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乗鞍岳(のりくらだけ) / 剣ヶ峰

最終更新:kawakiyo

挑戦しやすい3000m峰


乗鞍岳は北アルプス最南端に位置する火山群の総称で、岐阜県と長野県の県境に聳えています。日本百名山に選定されており、最高峰は剣ヶ峰で標高は3026mです。
山域は南北に長く、名の付くピークは23あります。加えて12の火山湖と堰止湖、8つの平原を擁します。変化に富んだ景観を楽むことができ、学校登山も盛んな山です。
山名の由来は、山の形が鞍を付けた馬の背に似ていることからとされます。


 "乗鞍高原:朝日に染まる乗鞍岳"
古称をいくつも持ち、飛騨(岐阜県)側では太陽が昇る山として「日岳」「日抱(ひだき)岳」と呼ばれていました。信州(長野県)側では、1番に朝日が当たることから「朝日岳」と言いました。
また、平安時代の歴史書・日本三代実録には「愛宝山(あぼうやま)」、古今和歌集には「位山(くらいやま)」の名で登場します。

古くは雨乞いの山


 "権現池"
乗鞍岳は、水神である梓水神がおわすとして古来より信仰されており、山頂近くの権現ヶ池は雨乞い祭事の場でした。東の麓の乗鞍高原には梓水神社が鎮座し、乗鞍岳の遥拝所でした。梓水神社の鳥居越しに望む乗鞍岳は明媚で、「乗鞍八景」のひとつです。


 "大丹生池"
また、山岳修験の行場として多くの修行僧が登拝していました。
円空上人や木食(もくじき)上人が山籠りした山でもあり、彼らはあまたの仏像彫刻を遺したことで知られています。大丹生池には円空上人にまつわる伝説があり、この池に棲む大蛇を鎮めるため、千体の仏像を彫って沈めたと伝えられています。

別天地のような絶景


 "剣ヶ峰より:北アルプスを望む"
山頂部は剣ヶ峰、蚕玉岳(こだまだけ)、朝日岳など8峰で構成されます。
眺望は素晴らしく、北は槍・穂高連峰、翻っては御嶽山が見えます。南アルプスや富士山も望め、神秘的な権現池の奥には白山が聳えます。
剣ヶ峰には、朝日権現社と乗鞍本宮神社奥宮の祠が背中合わせに建っています。

標高2702mから出発できる


 "モデルコース"
2時間52分/6.0km
畳平(40分)→肩ノ小屋(61分)→剣ヶ峰(35分)→肩ノ小屋(36分)→畳平


 "畳平と鶴ヶ池"
よく選ばれているコースは、畳平からの出発です。
畳平は標高2702mにあり、ここからは短い時間で剣ヶ峰へ至ることができます。バスターミナルのほか、山荘や売店が並び、夏季は郵便局も開設されます。また乗鞍本宮神社中之社が鎮座しており、御朱印を授かることができます。


 "乗鞍エコーライン"
畳平へのアクセスは、マイカー規制のためシャトルバスかタクシーを利用します。
シャトルバスの路線は2本あり、岐阜県からは乗鞍スカイライン、長野県からは乗鞍エコーラインを通ります。これらの道路はサイクリングスポットとしても有名です。毎年自転車レースが開催されるほどで、自転車でアプローチする登山者もいます。
乗鞍スカイラインは、元は軍用道路として開発されたものでした。(※乗鞍スカイラインは2020年9月現在、道路決壊のため通行止めです)


 "摩利支天岳と不消ヶ池"
スタートから森林限界を越えており、常に眺めが良い歩きです。
形が鶴に似ている「鶴ヶ池」、夏でも雪渓が消えない「不消ヶ池(きえずがいけ)」など望みながら、幅が広く整備された道を進みます。摩利支天岳を見遣れば、旧気象観測所のレーダードームが印象的です。
肩ノ小屋の前は広場になっており、ゆっくりと休憩することができます。


 "蚕玉岳付近"
肩ノ小屋より先は、砂礫の登りです。滑りやすいため注意しながら進みます。
朝日岳を巻き、岩石がぎっしりと敷かれた道を詰めれば剣ヶ峰です。


 "大黒岳山頂より御来光を望む"
比較的短い時間で登頂できるため、大黒岳と富士見岳への寄り道もおすすめです。
どちらも御来光を望む好適地で、登山シーズンは、夜明け前に畳平に到着する「御来光バス」が運行されています。夜通し歩くカモシカ山行や、山小屋泊をせずとも、山上で朝日を拝むことができます。雲海に浮かぶオレンジ色の太陽は、感動を誘います。(※2020年度のご来光バスは全日運休です)

お花畑に癒される


 "遊歩道:ハクサンイチゲの群落"

 "富士見岳付近:コマクサ"
乗鞍岳は高山植物の宝庫です。
畳平の近くにはミヤマキンバイやハクサンイチゲなどのお花畑が広がっており、散策できる木製の遊歩道があります。富士見岳の周辺では可憐に咲き競うコマクサを見ることができます。
山域はライチョウの生息地です。ハイマツから顔を覗かせる姿には、多くのカメラが向けられます。


 "善五郎の滝"
麓には名瀑がいくつもあります。「平湯大滝」「善五郎の滝」「三本滝」などがあり、秋の紅葉はもちろん、冬に見られる氷瀑も見事な美しさです。

長く雪を楽しめる山


 "厳冬期:剣ヶ峰の鳥居"
冬季も入山することは可能です。
雪面にできる波模様やエビのシッポのような霧氷など、自然の造形美を堪能することができます。ただし森林限界を越えた雪原歩きのため、十分な経験と技術が求められます。適切に積雪状態を判断し、強風やアイスバーンに注意します。
ほとんどの登山者は乗鞍高原のスキー場を起点としており、バックカントリースキーも盛んです。山麓で人気なのは、氷結した滝がお目当てのスノーシューハイクやアイスクライミングです。


 "残雪期"
毎年GW頃から6月までは「春山登山バス」が運行しています。「位ヶ原山荘前」または「大雪渓・肩の小屋口」までアプローチでき、比較的手軽に残雪を楽しむことができます。道路の除雪作業でできた高い雪の壁「雪の回廊」も見どころです。
雪は遅くまで残るため、山頂部北東面の大雪渓では、夏でもスキーを楽しむことができます。
登山口 畳平バスターミナル
肩の小屋口
三本滝バス停
乗鞍観光センター
平湯乗鞍登山道 登山口
基本情報
標高 3025.64m
場所 北緯36度06分23秒, 東経137度33分12秒
カシミール3D
山頂 乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

乗鞍岳(のりくらだけ)は、飛騨山脈南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする山々の総称。山頂部の権現池火口の外輪山に位置する最高峰の剣ヶ峰、朝日岳などの8峰を含め、摩利支天岳、富士見岳など23の峰があり、高山市奥飛騨温泉郷、高山市丹生川町、高山市朝日町、高山市高根町、長野県松本市安曇にまたがる広大な裾野をもつ。飛騨側の高山市街地などから大きな山容を望むことができ、親しまれてきた山である。剣ヶ峰は、本州を太平洋側と日本海側に分ける分水界上の最高峰でもある。
山体は岐阜県と長野県に跨がる活火山で日本で19番目に高い山。活火山ランクCが山頂部に噴気地帯は存在しない。比較的新しい火山であることから穏やかな山容が特徴で、最新の噴火は2000年前の恵比寿岳での噴火とされている。乗鞍岳を含む飛騨山脈の主な山域は1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園の指定を受け。長野県側の麓には溶岩流で形成された乗鞍高原が広がる。1949年に岐阜県道の観光道路で標高2,702 mの畳平までバスが運行されるようになると、大衆化し「雲上銀座」と呼ばれ観光地として賑わった。長野県側からも畳平まで乗鞍エコーラインが開通し山麓にはスキー場が建設され周辺には温泉地があり、四季を通じて美しい景観に恵まれ、乗鞍岳の山域は観光地、保養地として発展している、新日本百名山、信州百名山、ぎふ百山、一等三角点百名山に選定されている。

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    畳平からであれば気軽に登ることができる乗鞍岳。 しかしながら、乗鞍岳の縦走となるとイメージできない方も多いと思います。人知れず咲くコマクサの大群落やハイマツ漕ぎの稜線、そして天国のような場所に建つ山小屋。 あなたの知らない乗鞍岳がここにあります。
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    技術的には容易で初心者向けの乗鞍岳ですが、独立峰のため風が強く条件的には厳しいことが多い山です。 しっかりとしたリーダーのもとであれば、初めての冬山挑戦でも楽しむことができます。

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