風師山☆梅雨の合間のわずかな晴れ間に


- GPS
- 01:50
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 422m
- 下り
- 416m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
この日は下関への出張予定であるが、下関へは小倉まで新幹線に乗り、山陽本線で折り返すのが早い。のぞみで小倉に向かうと、広島では雨が降っていたが、山口県に入ると西の空には晴れ間がのぞき、陽がさしている。
部下達との下関での待ち合わせまで時間があるので、関門海峡を挟んで反対側の門司にある風師山に登ることにする。小倉から東の妙見山の山頂部には雲がかかっているが、雲の高さはおよそ500m程であろう。風師山の高さは400m弱であり、雲の下であろう。
小倉からは鹿児島本線に乗り換えて、小森江の駅で降りると、正面に大きく風師山と右手に矢筈山を仰ぐ。
谷沿いに登りはじめると、あたりは蒸し風呂のように湿度が高い。出張の重たい荷物を抱えたまま登っているせいもあり、途端に汗が吹き出す。
やがて、矢筈山から続く尾根に乗ると、時折、涼しい風が吹いては、汗だらけの身体を冷ましてくれる。尾根上は樫の樹が生い茂る鬱蒼とした樹林になる。山頂が近づくにつれ、満開の紫陽花の花が出迎えてくれる。
山頂直下の樹林の坂を登りつめると左手に突然、光が溢れる。本州から突き出した下関の向こうで陽光を反射して銀盤のように光り輝く響灘が目に入った。
山頂を後にすると紫陽花の咲くなだらかな尾根を東に辿り、すぐに風頭に至る。岩の間を抜けて展望広場に出た途端に、眼下に関門海峡を見下ろす絶景が飛び込んでくる。空には晴れ間が広がり、筋雲か空の高さを感じさせる。
狭い海峡は蛇行する大きな河川のようにも見える。海峡の左手には小倉の市街を見渡す。肝心の関門大橋が見えない。右手の雲の端にわずかに吊橋の橋桁の一方が見えるばかりだ。
海からの風が吹いているようなので、雲が切れてくれることを期待して待っているとますます雲は大きくなり、門司の方角はすっかり雲に包まれてゆく。
諦めて下山の途につくと、木洩れ陽が霧のかかった登山路に光の筋を描いてゆく。再び小さな展望広場に出ると今度は正面に関門大橋を望むことが出来る。
まもなく登山路は終わり、舗装路をひたすら歩くとことになる。門司港が近づくと階段の道を下るが、いつしか関門大橋がかなり近くに迫る。
門司港駅の前を通って港につくと、下関への高速船が到着したところであった。船からは多くの通学の高校生が下船する。船に乗船したのは私の他には若い女性一人のみであった。下関の唐戸には船で5分の短い船旅である。下関の東の方では重苦しく雲がかかっている。
梅雨の合間の一瞬の晴れ間が見せてくれた光景であった。
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