ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1987607
全員に公開
ハイキング
近畿

二の谷山☆好展望の鉄塔尾根から山毛欅の美林を辿って

2019年08月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:50
距離
6.1km
登り
616m
下り
498m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:49
休憩
0:01
合計
2:50
9:03
109
スタート地点
10:52
10:53
2
10:55
10:55
58
11:53
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
水坂峠に自転車をデポ
コース状況/
危険箇所等
二の谷山の北西尾根には一般登山道なし
林道の法面に沿って登ってゆく階段
2019年08月24日 09:22撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 9:22
林道の法面に沿って登ってゆく階段
林道の法面の擁壁(土留め)
2019年08月24日 09:23撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 9:23
林道の法面の擁壁(土留め)
早速にも濃厚な藪に
2019年08月24日 09:35撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 9:35
早速にも濃厚な藪に
尾根上の藪はひどくなる一方
2019年08月24日 09:49撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 9:49
尾根上の藪はひどくなる一方
登り始めて30分程で突然、好展望の草原に飛び出す
背後に武奈ヶ嶽
2019年08月24日 09:57撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/24 9:57
登り始めて30分程で突然、好展望の草原に飛び出す
背後に武奈ヶ嶽
送電線鉄塔を目指して
2019年08月24日 09:58撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 9:58
送電線鉄塔を目指して
2019年08月24日 10:01撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:01
西側の送電線鉄塔
2019年08月24日 10:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:06
西側の送電線鉄塔
砕石のために掘削された山肌
2019年08月24日 10:06撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:06
砕石のために掘削された山肌
白い綿毛を纏う無数の花
2019年08月24日 10:08撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:08
白い綿毛を纏う無数の花
草原が続く
2019年08月24日 10:08撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:08
草原が続く
再び背後を振り返る
左手には三十三間山が見える
2019年08月24日 10:10撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:10
再び背後を振り返る
左手には三十三間山が見える
2019年08月24日 10:12撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:12
右手には若狭駒ヶ岳へと続く稜線
その上に顔を覗かせているのは百里が岳かと
2019年08月24日 10:21撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/24 10:21
右手には若狭駒ヶ岳へと続く稜線
その上に顔を覗かせているのは百里が岳かと
遠く北山の山並みを望む
2019年08月24日 10:24撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:24
遠く北山の山並みを望む
p560の三角点
このピークの手前から樹林帯に
2019年08月24日 10:31撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:31
p560の三角点
このピークの手前から樹林帯に
自然林の尾根となる
2019年08月24日 10:41撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:41
自然林の尾根となる
尾根上には山毛欅が目立つようになり
2019年08月24日 10:43撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:43
尾根上には山毛欅が目立つようになり
なだらかで快適な尾根となる
2019年08月24日 10:45撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/24 10:45
なだらかで快適な尾根となる
二の谷山手前のca600mは山毛欅の純林の気持ちの良いピーク
2019年08月24日 10:47撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:47
二の谷山手前のca600mは山毛欅の純林の気持ちの良いピーク
ニノ谷山の北西のピークより
2019年08月24日 10:51撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:51
ニノ谷山の北西のピークより
中央に三重嶽と思われるピークを望んで
2019年08月24日 10:52撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:52
中央に三重嶽と思われるピークを望んで
二の谷山の山頂
2019年08月24日 10:55撮影 by  E-M5MarkII , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/24 10:55
二の谷山の山頂

感想

この日、天気にかかわらず山行先は二の谷山へと決めていた。二の谷山に至る一般的な登山道は南東の桜峠か北東の水坂峠のいずれかであるが、二の谷山の山頂から北西に伸びるなだらかな尾根が以前から気になっていた。尾根上には送電線が走っているのでどこかに送電線巡視路があるに違いない。

まずは水坂峠に自転車をデポし、目指す尾根を取り巻く林道の入口に車を停めると林道へと入ってゆく。林道はかなり良好に整備されており、車でも通れそうだ。頭上には二本の送電線が見えてくるあたりで左手のコンクリートの擁壁の手前に階段がある。階段を上まで登りつめると微かな踏み跡がある・・・と思ったのは気のせいかもしれないが、。しかし、斜面には至るところにヒルがいるようだ。数歩登って立ち止まると、すぐにも靴を這い上がってくるヒルが目に入る。

まもなく尾根上は濃密な藪となる。藪の間で足元を確認出来るところで、靴を確認してはヒルを跳ね飛ばす。100mほど登ったところで少し藪がましになると、地面の上にピンク・テープが落ちているのを目にする。

尾根芯はユズリハの濃密な藪だが西側の斜面は少し藪が薄いので、トラバース気味に進むうちに、ふと見上げると送電線鉄塔か目に入る。鉄塔を目指して登ってみると藪を漕ぎながら尾根を登ってゆくと、突然、樹林からイワヒメワラビが草原へと飛び出した。

草原には花期を終えて綿毛をまとった草が点在している。おそらくダンドボロギクではないだろうか。盛夏は美しい光景が見られたのかもしれない。上から照りつける太陽の陽射しはまだまだ暑いが、太陽が雲に隠れるとあたりの空気は急に涼しく感じられる。

送電線鉄塔にたどり着くとその西側に明瞭な巡視路が現れる。巡視路は我々が登ってきた斜面より西側に下降してゆく。もう少し先まで歩ければこの巡視路の入口が見つかったことだろう。歩きやすい巡視路をたどり西側の送電線の鉄塔にたどり着くと尾根の西側には採石により無残な山肌をあらわにした山が視界に飛び込んでくる。斜面には数台のブルドーザーが作業をしており、間断なく無機的な機械音が聞こえてくる。

なだらかな尾根上は草原が続いてゆく。正面には若狭駒ヶ岳へと至る高島トレイルを望む。その上に顔を突き出している三角錐状のピークは百里ヶ岳に思われる。背後には武奈ヶ嶽とその左手に三十三間山を望む。二の谷山は北西のピークからわずかに武奈ヶ嶽を眺望するばかりかと思っていたが、まさかここにこれほど好展望の尾根があるとは全く期待していなかった。

p560の手前で樹林の中へと入ってゆく。なだらかな自然林の尾根が続くが、次第に尾根上には山毛欅の樹が目立つようになる。この標高でこれだけ山毛欅が多く見られるというのもさすがは若狭の山である。二の谷山の北西のp611の手前、ca600mは山毛欅の林に囲まれた気持ちの良い広場となっている。二の谷山は山頂よりも若狭側ではまるで違う林相を呈しているようだ。

小さな鞍部を挟んで登り返すと見覚えのある小さな池のあるピークにたどり着く。二の谷山の山頂からは随所に繊細な美しい薄紫色の花を愉しみながら水坂峠へと下る。水坂峠からはデポした自転車で風を切って駐車地に戻った。

この日はランチの後で武奈ヶ岳に登りに行くのだが、帰宅後、くるぶしにはヒルに噛まれた痕が見つかる。午前中の鉄塔尾根への藪こぎの登りでやられたのだろう。しかし、この魅力的な尾根はまた季節を変えて訪れたい魅力的なところだ。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:503人

コメント

そんなにヒルが?
いつも立ち寄りありがとうございます。
巡視路はもう少し先でしたか。普通なら引き返して探しますが、やはり藪漕ぎマスターは違いますね。その巡視路、私のような【普通の】登山者でも歩けるようならいつか行ってみたいと思います。
で、目的の花は見つけられなかったのかな。今後の課題ですね。
それにしても、このあと武奈ケ岳、翌日は岩籠山。宇宙人の体力だ。
私は次の日、仕事を抜け出して山門水源の森へ行ってサギソウを見てきました。
2019/8/28 11:54
Re: そんなにヒルが?
コメント有難うございます。
最初から送電線巡視路を辿ることが出来ればおそらくヒルは問題にならないのではないかと思います。この好展望の尾根はなだらかなところが多く、ドローンを飛ばすにもいいかもしれません。
目的の花は花盛りでしたよ。レコの最後の方で書いている薄紫の花というのがそれです。
翌日は新疋田から深坂古道を越えて山門水源の森というのも候補に考えていたのですが、京都駅で思わずサンダーバードに飛び乗ってしまいました。山門水源は今週に予定をしております。
2019/8/28 12:21
yamanekoさん、yamaizuさん、こんにちは。
 この辺りは安曇川水系から少し離れていそうですが、やっぱりヒルも沢山いるようですね。
滋賀県なので関西電力かと思いましたが、鉄塔が中部電力でよく見かける「烏帽子型」なんですね。私は勝手に「赤鬼型」って言ってますけど。おじゃる丸に出て来た赤鬼の「アカネ」に似ているようで。
気になってググったら、雪の多い山岳部に使われるとか。納得です。

私も巡視路は結構好きなので歩いたりしますが、電力会社の方は大変ですね。保守作業お疲れさまって感じです。

ご夫婦で買われた折り畳み自転車は大活躍ですね。ルート取りに余裕が出来たり面白いですよね。
2019/8/28 14:08
Re: yamanekoさん、yamaizuさん、こんにちは。
ののさん さすが鉄塔のことに関してもコアな薀蓄が飛び出しますね。
この鉄塔は通称のように「猫型鉄塔」と思っておりました。「猫鉄塔」とも呼ばれるようですが・・・専門的には烏帽子型とは知りませんでした。赤坂山や芦原岳でも見られるものと同一だと思いますが、なるほどです。

ヒルに関しては、先日ののさんが苦闘された藤原岳やご指摘の安曇川水系に比べれば大したことはないのでしょう。しかし、ヒルが吸い付く野生動物が山を越えて行き来するところだと思うので、今回のような藪漕ぎルートでは多少はいるのはおかしくないのだと思います。

自転車は最近、活用していなかったので、短い距離ではありましたが乗ってみました。自転車で切る秋の風が心地よかったです。
2019/8/28 15:07
魅力的な山ですね
yamaneko0922さん、こんにちは
二の谷山はこんな山だったのですね。それにしても若狭には魅力的な山が多いです。
三十三間、野坂、岩篭、百里、三国赤坂などの主な山にしか登ってないので、いずれ登らなくては。
鉄塔のある草原から山毛欅林に続く尾根は想像するだけでワクワクします。ヒルだけは御免被りたいですけど……
2019/8/29 6:27
Re: 魅力的な山ですね
コメント有難うございます。
さすが、majorどころはすでに登っておられる訳ですね。三国岳以外は山頂部に風衝草原が広がっているという共通点がありますよね。この風衝草原は好天の日には絶好の眺望を約束してくれるだけでなく、風と雲とのハーモニー(・・・調和と書けばよかったのですが)が魅力的で何度も訪れたいと思ってしまいます。比良の武奈ヶ岳も然りですね。
私も今回の山行で二の谷山の印象が一変することになりました。この魅力的な尾根はHB1214さんはきっと気に入られることでしょう。
2019/8/29 13:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら