南アルプス 鳳凰三山 日帰り縦走


- GPS
- 11:00
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 2,020m
- 下り
- 2,037m
コースタイム
9:50鳳凰小屋(昼食)10:20-11:10地蔵ヶ岳-11:30オベリスク11:50-12:55観音岳13:20-13:45薬師岳13:55-
14:30御座石14:30-16:20林道分岐16:20-17:00青木鉱泉-19:30自宅
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場も数か所あるので30台は停められる。750円/日 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な個所はありません。 |
写真
感想
梅雨の合間の晴れの予報から鳳凰三山に出かけた。
1,700mの標高差の日帰りで今回は厳しいため
レンジ、なべは持参せず軽量化に努めた。今回バックパックは6kg。靴はTahoo。
6時に登り始める。全行程11時間の予想のためそんなに
遅く出れない所だ。天気は晴れ間がのぞきよさそうだ。
ドンドコ沢は滝が随所に見られ苔とシダが綺麗で飽きること
無く登山できる。ただ、急な登りの連続で息がせく。鳳凰小屋の
手前で明るくなり開けた河原に出た。足取りが軽快だ。
鳳凰小屋は静かで整備が行き届いている。水がフリーなのがうれしい。
3時過ぎの朝食なので既に7時間が過ぎており、ここで昼食にした。
先週好評のざるそばを3玉分用意した。つゆが塩分補給につながり
うまい。今回はさんまのかば焼きとウイダーエネルギー及びプロセスチーズ
で栄養補給だ。水の持参は最低限のトータル1Lとした。
鳳凰小屋を出て花崗岩のザレの斜面が続く。誰かが蟻地獄と呼んでいたが
まさにその通りだ。足がずれ落ちて前に進まない。体力が著しく消耗する。
オベリスクが霧でかすむ。不気味な雰囲気を醸し出す。やっと地蔵ヶ岳に着いた。
ほぼ同時に着いた2名の人がオベリスクに登ろうとオベリスクに近づく、
行ける所までいってみようと崖を登り左横側に回りわずかな隙間を潜ると
2つの岩のスキマにロープがたらされている。これならいけるかもしれない。
一人の若い人がトライした。息を整え途中で止まった。意を決したように腕力で登り切った。素晴らしい。
次は自分がトライした。足を掛けながらも腕力で半分くらい登ったが、もがいた中でサングラスが吹っ飛んだ。
岩の間に落下し回収不能だ。まったくもったいないことだ。
足掛かりが見つけられず自分の体重を支える腕力の限界を感じて下りる決断をした。もう少しだったが無理はできない。
もう一人の人も途中まで登ったが下りる事になった。懸垂10回程度が余裕でできるレベルでないと難しいと思った。
よい経験となったオベリスクを後にして観音岳に向かう。稜線は花崗岩と白い砂であまり見る事ができない世界だ。
景色とは裏腹に息が上がる。過去の経験を活かし遅くても一歩一歩登る。登るうちにペースができる。
ようやく鳳凰三山最高峰の観音岳に到着だ。今回は標高差1700mの達成感が強い。
ビデオ撮影を頼んだ東京から来た3人組の学生さんが明るく元気でさわやかで心地良さを感じた。
オベリスクが雲の合間から姿を現すと待ってたかのように登山者がシャッターを切る。水を詰替えたが残り200ccだ。我慢して持ちこたえよう。
薬師岳では霧が深くなってきた。青木鉱泉へ中道を通って下山に向かう。登山道に残雪長さが3mほど有り、注意はしたが尻持ちを着いた。軽アイゼンは不要だ。
2000m付近まで急なえぐれた登山道で岩と木の根が多く、油断すると転倒につながる。足裏が蒸れた感じになっているので靴を脱ぎ休憩を5分程とる。無理をすると皮を剥くことがある。2000mから下は木を伐採した明るい場所で歩きやすい。
薬師岳から2時間半で林道との分岐になる。林道は足の裏のダメージが掛かる。30分程で青木鉱泉に着く。水が完全に底をつき、水を飲むと汗が出るようになった。
水分が不足すると体に熱がこもり暑い。
今回はそれにしてもよく歩いた。充実した1日となった。360°の絶景の時にもう一度来たいものだと感じる。
突然すみません
後になり気づきましたが
縦走〜観音山頂でご一緒した
2人組みです
オベにもチャレンジしたのですね
すごい
あの蟻地獄で
鳳凰・・散々・・になりかけてましたが
無事縦走を果たしました
たしかに達成感はありますよねー
また何処かで逢えるといいですね
では
オベリスク登ったところの写真、無茶をお願いして、撮ってくださってありがとうございました。
また、こちらに登っている勇姿を上げてくださり感激です。
まだどこかでお会いしましょう。
kenodeos7dさんへ
コメント頂きありがとうございます。
オベリスク直下の「あり地獄」の言葉を教えて頂き、まさにその通りだと思いました。一歩上がってはズリ落ち、もがけばもがむ程ズリ落ちる白いザレの斜面は体力を消耗しました。観音岳の登りは稜線歩きではあるが結構呼吸が上がりましたね。今回も苦しくなると定番の「365歩のマーチ」を口ずさんで歩いていましたよ。(古くてすみません)
無事に帰宅されて何よりです。
こちらこそ、どこかの山でお会いできることを楽しみにしています。
leosoraさんへ
コメント頂きありがとうございます。
あらためまして オベリスク登頂おめでとうございます。
果敢な挑戦、途中の粘り、呼吸を整えて意を決した底力は間近で見ていた人でないとわからないものがあります。本当に素晴らしいと思います。
皆さんと一緒ではなく自分一人だけなら、近づいて正面を見上げただけで足掛かりが見つからず撤退していたことでしょう。おかげさまで「回り込み潜るこつ」とロープを掴んであと半分(3m位?)で断念したもののチャレンジできて貴重な経験を得られました。
leosoraさんは懸垂は連続で何回できますか?私は仕事柄腕力は使わないので、3回がやっとです。見ていて10回は余裕でできないと難しいと感じましたが如何ですか?
帰宅して2日目ですが足の筋肉痛よりも腕回りの筋肉痛と両膝、両肘の擦り傷が痛々しいです。
また機会が有れば鍛えてからチャレンジしてみたいと思います。
どこかの山でお会いできることを楽しみにしています。
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