ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 208024
全員に公開
沢登り
北陸

荒島岳・まぼろしの大垂(荒島谷川)

2012年07月16日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
01:52
距離
3.6km
登り
541m
下り
180m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:53
休憩
0:00
合計
1:53
6:32
113
スタート地点
8:25
ゴール地点
九頭竜川6:30-6:50林道ゲート-7:15七ザコ出合-7:50五丈ヶ谷出合8:05-8:25まぼろしの大垂(帰路は林道1時間40分)
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
林道への車乗り入れはできない。車は国道脇か、九頭竜川の河川敷に置くしかない。
林道はこの時期荒れている。雪渓も残っている(七ザコ出合付近)可能性もあるので、通行には十分な注意が必要。
まぼろしの大垂は、地図記号よりもっと手前に位置している。
荒れた林道を行く
2012年07月16日 07:02撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 7:02
荒れた林道を行く
荒島谷川の顔的な存在の「七ザコ」出合
2012年07月16日 07:15撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/16 7:15
荒島谷川の顔的な存在の「七ザコ」出合
巨大なスノーブリッヂが現れる
2012年07月16日 07:17撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/16 7:17
巨大なスノーブリッヂが現れる
7月も半ばというのに、これほどの雪渓が
2012年07月16日 07:23撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/16 7:23
7月も半ばというのに、これほどの雪渓が
林道から俯瞰する荒島谷川。林道が出来る以前は、荒島きっての険谷だったそうだ
2012年07月18日 21:44撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/18 21:44
林道から俯瞰する荒島谷川。林道が出来る以前は、荒島きっての険谷だったそうだ
「鳴ザコ」出合。
※ザコとは、地方の呼び名で谷を指す
2012年07月16日 07:39撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 7:39
「鳴ザコ」出合。
※ザコとは、地方の呼び名で谷を指す
まぼろしの大垂の前衛滝
2012年07月16日 08:09撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 8:09
まぼろしの大垂の前衛滝
まぼろしの大垂の下段滝が見えてきた
2012年07月16日 08:13撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 8:13
まぼろしの大垂の下段滝が見えてきた
まぼろしの大垂(下段35m)
2012年07月16日 08:16撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
7/16 8:16
まぼろしの大垂(下段35m)
2012年07月16日 08:18撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 8:18
いやらしい草付きのヌルヌルから取り付くが…
2012年07月16日 08:30撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 8:30
いやらしい草付きのヌルヌルから取り付くが…
まぼろしの大垂(上段35m)
2012年07月18日 21:44撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/18 21:44
まぼろしの大垂(上段35m)
2012年07月16日 09:41撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 9:41
上段滝下には古い残置があり、それを利用
2012年07月16日 10:00撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 10:00
上段滝下には古い残置があり、それを利用
なかなかの高度感
2012年07月18日 21:44撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/18 21:44
なかなかの高度感
五丈ヶ谷沿いの林道に上がってまぼろしの大垂を見る
2012年07月16日 12:14撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
7/16 12:14
五丈ヶ谷沿いの林道に上がってまぼろしの大垂を見る

感想

荒島岳の「まぼろしの大垂」へは、谷を徒渉して進まないと見ることはできない。以前は旧下山(しもやま)コース上から俯瞰することが可能だったが、このコースはすでに廃道同然となっており、今ではコースを辿ることすら困難である。

荒島谷川には近年堰堤工事のための林道が延長されている。荒島谷川の最奥にある五丈ヶ谷の源流域の崩壊が甚だしい模様で、ここにも近いうちに堰堤が作られるのではないかと予想している。それを示すかのように林道はこの谷間へと延長されている感じだ。(その後工事は終了し、現在はかなり荒廃、歩くのもままならない林道になっている)

荒島谷川の出合となる九頭竜川から始まる林道を歩くこと2時間余りで、この五丈ヶ谷出合へと到達できる。

しかしここから本流である荒島谷川には道がなく、おおよそ100mほどだが遡行せねばならない。また大滝手前には3mの釜を伴った滝があり、大滝には容易には近づくことはできない。(この釜はその後消えた模様)

大垂を初めて見たのは、20年以上も前のこと。前述した旧下山コースを登山したときに、遠くから見たきりである。

今回はこの滝に立ち、登攀対象となるならば登ってしまおうと思っていたので、その準備を整えて挑むことにした。

とにかく荒島谷川は岩がとてつもなくヌルかった(ヌルヌルで滑るの意)。これは滝からの水の飛沫が周囲に広範囲に飛び散るためだろう。なので岩はどこもヤバいほどヌルヌル。ロープを結んでいざ取り付きに立つものの、足の一歩も出すことができないほど。仕方なくすぐ右手の小ルンゼに活路を見いだすことになる。

しかしここも状態が悪く、中間からは木登り状態。思っていたほどに悪い出だしに少々気持ちが沈んでしまったのは否めない。

まずは35m1ピッチで下段35m滝上に到達。トラバース気味に滝身に出ると、上段滝からの猛烈な風圧でコケそうになる。ビレイをそのままにして滝下へと撮影に行こうとするが、滝下は大釜を伴っていて近づけそうになかった。

上段も35m〜40mはあるだろう、一気に落下する直瀑だ。初めてまぼろしの大垂を見上げたことで興奮も高まったのだが、滝の両岸壁は登るにはちょっと厳しく、滝を見上げながらさてどうするかと、しばし立ちすくんでしまった。

どう見てもこの上段滝は簡単には登れそうもない。人工で行くなら右岸壁だろうが、こりゃ相当時間がかかりそうだ。今回は直登をパスして、左岸壁から滝上に出てみることにした。

この先も傾斜があるのでいちおうロープを延ばし、1ピッチで切って、その上は木登りで進む。しかし上に出ると今度はフェース状になっていてほぼ行き止まりの状態。いやーこりゃなかなかルートファインディングが難しい。

先ほどまで上空に漂っていた雲が流れ、時折強い日差しが差す天気となった。コンディションは上々だったが、昨日の今日では、ここらがちょっと潮時かも。いちおうルートは確かめたので、一息入れて下降することにした。

しかし大垂を間近に捉えることができて大満足。また地元の山屋たちが、これほどまでの大滝を深く語らないその意味が、オレにはなんとなく解った気がした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2785人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら