錦秋の越後名峰金城山
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 1,068m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:10
最初は連荘ではすこしゆるハイクを連続してと考え、赤湯温泉&会津のマッターホルン蒲生岳を狙っていたが、日帰りの計画に変わって、1日をガッツリ歩くコースに変更する事にし、紅葉のよさげな金城山に決める。
前回は少し紅葉が遅すぎたが、今年は10日ぐらい遅れているので、この時期がベストと読み、前回コースの観音コースではなく、いった事の無い水無しコース〜滝入りコースの周回とした。沢筋は下りにとると危なそうという先入感があり、畔時計まわりで、滝入りコース〜回る事にした。あとで教えてもらったが、水無しコースは下り禁止なんですね。今回は知らずにこのコース取りをしてしまいました。
でも結果論ですが、滝入りコースは下りに取るには厳しい道ですね。滑りやすく危険がいっぱいだと感じました。水無しコースは下りにとっても滝入りコースよりはずっと安全で歩きやすかったと思います。
快晴のお天気にも恵まれ、サイコーの金城山でしたね。紅葉もジャストタイミングで色づきもすばらしかったです。特に黄金色に輝くブナの紅葉からはいっぱい鋭気をもらって、癒されましたね。またタカノツメがすばらしい色づきで全山錦秋紅葉の、もう一つの主役だったと思います。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
石打塩沢ICを降りて六日町方面へ向い突き当たりのR291を左折、次の信号を右折して高棚川を渡って直ぐの道を左折(案内なし、信号無し)して道なりに行くと、 大月トンネルに行き着く。トンネル出て、しばらく行くと突き当たりになり、ここを右折して山道に入る。最後は細いが舗装道をひたすら進み、行き止まりに5台程度の駐車スペースあり。ちょっと不安になるような細い道です。 駐車場には何もないので、トイレとかはコンビにで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場からは20mぐらい道を戻って、左に入る道が登山道。赤い表示あり。ここに登山ポストが設置されています。ここを数分進むと杉林の中に水無し口/滝入り口の分岐点がある。自分は反時計回りの周回をとったが(滝入り↑水無し↓)後で、水無しコースは登り専用だと教えていただきました。 ただ自分の歩いてみた感覚では、むしろ滝入りコースのほうが下りは危険と感じました。ここを下山道とするなら、もうすこしコース整備をしていかないと怪我をする人がでてきても、おかしくないぐらい荒れていました。水無しコースはおそらく落石とかあるいは登山道の保全といった観点から、一方通行にしているのだと思います。 滝入りコースの歩きにくさは、沢道ならではのトラバース系の行程がかなり多いのですが、その大部分がほぼ平坦ではなく道がかなりの傾斜で片斜面になっている点。またところどころで、落とし穴のようにわずか数十cmだけぽっかり崩れて道がなくなっている部分があって、見落としてしまって足を出すとそのまますべって谷底へいきそうな場所があった。沢自体はそれほど深くないので、落ちても死ぬような事はないかも知れないが、逆に注意力が散漫になり、足を踏み外せば怪我に結びつくだろう。土が粘土質で滑りやすい上、谷筋でいつも湿っているため、とにかく滑りやすい。また落ち葉も多く、木の根っこもむき出した部分が多く、滑る予期が出来ずにいきなりつるっといってしまう場面が何度もあった。登りなら滑ったで済むが、下りだとそのまま転落に結びつくので、要注意。急傾斜の要所にはロープや鎖が設置されている。急斜面は兎に角良くすべり、割り切って補助を使って、斜面に直角に靴を置いて登っていった。 水無しコースは尾根の急登の連続。こちらも滝入りコースと同様、粘土質の急坂の連続、滑りやすい。少し乾いた分だけ滝入りコースよりまし。1箇所岩場のトラバースがあって、ここは足を踏み外したらアウト。かなり苔むした岩場でじめじめしており、滑りやすいのでスタスタ歩ける場所ではない。ロープと鎖がもしなかったら、危険極まりない悪さだ。ここはロープと鎖をしっかり握り締め命綱に慎重に通過する。 |
その他周辺情報 | 最寄のコンビには、R291で左折するところ右折すれば20mぐらいで7-11あります。突き当たりの交差点から至近で直ぐそばに見える。 |
写真
感想
当日は気合入れて3時起床、3時半には家を出て、給油満タン後深夜割ギリの3時50分ころに高速に乗った。2時間ノンストップで頑張り、赤城高原SAにてトイレ休憩。併せ、いつもこの場所でモルゲン迎えるのがお約束。今日は快晴、谷川連峰のモルゲンもばっちり撮れて、幸先良いスタート。続いてさらに休憩無しで石打ICで降りて、そのまま登山口へ向い、7時24分着。かなりいいペースでアプローチできた。最後駐車場が何処にあるのか心配なほど細い道だったが、勇気を出してそのまま突き進み、行き止まりが駐車場になっていた。到着時4台すでにあり、最後の1つのスペースに滑り込みセーフであった。駐車場にトイレ無し。水は両コースとも歩き出してすぐに沢があり、沢水は得られる。水質は不明。
登山支度をして45分ごろ駐車場出発。少し戻って左に分ける道を行く。登山ポストもあって、ここで登山カードに記入していく。数分で両コースの分岐の標識あり。右の滝入りコースを登りにとった。滝入りコースは比較的明るい沢筋の中を進んでいく。沢なので前半は傾斜はそれほどきつくなく、後半尾根に上がってから観音コースに合流するまでが意外に長い。前半の沢筋は登ってはトラバースという感じの道で、トラバースは道自体片斜面になっていて、大変歩きにくく滑りやすいので要注意。
このコースの名前の通り、沢には大小とりまぜたくさん滝があって、楽しませてくれる。上部のナメの連続帯は沢登りしたら楽しそう。2合目は対岸の右岸に渡るので、まっすぐ進まないように。5合目の手前には最後の渡渉点があって左岸に移り、そのまま尾根に取り付く。この渡渉点のあたりから上部の紅葉がすばらしく、取り付いた尾根はブナ林の中を進み、この区間のハイライト。黄金ブナがすばらしく、一気に撮影のためペースダウン。ブナ林抜けると今度は展望の良い尾根道になってすばらしい景色だった。振り返ると越後三山と登ってきた紅葉の尾根道が広がった。
観音コースを合わせると林相の美しい斜面の紅葉がピークを迎えて、越後三山を背景に紅葉写真を撮りまくり。斜光線の紅葉が映えてすばらしかった。尾根筋は8合目で金城山頂上がしっかり見えて、もう少しと気合を入れ直す。ここから上部の頂上部のブナ林はすっかり落葉して、ブナはお終い。水場の標識を越えて小ピークが眺望がよく、南側の上越国境方面眺望がとてもよく、魚沼平野全域が見渡せる。この少し先のブナ林の中に9合目がある。あとはブナ林の中の急登を一気に稼いで金城山頂上広場に着くが、最後が地味に長く感じられる。
頂上広場からの展望はすばらしく、特に南側は開けて巻機山から奥利根水源の山々は一望できる。北側の魚沼平野側は潅木が若干うるさい。南側は50mぐらい垂直に切れ落ちた断崖絶壁になっており、高度感がすごいです。金城山の頂上は実はこの広場でなく、避難小屋のある小ピークだが、潅木に覆われ眺望はない。頂上は紅葉ピークは若干過ぎてはいたものの、まだ見られる状態で断崖下部のあたりの紅葉は十分きれいなものだった。頂上で簡単に昼食をとり、陽が落ちるのが早いので下山を急ぐ。
避難小屋へ向うが、1箇所岩場の基部を捲いてゆく。ここから振り返る金城山広場は50mの断崖が切れ落ちている様をよく見て取れる場所で、ちょっとインパクトのある光景だ。避難小屋の入口はかんぬきが10本ぐらい貫通しているのを全部抜かないと入れなくなっており、いつも内部を見ずにパス。ここから水無しコースにはいる。
直ぐに9合目で見晴らしの良い小ピークだ。越後三山の存在感がすごい。隣の尾根中腹のブナ林の紅葉もすばらしく、こちら水無しコースは全般的に眺望のコースですね。9合から一旦樹林帯に入って急坂をひたすら下る。5合目の先あたりまで樹林帯の中の道で、5合目付近〜やはり黄金ブナの紅葉ピークを迎えていた。残念ながら、北斜面だけに、すでに陽は翳ってしまい、輝く黄金色とまではいかなかったが、その規模や美しさは十分伝わってきた。またこちらの尾根はブナの純林というよりは、いろいろな木々の混生林の趣があり、カエデ類や、コナラミズナラ、ホウノ木、コシアブラなど多様な林を形成して、林相も美しかった。
5合目をすぎると徐々に眺望の良い乾いた低潅木の尾根道に変わり、主役はタカノツメに変わる。この尾根は本当にタカノツメが多く、黄色いトンネル状態になっていた。またカエデ、ドウダンツツジ、ナナカマドといった赤系の紅葉が一気にふえて、赤と黄色がおりなすグラデーションは、まさに錦秋紅葉と表現するにふさわしい絶景でした。2合目当たりまでこの雰囲気が続き、最後は眺望のない樹林帯の中を一気に下っていく。降り立った沢を越えて、2本枝沢をわたって分岐点に戻る。怪我もせずに無事帰還、到着は17時と日没直後になってしまったが、まだ薄暗い中駐車場に戻ってこれてよかった。
5合目以降は写真撮りまくりと下山の歩みを滑らないように、より慎重に下って言った結果で、大幅にタイムオーバーしています。最高のお天気とすばらしい錦秋紅葉の絶景にめぐり合えた事に感謝です。すばらしい山、金城山、ありがとう!
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