浅間嶺、払沢の滝、関東ふれあいの道、東京4歴史の道
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- GPS
- 04:43
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 825m
- 下り
- 763m
コースタイム
10:12 払沢の滝
10:27 登山口へ戻る
11:19 時坂峠
11:28 峠の茶屋
12:20 浅間嶺
12:40 発
13:37 上川乗バス停
14:30 柏木野バス停
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
起点 JR武蔵五日市駅 藤倉行きバス払沢の滝入り口下車 終点 柏木野バス停乗車 JR武蔵五日市駅行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無し。 払沢の滝入り口からの登りは最初車道と登山道が交差して少し迷う。 峠の茶屋以降の登山道は自然の石段が多く、前日までの雨でやや滑りやすかった。 浅間嶺から上川乗への下りは細いがきれいな土の道。歩きやすい。 <テーマ> 2週間前はじめて雲取山でテント泊をして。、さて次はどこにしようか?と物色中。無謀にも鳳凰三山が行きたい山に浮上してきた。そのためのトレーニングに稲村岩尾根を鷹ノ巣山に登ろうと計画。しかし夜眠るのが遅く、早起きできず。急遽予定を変更して、関東ふれあいの道東京4、歴史のみち、を歩くことに。 |
写真
感想
<道すじ>
早起きして稲村岩尾根に挑む予定が、夜遅かったためかなわず、遅くからでもいける、「関東ふれあいの道東京4、歴史のみち」に予定変更。しかし、バスの時間まで間違い武蔵五日市駅で数馬息のバスにも乗り遅れ、仕方なく払沢の滝から予定とは逆周りに。
三鷹駅を8:33のホリデー快速秋川号に乗って、9:21に武蔵五日市へ。乗り換え無し、これは便利だ。ただこれで数馬行きのバスに乗れると勘違いしていた。そのバスは9:00ちょうど発だった。ふれあいの道4で上川乗から浅間嶺を越えて払沢の滝を予定していたが、数馬行きのバスは当分ないので致し方なく逆周りで払沢の滝にいけるバスを探すと、目の前にある藤倉行きでいけるという。ただし長蛇の列。仕方なく並んでいるとあらかた列がバスに吸収されたところで、「2台目でまーす」臨時増発とのこと。なぜからくらく席に着くことが出来て、前に並んだ人に申し訳ないような。
払沢の滝入り口バス停まで25分ほどか。降りたところには休憩所と豆腐屋があった。最初こっちかな、と一人合点して広い道を歩き出したが例の通りこれは間違い。少し行って気づいてスタートに戻る。良く見ればこちら払沢の滝、の看板がある。しかも何と「払沢の滝(ほっさわのたき)」は日本の滝百選に入っていると言う。この日まで払沢の滝のことはおろか、日本の滝百選と言うのが有ることも知らなかったが、後で調べてみると東京で百選に選ばれている唯一の滝のようだ。東京では、山は雲取、滝は払沢、と言うことになろうか。もっとも、環境省後援で出来た日本の滝百選が、深田久弥が貧困にまけずシコシコ選んだ百名山に知名度において及ばないのは愉快なところだ。
ともかく払沢の滝を見に行く。滝へ行く道の入り口辺りにはいくつかの観光客向けの店も出来ている。10分ちょっと整備された道を歩くと滝に着いた。高さはさほどではないがなるほど均整の取れた?きれいな滝だ。奥多摩などにはほかにも滝が結構あるようだが、この滝が選ばれたのは姿が美しいことか、それともほかの滝に比べてアクセスがいいことも味方したのか。
<浅間嶺まで>
滝の入り口に戻ってさて山歩き開始、であるが、最初は車道。しかもこの車道相当上まで続いていて、登山道を歩いても車道に出、また登山道に入っても再度車道に出る、の繰り返し。山と高原地図では結構登山道で通せるようなルートがひいてあるが、車道であった地元のおじいさんに聞いても突き抜けて行く道はない、とのこと。登山口から小一時間で時坂峠(とっさかとうげ)に出た。しかし出てみるとそこにも車道がある。そこにあった解説板によるとここの尾根道は江戸時代には甲州街道の別ルートとして馬、牛が行き来したそうだ。この道を少し進むと「峠の茶屋」うどんやところてんなどを売っている。しかし何台か車も止っていて、「峠の茶屋」と言う言葉でイメージしていた牧歌的なイメージとは少し違っていた。
峠の茶屋を過ぎてようやく普通の登山道になる。沢沿いに登っていったが、前の日の雨で自然石の階段は結構ぬれていて、ちょっとスリップ注意だった。ここまでほとんど登山客には会わなかったが、登山道に入るとぽつぽつすれ違う人も出てきた。時間の関係も有るかもしれない。この沢沿いの道は当然ながら、両側V字谷の底を上がっていく感じだが、緑の中でミストが効いた感じである。そこにいくつかの鳥の鳴き声が聞こえ、V字壁に反響もするようでなかなか良い感じである。
そうこうするうち山頂部に近づいた。山と高原地図には展望がいい、と書いてあるがあまり見えない。どうもチーッと考え事をしているうちに展望ポイントを見逃したようだ。また、予定変更したことも有って下調べも不足している。そうこうするうち浅間嶺という道標のたった小広場に出た。ちなみにこの浅間嶺は「せんげんれい」と読むようだ。
6,7人の人がベンチに座っている。小生もベンチに座ってパンとおにぎりを食べたが、狭かったこともあってバーナーは出さなかった。後から調べるとどうもここの近くにもっと広い休憩所があったようだ。そばに座っておられたご夫婦と少し話をした。数馬のほうから上ってきたと言う。へーっと思ったがこのときはふれあいの道のこれから上川乗へ下るルートしか考えていなかったが、これも後から調べるとむしろご夫婦のルートが普通のようで、楽しみも多いようだった。ご夫婦にお願いして、ふれあいの道制覇に必要な証拠写真を撮ってもらった。
このご夫婦に教えてもらったが、冬の特に寒い日に払沢の滝が凍ることがあるという。標高のあまりないところの滝なので、へーッと思ったが、凍るとそれはずいぶん見事なものだそうだ。ただ、そんなときは人出も相当なものになるそうだ。
<下山、里歩き>
場所も狭く展望も限られるので、昼軽食含め20分ほどで下山に移った。上川乗に向けての下山道はいろいろ変化のあった払沢からののぼりに比べて、狭いなだらかな土道でやや単調であった。途中に休むところがあれば、バスの時間には間があるので、コーヒーでも沸かして飲んでやろうと思っていたが、そんな場所も残念ながらなかった。
小一時間で上川乗(上川苔、の方が風情があるが)の直ぐそばまで下りてきた。そこにひとり、たぶん同年輩ほどの男性が何か資料を持って道わきを覗き込んでいる。何かの趣味の研究かな、と思って、「なにか調べてるんですか?」と聞くと「ええ、石碑を見ています。」とのことだ。持っておられた資料には古い石碑の写真が並んでいた。今見ていたのは「庚申塚」で資料の写真の中にあるという、江戸時代の作?らしい。バイクで走って、各地のこんな変哲もない(失礼)石の塚を見て歩くとは、面白い趣味もあるものだ、とちょっと感心した。
上川乗バス停に着いたのは13:30ごろ、事前の調べどおり1時間以上バスは無い。さてどうしようかな、と思っていると若いトレラン風の女性が颯爽と現れた。「1時間以上無いですよね?」「そうですね。どうしようかな。」聞くと武蔵五日市から生藤山のある尾根のほうを走ってきたという。笑顔がさわやかだ。歩けばどれくらいかな、など相談していたが、小生はどうせバスに追いつかれるだろうが、いけるところまで歩くことにした。その女性は、「では私は頑張って走ります。」とおっしゃって、また颯爽と駆けていった。おじさんは、「じゃあ頑張って」、とまぶしさを感じながら見る見る小さくなる後姿を見送った。
檜原村の秋川沿いの車道を歩く。檜原街道というのだろうか。ポツリポツリと人家がある。小生の奈良の田舎の町によく似ている。私の田舎も山に挟まれた川沿いの細長い町である。川がくねくねとうねってなかなか地図上の距離が進まない。てくてく歩いていると、道路の向こう側の台形のコンクリート壁の斜めの縁をスッスッと駆け上がっていく人がいる。よく見るとさっき石を見ておられた男性だ。高さが5、6mはある壁の上辺に上ると木の枝の下にある石をのぞきこんでいる。「そこにもあるんですか?」と呼びかけると、振り返ってにこっと笑われた。道端には軽バイクが止められている。このバイクで石ハンティングをされているようだ。
払沢の滝の辺りでバス道が合流するので、そこまで歩いてやろうかな,と思っていたが、とてもとても、45分ほど歩いてようやくバス停2つである。次のバス停までに追い抜かれる恐れもあるので、柏木野バス停でバスを待つことにした。バス停の場所を地元の人に聞いたら親切に教えてくれる。人情も小生の田舎に似ているかもしれない。
このバス停のそばには生藤山より和田峠よりの連行峰にいたるのぼり口があった。うろうろしていると次はこの道を歩こうか、という候補が増えてくる。北の村境に奥多摩三山、南に笹尾根と檜原村は軽ハイクにもってこいのコースの宝庫だと思った。
そうこうするうちバスが来た。1時間以上来なかったのに増便の2台が連なってくる。これは30分おきにはできないのでしょうか。難しいか。バスに揺られて武蔵五日市。お昼を軽くしたので、何か食べていこうと探したが、駅の構えは大きいのに駅前含め食べ物屋がなさそう。若い警官がいたので聞いても少し離れたそばや以外無いという。ただ、神戸屋、というパン屋の看板があった。行ってみるとコーヒーもあり2階にテーブルもある。ここでコーヒーとパン2つをいただいた。あんぱんは「五日市あんぱん」となっていて、皮がかりっとしてなかなかうまかった。
寝坊して稲村岩尾根トレーニングはできなかったが、ふれあいの道4でのんびり山あるきが楽しめました。さて、来週は梅雨本格化か。山歩きはどうしましょうかね。
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