乗鞍岳 休暇村〜 好天無風の山頂を楽しむ
- GPS
- 08:40
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,429m
- 下り
- 1,430m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:39
5:45 乗鞍高原第7駐車場到着 -9℃
6:19 乗鞍高原第7駐車場出発
10:20 肩ノ小屋到着
10:26 肩ノ小屋出発
11:25 乗鞍岳山頂到着
12:00 乗鞍岳山頂出発
12:42 肩ノ小屋到着
13:00 肩ノ小屋出発
14:58 乗鞍高原第7駐車場到着
平面距離 14km
沿面距離 14.4km
記録時間 08:40:11
最低高度 1,586m
最高高度 3,028m
累計高度(+) 1,470m
累計高度(-) 1,477m
平均速度 1.7km/h
最高速度 11km/h
天候 | 快晴、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
圧雪されたスキー場ではアイゼンでもほぼ沈まないが、コースを外れると股下まで埋まってしまう 肩の小屋までの登りはスノーシュー使用 肩の小屋から上はアイゼン&ピッケル使用 風がないため危険に感じる箇所はほぼなかった |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
|
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感想
3月1日、飛騨の山友さんから前掛山の山行報告とともに2週間前の乗鞍岳山行のリベンジへのお誘いがあった。
2週間前の乗鞍岳は風速30m/sを超すような暴風が吹き荒れて、肩ノ小屋から少し登った所で撤退を余儀なくされていた。
拝見させていただいた写真でも暴風による地吹雪がいかに激しい物か一目でわかった。
今回ここまでの風がなくてもそれなりの装備が必要だと考え、山友さんからいろいろと教えていただきながら準備をした。
まずはピッケル。今まで雪のある山をいくつか歩いているが、ピッケルを必要とするような急斜面のトラバースが必要な山にはそもそも自分の技量では近付くことも無理だと考えていた。
そしてゴーグル。少し風が強い時に地吹雪で顔が痛いことはあったし、強風でなくともゴーグルをされて登っている方を見かけたこともあったが、あまり必要性を感じていなかった。
しかし乗鞍岳の地吹雪写真を見ると必要性が良くわかる。
いつも山道具は必要になってから買い足して来たので、今回は良い機会と手袋やネックゲーターも山用として買い足した。
やはり山用はそれなりに良く出来ていて快適だった。
6時半位から登り始める方が多いということで、6時前には休暇村の駐車場に到着するよう少し早めに自宅を出発。
途中コンビニに寄っても1時間15分で到着した。
車の温度計を見ると−9℃、暖冬の春とは言え冷え込みを感じる。
前日に2人または3人と一緒に登ることを聞いていたが、全員で5人のパーティーとなった。リーダーはスキーで登る山友さん。
いつもならしない下半身の防寒としてレインパンツをアウターとして履き、上半身は「少し寒いくらいの格好で」との山友さんからのアドバイスで中綿入りのパーカーから薄手のアウターに着替えた。
お借りしたスノーシューの扱いやピッケルの収納についても山友さんから教わり、手伝ってもらいながら準備。
乗鞍高原第7駐車場西側から雪があり、すぐゲレンデにつながっている。
スノーシュー初体験で止め方さえわからない。今日は山友さんにおんぶにだっこ、すべて面倒を見てもらうことになった。
雪が堅く、一歩一歩ザクザクと爪の刺さるいい音がする。
夜が明けて来てゲレンデが少し赤らみ、真っ白な山頂が輝いている。
薄手の手袋だけにしたので、少し手は冷たいがこのうえない好天でスノーシュー歩きが気持ちいい。
ゲレンデの急斜面を登るが、スノーシューのヒールリフターを上げるととても楽に登れた。朝の締まった雪でもアイゼンでなく、スノーシューで登る理由がよくわかった。
最初の急斜面を登り切ると山友さんの案内で左に折れて次の急斜面を迂回して登る。この迂回は到着時間も変わらずに急斜面を避けられるので楽することが出来る。
帰りは迂回しなかったので、下りとは言え少し大変だった。
ゲレンデ最上部の案内板を過ぎてほどなくすると位ヶ原に到着。樹林帯を抜けて白い山肌が広がる。
ダケカンバの林を縫うようにトラバースぎみにスノーシューで歩くとあることに気付いた。山側だけに負担があってきつい。まるで奥行きの長い階段を同じ足ばかりで上がるようだった。
肩ノ小屋口トイレのがずいぶんと下から見えていて急斜面でもないのだが、なかなか近付かない。地味にきつい登りだ。
トイレは冬期閉鎖中で利用出来ないが、雪の壁が出来ているので風の強い日には風を避けながら休憩は出来そうだ。
ここから少し傾斜は増すが、肩ノ小屋まではあと少し。
肩ノ小屋に到着してようやく休めると安堵し青空が減ってずいぶんと曇って来たことに気付いた。写真を見ると位ヶ原辺りから曇っていたようだが、歩を進めるのにやっとでそれに気付いていなかった。
天気予報も晴れから曇りになるとのことだったので、青空もここまでかと思っていたらほどなくして青空が全体に広がった。
気温が高く、手袋なしでも問題ないが、山頂での風はわからないので、フードの無いアウターからパーカーに着替えた。
そしてスノーシューからアイゼンに履き替え、ザックをデポしカメラとピッケルだけを持って山頂に出発。
山頂は見上げる程にまだまだ上にある。シュカブラが美しいので写真を撮りながら登る。
斜面のトラバースでは雪が柔らかかったり堅く締っていたり場所によって大きく状態が異なる。
堅く締まってアイゼンの爪も深く入らない場所は僅かな距離だったがピッケルを意識的に使って歩いてみた。
山友さんが既に山頂鳥居でこちらの様子を見ているのは分かっていたが、三人でのんびり3000m峰の空気の薄さを感じながら登り、ようやく山頂に到着した。
山頂には本宮があるので一点で360度のパノラマビューとはならないが、西には大日岳と御嶽山、霞んではいるが白山や飛騨の街が見える。
本宮の東に回ると穂高連峰と常念山脈が見える。
自身の撮影した写真を見ると鳥居全体や本宮全体の写真がなく、初めて見る山頂の様子が残せていなかった。メンバー皆が様々な写真を撮ってくれているので、ここはぜひ撮っておかないとという気持ちが薄れていたようだ。こんなところでもソロと違って、おんぶにだっこで緊張感の無い自身の気持ちがうかがえる。
山頂をたっぷり楽しんだ後、肩ノ小屋に戻って昼食をとった。
日差しが強いので日を背に座っていたが背中も熱い。ビーチパラソルでもほしいくらいに好天が続いている。
13時になりスノーシューをザックに付けて、下山開始。
山友さんはスキーで我々アイゼン隊を後ろから前から撮影しつつ、見事なシュプールを描きながら下山。要所要所で休憩しながら待っていてくれる。
アイゼンでは20cm程埋まることもあるが問題なく下れる。圧雪されたゲレンデを少し外れると股下まで埋まることもあったが、おかまいなしに突き進んだ。
スキー場の最下部近辺はシャーベット状になっていたが、他は積雪量も多くとても良い雪質だった。
皆ここまで気温が上がることを想定していなかったので、持参した水分量がやや不足気味だった。
駐車場に到着してから輪になってコーヒーブレイク。
この時は疲労感を感じつつ、距離も長いし好天も少なそうなので、なかなかリピートは難しいなと思った。
松本から乗鞍岳が終日見える日は10%くらいだろうか?
いつも、朝、乗鞍岳が見えるだけでテンションが上がる。
本日は夕方になっても美しい山容が見えていた。
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