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Yamareco

記録ID: 21817
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

甲武信ヶ岳 2475m

2004年06月17日(木) 〜 2004年06月20日(日)
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コースタイム

6/18(金) 十文字小屋―大山−三宝山―甲武信ヶ岳―千曲川源流―毛木平―金峰山荘(泊)


6/19(土) 金峰山荘―登山口――金峰山小屋――金峰山−大日岩―富士見平―瑞垣山荘―


増富温泉(泊)


6/20(日) 増富温泉―瑞垣山荘―富士見平―天鳥川源流―瑞垣山―天鳥川源流―富士見平


―瑞垣山荘―増富温泉―韮崎―甲府(泊)


6/21(月) 甲府―東京―浜松町―羽田―千歳―札幌


天候 晴れ、曇り、雨
過去天気図(気象庁) 2004年06月の天気図
コース状況/
危険箇所等
6/17(木) 千歳−羽田―浜松町―新宿―小渕沢―川上―毛木平―十文字小屋(泊)


6/18(金) 十文字小屋―大山−三宝山―甲武信ヶ岳―千曲川源流―毛木平―金峰山荘(泊)


6/19(土) 金峰山荘―登山口――金峰山小屋――金峰山−大日岩―富士見平―瑞垣山荘―


増富温泉(泊)



千曲源流扶(?)霧橋。毛木平登山口から林道を行く。間もなく林道と別れ、この橋を渡って、千曲川右岸に移る。
千曲源流扶(?)霧橋。毛木平登山口から林道を行く。間もなく林道と別れ、この橋を渡って、千曲川右岸に移る。
八丁坂付近の登り坂。いい雰囲気の山道だった。
八丁坂付近の登り坂。いい雰囲気の山道だった。
十文字小屋。急な坂を登って八丁坂ノ頭へ、そこからは平坦な尾根道で、やがて十文字峠のこの小屋に着く。昔ながらの、歴史を感じさせる小屋である。

十文字小屋。急な坂を登って八丁坂ノ頭へ、そこからは平坦な尾根道で、やがて十文字峠のこの小屋に着く。昔ながらの、歴史を感じさせる小屋である。

十文字小屋を出ると、暫くこんな道が続いた。
十文字小屋を出ると、暫くこんな道が続いた。
道は緑のトンネルである。もう暫く行くと尾根に出る。
道は緑のトンネルである。もう暫く行くと尾根に出る。
シラビソ(?)の幼木。
シラビソ(?)の幼木。
大山。最初の小ピークである。
大山。最初の小ピークである。
石楠花が綺麗だった。

石楠花が綺麗だった。

三宝山。標高2483m。高さでは、こちらの方が、標高2475mの甲武信岳より少し高い。、
三宝山。標高2483m。高さでは、こちらの方が、標高2475mの甲武信岳より少し高い。、
三宝山と甲武信岳との間は喬木の回廊だった。
三宝山と甲武信岳との間は喬木の回廊だった。
甲武信岳山頂。
甲武信岳山頂は甲斐、武蔵、信濃3国の国境点であり、荒川、笛吹川、信濃川(千曲川)3つの川の分水嶺でもある。正面の沢は千曲川の最上流部である。
「三方に 山襞はるか 甲武信岳
 千曲源頭 指して降り行く」
 
甲武信岳山頂は甲斐、武蔵、信濃3国の国境点であり、荒川、笛吹川、信濃川(千曲川)3つの川の分水嶺でもある。正面の沢は千曲川の最上流部である。
「三方に 山襞はるか 甲武信岳
 千曲源頭 指して降り行く」
 
朽木から若木が生えて伸びていく。
「巨木朽ち 苔もこもこと 湿りたり
 幼き命 すっくと立てり」
朽木から若木が生えて伸びていく。
「巨木朽ち 苔もこもこと 湿りたり
 幼き命 すっくと立てり」
日本第2の大河・信濃川もこの小さな沢から始まる。
「チョロチョロと 流れ落ち葉に 見え隠れ
 千曲源流 標柱ひっそり」
日本第2の大河・信濃川もこの小さな沢から始まる。
「チョロチョロと 流れ落ち葉に 見え隠れ
 千曲源流 標柱ひっそり」
ここまで降って来ると遊歩道である。
間もなく毛木平登山口につくが、昨日から、千曲川の上流部をくるっと1周したことになる。
「水清く せせらぎやさし  V字谷
 千曲の辺 足取り軽し」
ここまで降って来ると遊歩道である。
間もなく毛木平登山口につくが、昨日から、千曲川の上流部をくるっと1周したことになる。
「水清く せせらぎやさし  V字谷
 千曲の辺 足取り軽し」

感想

6/17(木) 台風が南海上で日本列島を窺っている。川上からは、バスは梓山までしか行かないし、おそくなるので、タクシーで毛木平へ。運ちゃんは山のこと、土地のことなど話してくれる。登山客をよく乗せているようだ。この辺一帯、高原野菜の産地である。
20分ほどで毛木平駐車場に着く。明日、ここ14:30、金峰山荘まで、と予約する。
ゲートの横を通って車道を緩やかに登って行く。ソロの女性が降りて来る。今朝ここから登った、と。
やがて左手に洒落た橋があり、千曲川を渡って枝沢に入る。愈々登山道だ。段々急になって、八丁坂のジグザグの坂道を喘ぎながら登る。中年男性とすれ違う。全く静かな山域だ。登りきって尾根に出る。ここからは樹林の中の平坦な気持ちのいい道だ。
行く手に男の人が待っている。「女の人がいなかったか、白い軽トラックを見かけなかったか」と、呂律がもつれている。十文字小屋の主人のようだ。
おかみさんが街へ行って、予定より1時間も過ぎるのに帰ってこない、と。
暫らく立ち話していると、中年の女性がやって来た。車のバッテリーあがり、知り合いを呼んで充電してもらった、と。
十文字小屋に着くと、薄暗い土間にストーブがあり、5,6人の客が雑談している。
昔ながらの質素な山小屋である。標高2053m、客も少ないのだから無理もない。
部屋は、縦に3仕切り、それが3段、両側で定員18、こんな部屋が3つあるようだ。
今日はガラガラである。
やがて土間で夕食。灯りはランプで、いかにも昔ながらの素朴な山小屋である。
水道は小屋の向かい、トイレは少し下がった所、掘建てトイレである。
外は、雨は降っていないが、ガスが濃い。明日の天気が心配だ。

6/18(金) 目が醒めると、もう明るくなっている。霧は晴れ気持ちのいい朝だ。
小屋の周りにはシャクナゲが満開だ。朝食は摂らず、みんなより1足先5:40に出発。
小休止しながら、朝食だ。大山への急な坂を登っていると、中年の女の人が追付いてきた。今朝6:30に出たという。カモシカのような身軽さで追い越して行った。
2人、3人と、降りて来る人と出会う。昨夜甲武信小屋で泊まったのだろう。
尻岩を過ぎ、長い坂道を登りきって三宝山に着く。小休止。ここから緩やかに降って、最後の登りに取り付く。昨夜同宿だった5,6人のパーテイが追い越して行く。
登りきって甲武信ヶ岳に着くと、彼らは写真を撮りあったりしている。
晴れてはいるが、雲のため遠くはよく見えない。富士山も見えない。
ここは甲武信三国国境線の交点、足下から3本の分水嶺が延び、夫々の沢は、千曲川(信濃川)、荒川、笛吹川(富士川)へつながっている。

 三方に沢筋遥か甲武信岳 千曲源頭指して降り行く

急なガラ場を降りて、コルへ。ここで右に分かれて、急な斜面をジグザグに降りていく。傾斜が緩んだ所が千曲川源流地である。

 チョロチョロと落ち葉の陰に見え隠れ 千曲源頭標柱ひっそり

続いて千曲川の辺の快適な遊歩道である。せせらぎが耳に心地いい。追い越して行った人が1人、すれ違ったのが2人、この快適な遊歩道をほぼ1人占めである。

 水清しせせらぎやさしV字谷 千曲のほとり足取り軽し

川床に倒れ苔むした大木から若木が生えている。

 巨木朽ち苔モコモコとしめりたり 幼き命すっくと立てり

滑滝を過ぎると、道も川も広くなる。約束の時間までに余裕があるので、道端のイチヤクソウを撮りながら毛木平へ。昨日の運ちゃんが待っている。すぐ回り目平の金峰山荘へ。
タクシーは川上から来るので、送迎料3000円をプラスして6300円也。梓山から回り目平へはバスがあるが、明日、明後日のことを考えると、早く宿に落ち着いて休みたいのだ。金峰山荘は木の香も新しく、立派である。従業員もゆったりした感じである。村営だから親方日の丸なのだ。
早速お風呂。これも広くて立派だ。
夕食で食堂に行くと、九州から来たという高年カップルが2組、明日は4人一緒に甲武信ヶ岳に行くようだ。
明日、予定では金峰山小屋泊まりだが、台風が接近しているので、瑞垣山荘まで行きたい。従って、5時には出たい。朝食は6時半だという。従業員は通いだから無理も無い。今夜のうちにおにぎりを作っておいてもらうことにして早々に寝る。10時に目が醒め、明日の荷造りをしてまた寝る。

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