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Yamareco

記録ID: 224413
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アジア

(マレーシア)キナバル山(標高4099m)登頂(1987)

1987年08月14日(金) 〜 1987年08月15日(土)
 - 拍手

コースタイム

1日目
山行
4:30
休憩
0:00
合計
4:30
6:30
270
スタート地点(パワーステーション(登山口)
11:00
パラナバン小屋
2日目
山行
8:20
休憩
2:30
合計
10:50
1:10
70
パラナバン小屋
2:20
2:20
90
サヤサヤ小屋
3:50
4:40
130
キナバル山(山頂)
6:50
8:30
210
パラナバン小屋
12:00
ゴール地点(パワーステーション登山口)
天候 8/14 曇りのち雨
8/15 (夜半から朝方)晴れ、 のち曇り、夕立あり
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
[日本からの移動] 成田空港ー(飛行機)−クアラルンプール(泊)−(飛行機)−コタキナバル(泊)

[コタキナバルから] コタキナバルー(車)−登山口(パークヘッドクオーター;PHQ)
コース状況/
危険箇所等
・登山道は非常によく整備されていて、問題なし。
・頂上付近は岩のスラブ状だが傾斜はそれほどでもなく、歩いて登れる。部分的に固定ロープあり(使わなくても済む程度)
8/14 登山基地のパークヘッドクオーター(PHQ)より、雲が不気味に渦巻く、キナバル山の山頂部を望む
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
8/14 登山基地のパークヘッドクオーター(PHQ)より、雲が不気味に渦巻く、キナバル山の山頂部を望む
PHQにあった、登山ルート図
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
PHQにあった、登山ルート図
登山道の途中にて。雲の多い天気
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
登山道の途中にて。雲の多い天気
パラナバン小屋到着。標高3300mにあるとは思えないような大規模なロッジだった。
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
パラナバン小屋到着。標高3300mにあるとは思えないような大規模なロッジだった。
パラナバン小屋より山頂部が雲に覆われたキナバル山頂部を仰ぎ見る
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
パラナバン小屋より山頂部が雲に覆われたキナバル山頂部を仰ぎ見る
パラナバン小屋付近より、山頂部の奇怪な岩峰群を垣間見る
2012年09月16日 10:11撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:11
パラナバン小屋付近より、山頂部の奇怪な岩峰群を垣間見る
8/15 頂上へのアタック。山頂部の花崗岩帯にはいると、夜が明けて、朝焼けが見えた
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
1
9/16 10:12
8/15 頂上へのアタック。山頂部の花崗岩帯にはいると、夜が明けて、朝焼けが見えた
朝の光に黒々と浮かぶ、山頂部の奇岩群
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
朝の光に黒々と浮かぶ、山頂部の奇岩群
キナバル山頂上部より、東の岩壁を覗き見る
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山頂上部より、東の岩壁を覗き見る
キナバル山山頂部より雲海を下に見る
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山山頂部より雲海を下に見る
キナバル山山頂にて、同行したパーティの人たちと
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山山頂にて、同行したパーティの人たちと
キナバル山山頂よりはるかに下界を望む。(コタキナバル方向か?)
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山山頂よりはるかに下界を望む。(コタキナバル方向か?)
キナバル山の東側は深い谷が切れ込んでおり、対岸の岩の稜線も厳しそう
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山の東側は深い谷が切れ込んでおり、対岸の岩の稜線も厳しそう
キナバル山山頂付近より、谷を隔てた花崗岩の巨大な岩壁を望む
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
キナバル山山頂付近より、谷を隔てた花崗岩の巨大な岩壁を望む
山頂部にあった、山頂近傍の地図、大きなプラトー状の山頂部には、小さなピークが林立している
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部にあった、山頂近傍の地図、大きなプラトー状の山頂部には、小さなピークが林立している
下山にかかる。花崗岩のスラブ状の道を下る。
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
下山にかかる。花崗岩のスラブ状の道を下る。
山頂部の最高点、ローズピークを振り返る。
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部の最高点、ローズピークを振り返る。
山頂部から見る、東側対岸の岩峰群
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部から見る、東側対岸の岩峰群
山頂部にある岩峰の一つ
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部にある岩峰の一つ
花崗岩のスラブを下る、ツアーメンバーたち
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
花崗岩のスラブを下る、ツアーメンバーたち
山頂部の花崗岩スラブ帯を下る、ツアーメンバーたち
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
山頂部の花崗岩スラブ帯を下る、ツアーメンバーたち
山頂部は花崗岩のスラブが大きく広がっている。その先は、キナバルサウスピーク
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部は花崗岩のスラブが大きく広がっている。その先は、キナバルサウスピーク
山頂部の奇岩群、右の2つの岩峰はドンキーイヤーピーク
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部の奇岩群、右の2つの岩峰はドンキーイヤーピーク
山頂部からの下山途中より、ボルネオ島内部方向を望む。キナバルに並ぶような高い山はなく、低い山地が広がっている
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
山頂部からの下山途中より、ボルネオ島内部方向を望む。キナバルに並ぶような高い山はなく、低い山地が広がっている
下山途中の道より、コタキナバル方面、南シナ海の海岸線を望む。
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
下山途中の道より、コタキナバル方面、南シナ海の海岸線を望む。
だいぶ降りてきた。山頂部には雲が湧き始めている
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
だいぶ降りてきた。山頂部には雲が湧き始めている
早くも積雲がもくもくとわき始めた
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
早くも積雲がもくもくとわき始めた
途中の樹林帯にて、食虫植物のウツボカズラを見かけた
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
途中の樹林帯にて、食虫植物のウツボカズラを見かけた
下山路より山頂部を振り返ると、午前中だがすでに雲に覆われかけている
2012年09月16日 10:12撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:12
下山路より山頂部を振り返ると、午前中だがすでに雲に覆われかけている
樹林帯を下る、今回のツアーメンバー。大きなザックを背負っているのは、ポーターさん
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
樹林帯を下る、今回のツアーメンバー。大きなザックを背負っているのは、ポーターさん
いかにもボルネオらしい樹林帯。中腹部は熱帯雨林ではなく、日本の山に似た樹相だった。
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
いかにもボルネオらしい樹林帯。中腹部は熱帯雨林ではなく、日本の山に似た樹相だった。
登山基地、PHQに下山してきた。雲間に見えるキナバル山頂を振り返る
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
登山基地、PHQに下山してきた。雲間に見えるキナバル山頂を振り返る
PHQにて。午後は雨模様となった。薄暗い森の雰囲気
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
PHQにて。午後は雨模様となった。薄暗い森の雰囲気
8/16 朝、今朝は登山基地のPHQから、山頂部がきれいに見え、朝焼けも美しい
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
8/16 朝、今朝は登山基地のPHQから、山頂部がきれいに見え、朝焼けも美しい
同じく、PHQから朝焼けのキナバル山
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
同じく、PHQから朝焼けのキナバル山
PHQから車で下界のコタキナバルへ向かう。途中の森はこのように、焼畑で破壊されているところが多かった。
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
PHQから車で下界のコタキナバルへ向かう。途中の森はこのように、焼畑で破壊されているところが多かった。
麓のコタキナバル付近より、はるかにキナバル山を望む。
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
1
9/16 10:13
麓のコタキナバル付近より、はるかにキナバル山を望む。
コタキナバルの街並み。ハイハットホテルより写す
2012年09月16日 10:13撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/16 10:13
コタキナバルの街並み。ハイハットホテルより写す

感想

【山行No 111】

※ 山仲間のK氏に、突然、ボルネオのキナバル山登山を誘われた。
  海外旅行も一度もしたことないし、熱帯のボルネオの山と聞いて、正直、あまり気が進まなかったが、富士山より高い4000m峰ということなので、思い切って行ってみることにした。
 ・これはアルパインツアー(株)の企画ツアーで、(この当時)成田発5泊で25万円だった。
   (お盆の時期のツアーなので、特に高かったようだ)


8月11日(火)
 ・まずは出発地点の成田に向かわないといけないので、この日は移動日。
  前夜の夜行フェリーで四国(新居浜)を出発し、大阪から東京に新幹線で移動。東京からはリムジンバスで成田へ。

 ・成田空港に着くと、K氏とは出会えたが、案内板にも何も書いてないし、ツアー会社の人もいないしで、不安な感じ。
  しばらくするとアルパインツアーの人がやってきたが、なんと、乗る予定の飛行機がエンジン不調で、今日は飛ばないとのこと!・・いきなり出鼻をくじかれた感じで、不安なでだしだ。
 ・とりあえず、飛行機会社(マレーシア航空)の手配した、成田空港付近のホテルに行き、一晩待機となる。

8月12日(水)
 ・結局、一日遅れの今日午前中の便でマレーシアに向かうことになった。成田空港に行くと、ようやく今回の全メンバーに会う。
 ・T氏、M氏、Yさん、それと我々K氏と自分の計5名。みな20才台〜30才台前半と若い。
 ・今回のツアーは、日本からの添乗員はなく、現地ガイドがつくだけなので、英語力に自信のない自分にとっては不安だが、経歴を聞くと、T氏、M氏、Yさんは海外旅行にかなり行っているようだったので、なんとかなるかなぁ・・

11:40 成田空港 発

18:30 クアラルンプール着(現地時間)
 ・全員、初めて来る空港で、アテンドの人が来るわけでもないので、空港で少し迷った。自分としても初めての外国なので、緊張する。
 ・持ってきた米ドルをマレーシア通貨(リンギ)に両替するが、自分のへたな英語がうまく伝わらなく、さっそく冷や汗をかいた。
 ・予定が変更となったので、今日はクアラルンプールで泊まることになっている。宿は空港近くの、 Subang Airport Hotel というホテル。
 ・夜はゆっくりしようかと思ったが、他のメンバーが、クアラルンプール市内観光をしたいというので、一緒に行く。タクシーを飛ばしたが、中心部まで25kmもあった。
 ・車中、タクシーの運転手がいろいろ説明してくれるが、なまりのある英語なのでちっともわからない。
・クアラルンプール中心部の、駅や中央官庁群のあたりをぶらぶらした。中心部は以外と高層ビルが多くて都会の印象だったが、裏通りにある中華街は雑然とした雰囲気。

8月13日(木)
 ・今日はボルネオ島への移動日。
8:30 クアラルンプール発
 ・向かうコタキナバルは、ボルネオのマレーシア領にあるので、国内線に乗るが、なぜかパスポートチェックがあり、不思議な感じだった。
 ・飛行機は、いったん、シンガポールにより、それからボルネオに向かう。

12:30 コタキナバル着
 ・空港を出ると、ガイド役のディビット氏が迎えに来ており、ようやく一安心だ。
 ・ディビット氏の運転する車で、途中、少し観光して、登山基地へと向かう。
15:40 パークヘッドクオーター(以下 PHQ)着
 ・ここはキナバル国立公園の中心部にあたるらしい。
 ・ジャングルの中のぼろい宿を予想して身構えていたが、泊るのは意外と清潔なコテッジだった。
 ・マラリアが怖いので、蚊に刺されないよう、日本から持参した蚊取り線香を焚くが、以外と蚊や他の虫も少なかった。
 ・夕食は中華風で、野菜炒めなど、以外と食べやすい。水は、生水を飲むのは怖いので、日本から持参した「六甲のおいしい水」のペットボトルの水を飲む。

8月14日(金)
 ・日本を出発して3日目にしてようやく登山開始となった。
 ・朝起きて外を見ると、上空はドンヨリしており、見上げるキナバル山頂付近も雲に覆われており、パッとしない朝だ。
 ・大した山ではないので大げさだが、ここのルールではポーターがつくとのことで、水など重い荷物はポーターさんに持ってもらうことになった。
 ・ ここからは登山ガイドのウイリアム氏が案内役となる。英語はちょっとつたない感じ。

8:00 PHQ発
 ・まずPHQから登山口へと車で向かう。

8:30 登山口(パワーステーション;標高=約1500m)
 ・ここからいよいよ登山開始だ。
 ・ジャングルの中の厳しい道を予想していたが、道は日本の山道よりよほど整備されており、急登の箇所は木の階段や木の手すりがある。
 ・ところどころには地図入りの案内板もあり、予想外の整備状況に少し驚いた。
 ・しかしさすがに熱帯の国だけあって蒸し暑さは予想通り。
 ・最初は虫よけのために長袖シャツを着用していたが、暑さに我慢できず、Tシャツ一枚となる。
 ・虫が多いかと思っていたが、これまた予想外で、日本の夏山で見かける、顔などにたかる小虫類もほとんどいなかった。

 ・熱帯の森林地帯なので、熱帯の鳥たちが多いことを期待してたが、
  こちらが逆に期待外れで、あまり多くを見かけなかった。
   ・Mountain Black Bird(現地名;カラカラ)
   ・Mountain Black eye

13:00 パラナバン小屋(標高=約3300m)
 ・割と順調に、今日の宿に到着。"Hat"という名前なので、小規模な山小屋を予想していたが、3階建ての大きな建物が立っていて、びっくりした。日本の山小屋よりもむしろ立派だ。
 ・1Fは広いロビーと食堂となっており、2F,3Fはベッドのある個室となっており、快適だ。部屋には電気式の暖房も着いていた。シャワーも完備している。
 ・少し時間は遅いが、1Fの食堂で昼食とする。また中華風で、チャーハン、チキン、コーラのメニュー。
 ・午後は、時間があるので小屋の周辺をウロウロする。
 ・雲が多い天気だが、時々雲の切れ間から、キナバルの山頂部が望める。・・首が痛くなるほどの高みに山頂部の岩峰群が見える。
  不気味な感じの奇妙な形の岩峰群が立ち並ぶ奇景で、あんなところに行くのか?と全員すこしびっくり。
 ・夕方になるとスコールがやってきた。熱帯なので毎日こういう天気らしい。なので、行動は午前中のみが原則だが、この激しい雨の中を登ってくる人たちもいた。
 ・夕食もいつもの中華風で、野菜炒め、魚を酢豚風に味付けしたものなど。
 ・明日は夜明け前に出発するとのことで、20時には寝床に着いた。

8月15日(土)
 ・暖房が利いていて、標高3300mとは思えない、よく眠れた夜だった。
 ・午前1時に起床。あまり食は進まないが、夜食というべきか、今日の第一食目がだされ、食べる。

3:10 パラナバン小屋 出発
 ・まだ夜明けまでは遠く、暗いなかだが、小屋の外に出てみると、意外と多くの人が、ヘッドランプを着けて登っている。まるで富士山の夜行登山のようだ。
 ・上空は少し晴れ間があり、オリオン座などが見えたので、アタックに問題はないだろう。

 ・登山道を暗い中進むが、ガイド役のウイリアム氏の足はかなり速く、着いてゆくのに苦労する。傾斜も結構ある急登の道だ。

4:20-30 サヤサヤ(Sayat Sayat)小屋
 ・ここはパラナバン小屋よりはだいぶ小さい小屋だった。小休止しただけで道を急ぐ。
 ・サヤサヤ小屋より上に行くと植生がなくなり、岩場地帯となった。
 ・上空に残っている月が、山頂部の岩のプラトーが幻想的に照らしている。
 ・岩のプラトー部分には、補助的に登山道沿いにザイルが伸びているが、傾斜はそれほどでもなく、ザイルは特に使わず、どんどんと登ってゆく。 しかし、さすがに富士山の山頂付近の高度となり、息が上がる。


5:50-6:40 キナバル山(ローズ ピーク)着 (標高=4099m、気温=+3℃)
 ・ようやく日の出直前に頂上に到着。
  このピークは、キナバル山の頂上プラトー部にそびえるいくつかの岩峰の一つで、以外と頂上部は狭い。
 ・登ってきた太陽は雲に隠されて、ご来光を仰ぐ、とはいかなかったが、朝焼けの雲は結構きれいだった。
 ・明るくなるにつれ、山頂付近の景色や、遠い下界の風景も見えてきた。
 ・山頂部は以外と複雑な山容で、ローズピークの東は切り立った谷となっており、その対岸にも岩稜が並んでいる。
 ・麓の方をみると、ボルネオ島中央部は低い山なみがどこまでも広く広がっており、反対の海のほうを見ると、コタキナバルあたりの海岸線と、その向こうの南シナ海の海まで見通すことができた。

 ・頂上で結構長い時間を過ごし、その後、下山にかかる。
 ・花崗岩のスラブはフリクションもよく利いて、散歩気分で下れた。
 ・山頂部の岩峰群もそれぞれが個性的な形をしている。写真を撮りながら下る。

8:50-10:30 パラナバン小屋
 ・小屋に戻って、本日の第二食目を食べる。
 ・まだ下の方に広がる低い積雲は上がってきておらず、小屋の窓から見る風景は、なんだか、奥秩父や大台ケ原を思わせる風景だった。

 ・今日はそのままPHQまで下ることになっている。
 ・下りは汗もかかず、快調に下れた。
 ・ガイドのウイリアムが、食虫植物のウツボカズラ(Picher plant)を説明してくれたりする。他にはあまり花も咲いていなかった。

14:00 登山口(パワーステーション)
 ・迎えの車でPHQへ

14:30 PHQ着
 ・現地ガイド役のディビットがなぜか来ておらず、ちょっと困った。
  英語の下手な、登山ガイドのウイリアム氏に通訳となってもらい、宿泊の手続きをする。
 ・登山も無事終了し、午後はのんびりと、売店で買った野鳥のガイドブックを見たりして過ごす。
 ・夕方は例によりスコールが来たが、夜になると天気は回復し、外に出て夜空を眺めると、天の川がすごくくっきりと見えた。

8月16日(日)
 ・夜明けごろに起きて、外を見ると、今日はなかなか良い天気で、キナバル山の山頂部が朝焼けに染まるのを見ることができた。
 ・朝食前に、バードウオッチングをしてみた。それほど多くの鳥は見つけられなかったが、以下のような鳥を見ることができた。

 ・Shart tailed bush worbler;茶色っぽい小さい鳥、キーキーと鳴いてる。
 ・Mountain Black eye;全身 オリーブ色
 ・Bornean mountain whistler;上が緑で、胸からお腹は黄色
 ・Yellow breasted whistler;お腹かから胸がオレンジ色
 ・White tailed Flycacher;上が青くて、お腹は白。黒い眼線

  姿を見ることができたのはこの程度だったが、さえずりはにぎやかで、実際はもっと多くの種類がいるようだった。

 ・朝食後、PHQを出発する(気温=20℃)。
 ・行きと違い、今日は車窓からキナバル山の山頂部も良く見えて、退屈しない。
  ・離れれば離れるほど、巨大な山体が見えてきて、流石に4000m峰だな、と、ようやく4000m峰を登った感動が少し湧いてきた。

12:30 コタキナバル着
 ・今日の宿は、市の中心部にある立派なリゾートホテル(ハイアットホテル)。
 ・発展途上国の片田舎のホテルにしては立派なホテルで、登山姿で入るのは気が引けるような感じだった。
 ・ホテルで、辛いチキンカレーの昼食をとったのち、午後は暇なので、 全員で、美術館に行ってみた。現地の作家か?妙なモダンアートがたくさんあった。
 ・明日は予備日となっており、ほかのメンバーは海に海水浴に行くとのこと。・・自分はそのような準備はしていないので、市内のスーパーに行って、水泳パンツを購入した。  
 ・初めての海外旅行で、しかも知らない街で独りで買い物をするのに、だいぶ緊張した。
 ・夕食は、ホテルの中庭で、海鮮バイキングの夕食。
 ・食あたりが少し心配ではあるが、火を十分に通してエビや貝などを食べ、ビールもたっぷり飲んで、気持ちの良い夜を過ごした。

8月17日(月)
 ・今日は午後まで時間がある。
 ・ガイドは着いてこないが、近くのビーチで海水浴に出かけた。
 ・Apa Beachという海水浴場に到着し、さっそく水着に着替えて泳ぐ。 水は透明で南国らしく、いい感じ。ただしヒトデが多いせいか、サンゴはあまりなかった。

 ・いったん宿に戻り、コタキナバル空港へ向かい、17:20発の飛行機でボルネオ島を出発。

 ・クアラルンプールで飛行機を乗り換え、深夜発の飛行機で、日本へと戻る。
 ・翌、8月18日朝に成田に無事到着し、その日の内に四国(新居浜)に帰着した。


※ 初めての海外旅行で、しかもいきなりボルネオに行くという、結構大変な旅だったが、無事、キナバル山も登れたし、珍道中の面もあったが、面白い旅だった。

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