ノタノ坂から巡視路でヒキノ、そして山の神峠へ
滋賀県
onetotani
その他1人 
体力度について
- GPS
- 08:24
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 762m
- 下り
- 846m
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- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 8:10
| 天候 | 晴れ 後 曇り 時々小雪 【気温】7℃前後 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
今回のルートは基本、中電の巡視路になりますので地名の記された 登山向けの道標は全く有りません。全て中電の鉄塔番号による 案内板のみです。今回のルートはL系、R系を含め数多くの鉄塔が 存在するおかげで、丁寧に案内板が設置されています。 尾根線と鉄塔番号を事前学習しておく事で、現場で戸惑うことなく 安心して歩くことが出来るコースだと感じました。 【ノタノ坂〜ヒキノ】 R190鉄塔（P762）のピーク手前の捲き道からL191へ→ 以降全てL系の鉄塔巡視路を辿る→L190でヒキノ、旭岳を望み→ 線路を左に見て弧を描くようにL189へ→L188案内に従いヒキノへ 【ヒキノ〜山の神峠・折戸隧道分岐】 直下に見えるL188→緩やかなのんびりした尾根でL187へ→再び植林や 尾根下のトラバースを経てL186へ→脇の谷へ下るL185を見送りL184へ→ 荒谷へ下るL184を見送りL183案内に従い旭山へ→尾根通しでL182へ→ 道祖神？が置かれた東山分岐を右へ見送り尚もL182・R183へ→ R183案内に従い折戸隧道の尾根へ入る→R183への踏み跡を左に見送り 尾根筋に従い隧道へ 山の神峠へはL182鉄塔からショートカットして、巡視路でR183分岐へ 戻りました。 |
| その他周辺情報 | �．劵�ノ：語源的には「引き野」の可能性が高く、 「ゆったりと長く尾を引く野」と言った意味のようです。 ��旭山：蛭谷町では「朝日山」と表記するのが一般的のようです。 |
写真
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感想
onetotani
ノタノ坂を通るたび、ヒキノを経て岳に至る長い尾根が気になっていた。
しかしソロでは満足いく周回コースが計画できず保留していたが、
今回Sさんとの同行が叶い、やっと車を分散しての縦走計画が実現した。
君ヶ畑の駐車場には釣り人らしき車が2台見られたのみで、
意外なほど閑散としていた。御池岳も静かだろうか？
前日の雨で小又谷を横切る林道は心配通り水没し、飛び石は水の中
だった。2か所ほど岩を投げ入れ、足場を確保してなんとか徒渉し、
林道から山道に入ると、あちこちにネコノメソウが咲いていた。
春を感じながらノタノ坂に上がり、体温調節の小休止をはさみ
今回は明確に延びる尾根を南へ向かう。さて、初めて歩く尾根の様子は
どんな感じだろうか？
しばらくすると裸のピーク（P762）に最初の鉄塔：R190が現れた。
ピーク下を捲くように付けられた踏み跡を見送り、そのまま尾根芯で
ピークに出ると好展望が広がっていた。御池川を挟み天狗堂、御池岳を、
そして茶屋川を挟み藤原岳、銚子岳、静ヶ岳を間近に望み
次なる鉄塔L191を目指し、直進する？明確な尾根に誘われたのが
間違いだった。
巡視路はピーク下の捲き道から西へ向かう尾根に付けられていたが
我々はピークを優先したため、南東へ向かう尾根に踏み込んでいた。
方向は合っているがどうもおかしいと気づき周囲を観察すると、
近いはずの線路から遠ざかっていた。急尾根を登り返し再びR190への
復帰まで約40分のルートロスを犯してしまった。
明確な尾根に油断したため、出だしから犯したミスを反省し、
各鉄塔に出るたび鉄塔番号とコンパスで進行方向を確認して進もう。
植林帯から雑木林混合へ、そしてL190鉄塔をすぎP787辺りで雑木林へと
徐々に植生を変えながら延びる尾根が広がり、現れたプラ階段を上がると本日の最高地点ヒキノへ到着だ。まろやかな山頂で休憩適地だが
風も強く展望も乏しいので、食事場所を求めて直下のL188鉄塔へ
下るとまるで広場のような伸びやかな尾根で、風を避ける場所には
不向きだった。
やっと広尾根の林で風を避けて食事を摂り、L187鉄塔に上がるが
これまでL系線路に沿って比較的素直に延びてきた尾根も、この先は
旭山にかけて支尾根を派生しながら複雑に向きを変え、線路からも
遠く離れる。しっかり鉄塔番号と位置を頭に入れて進もう。
再び植林に変わった広尾根から、しばらく尾根下のトラバースを続け
やがて尾根筋へ復帰するが総じて樹林が濃く見通しが悪い。
しかし要所要所に設けられた鉄塔案内が頼もしい。目指す番号がL183に
変わるとまもなくして旭山に到着だ。
少し遅れ気味だが、ここまで来れば残す行程も僅かだ。
辿ってきた鉄塔番号を整理しながら大休止をとり、予定通り山の神峠に
立ち寄ってL182鉄塔直下に戻り、東へ派生する尾根で下山にかかる。
バリエーションルートと思った尾根には意外にも多くのテープや
薄いながらもはっきりと踏み跡が認められ、結構ルートとして
使われているようだ。緩やかな下りも荒谷の支谷を見下ろす中間地点を
過ぎてしばらくすると一気に傾斜を増してくる。
枝や幹に縋りながら下るとやがて茶屋川の水音が聞こえ、
梢越しに林道が覗ける小さな鞍部に出て一息ついた最後の最後で
痩せた岩稜帯が待っていた。
岩は落ち着いているが幅は40cmほどだろうか？時間をかけて
慎重に通過し、折戸隧道の真上を過ぎた辺りで踏み跡？に従って
急斜面に絡むようにして茨川林道に着地する。
【鉄塔番号を確認しながらの尾根歩きだったが、歩きやすくて
なかなか味わいのある尾根だった。尾根の展望が乏しいのは欠点だが
鉄塔に出れば好展望に恵まれ個人的には満足度の高いコースだった。
紅葉のシーズンに是非もう一度歩きたいと思うが、単独では茨川林道から
周回になるのかな・・・。】
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onetotaniさん、こんばんは。
今回も鈴鹿の奥地ですね。
人の通らない険しいバリルートかと思って写真を拝見していましたが、思いのほか、広々とした尾根とまろやかな山頂に驚きました。
ヒキノ→引き野 とのこと、名前の通りのゆったりした野原のような尾根なんですね
山の神峠も、名前からして良いですね。
かつての古道の匂いがプンプンしてきて、魅力的です
東山や岳の方も、興味が沸いてきます。
紅葉の時期、素晴らしい静かな尾根歩きを楽しめそうです
ところで、鉄塔のL系、R系があるとは気が付きませんでした。
そう言えば Ｌ・・・とかＲ・・・とか、巡視路の標識にあったような！？
ＬとＲでどんな違いなんだろう？左と右？？
totokさん 今晩は。
主脈となる県境稜線から離れたマイナー感は否めないエリアです。
ですが縦横に張り巡らされた送電線巡視路のおかげで一味違う山域を
歩ける恩恵に与れます。今回はそんなルートでした。
国道が走る前には、越えられそうな峠には谷や尾根を越えて往来が
あったんだろうなと感じる雰囲気が山の神峠には有りました。
昨年秋に太尾を歩いた時の印象が良かったので、是非その時期に茶屋川辺りを
含めて歩いてみたいと思っています、
山口町辺りから概ね南北に走る鈴鹿幹線は、南下するに従い番号が減り、
北を向いて左側がL系、右側がR系となっていますね。
県境稜線に平行して、中電の巡視路を利用した
登山ができるとは知りませんでした。
ところどころ見える稜線の山が大きくて
歩いていて楽しいですね。カルスト地形らしさが
あまり感じないところも、自然の不思議な面だなと
思いました。鉄塔の下が、草原のように
なっているところは、木和多尾を連想します。
komaki さん 今晩は。
ノタノ坂からの南下するコースはいろいろと考えていましたが、
車1台での縦走はむつかしく、焼野を起点に茨川林道側への周回計画を
立てていましたが、今回縦走の機会に恵まれました。
歩く人も少ないマイナーなエリアですが、なかなか楽しいコースでした。
今回の山行で支尾根と鉄塔の位置関係が整理できました。
ノタノ坂からヒキノを経由して岳まで歩いてみたいのですが、縦走するには置き車でないと無理なのでなかなか実行に移せません。レコ羨ましく拝見いたしました。
鈴鹿主稜線の人気の山々と並行する様に続くこの尾根は、鉄塔のおかげで野趣は失われていますが、鉄塔からの展望が優れていて秀逸ですよね。目の前に堂々とした姿の天狗堂が眺められるのがまた良いです。
紅葉の秋にぜひ歩いてみたいと思いながら何年か経ってしまいました。いつか実現したいです。
teppanさん 今晩は。
多くの雪が残る中を歩かれてからもう３年経ちましたね。
ノタノ坂から岳まで縦走となると仰るように置き車が無いと無理ですね。
私も縦走する代案をいろいろ考えましたが結局、折戸隧道から上がり、
ヒキノから南東に延びる尾根を下る周回計画をたてましたが、踏み切れずに
いました。
今回なんとか同行が叶ったので、焼野〜君ヶ畑の移動にちょっと時間が
かかりますが、ノタノ坂〜山の神峠を縦走したかったので折戸隧道の尾根を
下山ルートに選びました。
いづれ私も岳まで縦走したいと思いますが、等高線の混んだ岳の下りは
大変そうですね。
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