記録ID: 1971094
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トレイルラン
甲信越
甲斐駒ケ岳
2019年08月12日(月) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,406m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 11:00
14:30
ゴール地点
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
梯子、くさりが多し |
その他周辺情報 | ベルガの森内尾白の湯 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
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訪問者数:260人
石黒尾根日帰りピストンは長年の宿題でいつかは!と思っていたが、先週の上河内岳日帰りピストンが怪我もなく、やり遂げられた事が自信となり機は熟したとばかりに
中央道の渋滞も恐れず、前泊する尾白渓谷駐車場を目指した。
駐車場に入ってきた車の音で目が覚めたのは3時過ぎ、目覚ましの時間までは、まだ一時間あったが、ヘッデンをつけて歩き出すのも悪くないと思い、そのまま起きて
出発準備。 長い一日が始まった。橋を渡り登りが始まると、先週の疲れがまだ足に残っているのを感じる。早々に弱気の虫が鳴き始めた。退却する時の言い訳を考えてる自分に腹が立つ反面、達成できないかもと心配になる自分もいる。
後方に九十九折を上がってくるヘッデンの明かりが2つ見える。後を追われるように追いつかれまいとしばらく頑張る。空腹を感じ適当な場所で朝食を採っている間に2人の登山者に先を譲る事となった。最初の人はストックを使い辛そうに登っているのを見て、辛いのは自分だけじゃないと思い、朝食を済ますとザックを担ぎ再びスタート。下りでここを通る時は、走っている自分でいてくれと願をかける。
辛い登りの時は、誰かから聞いた、自分はマシーンと言い聞かせ、機械のごとく右、左、右、左と無心に足を繰り出し続けるているとの話を思いだし、いつもは自分もそれを実行している。それでも、今日はももが重く無心のマシーンになりきれない。樹林帯で景気も見えず単調な道が続く。辛い。途中ガチトレランランナーに颯爽と追い抜かれ、しかし溌剌とした挨拶と爽やかな笑顔に力をもらう。
出発時に天気を確認すると昨日まであった昼過ぎの晴れマークは消え、すべて曇りマークに変わっていた。このきついルートで気晴らしとなる景色がないとなると、本当に途中撤退かもと嫌な事を考えていたが、刃渡りに到達した時には、徐々に雲の切れ間から太陽がのぞき始める。今度は太陽と青空に背中を押される。
五合目で休憩していると、モデルこそ違うが、ザックはULTIMATE DIRECTION、シューズは LA SPOLTIVAと共通点の多いトレールランナーが上がってきた。
暫し談笑し、何となく一緒に歩く事となったが、彼のお蔭でペースアップされ、気持ちも上がる。七丈第一小屋で朝食の時に見た辛そうに登っていたハイカーと再会し、2人組は3人組に、その他にぎやかな中年男女4人組にも飲み込まれ即席パーティーは7人となり、山頂を目指す!
即席パーティーは僕のクローンが全体をけん引し、4人組がそれに続き、何とかそれに喰らいついて行った。小屋から先は、岩はでかくなり、斜度は冗談と思えるほど、きつくなりトレイルは険しさを増したが、同行者がいる事がこんなに心強いのかと感じた。 いつしかおじさんは脱落していた。
僕のクローンは山頂手前で心拍数を配慮し、小休止を取る事に。にぎやか4人組はこのまま続行の様子。ここは一気にと判断した自分は4人組と先行する事に。
キツイ、キツイと終始言いながら、登り切れるのか弱気になったりしていたが、4時から登り始め、10時半に何とか登頂。期待していなかった景色は360度の大展望。八ヶ岳はもちろん、槍や穂高までも見える。正面の北岳も雲の切れ間からその山頂をチロチロとのぞかせる。歓喜の雄叫びと共に4人組と撮影大会をしていると、クローン登頂。登頂の喜びを分かち合い、一通り景色を堪能し、昼食を採るところで、千切れたおじさんも登頂。健闘を称え合いながら3人で昼食。
登りが終わってしまえば、一気に気持ちが軽くなり、まさに飛ぶように下った。
小屋での乾杯の後、気力に満ち溢れ無双感が半端ない!下りの斜度も自分のスタイルにどんぴしゃで息もきれず、脚も疲れ切らず、休憩なしに一気に駆け下りることができた。スピードを乗せたまま駆け下りヘロヘロで朝食を採っていた場所を視界に捉えると、誇らしさで思わず笑みがこぼれる。不安げにパンを口に運んでいる数時間前の自分に手を振り、更に先を急ぐ。気力はまだある。脚の疲れもまだピークに来ていない。そう感じれる自分が嬉しい。幸せなランナーズハイ状態がしばらく続き、川遊びをする子供たちの嬌声が聞こえ始め、ゴールが近いのを感じる。見覚えのないトレイルとなりヘッデンを付けて登ってきた事を思い出し合点がいく。
橋の前で行列する家族ずれの楽しい集団を、山から転げてきたおっさんをクマでも見るような目で一瞥し、その後黙殺される。居心地の悪さ半分、どーだ凄いだろの誇らしさ半分で橋の通過待ちを楽しんだ。程なくし駐車場に到着し、ガラガラだった駐車場は、川遊びを目指す人達の車でごった返していた。夏休みの宿題は何とか間に合い大成功でよい夏の思い出がまた増えた。
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