越後のビジュアル・キング!? 米山
- GPS
- 03:39
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 762m
- 下り
- 771m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/kakizaki-ku/kakizaki-yoneyama.html 柏崎市側登山コース(柏崎市HP) https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/sightseeing/kanko/asobu/tozan/hachikoku/yoneyama.html |
その他周辺情報 | 柏崎の温泉・日帰り入浴施設https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/sightseeing/kanko/asobu/onsen/onsen.html |
写真
装備
備考 | ●冬期はトイレが撤去されています |
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感想
谷文晁(1763−1841)という江戸時代後期の絵師が、日本全国を旅して道すがら各地の山を写生し、日本の代表的山岳89座の風景を文化9年(1812年)に「日本名山図会」として著した。
全国89座の中で、越後から唯一エントリーされているのが「米山」。
登山文化が育っていない江戸時代のことなので、名山といっても深田久弥のように登った山の魅力を評してセレクトされたものでなく、絵師・谷文晁の美的センスをくすぐった様態的な名山と思われる。図会の全体を見たわけではないが、「THE やま」という感じの独立峰が多いのではないか。だから「月山」が入っていないのだろう。
越後でアーティスト・谷文晁の審美眼にかなった唯一の「米山」は、さしずめ越後のビジュアル・キングということか。
交通網が発達していない時代だから、宿場のある街道筋から見える山という制限はあったと思うが、日本海から裾野が延びる四角垂の独立峰は、その圧倒的な存在感をアピールしたに違いない。
その「米山」を初歩き。まずは予習として前日にYouTubeで「三階節」を聴く。モチベーションは・・・変わらず。
コースは複数あるが、「日本名山図会」の米山は上越方面から描かれているので、「下牧コース」を選択。
山の表と裏の論争は「米山」にもあったそうで、柏崎と柿崎でバトル。柏崎が「朝日の米山」、柿崎が「夕日の米山」でケリがついたとか。平和的な知恵に感心。
だから今日は朝日の昇る時間帯に「夕日の米山」を歩いているということらしい。
太平コースの「ガンバレ岩」が見れなくて残念。と思っていたら「頑張れ岩」が。
頂上の米山薬師如来は静岡の鳳来寺薬師、宮崎の法華岳薬師と並ぶ日本三薬師。
お堂のすぐそばには一等三角点の前身となる内務省時代の「大三角点標石」。明治15年に埋設され、現存が確認されているのは全国で3カ所だそう。
言い伝えでは、米山はその昔「五輪山」と呼ばれていたらしい。
来年はオリンピックイヤー。便乗して観光用のPRに使って欲しいと思うのだが、新潟県民はこういうときに商売が下手。首長たちに教えてあげたい。
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