【ヒグマ観察＆荷揚げボランティア】大雪高原温泉沼巡り（大学沼まで）

2019年08月15日(木) [日帰り]

• GPS: 03:55
• 距離: 7.1km
• 登り: 260m
• 下り: 254m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:25
• 休憩: 0:30
• 合計: 3:55

10:50 大雪高原温泉
13:00 13:30 大学沼
14:45 14:45 大雪高原温泉
14:45 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

層雲峡を越え、糠平方面へ向かいます。高原温泉の看板があるので、そこを右折して、荒れた砂利道を10kmほど進みます。かなりボコボコしているのであまり好きではありません。

紅葉時期は大変混み合うので、マイカー規制されます。
大雪湖レイクサイトからシャトルバスが出るので、そちらを利用して運んでもらうことになります。

コース状況／危険箇所等

登山道と考えるとそれほど危険な箇所はありませんが、時期によってはドロドロでぬかるみが多くなります。スニーカーで歩けるような散策路ではありません。秋は長靴がいいかなと思います。

沼巡りをするには「ヒグマ情報センター」でレクチャーを受けてから入山します。
7:00〜13:00までに入山し、15:00までに下山しなければいけません。

2016年の台風の影響で、コース一周はできなくなっています。現在は高原沼までのピストンができると思いますが、ヒグマの出没状況によっては途中で引き返すことになります。

紅葉シーズンはかなり混み合うので、このコースを歩いたことは過去に1度しかなかったです。紅葉が見たいと口走った母を連れて沼巡りをしました。

■2013年10月05日（親孝行登山）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-353103.html

その他周辺情報

下山後の温泉は「高原温泉山荘」がオススメです。日帰り入浴800円、リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤーあり。内湯と露天風呂だけですが、泉質は素晴らしくて、疲れを癒してくれること間違いなしです。

写真

8/15 10:04

高原温泉へ続く荒れたダートで激しく揺れ、ルームミラーがポロッと取れました。
(^^ゞ
テーピングで留めてみたけど、すぐに取れたので諦めました。幸先悪いわ〜。

8/15 10:39

やっと高原温泉に着きました。やはりここはバスに乗せてもらうのが好きですね。トイレは和式ボットンスタイル。ペーパーは用意した方がいいです。

8/15 10:42

お天気いいけど、今日は山には登らず、ヒグマ情報センターに。ここはヒグマが多く出没する沼巡りをするための関所になっていますが、7時〜13時までに入り、レクチャーを受けて、15時までに下山しないといけません。

8/15 10:44

高原温泉沼巡りは大雪山の秋の風物詩ですが、登山道整備のための木材運搬のボランティアを募集していたので、お手伝いにきました。ヒグマ観察できたらいいなと淡い期待を寄せています。

8/15 10:47

木材は3種類あって、小さいの（8kg）を2本にしました。背負子も何台かはあるので、貸してくれます。

8/15 10:51

自分のザックも5kg以上はあるので、全部で22〜23kgぐらいかな。これまでの経験から25kgまでは背負えると思いますが、後ろに重心がかかり過ぎて、バランスが取りにくかったです。

8/15 10:51

緑沼の少し上まで運びます。沼巡りは足元がぐちゃっとしてる所も多いので、長靴にしました。行ってきまーす！

8/15 11:23

途中、2回ほど自分のザックが外れて、木材も外れてしまったので、ザックを前で担いでみたら、前後のバランスが良くなって歩きやすくなりました。気温が高くて、めっちゃ汗かきました。

8/15 12:21

1時間半で資材置き場に到着しました。夏山スタートしてから、まだ縦走装備担いでいないので、いいトレーニングになりますね。距離は短いので、時間あったらもう1回担いでもいいかも。

8/15 12:34

資材を下ろしたら羽が生えたように軽かったです。沢水が冷たくて気持ち良かったです。

8/15 12:39

ここは湯沼です。

8/15 12:39

触ってはいませんが、温かいみたいです。

8/15 12:41

望遠で花を撮ることは滅多にないので、距離感が難しかったです。

8/15 12:44

沼巡りコースは過去に一度、親孝行登山でしか歩いたことがなくて、お母さんの心配ばかりしてたのでルートはあまり覚えていないかも。(^^ゞ

8/15 12:45

紅葉時期はめっちゃ人が多くて、温泉も芋洗い状態になりますが、今日は静かで良かったです。

8/15 12:45

天気良くなりそうだったから、早い時間に緑岳登ってから、沼巡りしようかと思ってたけど、全然起きれなかった。緑岳の登山道も目撃情報が多いので、暗い時間帯はあまり行動すべきじゃないかもという気もするし。

8/15 12:45

台風の前は妙に天気いいことあるよね。

8/15 12:46

広角レンズを持って来なかったことを後悔した。まぁ、いいか。目的は2つ以上にしない方がいいと思うようになりました。今日の目的は荷揚げとヒグマ観察です。

8/15 12:49

「チシマノキンバイソウ」

8/15 12:52

青空が反射して沼がとてもキレイでした。

8/15 12:52

iPhoneで補正なしです。

8/15 12:52

これは一眼で。RAWで撮影して、Lightroomで現像してます。

8/15 12:53

縦バージョン。

8/15 12:54

沼巡りは天気がイマイチな日にすることが多いので、こんなに条件のいい日は珍しいかも。(^^ゞ

8/15 12:55

エゾ沼

8/15 12:55

何がエゾなのかは分からないけど、とてもキレイだった。名前はあんまり関係ないかなー。

8/15 12:58

右の奥に見えるのは、緑岳の山頂かな？
ってことは左側は高根ヶ原だよね。まだ三笠新道を歩いたことがなくて、今年こそと思ったけど、ヒグマ出没し始めてダメだった。

8/15 12:59

キレイだねー。秋の色を想像してみて。

8/15 13:04

鈴を鳴らしながら歩いてたら、男の人が近づいてきて「シー」ってやるんです。何かな？と思ったら、ヒグマさんがお食事中でした。

8/15 13:04

うわっ、草食べながらこっち見てる。300mmで撮影してるので、実際の距離は結構あります。

8/15 13:05

掘り返して、ムシャムシャ。

8/15 13:06

チラッとこちらの様子を伺いながら。またムシャムシャ。

8/15 13:06

これは70mmで撮ったもの。沼の向こう側にいるので、結構距離はあります。100m弱かなという気はします。

8/15 13:06

雄かな？
つーか、パッと見で性別分かるのかな？

8/15 13:08

時々、こちらに視線を送りながら、好きなだけ食べる感じです。

8/15 13:09

チラッ。

8/15 13:09

ムシャ。

8/15 13:09

(*'▽'*)わぁ♪
美味しそう！

8/15 13:10

ここには監視員の方がいて、ヒグマの出没状況によって、どこまで歩いていいか決められます。今日はここまで（大学沼）でした。ヒグマがいない時は少し先の高原沼まで行けると思います。

8/15 13:11

今日はこの一頭だけだったようですが、多いときは親子連れがいることもあるようです。

8/15 13:11

ムシャ。

8/15 13:11

チラッ。
満足したのか、ゆっくり茂みの中に帰っていきました。

8/15 13:15

私は歩きながら風景を撮ることが多いので、普段は軽い単焦点レンズばかり使っていますが、今日は望遠レンズにして良かったです。サファリ観光のために買った70-300mmの激安レンズ！

8/15 13:16

でも、いつもと違う画角って面白いね。日帰りならば、重さもそれほど気にならないから、たまに持って来てもいいかな。

8/15 13:17

「何か食べても大丈夫ですか？」と監視員さんに確認してランチにします。ここは火気厳禁で、匂いの強い食べ物はダメです。ヒグマさん寄ってきたら大変だからね。潰れたサンドイッチはとても美味しかったです。

8/15 13:33

個性的な帽子が素敵ですね。スゲ傘っていうのかな？

8/15 13:33

「そろそろ帰りますよ」と指示がありました。ここは制限時間があります。

8/15 13:34

こんなにいい天気の日は、どんどん歩きたくなっちゃうけど、こんな風にのんびり歩くのもいいですね。本当にヒグマ観察できると思わなかったからラッキーでした。

8/15 13:34

登山道でバッタリ遭遇した時とは違って、今日は少し余裕を持って観察できました。ここは彼らのフィールドなので、刺激しない距離を保って、登山できるといいなーと思いました。

8/15 13:34

アイゼンも用意したので、来年は三笠新道を歩いてみたいです。

8/15 13:35

キレイな沼を撮りながら、下山します。

8/15 13:38

後ろを歩く男性は動物の撮影をしているようで、白雲のヒグマも撮ってきたようです。

8/15 13:57

どこを切り取るかを考えながら撮らないといけないんだなー。難しい。

8/15 13:58

緑沼。往路は荷揚げ中だったので、ここはスルーしました。

8/15 13:58

水草ボーボー。

8/15 14:01

芸術的に朽ちる。

8/15 14:02

バショウ沼

8/15 14:02

ミズバショウが咲くのかな？

8/15 14:03

沼の近くは刺す虫が結構いるので、あまり長居はしていられません。何箇所か刺されてしまいました。

8/15 14:06

土俵沼

8/15 14:07

相撲の土俵に似てるんだね。

8/15 14:06

これが「ミツガシワ」かな。

8/15 14:09

「ミミコウモリ」かな。

8/15 14:14

「ミヤマアキノキリンソウ」

8/15 14:23

すごく背の高い花。取り調べます。

8/15 14:25

2016年の台風被害で一周は出来なくなりました。

8/15 14:25

以前、母を連れて来た時は1周しましたが、アップダウンもあり、お母さん大丈夫かなとヒヤヒヤでした。

8/15 14:28

ここの橋は立派な丸太になっていました。

8/15 14:28

湯気が上がってます。

8/15 14:49

下山完了しました。
お盆休みは今日だけだったので、とても貴重な体験ができて良かったです。

8/15 14:49

温泉はもちろんこちらで。

8/15 14:51

日帰り入浴800円です。

8/15 15:27

自販機のラインナップ。荷揚げ料金が含まれています。

8/15 15:28

YAMAtuneのソックスがありました。長めのが欲しかったけど、長さもサイズもなかったです。登山するお友達へのプレゼントにもいいと思います。

8/15 15:32

紅葉シーズンはどうやって混雑を避けようかと考えました。やはり早い時間に緑岳から下山するのがベストかなと。温泉もシャトルバスも空いていると思います。

8/15 15:54

取れたルームミラーはガシャンとハマったので、何とか元通りになりました。クチャンベツ登山口への林道の工事が気になっている人も多いと思います。

8/15 15:54

夢の沼ノ原への最短ルートになりますが、来年開くのかな？
ここも長くて、ボコボコなので、一人で移動するのはなかなかハードルが高いんです。

TOP画

撮影機器：

Df ニコン

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

装備

MYアイテム

dominon

重量：2.19kg

感想

dominon

今年は登山中の目撃情報が増えているし、カムエクでは2名襲われてケガをした。個体数が増えているのかもしれない。

登山を始めて10年経ち、ここ数年は人の少ないエリアをソロで歩くことが多くなった。これまで一度もヒグマと遭遇したことはなかったのに、山の日に初めて登山中に出会ってしまった。登山中に会わないようにするのが一番だけど、もし会ったらどうするかを考えなければいけなくなった。

まずは相手のことを知ることから始めようと、比較的安全な距離でじっくり観察できそうな「ヒグマ情報センター」に行ってみることにした。ちょうど荷揚げのボランティアを募集していたので、歩荷トレーニングもできるし、登山道の整備の協力にもなる。

いつも背負う縦走装備のザックの重さとさほど変わらないのに、重心が後ろにかかり過ぎて、バランスを取るのが難しかった。自分のザックを前で担ぐことで、バランスが良くなった。久々の晴天で気温も高く、汗が吹き出してきたけど、ずっと背負うわけじゃない。荷を下ろした後は羽が生えたように軽くなった。

鈴を鳴らしながら歩いていると、大学沼の前で、シーッと人差し指を口に当たるお兄さんがいた。何事かと思って視線を遠くに向けると大きなヒグマが食事中だった。

山では滅多に使わない望遠レンズを持参して、300mmで撮影した。ここは監視員さんがいるし、距離も結構あったので、前回とは違って気持ちにも余裕があり、じっくり観察することができた。

気が小さそうな眼差しで、こちらの様子をチラチラと伺いながらも、ムシャムシャと食べる姿はとても微笑ましかった。

あんな大きな体で、地中の蟻を食べるのだろうか。お腹は満たされることがあるのかな？

気が済んだのか、ゆっくりと茂みの中へ消えていった。

素晴らしい野生の王国。

これからも緊張感を忘れずに、ちょうどいい距離感を保ちつつ、共存していければいいな。