南葛城山(69番鉄塔から71番鉄塔まで&失われた林道探検)


- GPS
- 07:30
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 739m
- 下り
- 745m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
野谷の入り口から69番鉄塔を経てノゾキ平の手前に出るルートは、急登区間が少ないので、南葛城山の登山ルートとして十分な価値があると思います。登るのではなく下山に使う場合は、ノゾキ平からのルートの入り口がが分かりづらいという致命的な欠点がありますが。 570メートルピークから尾根通しに下山するルートは、最後の、府道に出るところのS字状カーブがどうしようもないヤブになっていますから、利用価値がありません。ところが、山と高原地図の最近の版では、以前は灰色破線路(一般的でないルート)として表示されていたのに、今は2本線のルートとして紹介されています。いったいどうなっているのでしょう。 |
写真
左 → 現在の登山道。822mピークの斜面を巻いています。写真の左端に見えています。
右 → 822mピークに至る、地形図にある破線路(正面の尾根道)。登りはよいが、下りは掴まるところがないのでちょっと怖い。写真の中央に見えています。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
ヤマレコを覗いているうちに、silverboyJapan様、atuki様、dangonotare様その他の先達の皆様のご報告を楽しく拝見させていただくようになりました。おおいに感化されて(ドロ沼に引きずり込まれて」ともいう)、岩湧山、南葛城山周辺をせっせと歩くようになりました。
そうしているうち、南葛城山69番鉄塔から71番鉄塔までの経路がどうにも気になったので、探検してきました。
地形図では、野谷林道の入口から69番鉄塔までは破線道が付いています。これは明らかに関電の鉄塔管理道です。当然、その背後にある70番鉄塔、71番鉄塔までの間にも同様の道があるはずですが、地形図には見当たりません。実際には69番鉄塔から70番鉄塔までの間にもハッキリした道がありますが、その先はかなり荒れています。そこで、荒れている70番鉄塔よりも先が気になって探検してみたわけです。
行ってみますと、70番鉄塔から71番鉄塔までの間には、やはり関電巡視路らしい経路(倒木があったり、灌木が生えていたりします)があるのですが、途中で立木が数十本も倒れている個所があり、通過するのはちょっと困難です。
しかし、その個所の僅かに手前に右側に分岐する道があります。その道をそのまま辿れば尾根を横断して反対側の沢に降りてしまいますので、途中から尾根の稜線に沿って登ってみました。すると倒木地の頂部あたりで別の作業道が現われますから、これを辿りますと、反対側の斜面をトラヴァースしながらその先の支尾根に突き当たります。その支尾根を登りますと、やはり作業道が現われ、ノゾキ平の少し手前の平坦地に出ました。ここから登山道を山頂方向とは反対方向に辿れば71番鉄塔に到達することができます。
このルートは、最初の69番鉄塔までの関電巡視路の最初の方が急登ではありますが、これを過ぎると道が荒れている区間があるものの比較的楽にノゾキ平に到達しますので、それなりの価値がありそうです。
これだけでは物足りない(?)ので、ノゾキ平からその先の822mピークまで行ってみました。同ピークへは千石谷経由で前に行ってみたことがあるのですが、そのときは、地形図ではこのピークを通って続いているはずの破線路が、このピークよりも先の部分は見当たりませんでした。その後、ピークの少し下を巻いている現在の登山道からピークを通る稜線の鞍部に上っているらしい作業道を発見していましたので、それを上ってみることにしました。上ってみると、このピークから続いている破線路の延長らしいものを発見しましたので、これを822mピークまで逆方向に辿ってみたのですが、途中で倒木とヤブに遮られています。ピークの頂上はすぐ近くですから強引に突破すると、ピークの頂上に着くことができました。ピーク側からはヤブになっていますから破線路は全く見えません。
次は、この破線路を、今回とは反対側(南葛城山の山頂方向)に辿り、「野谷分岐」と案内板があるところまで行ってみるつもりです。
さらにそれだけでも物足りないので、中の茶屋橋登山道から別れて、かなり以前の地形図には載っていた実線路(山と高原地図では灰色破線路として載っています。何と2023版では二本線路(!)に昇格しています)を辿ってみることにしました。なお、この経路はちょっとお勧めできません。
中の茶屋橋登山道を下りますと、尾根道からゴヘ谷の斜面をトラヴァースしながら降りていくところで、尾根を降りずにまっすぐ行くと、前方のピーク(570mくらい)まできちんとした道が付いています。これが問題の実線路の一部です。この道は、570mピークから尾根伝いに下降し、下端付近でS字状にカーブしながら府道の336m標高点付近(府道のコンクリート擁壁が斜めに切り開かれているあたり)で府道と合流していました。
地形図ではこの実線路は尾根の稜線ではなく僅かに左側を通っていたようです。しかし、それらしい道の痕跡はありませんでしたから、稜線を下ってみました。
尾根はかなりの急傾斜なので、立木に掴まりながら進みます。30〜40分くらい降りていくと、実線路が左にカーブしていたらしい地点(左側が開けている)に着きました。そのあたりにかすかに道の痕跡がありますので辿ってみたのですが、途中で手ひどい灌木とツル植物のブッシュになっており、手持ちの鋸とナタでは全く手に負えません。
仕方がないのでまた尾根に戻り、尾根をまっすぐ降りようか(やはり先はブッシュだが、植林と若木のブッシュなので何とかなりそう)と考えたのですが、途中で稚児滝上流の沢(カラ沢というらしい)に降りる作業道を発見。これを辿って沢に降り、そこから小さな滝を2つ下降して(どちらも上流側から見て左側に巻き道がありますが、細くて非常に危なっかしいです)、何とか林間歩道が沢を横切っている地点にまで辿り着き、林間歩道を通って出合橋上流の吊り橋まで戻ってきました。
たいへん面白い経験でしたが、荒れ放題の林間歩道でも破線路として掲載されているのに、かつての実線路が現在の地形図から抹消されている理由がよく分かりました。
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