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記録ID: 1918319
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ハイキング
白神山地・岩木山

【百名山・過去レコ】岩木山日帰り行(サークル夏合宿オプション山行番外編:岩木山神社〜山頂・鳥海山〜嶽温泉)

1985年08月05日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.5km
登り
1,521m
下り
1,228m

コースタイム

日帰り
山行
6:03
休憩
1:22
合計
7:25
6:55
7:00
90
8:30
8:35
45
9:20
9:25
40
10:05
10:10
52
11:02
11:05
15
11:20
12:10
30
12:40
12:45
23
鳥海山
13:08
13:12
63
14:15
嶽温泉
天候 終日晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往路)弘前駅より路線バスにて岩木山神社前へ
(復路)嶽温泉よりバスにて弘前へ
コース状況/
危険箇所等
・岩木山神社コース:古くからの登拝路、要所に道標あり
・嶽コース:スキーツアー客向けに、コース脇の木の高いところに目印の番号札あり
その他周辺情報 嶽温泉にて日帰り入浴・休憩可
往路バスより、一大農業地帯の津軽平野に屹立するお岩木山が大きく見えてきました。展望も良さそうですが、樹林帯を抜けた山頂直下は暑さの方もハンパなさそう…<汗>
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往路バスより、一大農業地帯の津軽平野に屹立するお岩木山が大きく見えてきました。展望も良さそうですが、樹林帯を抜けた山頂直下は暑さの方もハンパなさそう…<汗>
麓の神社から酷暑の道を延々登り詰め、ついに山頂へ到達。バックの空には早くも秋の気配。バス+リフトのお気楽ハイカー・家族連れが大挙して押しかけ、頂上は大変な賑わいぶり。証拠写真を撮るのも一苦労です…。
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麓の神社から酷暑の道を延々登り詰め、ついに山頂へ到達。バックの空には早くも秋の気配。バス+リフトのお気楽ハイカー・家族連れが大挙して押しかけ、頂上は大変な賑わいぶり。証拠写真を撮るのも一苦労です…。

感想

〈以下、大学サークル会誌の拙稿より抜粋・編集〉
充実の大雪〜十勝サークル合宿、そして感動の利尻富士ツアーをクリアの後、道東の山々での苛酷なロードの後遺症もあり、ヒザの回復・天候共にはかばかしくないため、北海道最終日は当初予定していた蝦夷富士・羊蹄山攻略を断念。急遽、以前有珠山噴火で家族旅行を取り止めた洞爺湖、そしてお初の大沼観光ツアーに切り替え。移動の特急・急行列車車中で、一旦小生と分かれ道内 “漫遊” 中のサークル後輩達と二度にわたり劇的に再会、世間の狭さを実感。大沼のほとりでボンヤリと名峰・渡島駒ヶ岳を眺め、2週間の長きにわたる北海道ツアーの名残を惜しんだ後、青函連絡船に乗り、ねぶた祭で賑わう青森の街に戻ります。祭りの帰りらしい浴衣掛けの粋で色っぽい若い男女で一杯の奥羽線臨時列車に揺られ、場違いのデカザックを背負った小生は一人寂しく弘前駅に降り立ったのでありました。
 今回の一大ツアーの最終ターゲットは、「津軽富士」として知られるみちのくの名峰・岩木山。秋田〜青森間の奥羽本線に乗車したことのある方ならば、一度はこの「お岩木山」の大らかな山容に接し、心惹かれたことと思います。85年当時は、大ヒットしたNHK大河ドラマ『いのち』の “レギュラーメンバー” として、すっかり全国区で有名になっていました。この山は古くから信仰の対象となっていたこともあり、各方面から幾つもの登路が開かれていますが、近年ではスカイラインを利用しての「楽々バス登山」がすっかり主流に。ただ、名山巡礼者の小生としては、やはり自分の足でじっくり時間をかけて登ってこそ、このお山の本当の価値が分かるのではと考え、最もオーソドックスな岩木山神社からのルートをチョイス。
 弘前駅から歩いて5分ほどのバスターミナルの待合室で一夜を明かした小生は、始発のバスに単身乗り込み、神社前のバス停で勇躍下車。夏の青空の下、神社の背後にあたかも巨大な御神体のように聳え立つ岩木山を見上げつつ、ドラマ『いのち』にも登場した神社本殿に入山のご挨拶の後、早速登山開始。松林・サクラ林を抜け、スキー場のリフト横をズンズン登っていくと、いつしか鬱蒼とした樹林帯の路に入ります。両ヒザの調子はまずまずながら、夏の日差しが照りつけて暑さもハンパなく、2時間ほどかかってようやく水場マークのある焼止りヒュッテに到着。どうやら日照り続きで水は涸れてしまったようで、仕方なくフルーツ缶でも食べようと小屋に一歩足を踏み入れると、何とトグロなど巻いて舌をペロペロやっている “先客” が…。この厳しい暑さに、北国のヘビ君も堪らず小屋に避難してきたのでしょう。落ち着いて休憩も取れず、ますます喉の渇きを覚えながら涸沢上の道を登っていくと、微かに水音が聞こえ、やがて整備の行き届いた水量豊かな水場に到着。ここが「錫杖清水」と呼ばれるスポットで、夏場の渇水期でも冷たい湧き水が登山者のノドを心ゆくまで潤してくれます。
 ここですっかり元気回復、沢の源頭状の緩斜面をなおも登っていくと、やがて頂稜の一角に飛び出し、同時に周囲から賑やかな人々の声が聞こえてきます。何事かと後ろを振り返ると、寄生火山の鳥海山の方から軽装のハイカーや家族連れが続々と登ってきます。特に、歓声を上げながら険しい岩稜を苦もなくヒョイヒョイと登ってくる子供達に、デカザックの小生は非常なる場違い意識を感じながらも、黙々と山頂への道を急ぎます。岩のゴロゴロした岩木山頂は既に並み居るハイカーで大賑わいながら、平野に屹立する独立峰だけあり、四周の見晴らしはすこぶるGood!ただ、周囲の山並みといえば白神山地など比較的地味な山ばかりで、後はひたすら津軽平野の大穀倉地帯が広がるばかり。足下はるか彼方の岩木山神社を見下ろしながら、小生は思わず「自分はあそこから登ってきたんだ!」と叫びたい衝動に駆られるも、そこはグッと堪えて山頂奥宮に無事登頂の御礼参詣。昼食を済ませ、早々に下山にかかります。
 ミーハー観光ハイカーに混じって鳥海山に寄り道し、8合目の駐車場へ下った後、人と車の雑踏を避けるようにリフト乗り場の脇から嶽温泉への下降路へと足を踏み入れます。この「嶽コース」には、冬場のスキーツアー用の番号プレートが一定間隔で付けられており、現在位置が一目で分かって有難い限り。2週間余にわたる山旅のフィナーレを飾るに相応しい、美林の中の気持ち良いルートを快調に下っていくうち、素朴な山の湯といった感じの嶽温泉に到着。いで湯にほっこり浸かりながら、長かった今回の山岳巡礼ツアーをしみじみと振り返った後、小生は重い足を引きずって再び夜行列車に乗り込み、久方ぶりの家路に付いたのでありました…。〈完〉

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