大雪山（旭岳〜黒岳縦走） 遅めの夏休みを初秋の北海道で

2012年09月13日(木) 〜 2012年09月14日(金)

• GPS: 32:00
• 距離: 15.2km
• 登り: 1,322m
• 下り: 1,403m

コースタイム

9/13
12:05 旭岳ロープウェイ姿見駅→ 12:15 夫婦池→ 12:33 噴火口展望台→12:38 旭岳石室→ 13:03 六合目→ 13:27 七合目→ 13:48 八合目→ 14:08 九合目→14:22 旭岳頂上→15:00 裏旭キャンプ指定地

9/14
6:17 裏旭キャンプ指定地 → 7:06 間宮岳 → 7:23 中岳分岐 → 7:56 中岳温泉 8:27 → 9:11 中岳分岐 → 9:31 中岳 → 9:48 北鎮分岐 → 10:30 お鉢平展望台 → 11:09 黒岳石室 → 11:39 黒岳 → 12:31 黒岳リフト

天候

9/13 曇り
9/14 晴→曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト） 飛行機

往路
8:00 成田空港→9:45 旭川空港（スカイマーク）
10:10（定刻は9:59）旭川空港→11:10 旭岳ロープウェイ（旭川電気軌道「いで湯号」 \920 ）
11:15 旭岳ロープウェイ → 姿見駅


復路
黒岳リフト→黒岳ロープウェイ→層雲峡（\1400）
13:30 層雲峡→14:00 上川駅（道北バス \800）
14:06 上川→15:10 旭川 15:30 →16:50 札幌 16:55 →17:31 新千歳空港（JR \6090）
18:20 新千歳空港→20:00 成田空港（JETSTAR）

コース状況／危険箇所等

☆姿見駅→旭岳
かなりガスの中でしたが、目印は多々あり、視界が悪くても迷わないと思います。

☆旭岳→裏旭キャンプ指定地
砂礫の道で下りなので、どこを歩いてもズルズル滑ります。かなり歩きにくい。距離は短いのに、時間がかかります。

☆裏旭キャンプ指定地
無人、水なし、トイレなしで、ワイルド感満載のテン場です。
もちろん無料。
携帯トイレ必要ですが、物陰は一切ないので、女性はテントの中で用を足すしかないと思います。
整地はきれいにされていて、どこも平。テントの地盤としては素晴らしいですが、何も風除けになるものがなく、すごい強風でした。吹飛ばされそうな風と、動物の足音に、なかなか熟睡は難しい一晩でした。

☆裏旭キャンプ指定地→中岳温泉→黒岳
迷いやすい場所や危険な場所は特にありませんでした。

※この時期、このコース上では、水場が黒岳石室以外にありません。
姿見駅で自販機の水は買えますが、下界で調達した方が安いです。

写真

9/13 11:20

旭岳温泉からロープウェイで姿見の駅へ
平日なのに結構乗ってます
休日はどうなることやら・・・

お天気はこのとおり、何にも見えません。。。

9/13 11:22

ロープウェイの窓から池塘が見えました

9/13 12:06

ロープウェイを降りてここから歩き出します
時間があるので、池めぐりしてから旭岳に登ることに

9/13 12:07

すごい数のエゾオヤマリンドウ

9/13 12:10

旭岳、雲から顔を出しました
まだ全貌が見えてないけど・・・

9/13 12:13

おびただしい数のチングルマ
咲いていたら素敵すぎるお花畑だったと思います

9/13 12:17

植物の群生っぷりが半端じゃない！！
チングルマといいエゾオヤマリンドウといい、このシラタマノキといい、やっぱり本州とは勢いが違います

9/13 12:18

鏡池
その名のとおり、水面に空が映っています

9/13 12:19

紅葉と旭岳の凛々しい姿

9/13 12:22

9/13 12:23

9/13 12:33

噴煙と雲の境目はどこ？

9/13 12:34

姿見の池
雲の間から差し込んだ光で、水面が輝いています

9/13 12:37

姿見の池に逆さ旭岳

9/13 12:39

旭岳石室
かわいい建物です
ここは緊急時のみ利用することができます

この建物を過ぎると旭岳への登山道に入ります

9/13 14:12

金庫岩

9/17 2:33

何にも見えない（でも晴れてたらきっとすごい展望のはず・・・）頂上

ここからは元来た道ではなく、黒岳の方向に下ります

9/13 14:51

砂礫で滑りまくる旭岳からの下り坂、早く平地に行きたいっ！！と必死で下りました

写真奥に見える平らな場所がテン場です

9/13 14:52

ここにもおびただしい数のチングルマ！

9/13 14:58

誰もいなかったらどうしよう・・・と心配していたテン場に1つだけテントがありました
よかった〜
ひとりで熊の恐怖におびえながら過ごすのは正直嫌だったので、先客がいてほっとしました

9/13 15:25

幕営完了！
結局広いテン場にソロテント2張でした

9/13 16:58

今日のお隣さん
大学生だそうです

大阪から船で北海道に来て、自転車で山と山の間を走り、北海道のいろんな山を登って帰るとのこと
素晴らしい夏休みだなぁ

9/13 17:00

雲が少しだけ染まってきた

9/14 5:09

翌朝
お隣さんはご来光を見に、暗いうちから旭岳へ
私は熊怖さに暗いうちは外に出ませんでした

9/14 5:14

旭岳モルゲンロート

9/14 5:15

9/14 5:16

9/14 6:17

いいお天気！
昨日の空からは想像できないくらい快晴です

9/14 6:17

テン場を後にし、歩き始めます

9/14 6:18

朝日を浴びるチングルマ

9/14 6:18

旭岳の裾をバックに私の影

9/14 6:19

進行方向

9/14 6:22

これも紅葉？

9/14 6:24

後ろを振り返る

テン場でのお隣さんいわく、旭岳からの展望、絶景だったとのことですが、雲ひとつありません

9/14 6:25

登っている山の斜面
この山の頂上には立ちません

9/14 6:25

山の斜面のところどころに秋が訪れています

9/14 6:25

9/14 6:26

9/14 6:27

9/14 6:28

紅葉のしかたが面白い

9/14 6:29

右手に見えていた山々
全然山を同定できない・・・

9/14 6:31

奥までぎっしりチングルマ

9/14 6:35

火山らしい雰囲気

9/14 6:39

9/14 6:40

足もとはところどころ黄色くなっています

9/14 6:40

9/14 6:43

山が塀のように丸く囲んでいます
不思議な地形

9/14 6:44

赤い葉っぱが鮮やか

9/14 6:51

歩いてきた道
もう旭岳は上のほうしか見えません

9/14 6:52

9/14 7:00

この辺はもっと染まるのでしょうが、きれいな山肌です

9/14 7:01

9/14 7:04

間宮岳山頂は広くてびっくり
なんだか山の上とは思えない景色

9/14 7:04

9/14 7:04

9/14 7:04

9/14 7:05

9/14 7:06

間宮岳の山頂
あまり山頂らしからぬ場所にありました

9/14 7:08

9/14 7:09

まだ少し早いのでしょうが、十分紅葉を楽しめる景色です

9/14 7:09

下はお鉢平です

9/14 7:10

9/14 7:15

右が中岳

もう少しで中岳分岐です

9/14 7:23

中岳分岐
ここから中岳温泉（手前方向）にピストンします

9/14 7:25

中岳温泉までは緩やかな下り

私だけしか歩いていませんが、ここは休日でもそんなにたくさんの人が歩いていないような感じがします

9/14 7:25

イワギキョウ
まだ咲いてました

9/14 7:28

9/14 7:28

いろんな色が密集してパレットのよう

9/14 7:34

9/14 7:42

中岳温泉は右下の谷底にあります
道は中岳温泉を越えて裾合平につながっています

9/14 7:51

谷底に下りて行く最後の下り坂だけは急です

9/14 7:56

温泉が見えてきました

9/14 7:56

温泉到着！！
ひとり占め〜

9/14 7:57

きれいな色

9/14 7:57

9/14 7:57

この木に座って足湯をするのがいい感じです

9/14 8:01

ふくらはぎの半分くらいまでの深さなので、足湯が限界と思いますが、シャベルが設置されていますので、がんばって全身浴をしようと思えばできるかも・・・

9/14 8:39

中岳温泉から中岳分岐に戻る途中、ホシガラスさん？に会いました

9/14 8:58

9/14 8:59

手前の紅葉はナナカマド

9/14 9:03

赤い絨毯
これから広がっていくのかな

9/14 9:05

？
初めて見た植物のような・・・

9/14 9:05

中岳温泉からの道を振り返って

色づき始めの赤や黄色が点々と

9/14 9:08

エゾシマリス発見！！

9/14 9:09

9/14 9:09

かわいい☆

9/14 9:09

9/14 9:11

中岳分岐に戻って黒岳方面へ

9/14 9:15

間宮岳の斜面の彩りも美しい

9/14 9:16

9/14 9:16

お鉢平
この広大な平地には水が流れたり、噴煙が上がったりしています

9/14 9:19

岩肌にちょびちょび顔を出す真っ赤な小さな葉っぱ

9/14 9:21

何度見ても何度撮っても飽きない間宮岳の斜面

9/14 9:25

9/14 9:26

9/14 9:27

北鎮岳と鋸岳（左奥のギザギザ）
北鎮岳は北海道2番目の高さだそうです

9/14 9:28

奥は裾合平
さらに奥に湖？沼？が見えています

9/17 18:03

中岳山頂

9/14 9:40

突然こんなモニュメント現る！

9/14 9:43

左が北鎮岳、右が黒岳方面への分岐（北鎮分岐）

9/14 10:20

北鎮分岐から下りるとまた全然違う景色に

9/14 10:21

このあたりがいちばん紅葉が進んでいたようです

9/14 10:22

9/14 10:23

9/14 10:24

ここのあたりでお鉢平とはお別れ

9/14 10:26

9/14 10:32

9/14 11:00

白いところはみんなチングルマ

9/14 11:09

黒岳石室
ここは有人の小屋です

9/14 11:14

黒岳への登りで

9/14 11:16

再びシマリスくん

9/14 11:17

かわいすぎる

9/14 11:21

今回ベストショットかな

9/14 11:22

黒岳石室を見下ろす

9/14 11:28

もう少しで黒岳頂上、というところで雲がかかってきました

9/14 11:29

雲の勢いはすごくて、あっという間にこんな空に

9/14 11:34

黒岳山頂までもう少し

9/14 11:36

9/14 11:39

黒岳山頂

9/14 11:40

山頂から下りる道は終始雲の中でした

9/14 12:38

リフトに乗ると・・・

9/14 12:42

リフトの下にたくさんのリンドウが咲いていました

いっぱい撮ったのに、リフトの振動でほとんどぶれてる・・・(>_<)

9/14 13:17

層雲峡のバス停から
大雪の山々は本当にいろんな表情をみせてくれました

9/14 14:06

これから札幌まで長旅〜

9/14 14:47

車窓からの景色と

9/14 15:28

旭川で買った駅弁
（これで1000円！！）

撮影機器：

CX5 リコー

感想

ゲスト

ハリネズミの病気やらいろいろ重なり、8月に取るつもりだった夏休みが9月になったことをいいことに、大雪の紅葉のいちばんいい時期を狙おうと計画しました。

当初、トムラウシまでの縦走4日間の計画を立てていたのですが、15日の天気予報が雨だったため、遭難事故のあったトムラウシに悪天候の中行く気が起きず、急遽2日間で下山することに決めました。
そのため、旭川からの帰りの飛行機が取れず、新千歳空港まで行く羽目に。
正味1日の山行になりました。

今年の紅葉は少し遅いようで、全盛期ではなかったけれど、日本でいちばん早いといわれる大雪の紅葉の始まりを見られて、十分満足です。

紅葉を見ていると、そこに咲いていたであろうたくさんのお花を、夏に見たくなりました。特にチングルマの多さは圧巻で、来年は夏にチングルマのお花畑を見に来なきゃ、と思いました。

テントを買ってから、本当にテント大活躍しています。
今回の大雪は、テントなしには行けなかったし、水場もトイレもない無人のキャンプ地に泊まれるなんて、少し前だったら考えもしませんでした。
冬もテント、ちょっとやってみたいな・・・と考えています。

コメント

pennylane

すごい行動力！
大雪山縦走お疲れ様でした〜。
こんな近くでエゾリス見れるのはこの時期ならではなんじゃないかなぁ。めんこい…。
木がないから山肌がくっきりで爽快ですよね。
いやいや、しかし…その２日後に白馬岳とかあっぱれ過ぎます(^^)

ゲスト

pennylaneさん
早速見にきてくださり、ありがとうございます！
リスは冬支度をするこの時期ならでは、の至近距離だったんですね
ナキウサギにも会いたかったなぁ。
きっと小さいから見逃してるんでしょうね〜。

白馬はまた全然違った意味で美しくて楽しくて、大雪も白馬も想像をはるかに超えた素敵な休日をプレゼントしてくれました。両方ともやたらと移動時間が長く、山以外で疲れたけど、がんばった甲斐がありました。

またどこかの山で再会しましょう！

kanemaru

もう秋ですね〜
秋の感じが写真から伝わってきましたよ〜

シマリスかわいいっす。
子供の頃誕生日プレゼントで買って（飼って）もらいました、クサすぎて親に返品されました…
もちろん返金はありませんでした。

kanemaru

ゲスト

kanemaruさん
こんにちは。ご無沙汰してます。

リス、臭いんですか…。こんなかわいらしい姿なのにー
でも私も連れて帰りたくなりました。
動きも愛らしいですよね

むっしゅ

大雪横断！
すっごいな〜〜

大昔、高校生のときに思いついて北海道1ヶ月の旅をシュミレーションしていたことがありました。
本当に行くことはなかったのですが、何度も時刻表やガイドブックとにらめっこしながらバリエーションを作っていました。

その中で、今回行かれた黒岳〜旭岳の縦走が計画に入っていました。
層雲峡温泉と勇駒別温泉も入って、すっかり北海道を何周もしたつもりになっていましたよ

熊でなくてリスと触れ合えた山旅、心に残るんだろうな・・・

羨ましい〜
（と一度叫ばせてください ）

ゲスト

monsieurさん
今度お会いしたときに叫んでください（笑）
おっしゃるとおり、本当に心に強く残る山行でしたよ。
monsieurさんの計画に入ってた温泉に、時間がなくて入ってこれなかったのが残念ですが…。

次は夏にお花畑見に行って、温泉も欲張ってきますよ！

bekopapa

北海道とは豪奢な
hariさん　こんにちは　北海道に行ってたんですか。豪奢ですね！

黒岳か懐かしいなー
でも、私も３５年前の学生の時に登りましたが、天気が悪かったので、雨でテントの中まで水が押し寄せてシュラフが濡れたことぐらいしか覚えていません（笑）

hariさんも最近はかなりワイルドになってきましたねー
そう、そのときもテント場にトイレなどなかったような気がします。
あのころはキジ撃ちだなんてどこでもしてたもんなー（汚くて失礼）

黒岳に行った前の年には層雲峡からトムラウシ岳に行きました。
そのときは一面のお花畑（シナノキンバイとチングルマ）で、本州のお花畑とは規模が違っていたことを覚えています。それから姿は見られなかったけどトムラウシではナキウサギの鳴き声がそれこそ至る所で聞けたこと、景色も素晴らしかったことを覚えています。

懐かしくてついつい長いコメントとなりました。
白馬の方にもコメントさせて頂きます。

noborunda

北海道へ！？
hariさん、ご無沙汰です。

中々皆さんのレコを訪問するまでに至りません。

大切なハリネズミを失って以降の傷心登山も回数が重なってきましたね。

今回は北海道でしたか・・・
私の田舎からとても近いのですが、私の山はご存知の通り最近始めたばかり。
田舎に居たのは遙か昔、山なんか行ってないよね。

我が田舎ながら全く知らないところばかりです。
その内、帰省のついでに登ってみたいなぁ〜って思ってはいるのですが。

テント買われたんですね、今後の山行計画に幅が出てくるでしょうね、楽しみですね。