaiさん、こんばんは。
時折、吹雪く中での尾瀬散策、お疲れ様でした。
そして、
熊さんとの交友。
無事で何よりでした。
(しかも、デカイですね…)
動画を見る限り、熊も落ち着いているようですが、
冷静に動画を撮影しているozesaiさんの落ち着きぶりの方が
凄く感じました
(熊の前では落ち着きが一番だとは思いますが…)
※やっぱり、ミズバショウも咲き始めると、尾瀬の季節がやってきたと感じますね
ネットで「クマ 対処法」と検索すると尾瀬でガイドをされている方のサイトに行き当たるのですが、
その方が尾瀬のクマについて書かれているのを見るにつけ、
ozesaiさんが遭遇されなければいいが と心配していました。
今回のは結構近いですねー
どうかお気をつけくださいね
nabekaさん、こんにちわ
鳩待に戻った時にミラーに氷柱が下がっていてビックリ、寒い一日でした。
熊は降雪時に倒れていた鹿?、これを食べるのに集中していたので私も多少落ちつけました。
熊に遭遇した時にはフラッシュ撮影はまずいので、気をつけながらの撮影でした。
早く退避したかったので、手には熊除けスプレーを握って20秒ぐらいの短い撮影です。
残雪時のブナやミズナラなどの林内は良い雰囲気です 、熊との遭遇は歓迎しませんが。
26日(土)は調査のため見晴泊りです。27日(日)朝8時に開放されるので楽しんできます。
ミズバショウの見頃を迎え、リュウキンカ・ショウジョウバカマなども楽しめそうです。
ミズバショウを楽しみに来られませんか
nakkangさん、こんにちわ
ご心配をいただきましてありがとうございます。
ネットで「尾瀬の熊」を検索するとたくさんの情報がありますよね。ガイドさんの記述も大いに参考になっています。
尾瀬では年間100回前後、熊の目撃情報があるんですよ。(入山者が歩けるところは限られているのにこの数字です)私は大変多いと思うと同時に、尾瀬が自然であることだと思っています。
幸いなことに、このところ人的被害は見られませんが、いつ入山者が被害に会われても不思議ではないと思います。
今回は「長沢新道」という登山道を下って尾瀬ヶ原に向かいました。積雪で夏道がまったくわかりませんでしたが、地形は凡そ把握しているつもりだったので進みました。途中に鹿の踏み跡があり、尾瀬ヶ原への進入ルートと思って追跡しました。夏道をはずれているのは分かっていたのですが、そのまま鹿の踏み跡をたどった末に熊のテリトリーに入ってしまいました。
少しの過信と少しの冒険欲...を抑え、美しい尾瀬を楽しみたいと思います。
こんにちは。はじめまして。
クマ動画拝見しました!
冬眠明けなんでしょうか、夢中でエサを探している感じですね。
この距離で撮影できるozesaiさん、凄いです
nucchiさん、こんばんわ
最初に見たときは、黒いカーテンがヒラヒラしているように見えました。頭を縦に降って食事をしていたようです。
尾瀬は3〜4mの降雪があり、鹿は越冬できないため日光方面へ移動します。降雪時に尾瀬から逃げ遅れた鹿が、雪融けで姿を現していたのを夢中で食べていたのではないかと思います。
ビビりました 撮影も20秒ぐらいでした。
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