振子沢遡行〜千国揚尾根〜笹目尾根
- GPS
- 07:21
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 963m
- 下り
- 960m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:15
天候 | 曇り 一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・入渓地点 橋の横から右岸に降下するが、橋の直下は懸垂下降をする必要がある。7mほど上流に藪漕ぎして下降すると、うまくスタンスがあった。 ・振子沢 ナメはほとんどないが、適度な小滝が続出し、なかなか楽しめた。ロープは使用しなかった。 標高2050以上で水は少なくなり、いくつかの支沢に分かれる。我々はなるべく本流を遡行し、登山道に近いと思われるところから沢を離れ、藪漕ぎへ。最初は草付きを詰めるが、途中からは身長より高い熊笹の藪漕ぎとなり、1m進むのにも難儀した。GPSを見ながら、結局30分以上藪と格闘して、登山道に出ることができた。 ・千国揚尾根 林間なので、展望はあまりないが、強風を避けることができて助かった。登山道はアップダウンがあり消耗する。 ・笹目尾根 下り基調になるが、多少アップダウンがある。途中下りで道が二又になっており、間違いそうになった。ここは左に進むべし。 |
その他周辺情報 | 蓮華温泉 日帰り入浴800円。白濁した温泉は疲れがとれる。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
タイブロック
渓流シューズ
クマベル
|
---|---|
共同装備 |
30mロープ
ツエルト
火器・食器一式
クマスプレー
|
感想
お盆の休みでアルプステン泊縦走を計画していたが、超大型台風10号の襲来で中止を余儀なくされた。台風は15日に四国から中国地方を通過して日本海に抜け、16日は日本海を北上する。中心は本州中部と離れているが、最強時で1000kmにおよぶ強風域を持つ規模のため、南北アルプスの稜線では20m/sを優に超す強風が15−16日に吹き荒れるとの予報だったのだ。
15日北陸近辺でなら日帰り可能だろうとChikauさんに声を掛けたら、沢登りに行きましょうと。いくつか候補を上げてもらった中で振子沢に行くことにした。振子沢と言えば、春山スキーで栂池天狗原から蓮華温泉へと滑降する定番ルートであり、僕も2015年4月に滑ったことがある。沢としては全体に斜度が緩いので、沢登りも難しくはないのだろうと予想はついた。
入渓時橋の脇から河原までの下降は下が見えない藪への突入で緊張から始まったが、沢中は一貫して優しく進める小岩越えと小滝で、大高巻きもロープを要する場所もなかった。今年沢登り初参加の僕には足慣らしとして手頃だった。
沢を突き上げて夏道登山道に上がれるのが標高2140m辺り。普通だとその200〜300下程度で沢が枯れて源流の様相となるが、この沢は白乗、天狗原からの流れなので水が枯れない。標高2000mに達してもなお連続する小滝を越えて行く点では飽きさせない沢である。
詰めは草付きを登って行って、登山道まで真っ直ぐ行けば50mという所でその方向の斜面に突入した。そこが笹藪の急斜面で、笹に押し返され、ずり落とされたりで30分を要した。尾根に出てみると、台風影響で強風が吹き荒れ雨もぱらつくが、樹林帯の木の下では大丈夫。天狗原は近いのだが、これより上に向かうのは憚れた。
風吹大池分岐から蓮華温泉下への下りになると雨はやむばかりか、地面も乾いて雨が降った様子がない。西側に台風があって南寄りの風になっているので、風が吹き下ろす北側斜面は降らないのだなと。下山終えて下界に下りてくると、雲多いながら風は強くなく、そして猛暑。街にいたら山の強風は想像できない。台風影響が所により様々だなと実感できた一日だった。
久しぶりなニシデンさんとのコラボは前日に急に決まった。ちょっと準備不足だったが、やはり沢に行きたいので、台風の進路と天気予報を見ながら、行先を振子沢にした。集合して、今回はニシデンさんの車で乗り合わせて蓮華温泉へ。道中は高原兄さんの富山ご当地ソングコレクションのCDを聴きながら、世間話をして、あっという間に入渓地点近くの駐車スペースへ到着した。雨もポツポツあたり、天気はイマイチだが、昨日まで降水もないし、雨が強くなったら早めに遡行中止することを確認しながら、橋まで歩いてきた。
橋から下降ポイントを探るが、右岸しかないと思い、偵察をしながらなんとか振子沢に降り立った。そこからは水温は低いが、気持ちよく遡行して、あっという間に標高をあげる。標高1800から上の小滝群はとても素晴らしく、天気が良ければジャブジャブシャワークライムを楽しみたかった。
最後はGPSを見ながら藪漕ぎとなったが、なかなか酷かった。気合で突破して、登山道に出たら心底ホッとした。どこでもそうだが、登山道のありがたさが身に染みる。登山道管理の方、ありがとうございます。
千国揚尾根は台風の影響で風が強く、ゴーゴーと音がして樹木が揺れていた。車の中では「遡行終了後は白馬乗鞍岳に進み、白馬大池から蓮華温泉に戻ろうか」と話をしていたが、強風のためにすぐに下山することにした。
そうと決まれば、多少休憩をしながら、風吹大池にもよらず、笹目尾根をすたこらと抜ける。最後に舗装された林道に出て、無事に下山完了。
車で蓮華温泉まで移動して、温泉でまったりして、富山に戻った。ニシデンさん、ありがとうございました。また沢に行きましょう。
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