【白山周辺】初冬の鳴谷山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 854m
- 下り
- 838m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:20
天候 | 晴れのち曇り,昼ごろから雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<積雪状況(2019.12.14時点)> ・林道 … 0〜5cm(道の端に雪がある程度) ・1000m〜1200m … 10〜20cm(腐った重い雪) ・1200m〜1400m … 30〜50cm(腐った重い雪。谷など吹き溜まりはパウダーが残っている) ・山頂付近(1596m) … 60〜90cm(腐った重い雪。吹き溜まりはパウダー,風当たりが強いところは表面が硬くなったモナカ雪) ※昼ごろからまとまった雪が降り始めたため,明日の朝までに追加の積雪があると思われます。 ※山頂付近の積雪は,プローブで測ったもの。他は目測です。 <概況> ・まだ藪が全く埋まっていないため,登山道に沿った登降になります。まだまだスキーには早く,ワカンかスノーシューをおすすめします。現時点ではアイゼンは不要。 ・この一週間,降雪はあまりなかったようで,先週の雪が腐って残ったような状態になっています。雪は締まっておらず,踏み込むと時間差で沈み込むような感じの疲れるタイプの雪です。 ・鎧壁は,岩に氷が張った状態になっており,スリップによる滑落注意。といっても,もうすぐ降雪で埋まると思いますが…(そうなると,今度は雪の急斜面になると思われるため,それはそれで注意が必要。)。 ・今のところ登山道が何となく分かり,マーキングや道標も露出していますが,今後の降雪でこれらが隠れた場合,林道から尾根に乗るまでや山頂付近,鎧壁のトラバースは地形が曖昧なのでルートファインディングが必要になると思います。 |
写真
感想
鳴谷山は,ミズバショウや白山の眺めで有名だが,これまで何となく素通りしてしまっていた。しっかりした登山道がある山なので,まだ積雪量が少なく藪が埋まっていないこの時期に登るにはぴったりだろうと計画した。山頂から雪をまとった白山を眺めるのも楽しみにしていた。
先週の三方崩山では,まだ積雪が十分でない中スキーを持ち出し,藪に苦しめられたため,今週はおとなしくワカンで登るつもりでいた。しかし,気が付いたら足にはスキー…。先週の教訓がまったく生かされていない。登山口で雪が少なくても,「標高が高いところは意外に雪が積もっているかも?」「しかもパウダーかも…?」という悪魔のささやきにどうしても負けてしまうのだ。そして今回も雪に埋まり切っていない地形と藪に苦しめられることになった。雪質もモナカで悪く,下山時も滑りとシール歩行が半々くらいだったため,今回はジャンルを「山滑降」でなく「積雪期PH」とさせていただきます(^^;
鳴谷山は,白山界隈でも人気のあるハイキングコースなだけあって,なだらかな尾根と美しい森がひろがる良い山であった。尾根上の杉の巨木はなかなかの奇観であり一見の価値あり。中腹のブナと杉の森から一転して,山頂付近はオオシラビソの疎林が広がり,高山気分を味わえる。残念ながら白山方面は雲に覆われて白山の大観は得られなかったものの,真っ白になった目附谷や加賀禅定道の稜線を眺めるだけでも,雪に閉ざされた白山の大きさと厳しさは十二分に伝わってきた。また,途中の鎧壁も,一面に薄氷が張って険悪な雰囲気であり,どこかの高山の冬壁のようで,なかなかアルパインな眺めであった。
昼頃に突然雷鳴が響いたと思ったら,雪が降り始め,周りの木々は急速に新雪に覆われて,美しい眺めの中の下山となった。早く雪がもっと積もって,藪も谷も埋まり,縦横無尽に山を歩き回れる季節になるといいな。そう思いながら下山した。
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