蕨山・有間山稜・日向沢ノ峰・川乗林道ハイク
- GPS
- 08:59
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 1,910m
- 下り
- 1,814m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蕨山まではハイキングコースで、有間山稜も、予想より整備されて笹薮は一応刈払いされ、分岐を間違わなければ縦走路までさほど苦労せずに出られる。縦走路から踊平を経て日向沢林道に出て、ショートカットを二回使うのが今回の眼目。これは感想で記述しているようなルートで行けばさほど難しくない。おそらく古い時代の峠道と思われるが一部を除いて比較的しっかりとした道だった。 |
感想
蕨山・有間山稜・日向沢ノ峰・日向沢林道・川乗林道ショートカット・紅葉名残ハイク
明日から気温が下がり、天気が悪くなるので再び奥武蔵に出かけた。今回は名栗湖から蕨山に登り、そのまま有間山稜に出て県境尾根の日向沢ノ峰から奥多摩川に下るというロングコース。最後は日向沢・川乗林道のショートカット道を探すというおまけ付。
始発で登戸、立川、拝島経由で東飯能下車、7時2分のバスで名栗湖入口へ。7時40分出発し、5分足らずで名栗湖入口にある「さわらびの湯」入口に出て、その反対側の蕨山登山口から7時52分、登り始める。少し進むと祠があり、集落の奥にはなにやらテーブルがあり、しゃれた庭が畑の手前にある。趣味人がいるらしい。急斜面を登ると8時9分、分岐に道標があり名栗湖に下る道があった。さらに進むと8時22分、鳥居があり8時33分、金比羅神社跡に出た。連慶橋方面に下る道はわからなかった。ここから中登板前後までは一番緩やかな尾根道でMTBでも快適に走れそう。尾根道沿いにはヤマザクラとイロハカエデの苗木が植えられ、10年後には紅葉ロードができるだろう。周りはすべて杉ヒノキの植林で、木材の町飯能らしい風景。西川林業の町だ。右側が開け、炭谷入沢の対岸に西平山が見え、さらに右奥に伊豆ヶ岳から飯能アルプスの稜線、左に武川山などが見える。山肌を切り裂くリンドウも見える。
9時5分、中登板通過。大ヨケの滝への下山路が分岐しているが、道は荒れているらしい。ここから上は植林が減り、広葉樹の自然林が増える。名残の紅葉ロード。
9時19分、尾根道の鞍部を突然林道が横切った。地図には書かれていない比較的新しい西名栗林道らしい。台風などの影響でこの辺りの多くの林道(大名栗線、有馬線、日向沢線、広河原逆川線など)が落石防止、改修工事などで通行止めになっているようだ。工事関係車両だけが走っていた。ハイカーに全然会わなかったのはそのせいか?再び山道に入り、しばらく林道の上を歩く感じだが、林道から離れ始めると9時30分、大ヨケノ頭を通過。落ち合いに下る道が分岐しているがおそらく廃道に近いだろう。
川乗山、県境尾根を見上げながら急坂を進むと10時、藤棚山通過、さらに上り詰めて10時25分、ついに蕨山山頂に到着。誰もいない。今日はまだ一人もハイカーに会っていない。天気は最高なのにーー。
展望は北側が開け、武川山、武甲山方面が見える。さらに快晴ならば遠く日光連山や赤城山方面も見えるらしいが、今日はガスがかかって見えない。予定より30分近く早い。昼食の弁当を半分食べ、まだまだ先が長いので10時40分前に出発。下るとすぐ名郷への下山路分岐に出た。上からのぞくと物凄い急な斜面で、あまり歩きたい感じがしない。
防火帯の広い道を下ると、10時54分、逆川乗越に出た。ここから逆川林道まで未舗装の車道が続いている。休憩の東屋まである。山道に入って20分ほど上ると11時15分、橋小屋ノ頭に出た。ここは奥武蔵アルプスと呼ばれる武甲山から連なる稜線だ。鳥首峠の道標がある。このあたりは防火帯になっているらしく、広く刈払いが行われて歩きやすい。有間山稜をさらに進むと次第に道が細く、歩きにくくなるころ、タタラノ頭に出た。11時42分。道はさらに藪っぽくなり、朽木の倒木のコケの紅葉が日差しで黄金色に光っていた。倒木が多くなり、覆いかぶさる笹薮を掻き分けながら、なんとか12時16分ころ、有間峠の林道に降りてきた。
急な階段を下って林道に降り立つと舗装した林道=林道広河原・逆川線が有間峠を越えて秩父さくら湖に下っている。もうひとつの林道日向沢線が県境尾根方面に向かって分岐しているが、県境尾根付近で大崩落があって通行できない。秩父側の写真を撮ろうと逆川林道を少し進んだら尾根の切れ目に踏み跡があった。山道の入口らしい。細い入口の山道を進むと、次第に藪が濃くなる。15分くらいの登りで12時38分、仁田山(1211m)を通過。小さな山頂だ。刈払いのある枯れた笹薮を進むと左から林道が迫ってくる。日向沢林道だ。棒ノ嶺方面を見ながら進むと所々に林道から山道に上がる道が切られている。蕎麦粒山、川乗山の手作り道標がつけられている。
13時4分、51番鉄塔に出た。蕎麦粒山方面の県境尾根の稜線と棒ノ嶺間での稜線がよく見える。13時23分、県境尾根稜線に出る。蕎麦粒山方面と日向沢ノ峰方面の道標。左に日向沢ノ峰に向かう。ものの3−4分で棒ノ嶺への道と日向沢方面の分岐に出て、日向沢ノ峰はすぐだ。13時30分、山頂でバナナとみかんで補給し、すぐ踊平に向かう。大岩を巻いて下り、踊平に向かう。大岩を直接左側に下る道もあるようだ。13時50分、林道が見えてきてすぐ踊平に出る。休まず林道に降り立ち、丸山を見ながら下山開始。
日向沢林道の左側を注意深く見ながら進むと丸山方面に上がる尾根が見えてきた。その先はもう急な谷になっているので、ここしかなさそう。14時1分、道路わきの崩壊したがけを登るとすぐ右下に下る道がある。ここを下る。するとはじめは細い丸太くいを打ち込んであるしっかりいた道。そのうち石積みが道を支えるようになる。沢沿いの崩壊地を慎重に下って道を探すと沢の下方に石積みが現れ、再び道がしっかりしてくる。こうしたしっかりした道はおそらく奥多摩で古くから住民らの峠越えに使われた生活道路だったのだろう。林道が大回りしているのに対してこの道はうまいこと最短距離で下っている。14時21分、20分くらいで百尋の滝の一つ上の滝の上に出た。
ショートカット道の入口には林業で使うモノレールが設置され、また山道は林道工事で落石の恐れがあり通行禁止となっている。5−6分林道を下るとその滝が見えてきた。さらに5−6分下ると百尋の滝の展望台に出る。しばし撮影し、すぐしたのカーブミラーのある場所が二つ目のショートカット入口の小尾根だ。14時36分、近道に入る。ここもしっかりしたよい道で白いテープも張ってある。3−4分で尾根は終わり、川乗山に向かう川乗谷沿いの道に出た。細川橋に向かって下る。ここから1km少しだが長く感じる。細川橋に近づくと紅葉が綺麗になった。川乗谷の渓谷美は素晴らしい。しかし険しい渓谷で死亡遭難事故も少なくない。細川橋が近づくと今日はじめてのハイカー二人組みが前に現れた。紅葉の撮影をしながら下っている。こちらも撮影しながらなのですぐには追いつかなかったが、いくつかの橋を渡ったところで追い抜き、15時2分すぐ細川橋の登山口に到着。
ここから下の川乗谷の紅葉も悪くない。 名残の紅葉を撮影しながら小走りに林道を下る。15時台のバスはおそらくもうないだろうが、とりあえずバス停まで急ぐ。15時29分、バス停手前で鳥屋戸尾根入口の道標を発見、近いうちに歩いてみる予定。15時32分、ゲートを越えてバス停に出た。どうするか考えたがバスは一時間後の4時36分、奥多摩駅までは5km弱、もう歩くしかない。川乗橋で川乗谷は日原川と合流し、川は広くなる。頭上には何か鉱石を運ぶケーブルのようなものが走っている。下れば下るほど紅葉はよくなる。しばらく下って国際マス釣り場の手前の紅葉を撮影、15時45分、マス釣り場も紅葉が素晴らしい。おそらく今日一番かも?
それから下も撮影しながら競歩式で走るように下る。30分近く下ってようやく16時11分、奥多摩駅近くの石灰工場が見えてきた。さらに進むと駅手前の栃窪集落、そのまま青梅街道に出て16時20分、駅前の店で地元のコップ酒を買って駅で残りの弁当などを食べながら一息つく。今日は奥多摩駅まで直線距離で23kmも歩いた。太ももの筋肉はパンパンになったが、意外と大したことないように感じた。急斜面ののぼりがさほど多くなかったせいもあるか?
今晩から雨で気温が下がる。7時ころ帰宅して母の作ったホワイトシチューを食べて疲労回復を図る。さすがに疲れが出たのか、なでしこリーグ優勝のINACとアーセナル女子チームの親善試合を見ながらすぐ寝てしまったようだ。
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