日本百名山4 雄阿寒岳(雌阿寒岳)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,048m
- 下り
- 1,269m
コースタイム
8/17 雄阿寒岳
登山口5:15(滝口)〜7:56五合目8:00〜9:00雄阿寒岳9:20〜11:30登山口
8/20 雌阿寒岳
雌阿寒岳登山口5:40〜三合目6:13〜:45山頂7:50〜9合目9:57〜3合目8:58〜9:50登山口
天候 | 8/17雄阿寒岳 くもり 山頂はガス、展望なし 8/20雌阿寒岳 8合目以上は雲の中、強風。危険。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
(雄阿寒岳) 登山道はよく整備されている。 登山口に駐車が8台くらい可能。トイレが入口にある。 7合目まで樹林の中でてんぼうなし。 4合目から5合目までののぼりがきついけどなんとかなりますね。 噴火口がお花畑のようです。 雌阿寒岳 道は整備されている。 6合目ペンキマークに注意。岩場を直進せず、左に曲がっていくところに注意。 |
写真
感想
雄阿寒岳2012.8.17
昨日16日、幌尻岳に行く予定で、とよぬか山荘まで行きましたが、雨のたあめに17日はバスが出ない。それでキャンセルして、予定変更。天気予報を調べると道東地区が曇り晴れの様子。進路を東へ。
阿寒湖の湖畔で夜明かしして、滝口へ。
雄阿寒岳の登山口へ。習志野ナンバーの車が一台。
この人と前後して登山することになる。
習志野人、61歳。建築業の人、二百名山チャレンジ中。
山としてはさして魅力を感じているわけではない。今回の中の山の中では一番嫌な山の印象。
なぜなら眺望はない樹林帯あるきだし、高さもないし、派手さもない。
ともかく朝の露にびしょびしょになりながら、歩いて稜線に出てても視界なし。山頂も感激なし。
百名山でなければ登りたくない山を終えました。でも雌阿寒岳も登らないといけませんので、つぎ8月20日に登ります。
長靴の感想ですが、なんとかなりますね。中敷入れたほうがいいでしょう。
(阿寒湖畔セブンイレブン駐車場で)
う〜ん、冷たい書き方してますね。
この山、深田久弥も書いていますが、形がいいです。弟子屈に向かう途中から見た姿はほれぼれします。
山も樹林帯の登りがほとんどですが、稜線に出ると、この山が火山であることがわかって感動します。火口はお花畑になっていて、時期ならば美しいでしょう。それに天気が良ければ、道東の山々が眺められたかもしれません。
新潮社の新装版「日本百名山」では阿寒岳として標高は雌阿寒岳の1503mをとり、写真は雄阿寒岳(内田良平)を掲載しています。
登山口の滝口は阿寒湖の隅にあたり、静寂なところです。太郎・次郎の池も幻想的なムードをたたえていますが、次郎のほとりには道はありませんでした。
8合目まで我慢ですが、8合目から上は晴れていればたのしいでしょう。
神のごと遠く姿をあらわせる阿寒の山の雪のあけぼの 石川啄木
この歌碑を見過ごしてきました。
10年前に妻と北海道ツアーに出かけ、この阿寒湖で1泊。アイヌの伝統舞踊と演奏をかがり火を焚いた場所で見ました。とても幻想的でしたが、いまではその場所にアイヌコタンのお土産屋の村ができ、劇場がありました。
以前の面影はありませんでした。
でも最初の車中泊はそこの駐車場でした。お世話になりました。
私は百名山の短歌を集めていたのです。以前短歌を詠んでいましたから。
(そいう趣味もあるのだ)
斑雪(はだれ)置く雄阿寒岳は深々と落ち込める谷の向こうに峙てり 川田順
いかさまの蝦夷の古神おきなさび鎮まりますぞ雄阿寒の岳 小杉放庵
雄阿寒岳にはこの二首を見つけている。
感激がないと書きましたが、いま思うと最初の山で天気を期待して向かったのに、ガスってしまって裏切られたというおもいだからでしょう。
静かな登山ができて、それはそれなりの趣があります。北海道の森林の深さを知る最初の山になりました。
登山後、斜里岳に向かいました。清里の町へドライブです。国道80キロのスピードでどの車もはしってます。(ただし大きな市内は注意です。札幌や旭川などの都市は警察が機能してますよ)
雌阿寒岳(2012.8.20)
阿寒岳は雄阿寒と雌阿寒を登らないといけない。深田久弥は雄阿寒に登って雌阿寒に登ろうとしたら、噴火で登山禁止になったのだ。
ヤマレコでは標高の高い雌阿寒を百名山にカウントしている。
ともかく、道は6合目で左に向きを帰るのを、たまたま一緒になった人が直進してしまい、7合目をパスして、ルート外の道を歩いてしまった。
途中で、その人を置いて、ルートへ戻る道をたどる。その人は最後まで登ってこなかった。
東京から来たという若い夫婦が9合目でたじろいでいた。ツアーの団体が強風のために9合目で行動中止で撤退してきた。
わたしは百名山が掛かっているので、強行突破。若い二人をつれて山頂に立てた。
ともかく天気は下界と違い、雲の中はすさまじい風で、噴火口から吹き上げて来て、思わずよろけてしまう。
無事、下ることができて良かった。
途中で団体さんを追い越したが、口々に「山頂まで行きましたか」と聞かれるので、
「行きましたよ、でもすごい風で、若い女性が飛ばされそうになったから、行かなくて正解ですよ」と慰めを言った。7合目からは晴れている。このガイドさんとも少し話したけれど、判断はよかったと思う。
ただいま幌尻岳の登山口とよぬか山荘に来ています。(2012.8.20
偉そうなこと書いていますが、深田久弥の百名山、結構読み違えていたりしているので、雌阿寒岳で終わるのもいいでしょう。
昭文社の「日本百名山を登る」の阿寒岳は雌阿寒岳のみをガイドしています。
いいこと書いてある。
アイヌ語で雌阿寒岳はマチ・ネシリ(女山)、雄阿寒はビン・ネシリ(男山)と呼ばれて夫婦山だったとのこと。<シリ>とはアイヌ語で<山>を指すのでしょうね。ホロシリ、リシリ・・・・
雌阿寒を詠んだ歌があります。
みづうみは高きにありて
雌阿寒のやま雄阿寒のやま海靄(かす)くもりせり 斉藤茂吉
山々の黒きしげりの上にして光のなかの雌阿寒の山 佐藤佐太郎
私が登った時は、佐太郎の見た雌阿寒と違って残念だった。
佐太郎はどこから雌阿寒を眺めたのだろう。
斉藤茂吉の歌も釧路方面から見たのでしょうかね。
雌阿寒岳温泉の駐車場へ戻って、濡れたものをかわかしている時に、地元の人がやってきて、一人は業者で、あちこと点検していたけど、一人は役場のひとかな。
「え-、埼玉ですか。今日は登ったんですか?」
「山頂はすごい風で、団体さんは9合目で降りてきました。でも私より先に行った人が戻ってこないから、あのまま阿寒富士のほうへまわったんでしょうかね」
「あっちはね、阿寒富士と雌阿寒のところは風の通り道で、すごい風が来るんだよ」
「向うへ回る予定でしたがやめたんです」
「それでいいですよ。とんでもない風がふくあらね危険ですよ」
とうことで、地元の人が言うのだから、無理せず正解だった。
ついにこの雌阿案の荒れた噴火口の景色を見ることはなかったが、またおいでということかも。
コメント
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お疲れ様です、予定を変更されたんですね。
長靴、早速活躍したようですが、カッパは必ず長靴の外側にが鉄則です。
雨の時はスパッツをつけてもカッパが靴の内側ですと雨が少しづつ伝わって入って来ます。
カッパを長靴の外側に出せばスパッツは不要です。
長靴用の中敷き、北海道ならクッションの効いた厚めの中敷きが売っている筈ですよ。
マイペースでの登山、楽しんで下さい!
こんばんは、hagure1945様
noborunda様がおっしゃっているように
長靴とカッパの利用の鉄則は「カッパを長靴の外側」
農作業ではカッパの汚れは二の次で、防水優先です。
中敷きは、登山靴の中のものを引き出して利用しています。
新たに買わなくて済むのでエコですよ。
天気を見ながら、楽しんでください。
こんばんわ hagureさま
1の登頂オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
これから毎日次々ですか
(・∀・)いいなー
読むのが遅くなってしまいました。
ここは行かなかったので、次の機会には行ってみようと思います。
清岳荘はたしか「車中泊禁止」だったような
こんにちは、hagure1945様
ヒグマがその気になれば、車なんて簡単に破壊されてしまうでしょう。
危ないから禁止なのかもしれませんよね。
へぇ〜。北海道の山って標高が1300mちょいでも
ハイマツ帯なんですねぇ。
てコトは森林限界も低いというコトになるんですかね?
まるで北アの高山みたいですね。
良いなぁ。
念願の長靴デビューおめでとうございます!
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