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Yamareco

記録ID: 1904568
全員に公開
ハイキング
中国

進藤ヶ池山 〜修験の滝のさらに奥に一等三角点〜

2019年06月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:15
距離
6.4km
登り
443m
下り
431m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:05
休憩
0:11
合計
3:16
距離 6.4km 登り 446m 下り 444m
13:41
51
スタート地点:桜つづみ中の島公園
14:32
14:40
62
奥の院・不動滝
15:42
15:45
72
進藤ヶ池山 一等三角点
16:57
ゴール地点:桜つづみ中の島公園
一等三角点の名称は「進藤池山」ですが、山の名称は書籍「鳥取県百名山」にしたがって「進藤ヶ池山」としました。
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天神川沿い、国道179号線の「桜つづみ中の島公園」駐車場に車を停めました。
コース状況/
危険箇所等
 「桜つづみ中の島公園」から山の方へ進むと林道に出会います。林道を南方向へ進み、林道終点からさらに谷筋を登って行くと断崖に突き当たります。鎖を伝ってその上へ上出ると「不動滝」になります。ここから先に道はありませんが、私は無理やり尾根を伝って山頂(三角点)まで辿り着きました。
 下山は上りのルートではなく、滝を迂回して尾根を辿るルートをとりました。単純に山頂を目指すのであれば、滝へは立ち寄らず、もっと手前で尾根に乗り、今回私が下山したルートを辿るべきでしょう。ただ、ここまで来たら是非不動滝には行ってみて欲しいものです。
 いずれにしても木の枝や倒木や笹の茂みの中を歩いて行かなければなりませんので、それ相応の装備をしておかなければなりません。また、尾根が複雑に入り組んでいるので、GPSで位置をしっかり確認し、茂みの状況などをしっかり読んでルートファインディングしていかなければなりません。
天神川沿い、国道179号線脇の「桜づつみ中の島公園」、ここの駐車場に車を停めました。
2019年06月23日 13:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 13:44
天神川沿い、国道179号線脇の「桜づつみ中の島公園」、ここの駐車場に車を停めました。
「牧滝山入口」という、この看板を見て、こちら側から登ってみることにしました。
2019年06月23日 13:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
6/23 13:45
「牧滝山入口」という、この看板を見て、こちら側から登ってみることにしました。
牧瀧山不負堂で、今日の山行の無事を祈願しました。
2019年06月23日 13:47撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 13:47
牧瀧山不負堂で、今日の山行の無事を祈願しました。
山の方へ向けて道を進みます。
2019年06月23日 13:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 13:48
山の方へ向けて道を進みます。
いよいよ本格的に山に入った‥‥と思っていたら
2019年06月23日 13:50撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 13:50
いよいよ本格的に山に入った‥‥と思っていたら
すぐに道に出ました。未舗装ですが、車でふつうに入って行けそうな広い道です。
2019年06月23日 13:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
1
6/23 13:51
すぐに道に出ました。未舗装ですが、車でふつうに入って行けそうな広い道です。
ウツボグサ(カコソウ) 道の真ん中にぽつぽつと花を咲かせていました。
2019年06月23日 13:55撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 13:55
ウツボグサ(カコソウ) 道の真ん中にぽつぽつと花を咲かせていました。
キツネタケ かな?
2019年06月23日 14:01撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:01
キツネタケ かな?
ヘビイチゴだ。
2019年06月23日 14:02撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:02
ヘビイチゴだ。
林道?がずいぶん長く続きます。車で入ってくればよかった、と思いながら歩いています。
2019年06月23日 14:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:04
林道?がずいぶん長く続きます。車で入ってくればよかった、と思いながら歩いています。
車の入れる道はここが終点です。あとで調べてみると、ここが不動滝駐車場のようです。やっぱりここまで車で来るんだった。
2019年06月23日 14:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:10
車の入れる道はここが終点です。あとで調べてみると、ここが不動滝駐車場のようです。やっぱりここまで車で来るんだった。
標識なども見つからないのでとりあえず、真っすぐ奥に小川に沿って道らしきものがあるので、そちらに進んでみることにしました。
2019年06月23日 14:11撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:11
標識なども見つからないのでとりあえず、真っすぐ奥に小川に沿って道らしきものがあるので、そちらに進んでみることにしました。
謎の石塔が、…何かありそうですね。
2019年06月23日 14:12撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:12
謎の石塔が、…何かありそうですね。
階段を発見。やはりこの道を進めばよいのだ。
2019年06月23日 14:16撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:16
階段を発見。やはりこの道を進めばよいのだ。
けれど、しばらく進むと、渓が塞がれていて進めそうにありません。右は急勾配の岩崖なので、左側の斜面を這い上がることにしました。
2019年06月23日 14:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:21
けれど、しばらく進むと、渓が塞がれていて進めそうにありません。右は急勾配の岩崖なので、左側の斜面を這い上がることにしました。
苦労して這い上がったところで渓を振り返ると、奥の高い所に小屋が見えました。岩場に鎖も掛かっています。一旦下まで戻ってそちらに進むことにしました。
2019年06月23日 14:27撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:27
苦労して這い上がったところで渓を振り返ると、奥の高い所に小屋が見えました。岩場に鎖も掛かっています。一旦下まで戻ってそちらに進むことにしました。
こんな所に鎖場があるとは。でも、ルートはこっちで間違いないということで意気揚々と進みます。
2019年06月23日 14:31撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:31
こんな所に鎖場があるとは。でも、ルートはこっちで間違いないということで意気揚々と進みます。
崖の上の小屋には鍵が掛けられていて、中には特に何もありませんでした。
2019年06月23日 14:32撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:32
崖の上の小屋には鍵が掛けられていて、中には特に何もありませんでした。
小屋の向こうに石灯篭、そしてその向こうの岩を伝って落ちる水。
2019年06月23日 14:35撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:35
小屋の向こうに石灯篭、そしてその向こうの岩を伝って落ちる水。
これが「牧瀧山不動滝」のようです。
2019年06月23日 14:35撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
2
6/23 14:35
これが「牧瀧山不動滝」のようです。
ここから先は立ち入り禁止で、道はありません。よい子や分別のある大人はここで引き返しましょう。
2019年06月23日 14:40撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:40
ここから先は立ち入り禁止で、道はありません。よい子や分別のある大人はここで引き返しましょう。
一等三角点を目指して先へ進みました。急斜面の薮を掻き分けて、尾根を探して這い上りました。
2019年06月23日 14:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 14:48
一等三角点を目指して先へ進みました。急斜面の薮を掻き分けて、尾根を探して這い上りました。
何とか尾根に辿り着きました。けれどもやはり人の歩いた気配はありません。灌木の隙間を縫いながら進みます。
2019年06月23日 15:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:05
何とか尾根に辿り着きました。けれどもやはり人の歩いた気配はありません。灌木の隙間を縫いながら進みます。
ギンリョウソウ 発見。ピントが合ってないぞ。
2019年06月23日 15:18撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:18
ギンリョウソウ 発見。ピントが合ってないぞ。
尾根から外れないようにGPSで確認しながら稜線を目指します。
なかなか見事な枝ぶりの立ち枯れに出会いました。
2019年06月23日 15:21撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:21
尾根から外れないようにGPSで確認しながら稜線を目指します。
なかなか見事な枝ぶりの立ち枯れに出会いました。
笹の薮が茂っているところもあります。
2019年06月23日 15:22撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:22
笹の薮が茂っているところもあります。
ヤマツツジ 誰に見られることも無いだろうに、咲き誇っています。
2019年06月23日 15:24撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:24
ヤマツツジ 誰に見られることも無いだろうに、咲き誇っています。
稜線に出ました。意外とちゃんとした道になっていてビックリ、上り口や下り口がどこかにあって、歩く人があるのかなぁ?
2019年06月23日 15:29撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:29
稜線に出ました。意外とちゃんとした道になっていてビックリ、上り口や下り口がどこかにあって、歩く人があるのかなぁ?
標識やマーキングテープは一切ありませんが道は明瞭、どんどん進む~♪ …と歩いていたら、三角点を通り過ぎそうになりました。
2019年06月23日 15:33撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:33
標識やマーキングテープは一切ありませんが道は明瞭、どんどん進む~♪ …と歩いていたら、三角点を通り過ぎそうになりました。
三角点はトラバースしている道から外れて斜面を上って行かなければなりませんでした。
2019年06月23日 15:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:42
三角点はトラバースしている道から外れて斜面を上って行かなければなりませんでした。
一等三角点「進藤池山」
 緯度: 35:23:09.3280
 経度: 133:50:12.3108
 標高: 474.32
全体が苔で覆われていて文字が読めなかったので、正面だけこすって苔を落としました。
2019年06月23日 15:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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6/23 15:44
一等三角点「進藤池山」
 緯度: 35:23:09.3280
 経度: 133:50:12.3108
 標高: 474.32
全体が苔で覆われていて文字が読めなかったので、正面だけこすって苔を落としました。
周りは笹の薮です。上ってきた道を帰るのはこりごりなので、歩けそうな尾根を探しました。
2019年06月23日 15:45撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:45
周りは笹の薮です。上ってきた道を帰るのはこりごりなので、歩けそうな尾根を探しました。
東方向へ向かう尾根を見つけて進みました。所々岩が頭を出しています。白っぽくてざらざらしていて花崗岩ぽいです。
2019年06月23日 15:51撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 15:51
東方向へ向かう尾根を見つけて進みました。所々岩が頭を出しています。白っぽくてざらざらしていて花崗岩ぽいです。
GPSで確認しながら、一番歩きやすそうな尾根を下って行きました。
2019年06月23日 16:00撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:00
GPSで確認しながら、一番歩きやすそうな尾根を下って行きました。
道になってますよね?ケモノミチかな?
2019年06月23日 16:05撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:05
道になってますよね?ケモノミチかな?
シダの緑がキレイだ。道がわからなくなっても、少し進むと歩ける場所が見つかりました。
2019年06月23日 16:10撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:10
シダの緑がキレイだ。道がわからなくなっても、少し進むと歩ける場所が見つかりました。
車の通れる道に下りてきました。ここから上ればよかったんだな。
2019年06月23日 16:26撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:26
車の通れる道に下りてきました。ここから上ればよかったんだな。
小雨に打たれながら、再びトボトボと歩きます。「ああ…やれやれ、オワッタ〜」て感じ。
2019年06月23日 16:35撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:35
小雨に打たれながら、再びトボトボと歩きます。「ああ…やれやれ、オワッタ〜」て感じ。
牧瀧山不負堂へ抜ける道を見過ごして、山の入り口まで来てしまいました。
2019年06月23日 16:42撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:42
牧瀧山不負堂へ抜ける道を見過ごして、山の入り口まで来てしまいました。
道脇のホタルブクロに癒される。雨の中、ガンバッタなぁ、オレ。お疲れ様。
2019年06月23日 16:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:43
道脇のホタルブクロに癒される。雨の中、ガンバッタなぁ、オレ。お疲れ様。
公園の駐車場へ帰ってきました。靴の中までぐしょぐしょに濡れています。風邪をひかないように帰ろう。
2019年06月23日 16:50撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
6/23 16:50
公園の駐車場へ帰ってきました。靴の中までぐしょぐしょに濡れています。風邪をひかないように帰ろう。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 手袋 ジャンパー 帽子(キャップ) サブザック(15L) 行動食(飴・シリアルバー) 非常食(羊羹) 飲料(お茶500mL) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini バッテリー 携帯電話 腕時計 手拭い

感想

 以前、倉吉近辺の一等三角点を巡った(「倉吉近辺一等三角点巡り(高城山他3か所)」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1229188.html )時、行けなかった、倉吉の東側にある一等三角点「進藤池山」のことがずっと気に掛かっていた。登山道が無くて簡単には行けそうにない所だが、是非一度は行ってみたいと思っていた。この日、仏ヶ仙の一等三角点訪問(「仏ヶ仙 〜県境・中央分水嶺・一等三角点 の三冠王〜」 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1903236.html )が意外とすんなりと終わってしまったので、その後、行ってみることにした。
 この進藤池山へは明確な登山道は無い。ヤマレコの記録などを探してみると、北側の林道から沢を伝い、尾根に上がって到達するルートをとる人が多いようだ。けれども、「鳥取県百名山」(中島篤巳 葦書房 2002年)には、東の国道179号線側から登るルートが記されている。ただ、同書には「熟練者の同伴が必要」との記述があり、国土地理院の地図を見ても道らしきものは記載されていない。どうしたものかなぁと思いながら、天神川沿いの国道を下っていると、左側に「牧滝山入口」と山の絵の描かれた看板が目に入った。この「牧滝山」というのが、一等三角点の「進藤池山」のことではないだろうか、いずれにしても山に向かう道がありそうだと考え、川沿いの公園の駐車場に車を停めて、歩き始めることにした。
 看板の場所から小川沿いに山道を歩き始めるとじきに、かなり広い道に出た。舗装はされていないが荒れてはいない。平坦でまっすぐな道が南西方向へ向かっている。こんないい道がなぜ地図には載っていないんだろう?といぶかしい。しばらくその道が続く。こんな道があるのなら、エブリイに乗ってくればよかった、と何度か思った。天気予報は「曇りのち晴れ」で降水確率10%だったのに、小雨が降りだした。合羽は持って来ていないので濡れるがままだ、くそーっ。2kmほど歩いただろうか、その道も終わりとなった。案内板も標識も何もないのでとりあえず突き当りを探ってみると、沢沿いに道があるようだったのでそちらへ進んだ。
 この沢沿いの歩道も荒れていて、道があるのかないのかわかり辛いところも多かったが、でも所々石段があったりして、人の歩く道であることは確認できた。けれどもそのうち、突き当りになった。谷の奥が切り立っていて両側も崖、この谷筋をこれ以上進むことはできない。どこかに道は無いかとぐるりと見渡してみてももう道らしきものは無い。覚悟を決めて左側の斜面を這い上がり始めた。数メートル上がったところで振り返ってみると反対側の斜面の上に小屋が見えた。そしてその下の岩場には鎖も掛かっている。どうもあちらがルートのようだ。一旦上がった斜面を下って、鎖場を伝って渓の右側の崖の上に出た。石組の上にトタン張りの小屋が建てられていた。入口には鍵がかかっており、中には特に祭壇なども無さそうだった。そしてその建物の奥には石塔、石像、そして岩の上を舐める水の流れ、滝があった。これが「不動滝」らしい。もうこれ、幻の滝レベルだ。小屋から奥は「立ち入り禁止」としてあるし。
 いよいよここから先はもう完全に道はない。けれども私の目的はこの先にある一等三角点だ。何とかして登って行かなければならない。ぐるりと周りを見渡して山の形なども見て、ルートを決めた。

★注意★ ここから先、私が歩いたルートは危険で、ちょっと足を滑らすなどすると滑落して死亡するレベルだったので詳細の記載は自重します。山頂へ向かうには、もっと手前で尾根に登るルート(今回私が下山したルート)へ入るようにしてください。

 一旦尾根に上がっても、道はない。灌木の隙間を縫ってGPSで位置を確認しながら稜線を目指して尾根を進んだ。薮漕ぎ覚悟で来てはいるのだが、思っていた以上に厳しく、不安になる山中行だった。
 ところが、稜線に辿り着くと、そこはなだらかで草の無い道になっていた。トレランコースですか?と思うぐらい。標識が一つも無いのが不思議なくらいのきれいな道だった。こんな道があるのだったら、きっとどこかに登り口や下り口があるのだろうに、誰かこの山のコースを知りませんか?教えてくれませんか?るんるんと、稜線を歩いていたら、三角点を通り過ぎてしまいかけていた。右側に登り斜面があって、その先に三角点があるようだったので、トラバースしている道を外れて高い方へ向けて進んだ。灌木の林を縫い、笹の茂みを掻き分けて行くと、笹が刈り取られて地面が見える場所があり、そこに三角点標石があった。標石には苔がむしていたが、それをこすって落とすと、確かに「一等三角角…」と刻まれているのを確認することができた。
 下りは歩きやすい尾根を探して歩くことにした。無謀な上りのコースを再び歩く気力も覚悟も無かった。これだけステキな稜線の道があるのだから、そこへ伸びる尾根の道もあるはずだと確信したのだった。間違っても滝のある沢を下ろうなんてことはするまいと心に決めた。…結果、何とかかんとか、上手に尾根を伝って麓まで下りることができた。決して整備された道ではなかったが、そんなに危険はなく、また遠回りもしなくて済むルートだった。この山行記録を参考に登られる方は、こちらのルートをとってください。

 情報のあまりない初めての場所を歩くというのは大変なことだなと改めて身に沁みた。一人で歩くことの危険さ(止める人が無いので突っ走ってしまう、緊急時に対処ができない)も感じた。今回何とか無事に目的を果たして山から下りて来られたので良かったが、もうちょっと慎重に、撤退する勇気を持つこともしないと、そのうち山で事故を起こすかもしれないなぁと反省する行動だった。安全第一、計画には余裕を持って、楽しい山歩きを続けたい。

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