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Yamareco

記録ID: 2001229
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊山縦走

2004年08月15日(日) 〜 2004年08月17日(火)
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sari-paA その他1人
GPS
56:00
距離
28.3km
登り
2,531m
下り
2,522m
天候 一日目 曇りのち雨 2日目 曇りのち晴れ 3日目 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2004年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 飯豊山荘 前泊

感想

去年、体調悪く断念した山だったから、お盆の山行の大雪山を中止した時、即、決まった。去年と同じコース、飯豊山荘から登る。初日は尼崎から新潟まで、700km強のドライブだ。

8月15日 曇りのち雨
天候、薄曇り。登りだから涼しくてよい、と強がる。2時間余りで水場の分岐に来た時、陽が差してきた。やっぱり天気の方がいい。
私たちの取った丸森尾根のコースは、登りには余り使われない道で、登りの人には2組会っただけだった。ところどころ両手を使うような急登だが、平坦なやせ尾根に立てば、谷を渡る風が気持ちいい。飯豊本山だろうか、どっしりした山がガスの中から頭だけ見える、そして峻険な峰々も。半分ガスに覆われているのでとても幻想的だ。

水場から約2時間、そろそろ休憩したいなぁ、だけど潅木の急坂で休む場所がないなあ、と思ってたら、ヒョイと見晴らしのいい場所に出た。それが丸森峰だ。主稜線につながる広大な笹原が一望できた。ところどころニッコウキスゲが咲いて、ほかの花々も小さなお花畑を作っていた。
丸森峰から稜線までも1時間。弱あった。振り返ると、本当に丸い峰がガスに覆われていく稜線は下から見て分かっていたが、完全なガスの中。下山の人が言ってたように、強風だし道がグチャグチャ。しばらくうっとうしい笹の中を行く。
地神山を越えて扇の地神、門内小屋に近づくにつれてお花畑が広がる。「きれい、きれい」と言ってると霧が霧雨に変わった。急いで門内小屋に行く。
ところで門内小屋、最初は私たちともう2、3組だけで余裕に寝ていたが、4時頃高校生の団体さんが入って来た。その後からも10人くらい、大入り満員となった。

8月16日 曇りのち晴れ
夜、かなりの雨風あったが、朝は雨も止んで風もそれほど強くない。だけどいつ降り出すか分からない感じだから、カッパをしっかり着込んで出発する。周りは一面お花畑、これで展望がすっきりしてたら、どんなに素晴らしいのかなあ。
タラタラした平原(ギルダ原)を通り抜けて北股の登りにかかる。スヌーピーが降りて来た。その後からご主人も。「犬のほうが元気ですよ」と笑う。サリーも連れて来たかったなあ、だけとサリーはお花畑の中を走る回るから駄目だ。
烏帽子岳の下りから、道は稜線通しでなく、稜線の東側を巻くようになる。そこから尾西小屋までお花畑の連続だ。トリカブトやマツムシソウの紫系統、キンポウゲやウサギギク、ニッコウキスゲの黄色系、そしてコバイケイソウ、何とかの白色系、と色様々な花が咲いている。ガスは晴れないが、時たま、薄くなって緑の谷間が見通せる。
のんびり、のんびり歩いて、御西小屋12時着。ガスが深かったので大日岳はパスして、飯豊本山に行くことにした。少し行くと晴れてきた。そり辺りはウワアと歓声を上げたくなるような高原だ。緩やかな起伏の丘に花が咲き乱れているのだ。飯豊山の三角錐の頭も見えている。
ところがたちまちガスがかかったと思うと雨が降ってきた。雨はすぐ止んだが飯豊山の頂上、ガスに包まれている。ちょっと展望にはついてなかった。(雨男・モーリーのせい?)

本山小屋に着いて休憩してるうちにガスは段々晴れてきた。最初は南側の川入方面の尾根筋が、そして南西の渓谷が、飯豊山頂はくっきりと、御西岳方面も望めるようになったが、大日岳はまだ雲の中だった。しかし、夕暮れ時、とうとう見えた、どっしりと両翼を広げた大日岳が。そして今日歩いてきた稜線と、その向こうにずんぐりしたエブリ差岳。−−きれいな夕日だったので明日は必ず晴れる、と思ったのだが……。

8月17日 薄曇り
下山予定の大クラ尾根を、10人ほどのパーティが前を行く。それで距離をあけるために私とモーリーは、ガスに包まれた飯豊頂上で休憩した。まったく展望にはついてない!!
ところで大クラ尾根、上級者向けということだが、本当、凄まじい道だった。
飯豊と宝珠山の鞍部近くまでは何でもない急坂、前を行く人たちがもたついていたと思ったら、トラバース道に岩や大きな根っこが張り出しているのだ。それを乗り越えるのが一苦労!
宝珠山へは、岩稜をよじ登っては這い下り、よじ登っては這い下り…大汗かいた。時計を見ると10時前だ。ちょっと夫婦喧嘩をして時間ロスしたことを鑑みても、飯豊山から3時間半もかかったことになる。コースタイムは1時間になっているのに!!
そこから先も急な上り下りが何回かあり、トラバース道も大きな根っこが張り出して歩きにくいこと、檜廊下の比ではない。おまけに一歩踏み外したら谷底までサヨナラの道が続く。ホッとするようなお花畑もあったが、次にすぐガクンと落ちる道が待っているので眺める余裕がない。緊張の連続で時間の感覚がなくなる。
やっと休場の峰を越して、後は下り一方。もちろん手強い急坂だ。湿った石がゴロゴロしてたりザレ場を下ったり…。平坦な尾根筋に出ても、こんな所こそ危ないと自分に言い聞かせて緊張が解けない。
やがて沢音が聞こえてきた。岩尾根を通る。前にも増して道は急になる。梢越に吊橋が見えて、最後の数10mを慎重に下る。谷水で顔を洗って生き返った。

天狗平には2時10分着。予定より大幅に狂ってしまった。車に乗り込むと(お昼食べてないから)お腹がキューと鳴って死にそうだぁ!

最後にモーリー様、本当に本当に、ありがとうございました(またよろしく)






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