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Yamareco

記録ID: 21806
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 2998m

2004年09月11日(土) [日帰り]
 - 拍手

コースタイム

9/11(土) 剱山荘5:00―一服剱―前剱―8:40剱岳9:00―前剱ー一服剱―12:40剱山荘13:10―別山乗越19:00―雷鳥平―19:00室堂(室堂山荘)(泊)
天候 曇り、晴れ
過去天気図(気象庁) 2004年09月の天気図
コース状況/
危険箇所等
9/9(木) 桑園11:06―11:10札幌―11:46千歳12:35―14:05松本―松本駅15:23―16:28大町(七倉荘)(泊)

9/10(金) 大町6:20−扇沢―黒部ダムー黒部湖−黒部平−大観望―9:25室堂10:00―一ノ越―雄山―大汝山―富士ノ折立―真砂岳―剱沢―17:30剱山荘(泊)

9/11(土) 剱山荘5:00―一服剱―前剱―8:40剱岳9:00―前剱ー一服剱―12:40剱山荘13:10―別山乗越19:00―雷鳥平―19:00室堂(室堂山荘)(泊)

9/12(日) 室堂山荘9:00―室堂ターミナル10:00一美女平−立山―12:37富山(泊)

9/13(月) 富山駅―富山空港―千歳―札幌
別山乗越に来た頃ガスが薄くなり、剣岳が姿を現した。雄山神社のお祓いの効能が早速現れたようだ。
別山乗越に来た頃ガスが薄くなり、剣岳が姿を現した。雄山神社のお祓いの効能が早速現れたようだ。
剱沢。カールの曲線が綺麗。左端に剱沢小屋が見える。
剱沢。カールの曲線が綺麗。左端に剱沢小屋が見える。
剱山荘と一服剣、前剣(剣沢から)。
剱山荘と一服剣、前剣(剣沢から)。
剣山荘。標高は約2500mである。
剣山荘。標高は約2500mである。
剣沢のモレーン(剣山荘前から)。
剣沢のモレーン(剣山荘前から)。
翌朝の朝焼け。ご来光は拝めなかったが・・・
翌朝の朝焼け。ご来光は拝めなかったが・・・
前剣の大壁。マジ、こんなとこ登るの?
「剣かと 前剣だと 応えれど
納得せぬまま 降り行きたり」
これは下山後剣沢を登る途中、明日の剣登頂を目指し下ってきた若者との対話である。
前剣の大壁。マジ、こんなとこ登るの?
「剣かと 前剣だと 応えれど
納得せぬまま 降り行きたり」
これは下山後剣沢を登る途中、明日の剣登頂を目指し下ってきた若者との対話である。
前剣山頂。高年女性が元気。
前剣山頂。高年女性が元気。
カニの横ばい、縦ばい。
カニの横ばい、縦ばい。
カニのヨコバイ?
カニのヨコバイ?
カニのタテバイ?
カニのタテバイ?
梯子場。
鹿児島から来た大久保利成さん(76才)と。
鹿児島から来た大久保利成さん(76才)と。
剣岳山頂。ガスで何も見えなかった。
「祠背に 写真撮れども 不安なり
 降りの崖の 険しさ思えば」
剣岳山頂。ガスで何も見えなかった。
「祠背に 写真撮れども 不安なり
 降りの崖の 険しさ思えば」
山頂を後に。後ろは早月尾根。この頃になって晴れてきた。
山頂を後に。後ろは早月尾根。この頃になって晴れてきた。
黒部川もあの辺りではゆったりした感じ。
黒部川もあの辺りではゆったりした感じ。
平蔵谷源頭の岩襖。
平蔵谷源頭の岩襖。
稜線漫歩。束の間の息抜き。
前剣を裏側から写したものと思う。
前剣を裏側から写したものと思う。
剣沢の全貌が割合うまく写せたと思う(前剣山頂付近から)。赤い屋根が剣沢小屋、青い屋根が登山研修所。左上は別山、右下は一服剣。
「剣岳 降り来たれば 剣沢 
 ガス押し寄せて モレーン残れり」
剣沢の全貌が割合うまく写せたと思う(前剣山頂付近から)。赤い屋根が剣沢小屋、青い屋根が登山研修所。左上は別山、右下は一服剣。
「剣岳 降り来たれば 剣沢 
 ガス押し寄せて モレーン残れり」
これは少し降った所から剱沢を見たもの。晴れたと思ったらガスが垂れ込めてきてめまぐるしい。山側の道がはっきり写っている。
これは少し降った所から剱沢を見たもの。晴れたと思ったらガスが垂れ込めてきてめまぐるしい。山側の道がはっきり写っている。
剱沢はここでくびれて、いくつかの滝を経て黒部峡谷へ流れ落ちる。
剱沢はここでくびれて、いくつかの滝を経て黒部峡谷へ流れ落ちる。
剣沢。山側の道を別山乗越へ登る途中、中腹から。左下に剣沢小屋とテントが点々と見える。
剣沢。山側の道を別山乗越へ登る途中、中腹から。左下に剣沢小屋とテントが点々と見える。
9月だというのに未だ雪渓が残っていた。後ろに剣御前小屋が見える。
9月だというのに未だ雪渓が残っていた。後ろに剣御前小屋が見える。
剣岳。弥陀ヶ原で、バスの中から。
剣岳。弥陀ヶ原で、バスの中から。
草間三郎氏。新千歳から松本へ行く飛行機の中で、偶々座席が隣り合わせだった。彼は、セーコー・エプソンノの社長で、札幌工場から松本本社へ帰る途中だった。「私も山は仕事の合間によく登っている。最高の命の洗濯である」と。また「剱岳は、去年の7月行ったが、雨風のため、前剱の手前で引き返した」と。意気投合して、1時間半の貴重な空の旅だった。
この写真は、彼から送られてきたもので、槍ヶ岳である。穂先の岩場を登って行く人,降る人が点々と見える。
頂上直下垂直の長い梯子も見える。
2019年07月05日 07:25撮影 by  CX1 , RICOH
7/5 7:25
草間三郎氏。新千歳から松本へ行く飛行機の中で、偶々座席が隣り合わせだった。彼は、セーコー・エプソンノの社長で、札幌工場から松本本社へ帰る途中だった。「私も山は仕事の合間によく登っている。最高の命の洗濯である」と。また「剱岳は、去年の7月行ったが、雨風のため、前剱の手前で引き返した」と。意気投合して、1時間半の貴重な空の旅だった。
この写真は、彼から送られてきたもので、槍ヶ岳である。穂先の岩場を登って行く人,降る人が点々と見える。
頂上直下垂直の長い梯子も見える。

感想

9/11(土) 4時に目が醒め、水、行動食、カメラ、雨具をリックに詰め、残りは纏めて廊下に置く。弁当を食べ、大も2回ですっきり出して外に出る。
まだ暗い。曇っているようで星も見えない。風はなく、雨は大丈夫のようだ。
14,5人の団体が出発して行ったので後に付いて行く。団体がバラケたので間に入った。
するとリーダーが、中に入られたら困る、先に行ってくれ、と。先に行って、暫らく登ったが、僕の方がペースが遅そうなので、道を譲る。通り過ぎてからリーダーがぶつぶつと「自分でルートが読めるようになってから来い」と。プロの案内人だろう。案内人も雇わず、1人で来やがって。俺の後にくっついて来るとはむしが良すぎる、ということのようだ。団体にくっついて行けば安心、という甘えがあったことは確かである。ルート泥棒と言われても仕方ない。僕としては事前にガイドブックやINで調べた上で来ているのだが・・・
段々明るくなってきたが、東の空は厚い雲に覆われていて、ご来光は拝めそうにない。
一服剣に着く。コルを挟んで、岩山が高く険しく聳えている。前剣だ。圧倒されそうだ。不安半分、元気半分である。
急な坂を下る。武蔵のコルから愈々前剣への登りとなる。岩礫帯の急登が、登っても登っても続く。去年登った槍ヶ岳の穂先を、規模を大きくした感じである。
高年男性が1人降りて来る。「早いですね」と言ったら「体調が悪いから引き返す」と。
悪戦苦闘の末、前剣山頂に着く。本当の前剣山頂は右に少し入った所だ。大きな石がゴツゴツした山頂は大勢の人で満員だ。引き返して先を急ぐ。
この辺は、いろんな場面が次々現れて、特に前後関係ははっきりは憶えていない。
広くて長い、滑らかな岩の下り斜面が現れる。見下ろすと足がすくむ。鎖に掴まり、四つん這いで後ろ向きに1歩1歩降りて行く。次に横断だ。この部分は鎖がついていない。ゆっくり、慎重に。渡りきって、また鎖に掴まって降りていく。平坦な尾根に出る。
この次辺りに、カニのタテバイ、ヨコバイがあったようだが、順序は怪しい。
カニのヨコバイは垂直な断崖の横腹を横断する。水平に鎖が張ってあり、足場のない所は鉄のホールドが打ち込んである。鎖に掴まり、足場を探しながら、岩壁にしがみ付く格好で横歩きするのである。
カニのタテバイは鉛直に近い断崖を、鎖と鉄のホールド、主にホールドに掴まりながら四つん這いで攀じ登って行く。
ここを過ぎると平坦な尾根に出る。左に鋭いぎざぎざの早月尾根が見える。
左から巻くように登って行くと、やがて早月尾根ルートと合流し頂上に着く。
剣山荘から単純標高差は550mだが、途中かなりの高さのアップダウンが何ヶ所もある。3時間40分かかって8:40に着いた。ここも濃いガスで、残念ながら何も見えない。
頂上は狭くて、祠がある。祠に手を合わせ、登頂を感謝する。数人の人が休んでいる。
登る途中、顔見知りになった大久保さん父子も休んでいる。祠の前で一緒に写真を撮ってもらう。大久保さんは、79歳、鹿児島から来た。韓国岳にはしょっちゅう登っている、と。
間もなく、団体の人達が登って来て狭い山頂がごった返してきた。
一休みして帰りの準備にかかる。登ってきた道が頭に浮かぶ。あの何箇所もの難所を、果たして無事降りれるだろうか。とんでもない所まで来てしまったものだ、と思う。
山頂でこんな思いをするのははじめてである。
大久保さんが、「今日のうちに東京の息子の所まで帰る」と言って、降りて行った。
僕も後を追うようにして出発した。13も若い僕が、元気を分けてもらったという格好である。登って来れたのだから、ゆっくり慎重に降りれば大丈夫だ、と自分に言い聞かす。
少し下った平坦な尾根で小休止していると、3人の若者が降りて来て、親しそうに声をかける。早月尾根をバックに写真を撮ってあげ、僕も撮ってもらう。
急な岩場は、下を見る分だけ、登りより緊張する。基本に忠実に、三点確保を守り、ゆっくりゆっくりである。
予想していた難所を通らなかったり、見覚えのない難所を通ったりする。ここの難所では、登り専用、下り専用に分かれている所があるのだ。
井上さんの息子が1人で追い越して行った。この人は凄い健脚で、すぐ家族から離れてしまう。山登りの原則に反しているのだが。「何か運動してるの?」と聞くと、「別に!」という返事だった。
濃いガスが時々切れるようになった。剣沢の大きくえぐられたカールが見える。

 剣岳下り来たれば剣沢 カール滑らかモレーン残して

前剣の急斜面を下り武蔵のコルに立った時には、「生きて帰れた」と思った。
下りは写真も沢山撮ったので、結局登りと同じ3時間40分かかった。
剣山荘に立ち寄り、荷物をまとめ、お昼を食べる。
受付で、昨日は150人ぐらい泊まったか、と聞いてみたら、「そんなには」と言葉を濁した返事。僕の感じでは、100人はくだらなかった、と思う。
井上さん一家、昨夜夕食の時には、自信なさそうだったが、全員無事登って来れたようである。受付から室堂山荘へ、「おそくなる」と電話を入れて出発。
今度は剣沢の山側の道を登って行く。晴れてきて、振り返ると、剣岳がはっきり見える。あそこまで登ってきたのだ、という実感が湧いてくる。
ここでまた、井上さんの息子が1人で追い越して行った。間もなく井上さんたちが追い越して行った。
ソロの中年男性が降りて来る。前剣を指して、あれが剣岳か、と。剣岳はあれから小ピークを2つ越えた右端だ、と言ったが、すぐには納得いかないようだった。なるほどここから見ると、前剣の方が高く、然も険しく見える。

 剣か?と 前剣だと答えれど 納得せぬまま向かい行きたり

岩礫の斜面が続き、今朝からの歩き詰めで疲れてきた。休みながらゆっくり登って行く。
上を見ると尾根の上に建物が見える。剣御前小屋だ。左手剣沢には少しだが雪渓も残っている。
剣御前小屋に着く。ここまで来れば後は下りだけだ。
雷鳥沢をゆっくり降って行く。5,6人の若者のパーテイとすれ違う。
まだこの沢の中間点だったろう、足が痛くなってきた。ストックにもたれながらゆっくり歩く。3年前、丹沢に行った時、下山途中足が痛くなったが、あの時は右の膝だけだった。
今回は足全体、筋肉が疲れているという感じである。
雷鳥平が遠く感じる。キャンプ場やホテル、その向こうに地獄谷が霞んでいる。
雷鳥沢を降り切り、浄土川を渡って雷鳥平へ。平地はそんなに苦にはならない。
室堂山荘へは、ここからまた一登りしなければならない。日が暮れてきた。この坂が、足が痛いのと疲れで本当に辛かった。室堂平に上がってからも、室堂山荘は見えない。
雷鳥荘に立ち寄って道を聞く。夕食の最中のようだった。
遠く、室堂山荘らしい所に灯が見える。すっかり暗くなった。キャップランプを取り出して、ゆっくり歩く。やっと室堂山荘に着いた。丁度7時だった。
今日の行程はガイドブック通りだが、結果的に、僕にとっては無理だった。
剣山荘にもう1泊するか、別山乗越の剣御前小屋に泊まるべきだった。
部屋は定員4人だが今日は1人占めだ。バス、トイレは共用で、テレビはないが、空調が付いている。いい材木を贅沢に使っていて、名前は山小屋みたいだが、ビジネスホテル並みである。車が上がって来れるから、材木を車で運ぶことが出来るのだろう。
風呂に入る。ここは標高が2450mもあるが、水が豊富だから、風呂も、水道、トイレも下界並みである。
布団を敷いて寝る。心臓がドキドキして、疲れているはずなのに眠れない。こんなことは初めてだ。脈拍を測ると96である。不安になってくる。このままドキドキが続いて眠れなかったらどうしよう、などと考えているうちに眠ったようで、尿意で目が覚め、トイレに行って、また眠った。

9/12(日) 目が醒めたのが6:20、動悸は治まっている。脈拍は78、正常の範囲だ。
気分も爽快とまではいかないが、悪くはない。脚は痛くて立ち居が辛い。
ブラインドを開けると、昨日とは打って変った快晴、立山連峰が朝日に輝いている。
今日の行程はここから富山まで行くだけだ。朝食は残っていた予備の食料(ソーセージ、煎餅、ビスケット、干し無花果など)片付けてしまう。荷物を整理してリックに詰めると、意外に小さくまとまった。これなら脚への負担も軽い。
9:00のチェックアウトまでもう一休みと思って布団に横になると、廊下でゴトゴト音がする。掃除が始まったようだ。9時までゆっくりしたかったが、ここの仕事のスケジュールだろうから仕方がない。
リックを背負って外に出る。雲1つない快晴である。空気はひんやりして、山の紅葉も少し目立ってきた。目の前の道を、リックを背負った人が、三々五々一ノ越の方へ登って行く。今日登る人が羨ましい。
時間があるので、せめて地獄谷など散策したいところだが、痛い脚を引きずってまで行く元気はない。写真を撮りながらゆっくり室堂ターミナルへ。
10時のバスに乗る。弥陀ヶ原を蛇行しながら美女平へと降って行く。弥陀ヶ原は広い広い高原台地である。立山火山の溶岩が流れた跡だろうか。
バスが途中、称名ノ滝が見える所で一時停止してくれた。遥か下の方に小さな滝が見える。実際には落差350mは日本一だそうである。
ブナ坂という地名があったが、道端にブナの大木が聳えている。
美女平からはケーブルカーで立山へ。1番前の入り口から入って前方の景色を眺めていた。肩を突っつかれたので振り返ってみる。かすかに見覚えのある3人の笑顔。
「去年、槍ヶ岳で会いませんでしたか」と。そう云えば風雨の中、槍沢を登った時、ガスで見通しが利かず、雪渓を左の方にそれてしまった、あの時一緒だった3人だ。
思わず、手が出て握手する。あの時は焦ったが、3人が一緒だったので心強かった。
全く奇遇である。僕は気がつかなかったが、昨日、早月尾根で写真を取り合ったのもこの3人だったようだ。男2人、女性1人ということが少し気になる。
話しを聞けばこの3人(男、平田君、片岡君、女性、庄司さん)は今回、僕と同じコースだったようだが、昨夜は別山乗越の剣御前小屋に泊ったそうである。
立山に着いて、駅で一緒に写真を撮る。住所、メールアドレスを知らせ合う。
立山からは電車で富山に向かう。先日の台風のためだろう、田圃の稲がなぎ倒されている。農家の人は、機械で刈るわけにいかないから、大変だろう。
富山駅が近づいたので挨拶に行く。この3人、飛行機はバーゲンか超割しか使わないそうだ。僕と同じだ。となると期間は限られている。行くのは山である。今後また一緒になる可能性は高い。互いに「また何処かで会いましょう」と云って別れた。
富山に着くと、予約していた、ビジネスホテルに荷物を置いて駅前まで買い物に出る。
近くには店がないし、チェックイン開始までまだ時間あるのだ。
3時過ぎに帰り、早めにチェックインしてもらう。
風呂に入ってゆっくり休む。

9/13(月) 富山駅発9:00のバスで富山空港へ。富山空港発10:50、ANA377で12:15千歳に着いた。こんな時間に千歳に降り立つのは滅多にないことだ。

念願だった剣岳に登ることが出来、7月白馬岳ではあと少しのところで、頂上を踏むことが出来なかっただけに、感慨無量である。
ガスで頂上からの眺望は望めなかったが、雨が降らず、風も吹かなかった天気に感謝、である。雨が降ったり、風が強かったら、登頂は出来なかっただろう。
昨年、槍ヶ岳と穂高岳に登り、凄い山だと思ったが、剣岳は1ランク上だと思う。
終わってしまえば「案ずるより、生むが易し」と言えなくもないが、体力的にも、技術的にも「易く生める」山ではない、と思う。

反省点もある。先ず、11日の日程である。あるガイドブックを参考にして計画を立てたが、登り返しの多さと難度を考え、当日は剣山荘にもう1泊するか剣御前小屋に泊まるのが無難だった。
次に、立山黒部アルペンルートは、富山からだと、この時期でも、おそくはなるけど、その日のうちに立山まで行ける。これだと次の朝、室堂に8時に着く筈である。

今回、9月に入っていること、3000mの山であることを考え、フリースを1枚余分に持った。嵩張るけど、凄く重宝した。1日目、雨だったが、雨具の下に着ると暖かくて快適だった。剣岳往復の時も、荷物は少ないのだし、少しは嵩張っても、軽いのだから、苦にはならない。朝早いから、出発時には着て、体が温まってきたら脱げばいいのだ。

出会いもあった。去年、槍ヶ岳で一緒になった3人と再会したのは、全く奇遇であり、愉快であった。
大久保さんは、僕より13も年上なのに、僕の方が元気を頂戴した。
草間社長は、この人がそんな一流企業の社長かと思うほど気さくな人だった。

その後、平田君からの年賀のメールによれば、庄司さんと結婚するそうである。

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