ソロで初の北鎌尾根(中房~貧乏沢~北鎌~槍ヶ岳) 救助ヘリ活動を見守る

天候 | 晴れ!太陽が体力と水分を奪う |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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写真
感想
今回初見ソロで北鎌尾根に準備したもの
12時間以上休まず行動できる体力
国内のボルダリング三級壁は登れる技術
ビバークは風雨でも氷点下にならなければ体力回復可の装備と経験
地図読(GPS併用)とバリルーでのルーファイ経験
悪天候ならさっさと諦める気持ち
北鎌尾根の詳細をチェック、圏外でも確認できる状態に
貧乏沢〜天上沢出会い 2.8k -728m下降
浮石だらけ山側はザレで踏み込めない所も。最初は沢沿いに降りていき途中から巨石が多くなる。それと同時に水量の多い滝で沢を進めなくなった。
左手の山側に逃げるも取付きからズルズル滑り落ちる始末。無理くり枝藪に
突っ込んで行けそうな所を下降
沢の方に出てまた山側に入ってをひたすら繰り返す。突然水が地下水脈に消えたりする。足場の悪い所8割で基本崩れると思っていった。お助けロープを見つけると間違ってなかったと安心する
北鎌沢右俣〜北鎌コル1.52k +639m
水の補給は沢枯れる前に2L、他500mlで行きました。
特に暑い日は消費が激しいので多目。
人の大きさほどある岩を登り上げて、上がるたびザレ場も多く嫌な感じに。分岐は基本右ですが一箇所だけ左に。その後は沢を詰めていきます。最後ザレて詰まるが奥にルートがあり。
コル〜独標手前
踏み跡を辿るのでルートミスはしにくい。コルの後で集中力低下を感じビバークする事に。無理しないほうが無難。朝起きて行動し始めると硬い体には刺激的。ここは北鎌なんだと思い知る。
独標手前から経験者パーティーに追いつかれ後ろを付かせてもらう。アドバイスと人といる安心感この上なし。
独標〜救助
独標の登り、先行隊は直登を、私はトラバースして行ったのだが取付き個所を間違え上り詰めて再会。そのまま三人でしばらく行くと山岳救助隊のヘリが旋回してホバリング。こちらからもヘルメットで2人いるのを確認、ヘリから救助隊員が下降し岩陰で救助活動。その間ヘリは旋回し戻ってきて引き上げる。私達の進む目先の出来事で、岩陰から隊員が引き上がる瞬間遭難者が生きているように願った。隊員に抱きつくような姿勢で引き上げられていく姿に生存を確認でき安堵した。
その後そこを通過する際遭難者に付き添っていた2人と合流。2人は北鎌初めてで疲労も見受けられたので5人で行動をすることに。
遭難の経緯
はじめに五人パーティーで入山。北鎌コルで一泊し翌日縦走予定だったのだが北鎌経験者サブリーダーが翌日何らかの理由で行動不可に。独標越えたあたりでビバークと救助要請。山岳救助隊の指示で遭難者と付添2名を残し、パーティー唯一の女性ともう一人は縦走するようにとの事。結果北鎌経験あるリーダーと女性は早朝縦走、未経験の2人と行動不可になったサブリーダーが待機という事に。
2人と合流後
私達と合流した時に大きな問題は待機していた2人の水分だった。予定外の連泊と暑さで水が尽きかけていた。それに体力も奪われていたし北鎌尾根で2日は精神的にもきついと思われる。それで経験者の2人が先導し私も後から付いていく形となった。ただ、私は基本直登で乗り切る覚悟だったし後ろをついて行き何かあった時誰のせいにもできないと思い、皆が上手く巻いたピークも直登し続けた。結果、岩を降りると合流を繰り返していた。そして北鎌平についた時2人にポカリとハイドレの水を分けて渡し、熟達2人組と最後の壁に挑んだ。
登頂
それから、最後のチムニーで救助要請したパーティーのリーダーが北鎌を下降していたので状況を説明。
最後の登頂は先頭を譲ってくれて最初に登頂させてくれた。丁度親子連れが祠で写真を撮っていて「並んでます」と注意を受ける落ちもあったが、そんな初北鎌尾根プチソロ縦走は何とか無事登頂バンザーイ!!
当日はお世話になりました!やっぱり北鎌登ると連帯感生まれるんですよね(^ ^)僕の北鎌尾根初登頂の時は、もっとビビってましたけど、流石ですね。暑さも救助後のフォローも貴重な経験ですね。
それも含めてあの尾根魅力的なんだよなぁ(^ ^)
こちらこそありがとうございます!私は初だったので行ったり来たり全然進まない時に合流させて頂き安堵の気持ちでした。独標の取付きなど詳細教えて頂き助かりました。あの尾根の事を思い出すと、もうまた行きたくなってます笑
はじめまして。
1日前にガイドツアーで抜けた者です。
5人の方は、多分天狗の腰掛でお会いした方々で少しお話ししましたが、肩の小屋でも夕方を過ぎても降りてこないので、もう一泊だと水が不安だねと、心配していました。
shinさん達と一緒にナイスフォローだったのですね。
ご無事で良かったです。
私は皆さまとは違い他力本願でしたが、北鎌は憧れが実現し、虜になってしまいました。
ガイドさんが言っていたのですが、今は北鎌を知らない登山者も多く、山頂でも賞賛されることは少なく、なんだろ〜みたいな事が多いらしいです^_^
コメントありがとうございます。お二方はベテランshinさんのおかげで北鎌平まで無事に到着しました。予想外の一泊で水が無くなっていたのが痛かったですね。あの稜線では何が起こるかわかりませんね。
私は今度は日帰りでトライしようかなどと頭が北鎌でいっぱいでが、まずはルートの復習です。イメージと違ったりした所もあったので。
maple19さんも北鎌縦走おめでとうございます。これからも苦しくも魅力に溢れた山旅を楽しんでください!
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