右往左往の野伏ヶ岳
- GPS
- 08:20
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 898m
- 下り
- 905m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:20
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
チェストバッグ
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル(雨具兼)
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
ブーツ
ヘルメット
ゴーグル
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
保険証
携帯
サングラス
非常食
行動食
保温ボトル
ツェルト
ウィペット
ナイフ
カメラ
スキー
シール
SJCAM4000:通称パチプロ
トランシーバー(VX-6)
ドンジョイ
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感想
寒波到来の週末。
小躍りする話だが、残念ながらQが他用で空いていない。
一人で行っても良いのだが、流石にキビシイ条件でソロは行ける所が限られる。
正直、乗スカは暫く結構。
初心者の癖に生意気な、と言われてしまうが他の山で経験積みたい所。
で、11日をXdayとして白骨からの十石山を計画。
なので代替出勤で土曜は潰れ、(そもそもは祝祭日は勤務なのだ)日曜がぽっかりと空いた。
単日で遠方出動、中一日で十石山はキツイので近場を物色。
白羽の矢は白尾山に。
ゲレンデトップまで車で入り込み、山頂近辺を複数回ドロップ のプランだ。
ところが土曜の夜に現地入りしてビックリ、冬季通行止めじゃない。
さて困ったぞ、と。
時刻は23時、行ける転進先は日ヶ岳か野伏ヶ岳、毘沙門岳など美濃の山。
取り合えず野伏か?と中居神社に向かう。
ヤマレコの過去レコで「中央ルンゼ上部は雪付いてるが、下部は藪がうるさく…」との記述を見たような記憶。
現地に着いたら何とかなりそうな気配。
腹を決めて車中泊、朝起きてビックリ5cm程の積雪ボーナス。
これは助かる、シートラ区間が短く出来そうだ。
で、8時間見とけば十分でしょう、と7時スタート、遅くとも15時帰着のプラン。
予定通り早々にシールハイクに切り替える事が出来たし、トレースがパラパラと崩れるドライな雪質。
これは当たりを引いたか、と意気揚々。
先行にツボ脚、スノーシューのPTが入っていて、トレースを使わせていただいた。
林道ショートカットは流石に雪足りず、基本は林道通しだ。
ダイレクト尾根にダイレクトルートの手前で先行トレースは牧場への尾根ルートに進んでいる。
使ったことの無いルートだったので、一つ行ってみるか、と後追い。
素直に牧場に上がるし、アップダウンもないので良ルートだなと。
しかし、牧場に出てしまうのでダイレクト尾根への取りつきが鬱陶しい。
雪が締まっているなら、尾根脇斜面をトラバース気味に取りつくのだが、積雪直後なので出来れば尾根基部から尾根芯を捉えたい。
で、牧場の碑あたりから少し戻すことになるが、尾根基部を目指す。
確かポコを越えたら基部が見えたよな…とGPSも見ずに適当にアップダウンを乗っ越して、らしい感じの斜面に取りついた。
ところがそれがハズレ。
ポコは二つ越えなきゃならんかった(汗
40分程のロスだったかと思うが、然程気にせずダイレクト尾根のハイクアップスタート。
結構、灌木がうるさい。
足元のヤブが無いのだけが救いだ。
順調に尾根中盤まで来たが、ここからが酷かった。
野伏を知る方なら、ご存じかと思うがダイレクト尾根は中盤以降徐々に斜度を増す。
上部に至るとシールで直登出来んことは無いが、気を抜くとスリップする。(初心者の場合)
なので、ジグを切りで進むが吉。
ところが、灌木の枝がこれを阻む。
灌木の生え方は基本的にワサッと生えているのだが特徴がある。
重力に素直なのだ。
だから、直登すると、枝は自分に向かってしだれている。
その気になれば、身体一つ通す隙間はある。
しかし多少は枝を避けなければならないのだが、シールグリップ限界近い状況で重心を移動すると簡単にスリップする。
これはキツイ。
ところがトラバースしようとすると枝を横方向から見ることになる、つまり踏切の遮断機が無数にある状況。
デンプシーロールとリンボーダンスの連続だ。
これもキツイ。
結果、遅々として進まず時間が過ぎていくばかり。
でも、登ってしまえばこっちの物だ 帰りは滑りだから断然速いと焦らず登る。
11時を過ぎたころ、中央ルンゼの全貌を捉えた。
愕然。
滑れそうなのは上部のほんの一部で中間部は雪ハゲで岩が露出してるし下部は激ヤブ。
これは、ドロップしたら泥沼状態になる。
帰着出来んぞ、と。
ルンゼにドロップした以上、尾根上にエスケープも非現実的だし、どうやらダイレクト尾根を引き返すしかなさそうだ。
しゃいないなぁ〜、ダイレクト尾根上部のオープンバーンだけでも…と先に進む。
ふと、「あれ?帰りの後半どうすんだ?」と気になった。
登ってくるのにあれだけ苦労したブッシュだ、滑れるのか?いやムリじゃね?
じゃあ、シートラツボ脚?アイゼンはあるけど…背中に二本おっ立てて、あのブッシュ?ムリだって…。
林道まで出れば滑れるだろうけど、明るい内に林道に辿り着かなかったら?
…
…
帰れるのか?
ヤバい。
一刻も早く下山に取り掛からないと日が暮れる。
即座に決断し、シールオフ。
滑れるところは滑ろう。
少しでも速く、少しでも長く滑走するんだ。
オープンバーンは50〜60m位でおしまい、あとはブッシュ帯だ。
滑ってんだか、落ちてんだか…。
ひたすら高度を下げる。
前々回、天国チームの皆さんに置いて行かれてはならぬと、気合で着いていった滑りの経験が活かされた。
結構滑れる。
なんだ、イケるじゃん!
怪我復帰前のオレはこんな所はビビってすぐに諦めていたが、やってみれば出来るもんだ。
とはいえ、スムーズに進むことは出来ず、ブッシュに弾かれ引っ掻かれの修行の滑り。
それでもダイレクト尾根基部まで辿り着いた。
ここからは素直にシール貼って登り返し。
以前、なんとか滑りで帰れないかと彷徨った挙句、谷につかまり結局無駄に登り返した苦い経験があったので無理はしない。
まあまあな時合で林道に復帰できたので、大ごとにならない時間に下山できた。
しかし、あの時点で山頂に拘っていたら、プラス1時間は確実で、今回たまたま15時に下山出来ているが山中で確実性はなかった。
まぁ、敗退した後ってのはこんなもんだ。
「イケたんじゃねーかなぁ?」
大抵、そう思う。
でも、それを「イケるよ多分!」にすり替えてはイカンのだ。
それが越えてはイカン一線だと思う。
まだまだ修行ですなぁ。
コメント
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◎ 今年の野伏ヶ岳は雪が少く藪が沢山で大変だった見たいですね〜。 でも経験や努力は必ず次に役立ちますから、、山に行けるだけでも幸せですね。 私は母の介護と家事全般で忙しく山に行けない状況なので羨ましいです。 野伏ヶ岳は踵が擦れて撤退してるので何時かはリベンジしたいと思ってますが、、出来ないかも、、。 ;;^,^;;
◎ それにしても復帰後は凄い頑張られてますね! ランドレさんの事だから大丈夫だと思いますが体調が良い時こそ慎重に、、気を付けて下さい。 パワーを貰らえるレコを有難う御座いました! お疲れ様でした! (^0^)y
mypaceさんコメントありがとうございます。
お久しぶりですね。
最近、活動が控えめだなぁ、どうかされたかぁ、と気になっていましたが、ご家族の事情がおありだったのですね。
大変な日々でしょうけど、お身体気をつけて頑張って下さい。
怪我復帰後は暫くは良いこと連続で「努力すれば報われるとは、このことだなぁ。」と感慨に浸っていたのですが、そうそう幸運は続かない訳でして。
日曜はヤラれてきました。
更に今日は何かと都合が噛み合わず、自宅停滞です。
まぁ、疲れが溜まってきてる感もありますし、ドカ雪直後は何かとコワイですし、休息時だったかな、と。
お忙しいとの事で、山で再会はすぐには難しいかもしれませんが、山も私も?逃げませんので、山で待っています。
また、宜しくお願いします。
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