台湾 雪山 3886m 個人手配でシチカ山荘泊

- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 2,726m
- 下り
- 2,727m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 13:25
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
下山後の観光を省略すれば3日間でも登頂可能です。 【事前準備】 登山するにあたって必要なものが2つ。 ・入園許可証 国立公園に入るために必要な許可証。 入園の1カ月前から7日前までに申請。 インターフェースが独特で、少し入力しづらいが特に問題は無いだろう。 https://npm.cpami.gov.tw/apply_1_2.aspx?unit=e6dd4652-2d37-4346-8f5d-6e538353e0c2 ・入山許可証 3000m級以上の登山をするにあたって必要な許可証。 上記の入園許可証の申請が終わったら、ボタン一つで同時申請が可能。 個人手配で問題になるのが「緊急連絡人」です。 この「緊急連絡人」は台湾在住の者でなければなりません。 (警察が実際に電話で確認をするようで、きちんと連絡が取れる人である必要があります。) 当初これを知らずに、緊急連絡人を日本で待っている妻にしたところ、「入園申請」は通りましたが、「入山申請」は却下となりました。 幸いにも、妻に台湾人の知人がおり、その知人に台湾在住の方を紹介してもらったので入山許可が下りました。 ※台湾でホテルに宿泊するのであればホテルに交渉して緊急連絡人として登録させてもらうことも可能なようです。(宿泊先のホスピタリティ次第でしょうが) 許可が下りるとメールに許可証が添付されてくるので、2部ずつ印刷して登山口に持って行って下さい。 事前に調べたところ「警察署でハンコを貰う必要がある」といった情報もありましたが、必要ありません。直接登山口に向かって下さい。 【アクセス】 ・飛行機(羽田空港←→桃園空港) チケットの取得タイミング、フライト時間にもよりますが、東京・京都の往復新幹線と同等の値段(約26000円)で購入可能です。(預け入れ荷物料込み) ・レンタカー 桃園空港から武陵農場内にある雪山登山口駐車場へ。 武陵農場への道はかなりの山道。結構狭いところもある。 武陵農場内の雪山登山口への道もすれ違い困難な場所がある。 運転に慣れていなければ辛いかもしれない。 台湾は国際免許が使えません。 「日本の免許証+JAF作成の中国語翻訳書」で運転可能となります。 レンタカーを借りる場合は、これも事前準備が必要です。 https://jaf.or.jp/common/global-support/taiwan 台湾は確かにバイクは多いですが、いわゆるベトナムやタイなどの東南アジアに比べれば全然少なく、全体的に運転マナーが良いため問題なく運転できました。 道も広いし、高速道路は激安です。ナビはGoogle Mapで行けますし、左ハンドル、右側通行もすぐに慣れます。 (焦ると、ついウィンカーのつもりがワイパー起動というのはありますが) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道】 全般的によく整備されていました。 【シチカ山荘】 水場、屋内炊事場、水洗トイレ(要紙持参) これで無料は凄い。 |
その他周辺情報 | 礁渓温泉 湯園風呂(80元…約280円) シャワーからハッキリとした硫黄臭。湯船は加温しているためか、硫黄臭は無い。 ボディソープ、シャンプーの備え付けあり。有料ドライヤーあり。適温で気持ち良い。 この施設の隣に男性専用の無料風呂もあり。 大きな湯船が2つあるのみ。かなり熱いが良いお湯。 |
写真
感想
今年2回目の海外登山は台湾第2の高峰・雪山!
当初は、玉山を狙っていましたが、先着順の外国人枠は受付開始後、秒単位で満員に。その後の抽選も落選。それではと雪山へシフトしたのでした。
個人的には、どうしても玉山ということではなく、台湾の高峰に登れればどこでも良いと思っていました。苦労して申請が通った時は嬉しくホッとしました。
さて、羽田空港は朝5時半頃のフライト。
前日の23時半に到着し、寝袋・マットで適当に静かなところで就寝。
3時半頃起床し、チェックイン。
タイムスケジュール通りに飛び立ち、時間通りの朝8時に到着しました。
レンタカーを借りて高速道路で宜蘭の街へ向かいました。高速道路は広いし車線も多くてとても走りやすい。(場所によっては片側5車線!)
左ハンドル・右側通行に慣れるには丁度いい感じでした。
宜蘭では買い出しと昼食。食料・水・ガスカートリッジを購入。
宜蘭から雪山登山口までは約100kmとなかなかの距離があります。
延々とキャベツ畑が広がる道を進みますが、事前の天気予報通り雨が降っていて視界も悪い。テンション下がり気味です。
ところが、武陵農場へだいぶ近づき峠を越えたところで急に晴れました!
武陵農場への道は狭くカーブが連続する山道なのに大型バスが結構走っています。
「こんな田舎のどこを観光するんだ?」なんて思っていましたが、武陵農場に着いて納得しました。武陵農場は漠然と「長閑な牧場」をイメージしていましたが、全然違いました。いわゆる「台湾の上高地」と言ってもいい場所。
よく整備された広大な公園で、ハイキングルートやキャンプ場など、観光避暑地として賑わいを見せていました。
その公園内に雪山登山口があります。上高地で言うと「横尾」的な感じです。武陵農場の入口から登山口まではかなりの距離(7km)があります。
そこまで車で入れるのはありがたい。
登山口で許可証を見せ、ハンコを貰い、いざ出発!
良く整備された緩やかな道を淡々と登っていきます。
奥多摩か秩父かという雰囲気です。
この時間、続々と下山されてくる方がいらっしゃいましたが、かなりの軽装というか全く登山の格好でない人もいました。途中までだったら入山許可は不要なのでしょうか。
さて、1時間弱で山荘に到着。かなりの賑わいを見せています。
入山許可証に記載されている番号のスペースに寝袋マットを敷き、夕飯の準備にかかります。
山荘では台中の大学登山部の方々と仲良くなり、翌日は一緒に登って雪山東峰で御来光を眺めることになりました。
午前1時起きの2時出発とのこと。
暑いのと気持ちの高ぶりのためか、なかなか寝つけず2〜3時間ウトウトした程度の睡眠で1時に起床。準備をしていつでも出発OKの状態となりましたが、登山部の面々はまだ食事が終わらない。結局、出発は2時50分になりました。
これが「台湾時間」ってやつでしょうか。
全部で20人程いたと思いますが、日本の登山部と違って統率力は無く、かなーり緩い感じです。ペース配分がおかしく、先頭集団は結構なスピード(健脚と自負する自分でもこのスピードでは歩かない)で登りますが、後続はついてこられないので300m程進んではストップ、というのを繰り返します。これも台湾らしくて面白かったです。
なんだかんだ、2時間ちょっとで雪山東峰(3201m)に到着しました。
まだ暗く、御来光待ちをするには丁度いい時間です。予定通りに出発していたら早過ぎました。
どんどん明るくなっていき、素晴らしい日の出を迎えることができました。眼下には雲海も広がっています。
登山部は今回は初心者がたくさん参加しているため、主峰はもともと登る予定ではなくここで引き返すとのことでした。
記念撮影をし、お世話になった登山部と別れ、我々は主峰を目指します。
既に北岳ほどの標高ですが、雰囲気は奥多摩の稜線といったところ。
30分程で369山荘に到着。少し休憩して再出発。
九十九折りの登りを越えると樹林帯歩き。ここは南アルプスの雰囲気です。
樹林帯を抜けると、森林限界を超えます。雪山主峰まで最後の登り。ここがなかなかきつい。自分は全く大丈夫でしたが、連れが酸素の薄さに苦しんでいました。
そしてついに雪山主峰に到着!360度の絶景が広がります。
天気も素晴らしく、風も弱く過ごしやすい。
山頂では日本から遠征してきた女性4人組と一緒に記念撮影をしました。
だらだらと1時間以上を過ごし、下山開始。この頃にはガスがだいぶ上がってきていました。やはり台湾も眺望が良いのは午前中までのようです。
長い道を戻り、シチカ山荘に到着。
やはり登山のベストシーズン、この日も山荘は満員状態でした。
夕食中に地元の登山グループの方に台湾の強い(53度の)お酒をいただき、山談義で盛り上がりました。台湾の方々は日本の山にとても詳しくてビックリ!
槍ヶ岳などはもちろん、雲ノ平まで知っているとは。
行ったことが無いにも関わらず、テレビ等で情報を得ているようです。
台湾で最もお勧めの山は「南湖大山」だとのこと。自分も調べていてとても魅力的な山だと思っていました。次回の台湾登山での最有力候補ですね。
翌日は暗いうちに下山し、礁渓温泉で汗を流しました。そして、東海岸沿いをドライブして九?、陽明山、淡水を周り、空港へ向かって帰国しました。
はじめての申請はそれなりに苦労しましたが、一度経験すれば要領は掴めます。次回はスムーズに行けるでしょう。また近々、山登りに再訪したいと思います。
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